福島Bから木曽駒ヶ岳(麦草岳〜将棊頭山〜茶臼山)
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- GPS
- 11:01
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,156m
- 下り
- 2,136m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 10:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・麦草岳〜木曽前岳は破線ルートですが、バリエーションに近い感じでした。 下草が刈られてないので足元が見えず、かつ靴1足分程度の踏場しかありません。 スリップ=滑落になりそうな箇所が連続してます。 踏み跡も薄く、ピンクのテープを頼りにルートファインディングが必要でした。 ・茶臼岳ルートの五合目から下部も下草が生い茂って歩きにくかったです。 ・正沢川にかかっていた吊橋が4年前に流され、ロープが2本あるだけです。 この日は前日の雨もあまりなかったはずですが、水量がそれなりに多く、 増水時は渡ることは困難が予想されます。(登山口に貼り紙がしてあります) |
写真
感想
一昨年の乗鞍高原からの乗鞍岳、昨年の池山吊尾根からの北岳と、
メジャーな山をあえて最速ルートで登らない山行がお気に入りとなりました。
標高差の大きなマイナーなルートのため混雑とは無縁の世界で、
かつ、いつもと違った表情の山を見ることができます。
今回はこれまでロープウェイ利用でしか登ったことのない木曽駒ヶ岳を、
山麓の木曽駒高原から周回するルートをチョイスしました。
駐車場で車を降りると、寒っ!という久々の感触。
気温10℃ですっかり秋の気配です。
半袖ではちょっと寒かったですが、気合で歩き始めます。
林道終点からは急登の連続ですが、高度が一気に稼げて嫌いではありません。
7合目避難小屋手前で北アルプスの展望が開けますが、
最初に目に飛び込んできたのは御嶽山、あれからもう3年経ちますね。
今では何事もなかったかのように静かな御嶽山でした。
360度の大展望が開ける麦草岳、
木曽の集落がいかに狭い土地に集まっているかを一望できる山です。
山頂には「この先難路」との標識が。
難路と言っても大したことがないこともよくありますが、
ここは本当に難路と言ってもよいでしょう。
遠い将来にはこの登山道はなくなるのでは?というような崩落地の際を進みます。
おまけにアルプスでルートファインディングというなかなかない体験をしました。
一方で、麦草岳東側の急斜面のお花畑は本日一番の素晴らしさ。
人が歩いていないせいか、登山道上にもたくさん高山植物が咲いていました。
また西側から眺める木曽駒ヶ岳は端正で、
いつものボテッとした感じとは違う山のようでした。
木曽駒ヶ岳直下の山小屋まで進むと、ようやく人と会いました。
乗鞍岳や北岳の時もそうでしたが、山麓から歩くルートは人気ないですね。
山頂は久々の晴天のせいか予想通りの大賑わいで、
山小屋で出会った方と「ここではご飯食べる気しませんね」と。
下山ルートもポツポツ人がいますが、将棊頭山を過ぎると再び静寂の一人世界。
最後の最後、駐車場まで15分という所で渡渉ポイントにさしかかります。
登山口に貼り紙があったので橋が流失したことはわかっていたのですが、
最近の天気からして、これだけの水流は予想もしていませんでした。
ロープが渡してある所は完全に石が流れの下にある状態。
下流に十数m行った所で、ギリギリ飛び石伝いで行けそうな所を発見して、
何とか駐車場に戻って来れました。
増水していると、進むも地獄、戻るも地獄という大変な状況に陥っていたかもしれません。
今回の山麓からのルートも変化ありまくり、かつエキサイティングな箇所もあり、
非常に楽しかったです。
千畳敷〜木曽駒ヶ岳間しか知らないのとは別世界。
これに味をしめ、次回は伊那側から登ることを決意したのでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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hirokさん、こんばんは。
空気も湿気がなくなり、すっきり遠望ですね。
麦草岳からの先は展望の道、心があらわれます。
アルプスは盛夏よりも、秋口の方が良いのかもしれません。
いやぁ、ハードなルートです。
木曽前岳のルートは私も計画していますが、なるほど想定外のルートです。
登山道の崩落状況もすごく、行くなら早く行かないとやばそうですね。
sat4さん、こんばんは
この夏、初めて迷うことなくアルプス行きを決行できた天気でした。
高山はすっかり秋でしたが。
木曽駒=easyの概念を覆す骨のあるルートでした。
冗談でなく、この登山道はいつまで存在するのかと思いました。
普通であればロープがあるような箇所でも全くなし。
完全に自己責任の世界です。
一方で見事なお花畑が広がっていたりして、サプライズの連続。
改めて新たなルートにチャレンジしなくてはと思い知らされました。
hirokさん こんにちは
いやぁ〜ハードですね
ビビリ屋の僕には無理です
木曽駒ヶ岳は1回しか行ってませんが・・・
Bコースで登りAコースで降りてきました。
一般道なので問題ありませんが、熊の気配が濃くてビビリました
木曽側から歩く方が静かで楽しいですね
いつか倉本駅から空木岳行きたいと思ってます
niiniさん、こんばんは
便りが届いてうれしかったです。
ありがとうございます。
1回の木曽駒ヶ岳が福島からのルートとは、本物志向ですね。
私は最初はロープウェイで3000m近くの絶景を楽しめて感動でした。
でも徐々に物足りなさを感じるようになってようやく山麓からのルートを選択した次第です。
ご指摘の通り、とても静かな山行を楽しめました。
倉本駅からの空木岳、楽しみに待ってます!
hirokさん、こんにちは!
