アブだらけの権現岳・急峻な赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 2,175m
- 下り
- 2,165m
コースタイム
-キレット小屋15:15
7月12日:キレット小屋5:55-赤岳7:55〜8:20-キレット小屋10:00
(テント撤収)10:30-権現岳12:30-三ツ頭13:25
-八ヶ岳自然歩道15:00-観音平15:35
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
途中いくつかコンビニやまた道の駅もあり。 駐車無料、60台ほど?仮設トイレ2つあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:観音平にあり(提出忘れましたが) 道の状況:編笠山、三ツ頭あたりの標高ではアブの大群に遭遇します。 足と腕は出さないように!防虫ネットも役立ちます。 防虫スプレーは効きません。 権現からキレットへの下り、そして赤岳への上りは途中鎖場、 はしご、またそれらさえ設置されていない岩場や急なザレ道が あります。三点支持で慎重に。 下山後の温泉:道の駅こぶちざわの敷地内にあるスパティオ小淵沢へ行きました。 http://www.spatio.jp/hotspring/index.html 600円、いいお湯です。ただ、地元の人たちのたまり場になってます。 次回は道の駅信州蔦木宿つたの湯に行ってみたいです。 http://www.tsutakijuku.jp/spa/index.html |
写真
感想
この度は南側から攻める赤岳!
一度この界隈を歩いてみたかった。ちょうど他の予定がキャンセルとなりぽっかりと空いた3日間。夜中に車を走らせ、途中のSAで3時間の仮眠、そして登山を開始する。
まずは編笠山へと登り始める。初めは気持ちいい樹林帯、なだらかで足元もふわふわで歩きやすい。雲海展望台を過ぎたあたりから急な登りとなっていく。ちょうど蓼科山のような感じ。南アルプスの展望もよくなっていく。途中でアブが周りに飛び始める…。他の人の記録でもアブが多いと書いてあった。でも想像以上だった。
とくに青年小屋を過ぎてまた樹林帯を登っているとき、どんどんそのアブの数が増えていく。とりあえずブンブンうるさく、頭、顔、手、足に向かって攻撃してくる。はらってもはらってもずっとついてくる。途中で一緒になったおじさんが防虫スプレーをかけてくれても全く効かない!!防虫ネットで顔は防御していたけどなんとそれをくぐりぬけて1匹入って来た!もう大パニックでギャーと叫んで帽子もネットも取り払い、追い払う。登りだから早く逃げることもできず数十匹に取り囲まれながらひぃひぃ言いながら高度を上げていくしかない。
途中で休憩はおろか水さえ飲めない。途中の景色を楽しむこともできずとりあえず必死で先に進むのみ。本当にあのアブには参った。
テント場で会った別のおじさんは半そで短パンだったらしく、アブにやられてあまりにかゆくて夜は一睡もできなかったということだった。。
権現岳が見えてくる頃にはようやくアブもいなくなる。やれやれと思いつつそのあとの縦走を楽しむ。分岐から旭岳、キレットへと向かう。長い長いハシゴ、62段もあった。腕も足も疲れる。急な下り道、また幾つかの登り返しも繰り返しながらようやくキレット小屋へと到着。かなりくたくただった。
小屋にはロングヘアーのお兄さん。ちょっと変わった人。まぁ、山には変わった人ばかりですけど。テントは550円。水場は鹿がいるから生水は飲めないからと、500ml400円の飲料水を2本購入。去年の水は煮沸して使うならいくらでも持って行っていいと2Lボトルが置いてある。料理と飲料用とに1本もらう。
テント場は小屋の真下1分。赤岳が望める最高のロケーション。トイレは2台設置されている。虫が多いけど、こんなもんかな。この日はわたしともう一人のおじさんだけ。小屋泊も1人だけだったようだ。
2日目。目覚ましが鳴る前4時過ぎから小鳥のさえずりで目を覚ます。いろんな鳥が本当にたくさんにぎやかに美しくさえずっていて気持ちいい目覚め。
この時期は朝でも冷え込まず、日の出もはやいからテントでも楽ちん。朝ごはんを済ませ、テント内も片づけて煮沸水も作って、いざ軽身で赤岳へ!
