「聖職の碑」を辿る旅 木曽駒クラシックルート縦走

2017年08月09日(水) ~ 2017年08月10日(木)

• GPS: 14:57
• 距離: 14.0km
• 登り: 1,852m
• 下り: 490m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:57
• 休憩: 1:14
• 合計: 8:11

距離 7.8km 登り 1,497m 下り 75m

7:46 桂小場
8:17 8:20 ぶどうの泉
9:41 9:45 野田場
10:03 10:05 横山道分岐
10:24 10:28 白川分岐
10:58 11:23 5合目手前ベンチ
11:34 11:36 大樽小屋
11:50 11:58 胸突八丁（信大コース分岐）
12:33 12:50 6合目ベンチ
13:15 13:17 津嶋神社
14:06 14:08 胸突の頭
14:52 茶臼山分岐
15:05 15:08 分水嶺
15:48 15:50 水場
15:57 西駒山荘

2日目

• 山行: 6:01
• 休憩: 0:33
• 合計: 6:34

距離 6.2km 登り 373m 下り 417m

7:41 西駒山荘
8:07 8:18 将棊頭山
8:41 8:45 遭難記念碑（聖職の碑）
9:16 黒沢分岐
9:26 濃ヶ池分岐
9:46 9:52 濃ヶ池
10:07 10:11 濃ヶ池分岐
10:12 10:14 黒沢分岐
10:18 10:19 濃ヶ池分岐
12:21 12:22 馬ノ背分岐
12:36 12:37 (木曽駒ヶ岳) 頂上山荘
12:55 12:56 中岳
13:07 宝剣山荘
13:08 天狗荘
13:13 宝剣山荘
13:16 13:18 乗越浄土
14:13 千畳敷駅
14:15 ゴール地点

天候

晴れ/曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

車2台使用で、一台を菅の台BCの駐車場にデポし、もう一台で、桂小場登山口まで移動。
10日下山後、菅の台BCより桂小場登山口に車を取りに戻る。

コース状況／危険箇所等

桂小場から西駒山荘まで距離は長いが、程よく整備されていて危険個所はない。但し、「胸突八丁」の急登はかなり厳しい登りになる。
西駒山荘から木曽駒ケ岳までの間は馬の背の岩場に注意。

その他周辺情報

菅の台バス停付近に温泉「こまくさの湯」あり。(営業時間 10:00〜21:00)　　
入泉料610円　

写真

8/9 7:37

木曽駒ケ岳クラシックルートの起点、桂小場登山口。

8/9 7:37

さぁ、「聖職の碑」を辿る山旅、スタートです。

8/9 7:58

テン泊装備を担いで登ります。

8/9 8:12

暫くはこんな感じの樹林帯を歩きます。

8/9 8:17

「ぶどうの泉」に到着。水場で顔を洗い、喉を潤します。冷たくて気持ちいい♪

8/9 8:22

8/9 9:14

しかし、今日も暑い…。

8/9 9:41

「馬返し」まであと30分。

8/9 10:03

8/9 10:16

「馬返し」に到着。一息入れます。

8/9 10:25

「白川分岐」ここから奈良井まで行けるんだ。

8/9 10:48

雰囲気のいい苔の森

8/9 10:58

ベンチで休憩。テント装備を担いでいる上この暑さ、かなり堪えてます(苦笑)。

8/9 11:23

苔生した空間は癒されますねぇ。

8/9 11:34

大樽小屋に到着。

8/9 11:50

ここから、かの有名な「胸突八丁」。急登です。

8/9 12:19

重装備で胸突八丁の急登を登攀。

8/9 12:33

漸く六合目(苦笑)。遂に怪我していた膝を庇って歩いていた足が痙攣を起こし、暫し休憩することに。

8/9 12:34

「頂上へ」の指標があるも、中々森林限界は突破出来ず…

8/9 13:15

計画では、もう西駒山荘の近くまで着いている時間なのですが、かなりタイムロスしています(涙)

8/9 14:44

ま、お花でも観ながらゆっくりと登りましょう。

8/9 14:46

漸く山の稜線が見えてきた…

8/9 14:46

チングルマ

8/9 14:47

クルマユリ

8/9 14:47

8/9 14:52

あともうちょっと…

8/9 14:56

漸く森林限界突破！

8/9 14:58

素晴らしい景観！

8/9 15:03

稜線に沿って歩きます。

8/9 15:05

分水嶺

8/9 15:45

西駒方面は静かで気持ちいいなぁ。

8/9 15:48

漸く西駒山荘が見えてきた！
計画よりかなりロスしてしまった…(苦笑)。

8/9 15:57

西駒山荘到着。足の状態が思わしくないので、小屋番さんにお願いして本日はここで一泊(素泊まり)。

8/9 15:58

重要文化財の石室。集団遭難事故後に建てられた小屋です。

8/9 15:59

小屋の裏にある広場に三角点が。
早速三角点タッチ。

8/9 16:00

コマクサが綺麗に咲いていました。

8/9 17:02

湧きあがる雲。流石アルプスって感じ。

8/9 17:03

静かで気持ちいいです。

8/9 17:12

小屋前にある将棊頭をバックに記念撮影。
痛めた足が曲げられない…。明日大丈夫か？(苦笑)

