初のジャンダルム登頂(西穂高岳→奥穂高岳→前穂高岳)
- GPS
- 46:16
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,040m
- 下り
- 2,672m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:01
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 9:31
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 8:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
バスタ新宿8:15 - 12:45の予定が渋滞で14:00平湯温泉14:40 - 15:16新穂高RW 【帰路】8/28(MON) 上高地BT 15:30 - 20:30(実際は20:40) 東京駅日本橋口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回のメインターゲットはジャンダルムでしたが、ジャンダルム自体はそう難しくなく、核心はそれ以外の所にあります(至る所に)。このルートでの最大のリスクは、浮き石とルート逸脱に尽きると思いました。初挑戦で私が感じた点を書かせて頂きます。 【西穂高岳〜間ノ岳】マーキングは分かりやすく、ルートを外すリスクは高くないと思います。ただ、間ノ岳は有名な浮き石地獄であり、重大事故多発地帯です。私が話を伺ったベテランさんは、皆さん間ノ岳が西奥縦走の最大の核心部と仰ってました。 【間ノ岳〜天狗の頭】有名な逆層スラブは上の方で鎖がなく、僅かな手掛かり、足掛かりを探して横へ(斜め上へ)進みます。乾いた登りならそれほどでもない感じですが、ここに限らずこの縦走はワンミスが命取りなので『えい、やー』は禁物と自分に言い聞かせてました。 【天狗の頭〜ジャンダルム】天狗のコルから先、目の前にそびえ立つコブ尾根の頭までマーキングが消えかけた黄色で見落とします。ルートを逸脱すると一気にリスクが高まります。これもこの縦走全体に言えそうなことですが、正しいルートを辿ってさえいれば、他の一般ルートにでもあり得る難度(一般ルートの核心部レベルが断続的に永遠6時間続くのがキモ?)という感じなので、これまでに経験したこともないような難しい状況になりそうな場合は、ルート逸脱の可能性を考えて他の人が通るルートを確認するか、戻る事をお勧めします。私も崖の左側から登り始めてすぐに右にトラバースしないと行けないところを直登してしまい,異変を感じて引き返して助かった場面がありました。 【ジャンダルム〜奥穂高岳】西→奥の場合、ロバの耳の下りがかなり恐怖と聞いていました。確かに落ちたら終了セッションが続きますが、この縦走はそんなのばかりですし、鎖も部分的にあり自分的にはそれほどでも無かったです。有名な馬の背は切れ落ちた細い中にも確実なルートが存在します。基本、尖った背中の真ん中を突き進みますが、途中で信州側に身体を出さないとならない場所があります。これも先行者の動きを目に焼き付けると楽です。とはいえ,ジャンダルムに登頂して、目標達成感で気が緩んでいる中で切れ落ちた危険なトラバースが続くこの場面、自身の気の緩みが最大の敵かもしれません。 |
その他周辺情報 | 小梨平キャンプ場の小梨の湯:河童橋から徒歩約10分。露天も休憩所も何もない銭湯みたいな所ですが,バスターミナルから近いですし,バスに乗る前にさっぱりするにはとても便利。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料(2.5L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 日焼け止め:塗り忘れたところが大変な事に。 |
感想
私の中で、いつかきっと挑みたいと思っていた、西穂高岳-奥穂高岳縦走を、全ての条件が整ったこの週末に決行しました。
国内最難関の一つと言われるこのルートですので、確実に成功させる条件として、気象条件や自分の体調が万全であること、そしてどうしてもソロでのチャレンジになってしまう(こんなのに誘える友人がいない)ため、単独のリスクを最小化するために、同じルートをとる人が少なからず居ると考えられる週末に実施すると決めてました。
8月に入って初めてと言って良い絶好の天気予報となった土曜日の西穂山荘はまさに予想通り、私の泊まった相部屋に日曜日にこの縦走の決行を待ちに待っていた人が私以外に6人いらっしゃり、その内の二人はなんと西奥、奥西含めて7回目という超達人で、部屋では寝るまでこの縦走の話で大いに盛り上がりました。このお陰で、自分の中の一抹の不安感が払拭出来たのは大きかったです。
そして意を決して日曜日、午前3時半に出発の準備を整え山荘の外に出てみると、同じように西穂高岳に向けて出発する人が多数おり、西穂高岳から奥穂高岳の間でも、このコース初チャレンジの方からベテランの方まで、多くの方と情報交換をしながら難しいセッションをクリアして行く事が出来ました。実際、マーキングを見落とし嵌まりそうになったとき、下から指示を出してもらい事なきを得たり、また逆に危ないルートに入りかけてる方に声を掛けたり、ワンミスが命取りのルートだけに皆さん親切で、とても助けられました。奥穂高岳の山頂や穂高岳山荘で初挑戦の人と無事の帰還とチャレンジ成功を称えあったりして、ソロで来ていることをすっかり忘れるとても楽しい山行となりました。
今回の縦走をきっかけに、ベテランの方に色々な話を聞くことが出来たことは、今後の山行にも生きると思います。この縦走を他の人には勧める事など私には出来ませんが、ホント楽しかったです。山荘や縦走中にお会いした方々、お陰様で充実した山行になりました。この場を借りてお礼させて頂きます。
北ア最難関無事踏破お疲れ様。
天候も良かったようで何よりですね。
私は悪天候避けて南アに行ってたけど、
土曜日は圧倒的に北アの方が天気良かったんだな・・・><;
お次は南ア最難関の鋸岳かしら?w
とりあえず紅葉時期は晴れてほしいものだ・・・。
yzzさん,ありがとうございます!
ご一緒したときに,yzzさんの華麗なる岩捌きを観察したり,少しずつこの日に向けて準備をしてきただけに,嬉しい限りです。南ア最難関ですか…まずはメジャーな中堅どころをテントを抱えて少しずつ登って行きたいです。
天候の方は,WNIに気象庁,GPVとあらゆる天気予報をチェックして,この日曜日なら間違いなさそうだと決心しました 。北アも金曜日と土曜日朝は土砂降りが降ったり大変だったようなので,金曜日と土曜日の行き先を南アに変更したyzzさんの判断は正しかったのでは。9月の天気はどうなるやら。去年みたいにならなければ良いですが(笑。
こりゃ凄い。しっかりとした準備、体力、技術、すっかり山男ですな〜
羨ましいです^^;
yamanovo師匠、コメントありがとうございます!岩稜の景色が好きで、いつかはジャンダルム、とターゲットを置いて準備していただけで、その他の経験値はまだまだです。雨を徹底的に避ける信条の上、週末限定だとなかなか山に行けないのよね(笑。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する