飯豊山・杁差岳 (大石から川入へ縦走)
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- GPS
- 52:36
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 3,380m
- 下り
- 3,021m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:08
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:34
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 10:31
天候 | 8/26(土) 朝方まで雨、曇り時々晴れ、風速15m程度(稜線) 8/27(日) 晴れ時々曇り、風速5-10m程度(稜線) 8/28(月) 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
・金曜深夜 24:00頃 首都圏発 (新潟行 or 米沢行) ・土曜朝 新潟or米沢 6:00頃→(JR)→越後下関駅 7:50頃→(タクシー)→登山口(大石) ・月曜昼 登山口(川入)14:45→山都駅→会津若松→(高速バスor新幹線) 以下が詳細です。 ■往路 : 首都圏より大石の登山口まで 最寄りの越後下関駅に始発の電車で着くためには、「深夜バス」+「電車」しか選択肢がありませんでした。新幹線始発は越後下関着の一番早い電車に間に合いません。 深夜バスのパターンとしては2つで、「新潟までの深夜バス(新潟6:00までに着くもの)」か「米沢までの深夜バス」です。新潟or米沢からはJRで、どちらからでも7:50位に越後下関に着けます。 ■往路 : 越後下関→大石(東俣彫刻公園)まで 越後下関駅よりタクシーで4000円程度(荒川タクシー or あきちゃんタクシー)。 前日に荒川タクシーに電話予約しました。水は途中になかったので、駅で汲みました。上記電車始発(7:50頃着)で来ると、8:30に登山開始出来ます。 ただ、ここから最初の避難小屋(杁差岳避難小屋)までは中々の長丁場(コースタイム8時間)です…。 ■復路 : 川入登山口→山都駅 2017年は7/14〜9/19までの金土日月運行。1000円。この最終便に間に合うように下山…したのですが、、、途中でお会いした地元の方に駅まで送って頂けてしまいました…。温泉までよって頂けて……泣ける…。。 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/11210.html ■復路 : 山都駅→会津若松→首都圏 上記の登山アクセスバスは、会津若松方面の電車の時刻表に合わせて運行してくれているので、きっちり乗り継げます。帰りは新幹線を使いました。時間的には高速バスでも大丈夫です。(会津若松でのんびりご飯食べる余裕があります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★★飯豊山に登られる方は事前に下記HPに情報がまとまっているので、一度熟読後登山された方が良いかと思います!!★★ http://www.ic-net.or.jp/home/iide/ 今回通ったルートには危険箇所は無いです。交通網も問題ありません。 (参考:杁差岳への最短ルートである奥胎内ヒュッテからのルートは、8/28現在通行止です。) 今回はテント持参でしたが、結果全て避難小屋に泊まりました。 避難小屋は一泊1500〜2000円と非常にリーズナブルですが、毛布等も何も無いのが普通です。つまり、テント以外の寝具・食料含めて全て持っていって縦走するのがこの地域(東北地方)のスタイルです(一部の小屋には毛布レンタルや事前食事予約が可能)。そのためか、逆にテントの人はとても少ないです。また、夏季はほぼ全ての避難小屋に管理人さんが常駐しています(杁差岳避難小屋除く)。 携帯電話は、思ったよりも意外と色んな所で通じました。小屋や山頂の主要箇所でドコモ4Gが入りました。 ■東俣彫刻公園〜林道終点 今回は大雨の後だったので、道路が川でした。 