どーんと壁が構える。そこに取り付いて行く。え〜、これをあそこまで行くんですか?!と疑いたくなるような目の前の風景。とりあえず行くしかない。これ、下りがかなり怖いんじゃない?と思いながら四つん這いでよじ登っていく。そして幾つか鎖やはしごを越え、でもその間のお花畑が本当にきれいで、登ってるつらさなんて感じない。とくに今回初めて見たチョウノスケソウ。花は遠目だとチングルマみたいだけど葉っぱが違う。開き切った姿が本当にかわいい。
山頂で会った人に聞いたけどこの花は赤岳の反対側には咲いてなかったみたい。キレットから来る者だけに見られるご褒美だなぁと勝手に思ったり。
赤岳からの眺めは最高だった。360度見渡せた。富士山、南ア、北ア、中ア、御嶽・乗鞍・白山、奥秩父の山々まで?今日来て本当に良かったと感じた。
赤岳からの折り返し。行きとは日のあたりが変わってまた違うお花の様子を楽しめる。昨日会っていっしょに歩いたおじさん(権現小屋泊だった)とも再会し、花の写真撮ったりいろいろお話する。その方は歩けなくなる難病を克服しまた何年かぶりに山に復帰してきたという。こうして山を縦走したり高山植物を楽しんだりまたできることを本当に喜んでおられた。健康には感謝しなきゃね。
おじさんはこのあと蓼科山までゆっくり縦走されるという。別れたのちキレットまで下る。下り、意外と大丈夫かも。ポールがあったら邪魔かもしれないけど普通に手を使って慎重に下りれば大丈夫。高度感のある景色を楽しむ♪
テント撤収し、権現への登り返し。ザックが重い〜〜〜^^;
道もきついし体も疲れてるし…でも帰るしかないのでゆっくりゆっくり。
権現岳過ぎて三ツ頭方面へと向かう。こちらも南アルプスの展望良く、昨日歩いた編笠山を右手になだらかな尾根道を歩いて行く。三ツ頭を過ぎたあたりからか、またアブの大群に襲われる。やっぱこの標高が彼らの行動範囲らしい。今回は下山だから走って逃げられる!と思って逃げた。でも彼らは全然あきらめない。どんどん追いかけ続け、その数を増やしていく。顔の周り、手足を攻撃し、とりあえずうるさくてうっとおしくてうざい。
途中で休憩しているおじさんたち2人に会う。「どこから来たの」と聞かれるもそんなの答えてる場合ではない、申し訳ないけど「上からです!よくこんなところで休憩できますね!」とだけ言い残し走り去る。あの人たちにはアブは寄らないのだろうか・・・?とりあえずひたすら走って走って、水を飲む暇もなくアブから逃れたいばかりに逃げる。足元に注意してる余裕もなくとりあえず下へ下へ。アブには結局その後、車に帰るまで付きまとわれた。
下山が長かった。そして八ヶ岳自然歩道に出てからもアップダウンありの道で疲れた体にはこたえた。必死で車まで帰ってくる。そして駐車場にもアブがいっぱい!!彼らは数十匹の単位で車を攻撃している。隙をねらってザックを放り込み、自分も車へと避難する。なんとか1匹も入らなかったようだ。先に到着していた人の車、暑いからか窓が全部開放されている、そしてアブも数十匹出入りしている…!あの状況ではきっと車に乗り込んでもアブと格闘しないといけないのが目に見えて気の毒に思う…。でも私にはどうしようもできないから…ごめんなさいと思いながら先に出発。
温泉へと向かう。歩き疲れた体をほぐす。激冷たい水風呂、これがほてった体にちょうど気持ちいい。
館内のレストランで夕食を済ませ、そして眠気と闘いながら京都へと車を走らせる…。深夜12:30、無事帰宅しました。
お花畑と赤岳の雄姿に癒された山旅でした。
そしてテント1泊の慣らし旅。今週末からは3泊4日の縦走が待ってます。
アブ大変ですね。
自分もこの間、登りで30匹くらいに囲まれて
えらい目にあいました。
この時期の八ヶ岳は、対策が必要ですね。。
こんにちは、はじめまして。
masteryodaさんも一週前に行かれてたのですね。
本当にアブ、すごかったですよね、彼らの目的は一体
何なのかと考えてしまった…
人間が嫌いなのでしょうかね。
でも美濃戸口でもアブすごかったみたいだから
八ヶ岳全体に彼らは生息してるみたいで…対策必須です
アブ、蜂、ヒル、暑い時に出てくるオソロシイ連中です。
防虫ネットが役に立って良かったですね。
前々日にソコを登った方の記録がありましたので、ご覧あれ。
//makiwarikun.blog.so-net.ne.jp/2011-07-11
でも、景色、お花は良かったんですね。
それにお天気にも恵まれて・・・
チョウノスケソウは、まだ見たことがありません。
ぜひ見てみたいんですが、出会うためには、
アブとも会わなければいけない!
