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Yamareco

記録ID: 123397
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北ア赤牛岳と黒部の状況(新穂高-三俣-水晶-赤牛-黒部ダム)

2011年07月19日(火) ~ 2011年07月22日(金)
 - 拍手
GPS
73:20
距離
47.5km
登り
3,627m
下り
3,156m

コースタイム

19日 新穂高温泉13:50-15:00わさび平(泊) 20日05:30-08:20シシウドヶ原08:35-09:40鏡平09:55-11:05弓折岳分岐11:10-12:20双六小屋13:00-14:30双六岳14:35-15:55三俣蓮華岳16:00-16:45三俣山荘(泊)(stkobaと別れる) 21日04:15-04:45岩苔分岐04:50-06:25岩苔乗越06:30-07:20水晶小屋07:30-08:25水晶岳08:30-09:30温泉沢の頭09:50-12:00赤牛岳12:15-14:00読売新道(4/8)14:05-16:30奥黒部ヒュッテ(泊) 22日07:00-09:25平の渡針の木谷側10:20-10:35平の小屋11:00-15:10黒部ダム
天候 19日小雨、20日曇り時々雨、21日霧後晴れ、22日曇り
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
東京-JR-松本-バス-新穂高-徒歩-黒部ダム-トロリー-扇沢-バス-大町-JR-東京
コース状況/
危険箇所等
水晶岳と赤牛岳の間はペンキの標が少なく、砂地以外の場所ではルートを見失い易い。私も2回ルートを見失い、稜線に上り返すなどしてルートに戻る。ルートは大部分稜線上もしくは西側にある。より心配していた赤牛岳から奥黒部ヒュッテまではペンキの印が沢山付けられているし、樹林帯では迷い易いところにロープが張られているなど全く問題がなかった。
奥黒部ヒュッテと平の渡しの間は崖崩れの場所を修復工事中。7月一杯に修復予定ということであるが、最近新たに崩れたところもあり、予定通りの修復は難しそう。しかし、崩落個所に残っている梯子などを使えば通れなくはない。ただ、ちょっとした水流などで簡単に土砂が流出してしまいそうな場所が多数あり、降雨時の通行は止めたほうが賢明と思われる。
新穂高登山口を出発
2011年07月19日 13:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/19 13:51
新穂高登山口を出発
クリヤ谷を通過してわさび平の小屋へ向かう
2011年07月24日 00:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/24 0:41
クリヤ谷を通過してわさび平の小屋へ向かう
翌朝、わさび平からまずは鏡平へ。
2011年07月20日 06:06撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 6:06
翌朝、わさび平からまずは鏡平へ。
西穂高が見え始める。台風がどっちに向かったのか情報不足であったが、あまり大きな崩れは無いようである。
2011年07月20日 06:57撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 6:57
西穂高が見え始める。台風がどっちに向かったのか情報不足であったが、あまり大きな崩れは無いようである。
シシウドヶ原では桜が咲いていた。休憩用のベンチはまだ雪に埋もれている。
2011年07月20日 08:26撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 8:26
シシウドヶ原では桜が咲いていた。休憩用のベンチはまだ雪に埋もれている。
熊の踊り場付近ではキヌガサソウが満開。
2011年07月20日 09:19撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 9:19
熊の踊り場付近ではキヌガサソウが満開。
鏡平に到着。残念ながら槍のてっぺんはガスがかかったままだ。
2011年07月20日 09:39撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 9:39
鏡平に到着。残念ながら槍のてっぺんはガスがかかったままだ。
チングルマの花がクリアに見える。
2011年07月20日 10:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 10:31
チングルマの花がクリアに見える。
オオバキスミレも咲き誇っている。
2011年07月20日 10:35撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 10:35
オオバキスミレも咲き誇っている。
双六小屋が見え始める頃から笠ヶ岳が顔を出す。
2011年07月20日 12:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 12:15
双六小屋が見え始める頃から笠ヶ岳が顔を出す。
双六岳のだだっ広い山頂部は、タカネヒカゲがあちこちから顔を出す。折からの風とガスで、ハイマツの木陰に横倒しになって留まる。
2011年07月20日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
7/20 14:08
双六岳のだだっ広い山頂部は、タカネヒカゲがあちこちから顔を出す。折からの風とガスで、ハイマツの木陰に横倒しになって留まる。
双六岳の山頂。
2011年07月20日 14:29撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 14:29
双六岳の山頂。
双六岳からの下りで雄のライチョウに出会う。
2011年07月20日 14:38撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 14:38
双六岳からの下りで雄のライチョウに出会う。
三俣蓮華岳山頂にて。
2011年07月20日 15:59撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/20 15:59
三俣蓮華岳山頂にて。
21日は4時過ぎに三俣山荘を出発。まずは黒部源流まで下る。下りきったところから三俣山荘方面を見上げる。
2011年07月21日 04:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 4:41
21日は4時過ぎに三俣山荘を出発。まずは黒部源流まで下る。下りきったところから三俣山荘方面を見上げる。
ここからは岩苔乗越に向かって、黒部源流を遡る。登山道が雪渓の淵に見え隠れしており、ところどころ見失いそうになるが、全体的には問題なく登れた。