8/9 18:37

石室の中に飾られた当時の写真の数々

8/9 18:56

夕暮れの西駒ケ岳

8/10 4:44

二日目の朝。辺りは白々としてきました。

8/10 4:50

ご来光を待つ相方。

8/10 4:56

明るくなってきました。

8/10 5:02

もうすぐ…という所で、雲が覆い被さってきました。大丈夫か？

8/10 5:09

なんとかご来光を拝めました。今年はじめてのアルプスご来光。

8/10 5:19

陽の光を浴びて輝く雲海と山々

8/10 6:30

ご来光の後は、朝ごはん。
フランスパンのトーストと、厚切りベーコンにサラダ。
山の贅沢すぎる朝食です(笑)。

8/10 6:32

最高に美味い！

8/10 7:44

さ、二日目の出発です。心配していた足も概ね大丈夫。

8/10 7:46

先ずは将棊頭山へ。

8/10 7:53

チングルマが沢山。

8/10 7:59

ハイマツを掻き分けて登っていきます。

8/10 8:01

目の前のピークを越え、その向こうが将棊頭山。

8/10 8:02

左を向けば、本日の目的地、木曽駒ケ岳。

8/10 8:11

将棊頭山登頂。

8/10 8:13

将棊頭山からの眺望。先日登った御嶽山がクッキリ。

8/10 8:15

将棊頭山で記念撮影。

8/10 8:16

さ、木曽駒ケ岳へ向かいましょう

8/10 8:44

今回の登山の目的である「聖職の碑」遭難記念碑前にて…合掌

8/10 8:55

これから「馬の背」を渡り、駒ケ岳へ。

8/10 9:20

8/10 9:32

濃が池分岐。ザックを置いて、濃が池に向かいました。

8/10 9:49

濃が池から見渡すまだ雪渓の残るカール。

8/10 11:01

濃が池を観た後、本道に戻り馬の背を攻略します。
この稜線の先に木曽駒ケ岳が…

8/10 11:32

岩場を注意深く渡り…

8/10 12:25

一路、木曽駒ケ岳へ。

8/10 12:37

木曽駒ケ岳頂上山荘に到着。ガスが立ち込め、視界は最悪。

8/10 12:40

本当は昨日到着する予定だった木曽駒頂上山荘前のテン場。ガスで全く見えず(苦笑)
そのまま休憩をせずに中岳へ向かいます。

8/10 13:04

中岳到着。

8/10 13:21

そのまま中岳を下り、宝剣山荘前を通過。乗越浄土へ。
このガスの中、登っても仕方ないので、計画していた宝剣と伊那前は行かずに千畳敷駅に向かいます。

8/10 13:22

乗越浄土から千畳敷カールへ。

8/10 13:25

カールの斜面にはいくつもの花々が…

8/10 13:25

8/10 13:30

ガスの為、宝剣岳も霞んで見えます。

8/10 13:50

千畳敷カールはお花全盛期

8/10 13:57

8/10 13:58

8/10 14:09

千畳敷駅が見えてきました。

8/10 14:11

このクラッシックルート縦走もこれで終わり。千畳敷カールに到着。ロープウェイで下山します。

8/10 14:20

ガスで霞む千畳敷駅からの眺め。

撮影機器：

NIKON D3300 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

Kunisan0105

8/9〜10、一泊で木曽駒ケ岳、桂小場から「聖職の碑」を辿る縦走登山をしてきました。新田次郎の史実に基づいた小説、「聖職の碑」を読んで以来、このルートを辿ってみたいと予てから思い描いていて、昨年来から温めていた計画。この夏、漸く実現できました。

…が、桂小場からの登り、思っていた以上に厳しく、よくも当時の子供たちはこのルートで登れたものだと感心。実は「胸突八丁」登攀中、痛めていた足をまた痛めることになり、しかも熱中症によって足を痙攣させてしまい歩行が困難に。計画通りだと取り付きから7〜8時間で木曽駒のテン場に到着するはずが、そんなコースタイムで行けるわけもなく、西駒山荘で初日はタイムオーバー。小屋番さんにお願いして西駒山荘泊まりとしました。
ただ不幸中の幸いか、西駒山荘で泊まったおかげで、計画では立ち寄るだけの将棊頭山周辺をゆっくりと散策でき、「聖職の碑」の舞台をより深く感じ、素晴らしい西駒ケ岳を楽しむことが出来ました。

テント装備を担ぎ、厳しい登攀の中、足の痛みと熱中症に苦しみ、踏んだり蹴ったりの山行でしたが、良い経験をさせていただきました。ありがとうございました。
しかし、表の千畳敷カールから木曽駒ケ岳に比べると見違えるほど静かな登山道でした。稜線も美しく静かで、西駒山荘周辺は本当に心地いい。体調が良い時期で時間があればまた是非登りたいルートでした。出来れば次回はテント装備なしで(笑)。

コメント

fgackty

『聖職の碑』
bono90125さん、
おはようございます。
私も最近『聖職の碑』を読みました。新田次郎が大好きで、文庫本をたくさん持っています。
私もいつの日か、木曽駒ケ岳に「聖職の碑ルート」で登ることを夢見ています。

Kunisan0105

Re: 『聖職の碑』
fgacktyさん、コメントありがとうございます。
私もこの「聖職の碑」が大好きで、もう何度も読み直しています。
木曽駒ケ岳はロープウェイで標高2600ｍまで簡単に行けて、夏場は千畳敷カールが綺麗な山ですが、是非桂小場からのクラシックルート踏破してみてください。そして稜線から西駒山荘、 将棊頭山、濃が池と巡礼してみてください。
物語を知っていれば知っているほど、より感慨深いものになるはずですよ(^^)v