皆子山 - 西南尾根〜山頂〜西尾根〜尾越湿原〜大見湿原〜大見尾根
- GPS
- 09:24
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,085m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:24
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 800円 京都バス - 花背峠〜北大路駅前 550円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜西南尾根登山口 安曇川沿いの林道を上流方向へしばらく進むと、渡渉ポイントがあります。 それなりに川幅のある浅瀬で石伝いに進むのは無理と思われるので、サンダルを用意するなど、事前に手段を考えるのが良さそう。 今回はレジ袋を履いて渡渉しました。 水量が多い時には渡渉困難になるはずで、その場合は別途の対処が必要でしょう。 すぐに南尾根の取り付きがあるので、踏み跡に従って尾根を越えて先へ進みます。 皆子谷を越えて斜面を上がると、地図にある道と出合います。 しばらく進み、京都修道院村の先に登山口があります ■西南尾根〜皆子山山頂〜西尾根〜前坂峠 登り始めにつづら折れの道が見えたので進んでみましたが、アセビが繁茂するなどして通行しにくい状況なので、斜面を直登する方が良いように思いました。 その後、P819までは進みやすい尾根道を登ります。 P819はなだらかで広いピークとなっており、進行方向に注意。 この先は尾根芯がアセビなどに覆われがちな所もあるので、必要に応じて避けながらアップダウンのある道を進みます。 P889を経て進むと、西尾根との分岐があり、ここで右に進路を取ります。 P926を経て、アップダウンのある道を進路に注意しながら進むと、山頂に到着です。 来た道を戻り、谷の源頭部を歩いた後に、西尾根分岐から先に進みます。 ここからも支尾根に進まないように注意が必要で、アップダウンのある道を進んでP897付近まで来ると、その先は下り基調。 下り切ると舗装路に出合い、前坂峠はすぐそこ。 ■尾越湿原〜小野谷峠 前坂峠から舗装路を北へ進むと、尾越湿原が見えて来ます。 今回は少し観察したのみで尾越の集落へ進み、その先の沢から山道に入っています。 しばらく進むと再び湿原内に入りますが、この辺りは地面の水分が少ないようで、草原という感じ。 その先から尾根に取り付き、P746へ向かいます。 ここもアセビなどの繁茂で尾根芯が通りにくくなっている所が少なくないので、避けながらアップダウンのある道を進みます。 目印がありますが、見通しが利きにくいし、所々でややこしい支尾根もあるので、進行方向に注意します。 P690で方向転換し、小野谷峠に下ります。 南東方向に進むと、大見湿原が見えて来ます。 ■大見湿原〜大見尾根〜花背峠バス停 沢沿いの道を進み、観察のための湿原への立ち入りはできるだけ抑えるようにします。 湿原を抜けると林道があり、しばらく進んだ後に尾根に乗ります。 小ピークから先は大見尾根を南下するルートとなり、アップダウンのある尾根道を進行方向に注意して進みます。 P845を過ぎるとすぐに林道に合流し、後は道なりに進むと花背峠バス停に到着です。 好みに応じて、滝谷山などに寄るのも良いかも知れません。 全般的に見ると、普通に進む分には特に危険な箇所はなく、進行方向に注意が必要という感じ。 GPSを携帯するのが望ましいでしょう。 |
写真
感想
今回は京都府最高峰の皆子山です。
どこから登り、どこに下りるかが悩み所で、色々と考えました。
かつては谷ルートがメインだったようだけど、近年の大雨で荒れているとの情報に接していたので、渡渉が苦手な身としては候補外に。
最も歩かれていると思われる東尾根は簡便過ぎな印象で、長時間の行動が可能な今の時期に歩くのはもったいなさそう。
以上の点から皆子谷の東か西の尾根のどちらかに絞り、5月7日に登山口をチェックした皆子谷西尾根から登る事に決定。
まあ、結論ありきで悩んでいたような気もするけれど。
下山は西尾根を進んで前坂峠に下り、尾越へ向かい、その後は時間と相談しつつ最後は大見尾根経由で花脊峠までの予定。
皆子山の尾根の名称は必ずしも統一されていないようで、東尾根は一般的ながら、南側の尾根はそうでもないようです。
皆子谷西尾根は西南尾根または西南稜、府県境の尾根である皆子谷東尾根は南尾根とするのが良さそう?
