塩見岳・仙丈ヶ岳 テント泊2泊3日
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- GPS
- 49:26
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 3,537m
- 下り
- 3,267m
コースタイム
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 2:37
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:52
- 山行
- 12:55
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 13:51
天候 | 18日 曇り 19日 霧のち晴れ 20日 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
伊那バス 松川IC 12:00発 鳥倉登山口 14:00着 1,750円 南アルプス市営バス 北沢峠 16:00発 広河原 16:25 着 750円 山梨交通 広河原 16:40発 甲府駅 18:30着 1,950円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三峰岳で間ノ岳方面と仙丈ヶ岳方面に分岐しますが分岐点は三峰岳山名標から若干下ったところにあります。まだ暗かったので、探し回って時間をロスしたした。 仙塩尾根はだいたい歩きやすいですが、三峰岳と野呂川越の区間はあまり歩く人がいないのか道が若干薄く、ハイマツが登山道を覆い被さっているところがあります。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
深田百名山を意識してから登ってきた山のうち、唯一塩見岳は高校山岳部のときにしか登っていなくて、これで「百名山に登りました」というのもどうかなぁと思い登りたいと思ってました(まだ百名山全部は登ってないけど)。
計画をしてから、直前まで天気予報とにらめっこ。1日の行動時間が10時間を越えるうえ、エスケープルートもないのであまり天気が悪いときには歩きたくない。前日、金曜日は雨だが土曜日は持ち直すという予報が出て決行。
バスタ新宿8時5分発の飯田行き高速バスに乗車。松川まで4,000円。JRでも行けるけど、飯田線は駅の数が多く、岡谷から伊那大島まで約60キロを2時間もかけて走ります。特に飯田線に乗りたいということでなければ値段も安い高速バスのほうがお勧め。渋滞したりすると乗り継ぎできないリスクがあるけれど、この日は定刻より少し早く到着。
行きの高速バスでドライバーに訊いたところ、土曜日は遅れることもあるみたいなので、ひとつ前のバス(バスタ新宿6:55発)に乗ってもよいかもしれない。ただ、松川インターバス停には屋根がないので、雨が降ったらIC近くのトイレ上屋があるところで待つしかないか。
このバスは1,000円の追加料金で「ひとりだけシート」があり、2席をひとりでゆったり使えます。ひとりならお勧めですが、1便につき4席(つまり2人分)のみしかなく早い者勝ち。
ちなみにJRで行くなら新宿7時発のスーパーあずさに乗って岡谷で飯田線に乗り換え、伊那大島着は11:51。電車なので確実性は高いけど、自由席でも新宿から7,130円。
伊那バスの鳥倉登山口行き登山バス運行は7月15日から8月27日まで。公共交通機関を使おうと思うと、南アルプスに登れるのは実質1年で40日くらいと短い。
鳥倉登山口行きのバスは1日2往復。うち1本は松川IC発。高速バスの松川IC到着が11:49で、登山バスの出発が12:00とわずか11分の乗り継ぎ時間なので高速道路が渋滞したらアウト。だから、松川の乗り継ぎが今回の山行の、いわば核心。うまく乗り継げてよかった。松川インターから乗った乗客は7名。伊那大島駅からは1人(登山者ではなかった)。途中大鹿村でトイレストップがあります。
塩見岳一般車駐車場前から9名乗車。この先はバスと緊急車両しか入れずドライバーがゲートを開けて林道の奥へ。鳥倉登山口には14時10分頃に着きました。南アルプスは、バスしか入れない登山口が結構多いですね。
