【200名山 28座目】開山祭前の静かな山頂を独り占め 会津朝日岳
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- GPS
- 07:32
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,724m
- 下り
- 1,711m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 7:32
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年の浅草岳・守門岳に登ってから、会津周辺の山が気になっていたが、残雪が多い時期には実力不足でハードルが高く、そろそろと思うと天気が難しくなってしまう。
今週の休みは木金なので、移動も含めて出来れば2つ行きたいところではあったけれど、梅雨入り早々の中休みとなった金曜日、行かずに後悔したくないと覚悟を決め、日帰りで会津朝日岳を目指した。
直近のレコが全くなかったが、翌日(実は勘違い、実際は翌々日)が開山祭ということもあり、ルート整備状況は問題ないだろうと判断した。
今回は前夜泊が難しかったので、家で3〜4時間仮眠して0時頃に出発。給油後環七を鹿浜橋ICまで走って東北道・西那須野塩原ICから峠越えで会津西街道へ入った。
いわなの里に入って右折。駐車場は釣り客用なので登山者は有料(\1,000)、だけど親切に「200mに登山者用無料駐車場がある」との表示があったので、ダートを少し進んで登山ポスト前の広場に駐車する。4時過ぎに到着したが他に車は無かった。
ゆっくり準備して登山届(切り取って下山届になる部分あり)を提出し、橋をわたって沢沿いの林道歩きからスタート。間もなく右手に残雪が現れ、沢沿いにはまだかなり雪が残っている(対岸から雪崩れてきたようだ)。この標高でこれだから、改めて雪深いエリアであることを実感する。
ルートの整備状況は悪くないと思うが、飛び石で渡る沢や、全般的に狭い登山道、片流れのトラバース、爪先上がりの急登etc.開山祭で大勢の登山客が来る土曜日には渋滞が大変だろうなぁという感じだ。個人的には余りに整備され過ぎたルートよりも好ましいと思う。
少し開けてきた左岸を進むと、やがて右岸への渡渉点に出る。対岸のテープを見逃さないようにレコでアドバイスがあったので注意していたが、確かにうっかり見落としかねない状況であった。薄く残っているペイントを上書きした方が分かりやすいかな。
間もなく勾配が大きくなってジグザグのルートになる。最後の水場の三吉ミチギでは冷たい水がたっぷり湧き出していて癒される。ひとしきり急登を登ると視界が開け、人見の松に到着。まだこの先も急なのぼりが続く。
2本の大クロベは周囲にも木々があり全体の写真はやや取りにくい。少し下ったあたりで漸く会津朝日岳の全容が見えたので一休みする(L1)。山頂直下の雪田はかなり大きく傾斜もあってちょっと面倒そう。下って登り返すというのも帰りの負担が嬉しくない。
鞍部付近まで下るとルートが雪で隠れるようになる。マーキングは明日が開山祭にしてはあまり目立たない感じ。トレースははっきりしないが、はるか向こうにテープ(避難小屋への夏道に入るポイント)が見えたので雪撥ねしそうな低木の間を抜けて緩やかに登る。そこから夏道に戻り小屋の手前から尾根沿いに高度を稼ぐ。
山頂の展望台となるピーク(バイウチの高手)を過ぎ、やがて雪の斜面に出て再びトレースが不明瞭になる。トラバースの跡があるようにも見えるが、山と高原地図ではこの辺りの詳細は分からず、雪田の縁の泥を登った形跡やかなり先のピンクテープを参考に、ほぼ直登に近いルートで行ってみることにする。泥の上にも出るしアイゼンは無くても登れそうだが、傾斜もきつくなってきたのでピッケルは使用した。雪はキックで、草付の泥は手も使いながらテープのところまで辿りついた。整備用のスコップなどが置かれていたが、この先も不明瞭。やむなくここも雪を直登。クラックは地面が見えていたのでクライムダウンし、さらにひと登りで最高点らしい岩峰に出た。景色は素晴らしいが三角点や山頂標識がない? ん〜少し低いけどマーキングはあるので、その先が山頂のようだ。
平日でスタートが早かったため、ここまで一人も会うことは無く、L休憩中も完全独り占めの山頂だった。昨年登った浅草岳・守門岳や、越後三山など、残雪の山々を青空の下で眺められたのは最高。飯豊・朝日連峰には雲が掛かっていたが、それでも十分過ぎる展望だった。雪渓に出たあたりからブヨが多く飛んでいたが、今年は蚊取り線香も用意したのでそれほど纏わりつかれなかった。
展望は飽きることは無いが、日帰りなので下山後の時間に余裕が欲しい。下山は岩峰からマーキングのある雪田の上部へ回り、アイゼンで降りることにした。グリセードで行ければ時間短縮にもなるが、なかなかチャレンジ・練習する状況に出来ない。今日はとにかく誰もいないので慎重に越したことは無い。
雪の斜面を下ってアイゼンを外し、ピッケルをストックに替えて往路を戻る。途中ですれ違ったのは何れも単独の3人。今日は合わせて4人しか登らない静かな山だ。下の方では種になっていたカタクリも上では花・蕾だったり、イワウチワ、コイワカガミ、ショウジョウバカマ、(ハクサン?)シャクナゲなども綺麗だった。
沢まで下ると釣り人が数人、駐車場には翌日の開山祭準備で駐車禁止のロープが張られていた。
靴の泥を洗って早めの帰路に付く。途中、深沢温泉で鉄分の多い赤い湯に浸かり、今市を経由してR4バイパスで20時過ぎに帰宅。体力的にキツかったが気になっていた山に良好なコンディションで登れたので満足度は高かった。
コメント
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fireboltさん、こんにちは〜
日曜日の開山祭に行ってまいりました〜
2日違いで久々にお会い出来ずに残念でした
ま、平日休みなら仕方ないですね
会津朝日、素敵な山でしたね〜
あの絶景ピークを独り占めとは羨ましい限りです
開山祭は予想より凄い人出で、雪渓は行列でした
でも、雪渓は地元の皆様がスコップでステップを切って頂いてたので、アイゼンを車に置き忘れてきたテキトーなおっさんも無事に歩けました
お疲れ様でした〜
FRESCHEZZA さん、コメント有り難うございます。
あれ? 日曜日が開山祭でしたか(w 勘違いしていました。
どうりで金曜日にまだステップが切っていなかった訳だ
スコップなどの道具類はデポしてあったので、下山する頃には作業しているんだろうなぁと思っていたのですが、土曜日に整備したのですね。
フレさんのレコも楽しみにしていま〜す。
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