南アルプス縦走 仙流荘>熊野平>赤石小屋>椹島
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- GPS
- 31:25
- 距離
- 71.1km
- 登り
- 7,876m
- 下り
- 7,595m
コースタイム
- 山行
- 12:05
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 12:58
- 山行
- 15:32
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 16:00
天候 | 1日目 曇り、2日目晴れのち雨、3日目曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰りも毎日アルペン号 |
その他周辺情報 | 白樺荘は和室の広い休憩室もありだいぶのんびりできます。 |
写真
感想
未開拓地域の南アルプス南部を楽しみながら、TJARの参加条件の一つコースタイム20時間以上行動後、標高2,000m以上の場所でのビバークを2泊&レースのコースとなる市ノ瀬からの行程をリサーチしようという試み。
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1日目 仙流荘>市ノ瀬>仙丈小屋>仙丈岳>横川岳>三峰岳>熊野平
*仙流荘から地蔵尾根登山口までロード7.4km
*仙丈ケ岳はぐるりと回って
仙流荘には予定より30分早い4時30分到着。北沢峠行きのバスへほとんどの人が乗り換え。自分ともう一人の方は仙流荘前で黙々と用意。聞くとTAJRの練習で市ノ瀬まで走り、地蔵尾根スタート、熊野平泊とのこと。お名前は小笠原さん。UTMFやUTMBも走ったことのあるということ。達人の雰囲気を感じる。
さて、市ノ瀬まではロードを走り、せっかくなのでテレビで必ず出てくる入野谷チェックポイントの地下の駐車場を見物。じ、地味。。。まあでも少しは感慨深い。(この近くのJA前には自販機ありなので、最終補給はこちらで。)
登山口から走り始め、すぐ草むらの中を走り始める。朝露であっという間に靴の中でぐちょぐちょの浸水。こりゃ、せっかくTAJRの選手の方もチェックポイントで休んでいきなりこれは辛そう。林道と登山道が時々出会うコース。明らかに林道の方が走りやすそうに見える。その誘惑に負け、吸い込まれていくと、あ、行き止まり。登れば登山道に突き当たるだろうと無理やり登るも、すんごい荒れ荒れの急登。開始早々40分近く彷徨い続ける。登山道をちゃんと進めば絶対ロストしません!反省。
どんどん高度を上げてあっという間に仙丈小屋へ。まずはここから、カップ麺&コーラ。カップ麺がカップスターで悲しいけどまあ堪えます。コースタイムを稼ぐため小仙丈方面へ進み、仙丈ケ岳へ。3回目だけど今回も曇り。南アルプスの女王とは相性が良くない。
その後順調に伊那荒倉、横川岳、野呂川越と進んでいく。このあたりは走ってて気持ちのいいトレイルもありつついい感じ。
最後は三峰岳。なんか先にでかいのあるなーとおもってたけど、今日の大ボスはこいつでした。まずは偽ピークの連続。4-5は続く。そして最後の最後どかーんとでかいやつが、あーまじかーと思ってみたら目の前に見える間ノ岳でした。助かったー。
無事日のある17時15分頃に熊野平小屋に到着。サクサクっとツェルトをたてて写真をとって、ご飯食べていると、小笠原さんも19時過ぎごろ到着。なにやら地蔵尾根の途中で迷ったとのことでした。
明日も早いのでそのまま就寝。
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2日目 熊野平>塩見岳>塩見小屋>三伏峠小屋>小河内岳>板谷岳>荒川前岳>荒川小屋>赤石小屋
2時起床。夜もかなり暖かかったのでよく寝れたのからすっきりとした目覚め。ツェルト内はやはり結露が激しく、ゴアを着てモソモソ動きだす。この点はダブルウォールのテントと違って面倒。
朝食は残っていたおにぎり2個とインスタント味噌汁。アマノフーズ(地元広島の企業)の味噌汁はいつでも優秀。隣の小笠原さんも4時出発とのことで食事中だったのです挨拶して3時20分に出発。
動き始めると、早朝恒例の下草やハイマツからの露攻撃。パンツはゴアを履いて対策はしてたつもりだったけど、防水なしのトレランシューズは早々にぐちゃぐちゃ。
北荒川岳5時着。絶景すぎてかなりのんびりしてしまう。
続いては塩見岳。これもなかなか立派かつ絶景。またもやのんびりしてしまう。頂上で名古屋から来た夫婦に写真を撮ってもらう。2、3枚お願いしますと伝えたところリッチに連写で120枚ほど撮っていただく。
天気がいいと、景色が良くてついつい長居してしまう。曇りってるくらいの方が走りには集中できる。
塩見小屋で昼飯。カップヌードル。ブレることなく美味い。日清様々。
塩見小屋から先は美しい森という地名があるだけあって、苔生し系の気持ちのいい道。ただ地面には大きな水溜りが多数。水溜りは避けて通過しようとしてしまう躾の良さが裏目に出でスピードはそこまで出ない。
三伏峠小屋。小屋番は今風なお兄さん2人。が、なぜか大変無愛想なイヤフォンしたまま受付業務しておる。今風!