三伏峠までとても歩きやすい登山道。北アルプスみたいに人が多いわけではないのがよい。三伏峠までの間に一箇所ある水場で給水。水を持つととたんに重くなる。
三伏峠小屋には5時頃到着と予定通り。ツアー登山の方で結構混んでる。テン場はさすがに空いている。テン場代700円。ビール(アサヒスーパードライ)500ml800円。高校生のグループがいた。懐かしいな。
三伏峠小屋は、なんとdocomoの電波が入ります。弱いけど。
アルファ米のエビピラフを食べ、8時前に就寝。アルファ米ひさしぶりに食べたけど悪くない。ひとりなら十分(ただし2日で飽きた)。
19日は2時半起き。4時出発。本谷山の手前で明るくなり始め、前日は見えなかった塩見岳が右手に姿を現わす。鉄兜と表現されるけど、たしかにその形容はぴったり。
途中、塩川からのルートが合流するけど、現在こちらは通行止め。高校生のときはこちらから登ってきた。
塩見岳の登りは結構切り立った岩場。そうそう、こんな感じだった。高校生のときは雨で、条件はいまよりも悪かった。
塩見岳はガスガスだったけれど、やがて霧が晴れ、少しだけ眺望が望めました。
熊ノ平小屋手前2区間のCTがかなり厳しかった。疲れていたせいもあるだろうけど、CTより大幅に遅れて到着。熊ノ平小屋はテン場代600円。ビール(キリン一番搾りかアサヒスーパードライ)500ml800円。
ご夫婦で運営されている様子。ここの情報はヤマレコにもほとんど載っていないけれど、とても感じがよい。テン場は小屋から50メートルほど離れたところに点在しています。docomoは圏外です。
疲れていたし、やることもないので6時くらいに寝ると、前の日5時くらいと遅くにやってきてテントを張った隣の人が午前0時過ぎに早くもテントを片づけてる。訊くと赤石岳の先まで行くとか。びっくりした。ふつうの人の2日分の日程を1日で行くとは。触発されて1時前に起床。2時には出発。このことが後で功を奏すことになる。
当然あたりは真っ暗。三峰岳まできて、はて困った道標が見当たらない。ヘッデンを照らして、三峰岳を少し越えた下のほうにあるのを発見。
仙丈ヶ岳目指して歩き始めるも、道が明らかにこれまでより薄い。ハイマツが覆い被さっているところもしばしばでした。少しずつ明るくなってきたので助かりました。
野呂川越まで700メートル下り、仙丈ヶ岳3033メートルに登り返す。南アルプスではよくある話。仙丈ヶ岳はなだらかなので、わりと登りやすい。ただしCTはキツめ。
北沢峠から広河原行きの最終バス出発は16時。朝2時過ぎから行動を開始したので余裕綽々というわけではないけれど乗れる。登山口に幕営して翌日帰るよりは効率がよいのでバスに乗り、広河原で甲府行きのバスに乗り換えました。
このコースは、高校に入学して入った山岳部の夏合宿コース。当時の記憶をたどると、登山バスはいまと同じ伊那大島駅発。伊那大島へは中央線の夜行列車から飯田線を乗り継いできました。バスはボンネットバスで、途中の橋の耐久力が弱いからと、橋の手前でいったん降りて、橋だけ歩いて渡った記憶が。登山口はいまとは違う塩川。そこから三伏峠まで登って幕営。
2日目の塩見岳は雨の中の登山。いまは廃止された雪投沢のキャンプ指定地で幕。
3日目は、たぶん農鳥小屋まで行って幕。水場までえらく遠かったような。トイレがいまと変わらずの空中トイレ。去年それを見たときは正直びっくりした。当時と変わってないんだ。農鳥オヤジさんはその頃も同じ人だっただろうか。先代かな?
農鳥岳をピストンして、間ノ岳を越えて北岳山荘で幕営。当時はまだ一般車が入れた広河原に下山しました。
今回の山行はそれとは少し違うけれど、高校一年生のときの遠い記憶をたどる山行になりました。当時のザックはキスリング。15歳の体力で、よくこの縦走路をテン泊装備で歩けたなぁ。しかもいまいち天候が悪い中。いまは楽して小屋に泊まることもあるし、ゴアテックスの雨具で蒸れからは解放される。当時のゴアテックスは出始めたばかりでとても高価。高校生には高嶺の花でした。
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