2011年07月21日 04:46撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 4:46
ここからは岩苔乗越に向かって、黒部源流を遡る。登山道が雪渓の淵に見え隠れしており、ところどころ見失いそうになるが、全体的には問題なく登れた。
岩苔乗越直下の様子。この辺りから登りが急になる。
2011年07月23日 01:13撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/23 1:13
岩苔乗越直下の様子。この辺りから登りが急になる。
岩苔乗越からワリモ岳への分岐までちょっと急登を登るとあとはなだらかになる。
2011年07月21日 06:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 6:41
岩苔乗越からワリモ岳への分岐までちょっと急登を登るとあとはなだらかになる。
水晶小屋を過ぎて、水晶岳に向かうところでライチョウの親子に出会う。5羽のヒナを連れていた。
2011年07月21日 07:45撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 7:45
水晶小屋を過ぎて、水晶岳に向かうところでライチョウの親子に出会う。5羽のヒナを連れていた。
水晶岳山頂。
2011年07月23日 01:14撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/23 1:14
水晶岳山頂。
隣の三角点峰。
2011年07月21日 08:35撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 8:35
隣の三角点峰。
水晶岳から温泉沢の頭に向かう途中で登山道を外して東沢側に迷い込んでしまう。10mほど登り返して事なきを得る。
2011年07月21日 09:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 9:08
水晶岳から温泉沢の頭に向かう途中で登山道を外して東沢側に迷い込んでしまう。10mほど登り返して事なきを得る。
徐々に周りの峰々のガスが晴れてきて、行く手に鹿島槍が顔を出す。
2011年07月21日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 9:49
徐々に周りの峰々のガスが晴れてきて、行く手に鹿島槍が顔を出す。
今度はライチョウが番いで出現。これから産卵するのだろうか。
2011年07月21日 09:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 9:51
今度はライチョウが番いで出現。これから産卵するのだろうか。
赤牛岳に向かう道。この辺りは気持ち良い場所だ。
2011年07月21日 10:07撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 10:07
赤牛岳に向かう道。この辺りは気持ち良い場所だ。
薬師も晴れてきた。
2011年07月21日 10:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 10:15
薬師も晴れてきた。
ふと振り向くと、黒部五郎も全容を出していた。
2011年07月21日 10:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 10:51
ふと振り向くと、黒部五郎も全容を出していた。
向かう赤牛の先には立山の雄姿も見えるようになる。
2011年07月21日 11:19撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
7/21 11:19
向かう赤牛の先には立山の雄姿も見えるようになる。
おいおい、今日中にあの黒部湖まで行くのかよ、と愚痴りたくなるくらい遠い。
2011年07月21日 11:19撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 11:19
おいおい、今日中にあの黒部湖まで行くのかよ、と愚痴りたくなるくらい遠い。
薬師のカールが全て見える。
2011年07月21日 11:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 11:41
薬師のカールが全て見える。
水晶も立派。
2011年07月21日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 11:48
水晶も立派。
水晶と黒五の饗宴。
2011年07月21日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 11:48
水晶と黒五の饗宴。
ようやく赤牛岳に到着。ここまでに2回道を外したので、これから先どうなっているか少々不安になる。
2011年07月21日 12:04撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 12:04
ようやく赤牛岳に到着。ここまでに2回道を外したので、これから先どうなっているか少々不安になる。
いよいよ赤牛の下り(読売新道)だ。
2011年07月21日 12:16撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 12:16
いよいよ赤牛の下り(読売新道)だ。
山頂からこの標識が付いている。しかし、それ以上に丸や矢印のペンキマークが多く、余程不注意をしない限り迷うことは無いだろう。
2011年07月21日 13:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 13:17
山頂からこの標識が付いている。しかし、それ以上に丸や矢印のペンキマークが多く、余程不注意をしない限り迷うことは無いだろう。
樹林帯に入ったところのお花畑では、ミヤマモンキが多い。
2011年07月21日 13:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
7/21 13:41
樹林帯に入ったところのお花畑では、ミヤマモンキが多い。
樹林帯の下部では道は曲がりくねっている。ロープが渡してあるところなどもあるが、道迷いの危険は少ないように思われる。
2011年07月21日 15:02撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/21 15:02
樹林帯の下部では道は曲がりくねっている。ロープが渡してあるところなどもあるが、道迷いの危険は少ないように思われる。
奥黒部ヒュッテに到着。何より驚いたのはお風呂に入れたこと。ぼろぼろになった体をリフレッシュすることができた。
2011年07月22日 06:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 6:08
奥黒部ヒュッテに到着。何より驚いたのはお風呂に入れたこと。ぼろぼろになった体をリフレッシュすることができた。
