北ア赤牛岳と黒部の状況(新穂高-三俣-水晶-赤牛-黒部ダム)
- GPS
- 73:20
- 距離
- 47.5km
- 登り
- 3,627m
- 下り
- 3,156m
コースタイム
天候 | 19日小雨、20日曇り時々雨、21日霧後晴れ、22日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水晶岳と赤牛岳の間はペンキの標が少なく、砂地以外の場所ではルートを見失い易い。私も2回ルートを見失い、稜線に上り返すなどしてルートに戻る。ルートは大部分稜線上もしくは西側にある。より心配していた赤牛岳から奥黒部ヒュッテまではペンキの印が沢山付けられているし、樹林帯では迷い易いところにロープが張られているなど全く問題がなかった。 奥黒部ヒュッテと平の渡しの間は崖崩れの場所を修復工事中。7月一杯に修復予定ということであるが、最近新たに崩れたところもあり、予定通りの修復は難しそう。しかし、崩落個所に残っている梯子などを使えば通れなくはない。ただ、ちょっとした水流などで簡単に土砂が流出してしまいそうな場所が多数あり、降雨時の通行は止めたほうが賢明と思われる。 |
写真
感想
夏の電源不足への対応のため、10連休になったので相棒と北アルプスの縦走を計画した。私は以前行った烏帽子から野口五郎への稜線から見た赤牛岳の姿が脳裏から離れずそこを主張したが、相棒は体力的に自信がないということであったので、折衷案として、三俣で別れて別行動をとる計画とした。
当初18日の出発を考えていたが、台風6号の動向を考えて、1日延ばすこととし、19日朝の1番の特急で松本へ向かう。しかし、台風の大雨で50分遅れてしまい、松本からの新穂高行き直通バスに間に合わず、初日はわさび平泊まりとなる。
2日目はわさび平から三俣山荘までの長丁場。鏡平への道で顎が出そうになるが、何とかがまんして双六小屋に到着し、昼食にする。ここで双六岳を経由するかどうか迷ったが、この日ピークらしいピークも踏んでいないため、稜線経由とする。ただ、先ほどまで見えていた笠ヶ岳が全くガスの中に沈んでしまい、この後朝まで展望がなくなる。
21日は、相棒と別れて、赤牛岳を目指す。ただ行程的に長いため、鷲羽岳は割愛し、黒部源流経由で向かう。岩苔乗越への登りでへばったが、何とか7時過ぎに水晶小屋に到着。少々水分を補給した後赤牛へ向かう。水晶岳を過ぎて西側の岩だらけの道を進むが、その先でハイマツが登山道に覆いかぶさっているところが多く、2回道を見失う。一度は東沢側に降りてしまい、道を完全に見失ってしまったが、10mほど稜線まで登り返して事なきを得た。
赤牛岳が近づくころから周りの峰々を覆っていたガスが晴れて、全ての峰々が見渡せるようになった。水晶、黒五、北俣、薬師、立山、後立山・・・、赤牛を過ぎる頃には黒五がガスに覆われて来たので、ほんの1-2時間程度であったと思われるが、最高の景色を堪能した。
赤牛から奥黒部ヒュッテまでは長いのとところどころロープを渡してある急坂があり、登るのは大変だなという印象であった。ルートは目印が整備されており、道迷いを起こすような心配は無いと感じた。
さあ、大変なのは平の渡しまでの黒部湖畔の道である。現在、関西電力の修復工事が進められており、ヒュッテのスタッフによれば7月中に修復予定とのことであったが、実際に通ってみた印象では、7月中に完了できるとは思えなかった。梯子が空中にぶら下がっているところが2か所ほどあるし、もう1か所は現在取り付けられている梯子の場所そのものが崩れる可能性があると思われる。
山なれない人や、大勢での通過、あるいは雨降り時の通過は止めたほうが賢明であろう。
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