それは辛い〜(T_T)
今回も楽しいレポートで、一緒に登っているような気持ちになりました。
次の南アルプス、気をつけて楽しんでください。
積乱雲の写真、良いなあ〜 (^O^)/
あ〜やっぱりそうだ!
同じ日にキレット小屋のテン場で一緒だった者です。12日の朝、少しお話したの覚えてますか?
関西から来たのかな?とは思っていましたが京都だったんですね。
私も同じルートで帰りましたが、三ッ頭からも虻はいませんでした。
でも観音平の駐車場はいっぱいで車の中までたくさん入って来ました。
ちょっとした時間で虻攻撃も違う事がわかりました。
これからも山を楽しもう!!
こんにちは〜 いつもコメントありがとうございます
「アブに殺されかけた日」のブログ、とっても笑えました 楽しい方ですね〜お友達ですか?!
でもまさにそう、殺されかけた…よく分かりますマジでこわかったです…半端ない。
ハチもヒルもまだ遭ったことありませんができるならお遭いしたくありませんねぇ… あ〜山は怖いけどでもやめられない
こんにちは!そうでしたか!
ヤマレコユーザーさんだったんですね!
わぁい。うれしいです
すみません、おじさんおじさんと何度も勝手に言及してしまい… その後、アブにやられた足はどうですか?なかなか治らないでしょう!!わたしも足2か所刺されてまだ赤く腫れて痒いです。本当に悲惨でしたものね。。でも早い時間だったらアブも少なかったのですね。そっか。
HAL1003さんの嫌いだとおっしゃってた長いハシゴもしっかり写真撮っておられましたね!少しの会話だけでしたけどあのときお話できて本当に良かったです〜。ありがとうございました
minkistさんこんばんは
何時の間にか、健脚娘はこんなところまで出没していたのですね。
アブ、大変でした
ところで、アブの3秒ルール、分かってますか?
小柄で目が青いやつにはききませんが、黄色やでかいやつは、止まってから3秒以内は刺しません。
止まったところを濡れタオルを鞭のように使って仕留めます。
大群に囲まれたら、ヌンチャクのごとくタオルを振り回すしかないかな
このルートは、その昔、渋の湯から小淵沢の駅まで、主脈夜行日帰りの暴挙にでた時に歩きました。
今年は、例のメンバーで八ヶ岳を目指しているのですが、先を越されちゃいましたね。
今後の参考記録を楽しみにしています。
こんにちは〜
え?!アブの3秒ルールですか?!
そんなの初めて聞きました。
またmarunaさん勝手に考えたんでしょう〜
濡れタオルごときで彼らを本当に仕留められますか?
ヌンチャクのごとくって…かなり笑えた
そう、上半身裸でタオルを両手に振り回してるmarunaさんが目に浮かんで…(笑)あ・ごめんなさい
最後の方ではけっこう殺意むきだしで、両手でたたいて落ちたところを足で踏むなんてむごいことをしてしまってました。だってもう本当にうっとおしくて。
だけど確かに彼らはとまってきたけどすぐには刺してなかったかも。そっか、すぐには刺されないんですね。
あ〜それにしても恐ろしかった。
marunaさんたち八ヶ岳行かれる頃にはアブも少なくなってるといいですね…
アブの攻撃大変でしたね。
実は私も10日に編笠までの日帰りを計画してたんですが、直前にみなさんのアブ攻撃の記録を見て、出発直前に予定変更しました。
でも、唐沢鉱泉から天狗を目指しましたが、同じ八ヶ岳、やはりアブはいましたね。
いよいよ縦走へ出発ですね。
雲上の北アルプスの景色を楽しんで来てくださいね〜!
コメントどうもです〜。
八ヶ岳でニアミスでしたね〜、残念
どこかでいつかお会いできたらいいですね。
さて、今晩から出発です。16kg+水2.5Lを担いで無事にたどりつけるか不安ですけど頑張りま〜す
単独でアブをもろともせず単独女性で登っておられる先輩がいて心強い限りです。
負けないで私も登り続けるっ!!!
はじめまして。コメントありがとうございます。
Rinkoさんは海外も一人旅されるんですか〜
すごいですね〜。そしてフルマラソンだなんて、
どんだけタフなんですか すごいですね。
山はホントいいですよ。競争の苦手なわたしには
ぴったりだったみたいです。
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