仙丈岳、アサヨ峰
- GPS
- 30:10
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,029m
- 下り
- 2,011m
コースタイム
-12:50 北沢峠
7/28 5:00北沢峠-6:10仙水峠-7:40栗沢山-8:20アサヨ峰
-9:10栗沢山-10:00仙水峠-11:10北沢峠
天候 | 7/27 晴れのち曇り、夕方 にわか雨 7/28 曇りのち雨、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
広河原で乗り換えて、北沢峠まで、南アルプス市営バス(中型バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・北沢峠から仙丈岳への道は、尾根道も藪沢コースも良好。 藪沢コースの途中は少し残雪あり。 ・北沢峠から仙水峠を経由してアサヨ峰までの道も良好。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
【山行No364】
※久しく行っていない南アルプスに行ってみることにした。
当初は北沢峠付近での山小屋泊まりのつもりだったが、電話すると
「満員ですので泊まれません」とのことで、押し入れの奥から
古いテントを引っ張り出して、約10年ぶりのテント泊とした。
7月26日(土)
・前日夜の夜行電車で四国を出発し、朝7時に東京着、新宿より8時発の
アズサ号で甲府へ。
甲府からは10時発のバスで広河原へと向かう。バスは登山者で満員だった。
12:00広河原着、20分の乗り継ぎ時間で、市営バス(中型)に乗り換える。
このバスも満員。この林道は20年ほど前に歩いた際は未舗装だったと
思ったが、今は半分以上、舗装されていた。
・12:50 北沢峠 着
駒仙小屋の前にテント場があり、ここにテントを張る。
ここにテントを張るのも、約20年ぶりになるなぁ...
テント場は思ったほどの混み具合ではなく、最終的に90張程度。
7月27日(日)
5:00 北沢峠(キャンプ場) 発
サブザックに雨具、食糧などちょっと荷物を詰めて出発。
・峠の手前の標識のところより登りにかかる。
シラビソ、モミ、コメツガなどの深い針葉樹の森の中を登ってゆく。
樹相がいかにも南アルプスらしい。
・「タヨリムシ」というのだったか?道の上に、葉っぱがくるくる巻きになって
バラパラと落ちているのがあった。
6:30 5合目;標識あり
7:00 森林限界
急に森林限界となり、一気に展望が広がった。甲斐駒、鋸岳、北岳など
良く見える。遠く富士山も見えた。
7:30-40 小仙丈岳
展望の良いピーク。
・ここから仙丈岳まではカール壁の稜線をたどってゆく。カールには以外と
雪はほとんどない。
花は、イワツメクサなど10種ほどがあったが、以外と花の数は少ない。
8:40-9:20 仙丈岳 山頂 (気温=20℃)
まずまずのペースで山頂につけた。ここに来るのも約20年ぶり。
前回は5月の雪山だったが、夏の風景を見るのは初めて。
展望も360℃に広がっており、北岳、富士山から始まって、
南ア南部(塩見、荒川、赤石、聖)、中ア、甲斐駒、八ヶ岳、
さらにはぼんやりだが北アルプスも見えた。
ケータイが通じたので、自宅にメールした。AUでアンテナ1〜2本。
山頂付近には花は少ないが、イワベンケイ、イワツメクサ、チシマギキョウ
などが咲いていた。
・下りは、馬の背〜藪沢コースへと向かう。
9:40 仙丈小屋
水場があったので飲んでみると、雪解けのキーンと冷えた水で美味しかった。
小屋も、スイスアルプスにあるような感じの良い小屋。
一度泊まってみたい気がする。
・この小屋周辺はカール底でお花畑のようになっており、花の種類も多い。
チングルマ、ハクサンシャクナゲ、キバナコマノツメ、コイワカガミ、
ウラジロナナカマド、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ などなど。。