人も多く集まる小屋のせいなのか、虫も多くあまり落ち着けなかった。 トイレは水洗が200円とあったので、ここは豪勢にやってやろうと利用。大変にキレイ。今風なお兄さん、いい仕事してんな。
板谷岳下でファストハイキング風の4人組と出会う。出会うや否や、TAJR戦士ですかー?と。残念ながら通りすがりの観光客である旨を伝え少しがっかりされた感。荒川小屋ま抜きつ抜かれつつ話をしながら移動。皆さま名古屋の方。去年のTAJRの男澤さんの知り合いだそうで、応援も仙丈小屋まで行っていたそうでした。その中の1人が同じ靴を履いていて珍しいと小盛り上がり。彼はBrooksファンとのこと。これは大変に語り合いたいけど、先を急ぐの身のため堪える。
荒川前岳への道は絶景。標高差600mのカール。北アルプスを思わせるような雰囲気。ヒーハーいいながら気持ちよく登る。北アルプスも行きたいー。
荒川小屋到着。最後の赤石岳へ向けて腹ごなしをしようと試みるが、16時から夕食とのことで、ラーメン1000円かカップ麺500円どちらしか出せませんとのこと。即カップ麺を選択。どん兵衛。これまた美味い。日清に敬意。
食事してすぐ出発の予定が雨が降り始める。降り止みそそうにもないので装備を整えて出発。荒川岳から見えていた存在感たっぷりのあのでっかい山に登るんだろーなという予感とともに。
予感は的中。これは明らかにあのでっかい山=赤石岳に登っている。この大雨の中。誰もいない。雨は強くなる。黙々と登りきり、小赤石岳はクリアして下りへと。そんな中、前方より登ってるくる人がいる。日暮れ前の大雨の中、とんだ物好きなやつもいるもんだと思いながら挨拶すると、あ、小野さんだ!この大雨の中、こんなとこで、しかもTAJRのコースに興味を持って走ってる最中に、まさか出会うなんて。雨も強まり、雷も少しゴロゴロと鳴り始める中、大変に恐縮がりながらも、一緒に写真を撮ってもらった。
一気にテンションも上がって、心地よく次の赤石小屋まで。テンションは高かったけど、途中増水した沢を何回か渡るため、なんか危ない。水の流れがすごいし、流れで岩とかも落ちてきそうな感じ。
赤石小屋小屋に到着したのは19時20分ごろ。ついたーというやりきり感の中で受付。即、遅すぎるとキツく怒られる。す、すみません。山はちゃんと早く到着しないとだめですね。きっと小野さんも今頃怒られているのではと余計な心配をしながらツェルト設営へ。
そしてリュックあけてびっくり。濡れてる!ナンジャコリャー!場所によるけど結構濡れてる。着替え系全滅。。。
ダウンはなんとか生き延びてたのでよかったけど、これは致命的ミス。大変に危ない。小屋の人曰く安物のザックカバーは雨ひどいと浸水するよとのこと。えーー!聞いてないす!でもそんな気もする。ゴアでもひどいと濡れるしね(先週のフジロックで実証済み) ここは次回以降要対策。
この日も夜は幸い暖かい空気。体を小屋の中のストーブで乾かして、夜ご飯を食べて就寝。
本当は百間洞へ向かう予定だったが変更。理由はたくさん。雷が鳴り始めていたので赤石岳通過はやめた方がいいと思ったり、ここまで南アルプスの名峰を満喫できたかなと思ったり、明日温泉でのんびりしたいと思ったり。ま、やっぱ、せっかくの休日はのんびり楽しもうと。自分にはまだ正常な判断力はあると認識。
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3日目 赤石小屋>椹島
赤岳小屋から椹島へ。ゆっくりと朝の散歩を楽しめた。椹島ロッジで荷物を全部ほどいて乾燥させて、白樺荘でのんびり温泉。15時30分に温泉をでて、静岡まで3時間。この道は長い。そして都内へ戻ったのは21時過ぎ。ここはなかなか大変でした。
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今回の学び
・長い時間の山行になる場合はできるだけ朝早い出発を。
・雨の日対策は重要。バックパックの防水や袖からの浸水は対策が必要。
・あんぱんとナッツはいける行動食
・小屋でのんびりしすぎない。計画的に効率的に休む。
・天気がいいと景色に見惚れて逆に危ない。
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