黒金山
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,411m
- 下り
- 1,901m
コースタイム
天候 | 晴れ→曇り→雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:一之橋バス停〜JR山梨市駅(山梨市営バス) |
感想
西沢渓谷でバスを降りて、登山口へと向かう。
3連休の最終日ということで、前日甲武信小屋に泊まったと見られる装備の人達が次々と下山してくる。その他は、西沢渓谷を目当てに来ている家族連れなどが目立つ。
吊り橋を渡る途中で、ギザギザした鶏冠山がすぐ近くに望める。登るのはとても大変そうな山だ。
ここからは沢沿いを進むが、景勝地となっているだけあって見所が沢山ある。碧色に澄んだ水が、とても美しく、水の流れを見ているだけで飽きない。奇岩もいろいろとある。中でも、カエルが上を向いた格好のカエル岩が気に入った。
小さな子供を連れた若い夫婦が多い。しっかりと登山姿の子供が可愛らしい。
七ツ釜五段の滝は、きれいに五段に落ちている。とても美しく、しばらく眺めていた。
そこからしばらく登ると、トイレのある休憩所に着いた。ここから西沢渓谷の周回ルートと別れる。古いレールが敷かれた道が、黒金山に向かうルートだ。
急な尾根を登っていくと、シャクナゲの群落が出てくる。これだけ大量に見たのは初めてだ。登山道に覆いかぶさるように生えているので、シャクナゲのトンネルの中を歩いていく感じだ。
今日は曇り気味なので助かるが、いきなりの急登で調子が出ない。400mほど高度を稼いだ1768ピークで、長めの休憩を取ってしまう。水の消費が異常に早い。
そこからは、しばらくなだらかに登り、再び急登で2021ピークだ。ここで、展望の良いところに飛び出す。国師ヶ岳が意外に近くに見えるのに驚く。牛首のピークと黒金山もここから見える。
ここからは、緩やかなアップダウンが続く。牛首の北側を巻くと、牛首ノタルに着く。ここは、笹原で開けている。南側の眺めがよい。稜線に出ると風が気持ちがいい。
ここから少し登れば、そこが黒金山の山頂だ。誰もいない静かな頂上は、岩がゴロゴロとしていて、北側に開けている。ケルンがいくつも積まれたところで手頃な岩に腰をかけて、昼食を取ることにする。靴と靴下を脱ぐと、とても気持ちがいい。風があって、涼しい。下界では猛暑だろうと思うと気分がいい。
山頂からは、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳の眺めがよかった。吊橋から見えた鶏冠山は、ここから見ると、甲武信ヶ岳から延びる尾根の一部にしか見えない。
独りで寛いでいると、すぐ近くにヒガラと思われる小鳥がとまった。頭と喉が黒く、体長10cmくらいの小柄な体が可愛い。
来る前は地味な山頂をイメージしていたが、この山頂はとても気に入った。隣の乾徳山と比べたら、1/10の人気も無さそうな黒金山だが、もったいない。
当初は、ここから乾徳山を縦走する計画だったが、破線コースを歩いてみたいのと沢沿いの道を歩きたかったため、トサカまで足を伸ばして、大ダオから下山することに。
大ダオに向かって広い尾根を下りていく。ここは、登山地図で迷いマークが付いているところだが、多くの道標、明瞭な踏み跡とピンクテープで、迷うことはない。
念のため、地形図で小ピークやコルを確認して下っていくと、大ダオに着いた。
ここは、笹原となっていて、南側に開けている。乾徳山の岩がよく見える。乾徳山は、独りで登った最初の山なので懐かしい。
ここからトサカまで行ってみることに。登山地図では「クマザサ背丈越す」と書かれているが、実際は膝下くらいしかない。真夏でこのくらいだから、背丈を越すことはないのでは。踏み跡が少し分かり辛いが、ここも頻繁に現れるピンクテープで、迷うことはない。
トサカは、樹林帯で展望はない。ゴトメキ方面に少し進んでみると、はっきりした踏み跡がある。
大ダオに戻り、ここから谷筋を下りていく。少し下っていくと水音がする。土の下を水が流れているのが分かる。
すぐにはっきりとした沢になって、支沢がつぎつぎと流れ込んでくる。
この道は、倒木などがあり、沢沿いの道のため踏み跡が分かり辛いところがあるが、ここも赤テープを拾っていけば問題ない。徒渉が何度もあるので、濡れた岩に足を取られることがある。
沢の右を行ったり左を行ったり、間を行ったりと、飽きることがない道を下りていく。周りは苔むした岩や木々に覆われ、奥秩父の山に来ている気分がする。
堰堤を過ぎたあと、しばらく休憩をする。下山後に靴を脱いで沢に足を浸ける楽しみは、前回の山行で知ったが、今回も試してみる。水が冷たく、5秒と浸けてられない。前回は、1分くらい浸けられていたので、今回は相当冷たい。体の熱が一気に取れていく。
乾徳山登山口バス停では、バスに乗らず、欲張って温泉まで歩くことにする。欲張った罰か、途中、夕立に降られるが、雨の中を歩くのも楽しい。
家族経営と思われる一之橋館は、アットホームな雰囲気だ。貸切状態の湯船で、ぬるめの湯に長く浸かって、最終バスに乗り込んだ。
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