五竜岳【ムーンライト信州に乗り大遠見テント泊】
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:12
天候 | 1日目:概ね晴れ(風も少なめ)、2日目:朝からガス、8時過ぎから雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
山麓駅---[テレキャビン]---アルプス平---[アルプス第一ペアリフト]---地蔵コース 往路合計:青春18きっぷ一日分:2370円+ムーンライト信州指定料金:520円+タクシー:1080円+テレキャビン:900円(往復分の半額)+アルプス第一リフト400円=5270円 復路:白馬八方バス停13:15---[アルピコ交通バス]---14:30長野駅15:00---[京王高速バス]---バスタ新宿 目標としていた白馬八方→新宿までの便は既に満席 長野駅乗り継ぎで空席がありました。運賃は乗り継ぎ割引なのか、通しで4800円でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【地蔵の頭〜小遠見】 アルプス展望リフトを降りると、すぐさま地蔵の頭に向けての急登(汗)。実は下りのトレースなのか…左手を巻いてケルンの先までは水平に進んで体力温存が吉。樹林帯を縫うようなトレースに従い徐々にハイクアップ。急激に登るというよりは、じわじわと着実に高度を稼ぐようなイメージで進みます。右手には白馬三山、そして樹林帯が切れるとこれから進む遠見尾根と、武田菱をあつらえた五竜岳が堂々と現れます。二ノ背を過ぎ、更に尾根をじわじわと進むと赤布の目印。小遠見です。ここまでトレースはばっちり。この間はスノーシューorワカンでOK。 【小遠見〜中遠見〜大遠見】 小遠見から、細かいアップダウンを交えながら徐々に高度を上げていきます。小遠見から中遠見にいやらしいトラバース箇所があります。アイゼンならば問題無い様にも思えますが、スノーシューの場合は慎重に通過しましょう。中遠見から大遠見の間のトラバースも同様でこちらの方が長かったと思います。これを越え、じわじわと尾根を登ると、一気に大遠見の雪の広間が眼前に広がります。明確な目印がある訳でもないのですが、幕営適地であることは明白です。ところどころ幕営跡がありました。 【大遠見〜西遠見〜五竜山荘】 大遠見の平原のやや西遠見寄りに幕営しましたが、もう少し上部の西遠見のピークなども平坦で幕営にはGOODです。その後白岳までは急登になりますがトレースもはっきりしていて、雪もしっかり着いているためスノーシューで問題なくハイクアップできます。トラバースの始点やルート自体のトレースも明快で問題なく通過できました。このトラバースは、通常白岳を登り上げないといけない夏道にはできないルートなので、登らないという点では楽ができます。しかし、降雪後や強風時、視界不良時などは一気に難易度が上がることも想像でき、気温が高いと雪崩の危険もあるので、天候予測は慎重に。無理をしない計画が賢明だと思います。 【五竜山荘〜五竜岳】 ここからは、雪の深さはそこそこに岩とのミックスゾーン!装備もアイゼン/ピッケルに換装必須。黒部側をトラバース取り付きまでは緩い登りを行き、いやらしい岩越えの箇所や鎖場などを通過、時折夏道のペイント目印も顔を出しています。今回は天候が良かったので、トレースも見えましたが、早朝の暗い時間帯は凍結も予想されかなりの難度になると思われます。最後の雪壁をダガーポジションで登り切ると、徐々に斜度が緩くなり、太陽が差し込みはじめ、視界がひらけ、右手に山頂標が見える地点に登り詰めます。30m程度のビクトリーロードを行くと五竜の頭です! ※当初、初日はテント装備のまま五竜山荘まで進み幕営、翌日早朝に山頂アタック→テント撤収→下山のプランでしたが、二日目の早い時間から天候の悪化が予想され、また同行したKさんの提案(まさに鶴の一声でした)により、大遠見〜西遠見間にて幕営道具などをデポ、身軽になりここからの山頂アタック!登頂後、デポ地点まで戻り幕営→翌日は下山のみのパターンが功を奏しました! 「テント泊予定で来たけど、翌日の天気があてにならないなー」とお考えの場合は、この作戦は提案できます。題して「ヒット&アウェー大作戦!!」 |