以下、いつも通りに長文です。
初めての利用となる朽木学校前行きのバスは臨時便も出る中、平バス停に到着。
団体さんが降りましたが、それ以外は僕のみでした。
スパッツの装着はバスの待ち時間に終えていたので、虫除けとヤマビル対策を済ませ、スタートです。
安曇川沿いの林道を周りを見やりながら進み、橋を渡ると寺谷ルートの標識があるけれど、現在は谷へ直に進むのが不可のようで迂回ルートの表示がありました。
この辺りの林道は川沿いでもあるせいか雰囲気も良く、楽しく歩いていると、渡渉ポイントに到着。
川幅がそれなりにある浅瀬で、石伝いに進むのは無理っぽい感じ。
サンダルを持参しようかと思っていたけど、荷物になるのでレジ袋を履いて対応する事にし、実践してみました。
結び目が緩かったせいか、袋内に水がそれなりに入ってしまって靴も少し濡れたけど、被害は大した事はなく、まずは無事に渡渉完了。
少し歩くと南尾根への取り付きが見えるけど、そちらには進まないので、川沿いをトラバースして進もうとしてみたものの、すぐに危険な地点があり、あえなく撤退。
踏み跡を辿って尾根を乗り越え、先へ進むと、皆子谷に出合います。
ほんの少しだけ皆子谷の沢をチェックし、先へ。
ここも川沿いをトラバースして進みましたが、こちらも少し先で危険そうな所があり、斜面を登って地図にある道へ向かいます。
道を進んでいると前方からソロの男性が来られ、皆子山の登山口を探しているとの事。
谷は荒れているとの情報があり、慣れていない人の単独行は避けた方が良さそうなので、戻る方向にならない南尾根が良いのではと提案。
さらに歩き、思っていたよりも時間がかかったけど、西南尾根の登山口に到着。
登り始めはつづら折れの道があり、初めてでもあり確認の意味でそちらを進んでみたけど、アセビなどが繁茂していて道としての体を成しておらず、尾根を直登する方が良さそう。
尾根芯に辿り着き、ここからは西南尾根をひたすら進みます。
歩きやすい斜面が続き、P819に到着。
ここは平らな土地が広がっており、ピークハンターさんのプレートは見つからず。
進行方向を間違えかけながらも少し進むと、先程までとは違い尾根芯にはアセビが多く見られるようになります。
P889でもプレートは見つからず、2連敗。
P926へ向かう途中、大きな谷の源頭部が広がっており、思わず目を奪われてしまいます。
また戻って来る予定なので、軽くチェックして、先へ。
P926でもプレートは見つからず、3連敗。
この先はさらに支尾根に注意しつつ正しい方向へ向かうようにしますが、それでも間違えてしまうのです。
皆子谷の源頭部にも少し寄ってみますが、こちらにも戻って来るので、まずは先へ。
そして、皆子山山頂に到着。
ここでもピークハンターさんのプレートは見つからず、落ち込んだままの昼食となりました。
当初は山頂を独り占めでしたが、程なくして3人組パーティが登って来られ、ゆったりムードはまたの機会に。
食事休憩後、皆子谷へ向かいますが、来たルートを戻るよりはと思い、ヤマレコMAPを見ながら適当に進んでみました。
隣の谷を経て、皆子谷の源頭部のやや下寄りに着き、改めて素敵な風景に感じ入ります。
少しだけ下流方面に進んだ後、源頭部へ歩を進め、しっかりと記憶に留めるべく周りを見やります。
のんびりとしていたいけど、後半の行程にも時間を残しておきたいので、先へ。
P926を経て、その先の谷でも皆子谷と同様に時間を過ごし、西尾根へ。
こちらの尾根も所々でややこしい支尾根があるので、進行方向に注意です。
P897でやっとの事でピークハンターさんのプレートを見つけ、この日も一日一善を果たし、足取りが軽くなります。
道を間違えたりしながらも舗装路と出合い、すぐそこの前坂峠に通過。
しばらく舗装路を歩き続けると、突然のようにクリンソウの群生が目に入って来ます。
何事かと慌てかけますが、この辺りから尾越湿原が広がっていました。
湿原の雰囲気を少しながら堪能し、尾越の集落を抜け、その先の沢沿いを進んで山道へ。
程なくして再び湿原内に入りますが、この辺りは草原に近い感じで、そこから少し進んだ辺りでP746へ通じる尾根へ取り付きます。
この尾根はこの日の行程の中では特に地味かつ通行しにくくて、精神的な部分も含めて疲れがじわりと溜まって来ます。
バスの時間もかなり気になっていたのでね。
P746では何も見つからず、P690ではご褒美のプレートを見つけ、何とかこの尾根歩きにもプラス要素が生まれました。
程なくして、小野谷峠に到着。
小野谷峠から少し進むと、そこは大見湿原。
貴重な自然が残る一帯の雰囲気を時間の許す範囲で堪能し、先へ進みます。
林道に出て、少し先から尾根に取り付き、主尾根である大見尾根へ。
この日の尾根尽くしもここで最終となり、2つの標高点できっちりとプレートを捕捉し、終わり良ければ全て良しを実践。
駆け足気味の文章になっているけど、この時の気分を反映している感じでしょうか。
再び林道に出て、滝谷山やP841などには寄る気配を見せず、花背峠バス停に到着。
何とかバスの時間に間に合いました。
京都周辺の山を中心に歩いているので、京都府最高峰の皆子山は特別な存在だと感じていました。
以前はハードルが高いと感じていたけれど、ヤマレコを始めて情報を積極的に得るようになり、iPad購入でGPSを山行に利用できるようにもなり、状況が整いつつあるようになりました。
京都北山を歩く機会も増え、期が熟したとの感じで、ようやく皆子山へ。
実際に歩いてみての感想としては、ほぼ満足という感じ。
山の大きさを多少なりとも感じ取る事ができたし、山頂近くの谷の源頭部のゆったりとした風景も堪能しました。
今回は尾根歩きのみとなり、やや単調になってしまったのがマイナス要素で、今後は谷ルートでの登頂を模索したいけど、どうなりますか。
その後に寄った尾越湿原と大見湿原は、京都市内にもこんな所があるのかという感じでした。
今回は駆け足気味な訪問となったので、次はきっちりと時間を取って見て周るようにしたいですね。
以上、京都北山の奥深さの一端に触れた山行になり、その先をさらに見たくなったように感じています。
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