少し下った道端には、クロユリも2輪ほど咲いていた。
9:40 馬の背小屋
この付近は広葉樹の樹林帯だが、湿性の花たちが結構咲いている。
オタカラコウ、ミヤマキンポウゲ、フウロソウ、ミヤマタンポポなどなど。。
・ここから少し下った分岐より、藪沢コースに入る。藪沢コースに
入ると急に人影が少なくなった。
道はザラザラの下りであまり足元は良くない。
しかし沢沿いにも花がパラパラ咲いていて、いい感じ。
ミヤマコゴメグサ、ウサギギク、ミヤマアキノキリンソウ
タカネグンナイフウロ、ヒメシャジン などなど。。
・標高2000m付近になると、雪渓が出てきた。
雪渓の箇所を越えるとあとはひたすら針葉樹の樹林帯を下る一方。
12:30 大平小屋
12:50 北沢峠(キャンプ場)
・さっそく小屋でビールを買って飲み、一息入れる。
・午後はどんよりした曇り空だったが、午後4時ころ、夕立がやってきて、
フライの張り方が緩かったせいか、テント内まで少し浸水して大変だった。
本日のテント場は、約50張。
7月28日(日)
・朝起きると、上空は晴れ間もあるが、雲も多く、急な動きをしている。
今日は甲斐駒に登ろうかと思っていたが、天気が心配なので、
近場で未登頂のアサヨ峰に行ってみることにした。
今日もサブザックだけの軽装。
5:00 北沢峠 発 (気温=15℃)
・仙水小屋を越えると、岩塊斜面に出た。岩塊斜面は氷河期の
名残の地形だというが、いつ見ても、奇妙な風景だ。
6:10 仙水峠
・ここから東の方、樹林帯の中の栗沢山への登りが始まる。結構急な登り。
道は明瞭だが登る人は少ない感じ。赤テープ類も少ない。
・標高2450m付近より、ハイマツ帯になった。目指す栗沢山の山頂も
意外と近く見えている。
7:30-40 栗沢山(標高2714m、気温=14℃)
岩がゴロゴロしていて眺めは良い山頂だが、残念ながら北岳は雲の中。
・アサヨ峰への稜線の道は、岩がゴロゴロしていてロックガーデンといった
感じの道。風があるが気持ちの良い稜線歩き。
岩は変成岩だろうか?白い脈理のある濃灰色の岩。
登山者は少なく、対向者が2名のみ。
8:20-30 アサヨ峰
ようやく目的の山頂につけた。が、
急速に天気が悪化してきた感じで、振り返ると西の空は真っ黒になっており、
ちょっと怖いような色合いをしている。
東のほうはまだ青空と日差しが残っていて、わずかに富士山が見えた。
写真をちょっと取っただけで急いで引き返す。
・15分ほど行ったところで雨が降ってきた。いきなり本降りの雨。
稜線全体も雲の中に包まれ視界も悪い。
横殴りの雨のなか、道を間違えないようにしながらひたすら急ぐ。
時おり雷鳴も聞こえ、不気味な感じ。
9:10 栗沢山
・休みもせずに、さらにひたすら下る。向かい風が強く、下るだけでも
結構大変だった。ともかく転倒しないように注意しながら下る。
10:00 仙水峠
ようやく峠まで降りてこられてほっとした。
ここからは風も弱いのでゆっくり下るが、途中、甲斐駒から引き返してきた
団体さんで、1名、転倒して膝をうったらしく、お気の毒。
11:10 北沢峠(キャンプ場)着
ようやく厳しい朝の「ハイキング」が終わってほっとした。
・テントを見ると、強風でフライがめくられたらしく、またまたテント内が
浸水状態になっている。ヤレヤレ..
・昼食をとり、午後はのんびりした。午後は雨は上がったがどんよりした感じ。
今日のテントは約40張。
7月29日(火)
・夜明け前は、メボソムシクイ、コルリ、ルリビタキの声がにぎやかで、
夏の山らしくて良かった。
・今日は帰るだけの日。
7:00北沢峠発のバスで出発。朝早いのに、40人以上が乗車して意外だった。
バスは結局2台でた。
・広河原で乗り換え、甲府には10時着。下界は30℃ほどあって、暑い。
甲府から東京に出て、新幹線をつかって夕方には四国に帰着。
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