ここから平の渡しまでの道は、一応通行止めになっているとのこと。しかし、この日下から上がって来られた女性が一人おられ、翌朝早く赤牛へ登って行かれた。あの急坂を上る単独の女性がおられるということに驚いた。
2011年07月22日 06:07撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 6:07
ここから平の渡しまでの道は、一応通行止めになっているとのこと。しかし、この日下から上がって来られた女性が一人おられ、翌朝早く赤牛へ登って行かれた。あの急坂を上る単独の女性がおられるということに驚いた。
奥黒部ヒュッテからは最初に東沢を渡って湖畔の道に突入だ。
2011年07月22日 06:03撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 6:03
奥黒部ヒュッテからは最初に東沢を渡って湖畔の道に突入だ。
ここからは、登山道の現状をレポートするための写真としますが、一つ一つ状況を覚えてはいないため、だいたいの感じをご理解いただければ良いのではないかと思います。
2011年07月22日 07:32撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 7:32
ここからは、登山道の現状をレポートするための写真としますが、一つ一つ状況を覚えてはいないため、だいたいの感じをご理解いただければ良いのではないかと思います。
どこも基本的には山側からの土砂の流下によって、以前架けられていた木橋が流されたり折れたりしています。
2011年07月22日 07:35撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 7:35
どこも基本的には山側からの土砂の流下によって、以前架けられていた木橋が流されたり折れたりしています。
このように向こう側の梯子が浮いている場所もあります。
2011年07月22日 07:49撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 7:49
このように向こう側の梯子が浮いている場所もあります。
ようやく黒部ダムのダム湖に入ります。
2011年07月22日 07:50撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 7:50
ようやく黒部ダムのダム湖に入ります。
ここは危険個所が少し長いです。
2011年07月22日 08:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 8:15
ここは危険個所が少し長いです。
この梯子の向こう側はスッパリ切れ落ちており、遠からずこの梯子の場所も崩れてしまいそうです。ルート上一番危険なところかもしれません。
2011年07月22日 08:27撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 8:27
この梯子の向こう側はスッパリ切れ落ちており、遠からずこの梯子の場所も崩れてしまいそうです。ルート上一番危険なところかもしれません。
ここも長い登り返しの途中が崩れています。
2011年07月23日 01:22撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/23 1:22
ここも長い登り返しの途中が崩れています。
もうこれで終わりか、と思っていたら、平の渡しのすぐ手前で大きな崩壊がありました。ここの崩壊が一番大きいかもしれません。向こう側の梯子への最後の取り付きはぶら下がっている梯子によじ登ることになります。
2011年07月22日 09:14撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
7/22 9:14
もうこれで終わりか、と思っていたら、平の渡しのすぐ手前で大きな崩壊がありました。ここの崩壊が一番大きいかもしれません。向こう側の梯子への最後の取り付きはぶら下がっている梯子によじ登ることになります。
渡ったところから来し方を振り返ります。これで危険個所は全てでした。
2011年07月22日 09:16撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 9:16
渡ったところから来し方を振り返ります。これで危険個所は全てでした。
平の渡し場へ下る梯子。
2011年07月23日 01:23撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/23 1:23
平の渡し場へ下る梯子。
渡し場の様子。
2011年07月22日 09:40撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 9:40
渡し場の様子。
10時20分の渡船で渡りました。本日の乗客は私一人。
2011年07月22日 10:18撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 10:18
10時20分の渡船で渡りました。本日の乗客は私一人。
平の小屋に到着。おでんとコーラで腹ごしらえをしました。
2011年07月22日 10:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 10:36
平の小屋に到着。おでんとコーラで腹ごしらえをしました。
ここからは長い湖畔の道を歩きますが、ときどき高巻があります。この高巻が一番高かったと思います。
2011年07月23日 01:24撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/23 1:24
ここからは長い湖畔の道を歩きますが、ときどき高巻があります。この高巻が一番高かったと思います。
ようやく黒部ダムの堰堤が見えますが、ここから御山谷が深く食い込んでいるため、意外に時間がかかります。
2011年07月22日 13:25撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 13:25
ようやく黒部ダムの堰堤が見えますが、ここから御山谷が深く食い込んでいるため、意外に時間がかかります。
同じ場所からロッジクロヨンも見えるが・・・
2011年07月22日 13:30撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 13:30
同じ場所からロッジクロヨンも見えるが・・・
御山谷の河原でクガイソウに群がるヒメシジミ(?)
2011年07月22日 14:27撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 14:27
御山谷の河原でクガイソウに群がるヒメシジミ(?)
ようやくかんぱ谷橋に到着。
2011年07月22日 14:55撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
7/22 14:55
ようやくかんぱ谷橋に到着。
撮影機器:

感想

夏の電源不足への対応のため、10連休になったので相棒と北アルプスの縦走を計画した。私は以前行った烏帽子から野口五郎への稜線から見た赤牛岳の姿が脳裏から離れずそこを主張したが、相棒は体力的に自信がないということであったので、折衷案として、三俣で別れて別行動をとる計画とした。
当初18日の出発を考えていたが、台風6号の動向を考えて、1日延ばすこととし、19日朝の1番の特急で松本へ向かう。しかし、台風の大雨で50分遅れてしまい、松本からの新穂高行き直通バスに間に合わず、初日はわさび平泊まりとなる。
2日目はわさび平から三俣山荘までの長丁場。鏡平への道で顎が出そうになるが、何とかがまんして双六小屋に到着し、昼食にする。ここで双六岳を経由するかどうか迷ったが、この日ピークらしいピークも踏んでいないため、稜線経由とする。ただ、先ほどまで見えていた笠ヶ岳が全くガスの中に沈んでしまい、この後朝まで展望がなくなる。
21日は、相棒と別れて、赤牛岳を目指す。ただ行程的に長いため、鷲羽岳は割愛し、黒部源流経由で向かう。岩苔乗越への登りでへばったが、何とか7時過ぎに水晶小屋に到着。少々水分を補給した後赤牛へ向かう。水晶岳を過ぎて西側の岩だらけの道を進むが、その先でハイマツが登山道に覆いかぶさっているところが多く、2回道を見失う。一度は東沢側に降りてしまい、道を完全に見失ってしまったが、10mほど稜線まで登り返して事なきを得た。
赤牛岳が近づくころから周りの峰々を覆っていたガスが晴れて、全ての峰々が見渡せるようになった。水晶、黒五、北俣、薬師、立山、後立山・・・、赤牛を過ぎる頃には黒五がガスに覆われて来たので、ほんの1-2時間程度であったと思われるが、最高の景色を堪能した。
赤牛から奥黒部ヒュッテまでは長いのとところどころロープを渡してある急坂があり、登るのは大変だなという印象であった。ルートは目印が整備されており、道迷いを起こすような心配は無いと感じた。
さあ、大変なのは平の渡しまでの黒部湖畔の道である。現在、関西電力の修復工事が進められており、ヒュッテのスタッフによれば7月中に修復予定とのことであったが、実際に通ってみた印象では、7月中に完了できるとは思えなかった。梯子が空中にぶら下がっているところが2か所ほどあるし、もう1か所は現在取り付けられている梯子の場所そのものが崩れる可能性があると思われる。
山なれない人や、大勢での通過、あるいは雨降り時の通過は止めたほうが賢明であろう。

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