ほぼ同じルートを歩いたことがあります。
難路好きのhirokさん、やはり麦草岳を選択されましたね
ここを狙うなら、そうだろうと内心思っておりました。
中アの狙い目!そうなんですよ
山域が狭いので、下から歩くのに手頃なアルプス
ルートも静かで、一人旅が満喫出来るエリアです。
その美点を気に入ってもらえ、ありがたいですね〜
ただ、観光業には気の毒なので、宝剣経由でRW山頂駅に下降し、お土産を購入して欲しかったですね
その点を除けば完璧な山業です
正沢川の吊り橋、復元する気はないようですね
私の時は、50m程度の上流に丸太が渡してあり重宝しました。
何とか橋を復元して欲しいところです。
tailwindさん、こんばんは
全てを見抜かれていましたか。
でも難路好きではなく、稜線とトラバースの2択だと、間違いなく稜線ルートを選択します。
後ほどtailwindさんのレコを拝見させていただきますが、
廃道に向けてまっしぐらという印象でした。
登山道にこれだけ高山植物が咲き乱れているルートはなかなかないと思います。
ロープウェイの売り上げには貢献できませんでしたが、
木曽でそば、ぶどう、梨を買っていきました。
何で木曽でフルーツという気もしましたが。
橋は何とかしてほしいですね。
人間の心理からして、あそこまで降りてきて増水とわかっても、きっと無理してしまうと思います。
hirokさん、こんにちは。
この太陽の少ない8月、ベストな日をゲットですね
羨ましい限りです。
hirokさんは遠征ペースが落ちませんね。
私の場合、長男と一緒でないと、遠征パワーがかなり
セーブされてしまうようで。。。単独中心になってから
中央アルプスは気持ち的に遠い山になりました。
木曽駒ヶ岳は桂小場から登りましたがもう7年前です。
今回hirokさんが歩いたコースと似た周回コースの
計画だけはあるのですが。(その頃は毎週のように
アルプスか八ヶ岳へ行っていたので。。。)
82、83の写真など拝見すると、当時の記憶が蘇ります
(新田次郎の本も好きですし)
木曽駒ヶ岳は千畳敷カールから登って来る人が多いので
別ルートで山頂へ至ると急に人が増えて驚きますよね。
山頂標識で並んで記念写真を撮りましたが、こんなことは
後にも先にもこの山だけです。
youtaroさん、こんばんは
この日は涼しいというか、最初は寒いぐらいでした。
麦草岳では手袋まで取り出しました。
いつも水の重さに苦しめられていますが、水の量が減ってだいぶ楽になりましたね
権兵衛トンネルが開通してから、木曽は行き易くなりました。
稜線はほぼ歩いている中央アルプスですが、
マイナールートはまだまだありそうなので、そのあたりを狙って行こうと考えてます。
週末の山を楽しみに平日の仕事を頑張る、というそんな感じです。
山行が充実していると、仕事にも張り合いを感じられるので、
遠征は苦になりません。
でもこの日も小仏渋滞は31km、これだけが悩みの種です
新田次郎好きですか
私もほとんど読み尽くしました。
hirokさん こんばんは
遅コメントで失礼します。人気の木曽駒ヶ岳ですが、大部分のレコは
ロープウエイ利用のピストンなので、なんとか下から行けないものか
と思っていましたが、木曽側から登るコースもあるのですね。以前、
コース名にAとかBとかレコに載っていたのを目にして、AとかBとか
何のことか理解できなかった記憶があります。どちらにしても、歩く
方の少ないコースだろうことは想像できました。さすがhirokさんです
ね、日帰りで周回されるとは…、自分ならば間違いなくどこか空いて
いる山小屋に泊まっていると思います。
ところで、レコを拝見するととても危険な気がしますが…やはり危険
なのでしょうか?まだ、千畳敷からピストンだけしか経験していない
ので、取り敢えず空木岳には行きたいと思っていますが、その後は、
どこのコースを歩くのか考えています。
埼玉のchii
chii1961さん、こんばんは
私も今まではロープウェイ利用でしか木曽駒ヶ岳に登っていなかったので、
初めて山麓からトライしました。
個人的には変化もあって、静かに山を楽しめ、とても気に入りました。
次回は伊那側から登ろうと思ってます。
危険個所は木曽前岳〜麦草岳の稜線ルートですが、
不安であればトラバースルートがあるので、そちらを歩けば全く問題ないようです。
稜線ルートは崩壊地よりも、足元が狭い上に見えないのが要注意です。
スリップすると滑落に繋がりかねないので、ストックで草をかき分け、
慎重に足場を進めました。
ただ妙義山のような技術的な難しさはなく、注意力が必要といった感じです。
今回のルート以外に将棊頭山から桂木場に下りるルートもあり、
こちらであれば危険個所はありません。
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