その他周辺情報 | 白馬八方バスターミナルの近くに八方の湯があります。日本で二番目にPHが高い(アルカリが濃いってこと?)そうです。良い湯でした! http://hakuba-happo-onsen.jp/happo/ 林檎舎というお蕎麦屋さんがあり http://sobakoboringoya.com/ スタート前にはエスカルプラザにて仮眠がとれます(仮眠ルームAタイプであれば1100円/人) http://www.hakubaescal.com/winter/escal/catnap-a/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
水筒(保温性)
ライター
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
サングラス
タオル
シェラフ
ヘルメット
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共同装備 |
雨具
スコップ
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
計画書
GPS
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
感想
2年前から始めたムーンライト信州での残雪期北アルプス登山。昨年からはテント泊での登山となり、今回は自分にとって二回目の雪山テントとなりました。
ムーンライト信州の車内でも八王子を過ぎて、甲府に気付かず、富士見の手前に目が覚めて…大体二時間ぐらいは眠れたのか…その後もエスカルプラザで二時間の仮眠もできて体調はバッチリでのスタートがきれました♡
アルプス展望リフトを降りて、いきなり地蔵の頭への直登のトレースにはビビりましたが、左側から巻いて取り付けたのでほっとしました。今回はKさんに無理を言いましてスノーシューを準備して頂き、人生初のスノーシュー体験もしました。なんでもKさんは冬山に行きまくっていて、スノーシューの飽きてワカンが恋しかったらしいという情報があり、今回はセンパイと私がスノーシュー、Kさんがワカンでの山行となりました。実際に登ってみるとスノーシューはよかった!楽チンでした。もっともトレースもばっちりだったですし、先頭がセンパイだったおかげが大きいですけどね♡良いペースで引っ張って頂き、いやらしいトラバース箇所もリードしてくれたので、ほぼコースタイム通りで大遠見までの行程を進むことができました。
そして何より今回の行程で大きかったのが、Kさんの存在でした。予定ではテントの装備のまま五竜山荘まで進み、翌日山頂アタック→ところが翌日の天候は悪化の方向…大遠見の平原にてKさんから鶴の一声!幕営道具はここにデポってひとまず今日中に登頂しよう!というもの。まったく考えになかったことだけに斬新でした!そして何より、きちんと実行できたんですから!さすがです!!某大学駅伝部監督風に「ヒット&アウェー大作戦」と呼ぼう!それにしても五竜遠見とはよく言ったもので、とにかく景色が素晴らしかった。五竜岳は勿論だが、出だしは白馬三山、唐松岳、遠見尾根に乗ってからは鹿島槍!この鹿島槍、最初はダイナミックな北壁、進むにつれて南峰も顔を出し、堂々とした双耳峰が拝めます。そして、大遠見から見上げた白岳!名前の通りの見事な白さでした!
山荘から山頂までは今回の核心部ですね。今までと違って緊張を強いられる場面がいくつかありました。慎重に、しかし強い気持ちでトラバースやら岩場、鎖場、雪壁をクリアして、稜線の向こう側から太陽を浴びた時にはいよいよか!とテンションマックス!ついに快晴の五竜岳山頂ゲットです。思えば4年前の夏に初めて登った時は、梅雨明け前で、雨天でガスって仕方なかったことを思うと、感慨深いですね。
下りも山荘までは極力慎重に下り、アイゼンのままデポ地点まで帰還。よし!あとはここで一晩過ごして明日はのんびり下山するだけ!とタカをくくっていましたが、テントを張り中に荷物を入れている最中に異様なまでに寒気を感じました。前回のテント泊の時も、比較的低い気温の中でも割と快適に過ごせていたので、なめてかかっていたのかもしれませんが、食べ物で温まっても、いざ用足しに外に出ると、とにかく寒くて仕方がない状態…着ているものは前回と同じようなものなんだけどなー。思わず今後の冬山のテント泊を考えなければいけないなと思った次第であります。自分が寒さに強いだなんて過信していた、雪山に対して、登りこと以上に注意していなければいけない体温管理や装備不足が招いた事態でした。幸いにも翌朝、目覚めにお湯をコップ二杯、おにぎりをゆっくり2つ食し、大福を1つ食べて復活(ついでにあと2つ食べました)しましたが、何かとテントにおける生活面で反省の多い山行となってしまいました(涙)
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