コースタイム1:00の所、なんと1:15かかっています(※以降はずっとコースタイムの0.7程度です)。また、この時期はアブが酷いみたいです。自分も何回か噛まれて最高にウザかったです。。 ■林道終点〜カモス峰 最初の橋を渡ってからはしばらくトラバース気味の登山道で、2つ目の橋以降がひたすり登ります。マジ急登なザ・バカ尾根です…。危険箇所とかは無いですが、視界も無いです。 ■カモス峰〜千本峰〜前杁差岳 だいぶ視界が開けてきます。が、まだまだ登ります…。何せ人に会いません。休憩の度にサルがこちらをチラチラ覗いてきました(笑) ■前杁差岳〜杁差岳山頂 飯豊山らしい稜線が見えてきます! 途中湿地帯の長者原を通過してしばらく行くと山頂です。山頂からは飯豊連峰の素晴らしい展望が…。 ■杁差岳山頂〜杁差岳避難小屋〜鉾立峰 避難小屋は山頂からすぐです。常時無人で、水場は往復15分で詳細な情報は小屋の中に記載されています。 鉾立峰まではまた急斜面です。後で遠くから見ると鉾立峰の周りだけやけに急斜面であることがよくわかります…。ただ、これを抜ければ急傾斜は終了!! 一日で頼母木まで来る場合は鉾立峰までが山場だと思います。 また、このあたりまで非常に風強いです。聞く所によると、風吹くときは鉾立峰のあたりが一番強いんだとか…。今回かなり体が煽られました。 ■鉾立峰〜大石山〜頼母木避難小屋 ザ、飯豊山の稜線歩きが始まります!! 果てまで稜線が続きます…。 頼母木小屋は7月〜9月頭まで管理人さん常駐の模様。ビール等も売ってます! 10月までは下の水場からパイプを引いてくれていて、小屋前に豊富に水が湧き出ています! 夏はこの水で流しそうめんだけしにくる登山者(?)がいるとか…。。 ■頼母木小避難屋〜地神岳〜門内小屋 アップダウンは少しありますが、基本気持ちいい稜線歩きです。左手に石ころび沢の雪渓が見えます。このあたりから、飯豊山荘から丸森尾根を経由した登山者の方達とすれ違うようになります。地神山周辺が固有種イイデリンドウの群生地でした。門内小屋は水場が少し遠い模様? (行ってない) ■門内小屋〜北股岳〜梅花皮小屋 北俣岳がこの周辺で一番高いピークになります。基本的に気持ちいい稜線歩きです。梅花皮小屋から水場は5分程度。登山道沿いで高低差も少ないです。 ■梅花皮小屋〜烏帽子岳〜御西小屋 烏帽子岳を過ぎてからの稜線が一番長大で飯豊山らしい、と感じました。途中最高峰の大日岳を見ながらのんびり歩けます。アップダウンもそこまで無いです。 御西岳避難小屋から水場は10分程度。ちょっと下りますが豊富でした。 ■御西小屋〜大日岳 意外と下って意外と登らされます。今回は空身だったので、往復2時間程度でした。 ■御西小屋〜飯豊本山山頂 ガスっていたのでイマイチ景色はわからないですが、かなりだだっ広い雄大な感じの景色が広がっていそうです(ちょっとだけガスが切れた時の印象)。本山直下は少しだけ岩場です。 ■飯豊本山山頂〜本山小屋〜御秘所〜草履塚〜切合小屋 御秘所の所が岩場で高度感もあり、通過に注意が必要です。はるか昔は、現在のルートよりも更に切り立った崖側のルートだったとか…。 ■切合小屋〜三国岳 トラバース気味の稜線歩きになります。特に危険な所は無いです。 ■三国岳〜剣ヶ峰〜川入分岐 剣ヶ峰が完全に岩稜帯で、ストック等をしまって三点確保が推奨される場所になります。三国小屋の所から剣ヶ峰がバッチリ見えます。御秘所よりも岩場の区間は圧倒的に長いです(50m程度)。ただ、岩場に慣れていればそこまで難しくはないです。 剣ヶ峰の途中の水場は登山道よりかなり降るのであまりオススメは…。峰秀水は非常に沢山湧いており、登山道沿いにあるのでオススメです。 ■川入分岐〜横峰小屋跡〜長坂〜御沢野営場 ひたすら長い下りです…。今回は横峰小屋跡でお会いした登山者の方達とずっと話しながら降りてきたおかげが、凄く短く感じられました。 |
その他周辺情報 | ■温泉 いいでのゆ (500円) 川入へのバスで駅まで直行すると入れないのですが、一応…。。 http://www.sobanosato.jp/spa/ |
写真
感想
飯豊山の縦走。
是非今年は行きたかった、ってのもあって、色々悩みつつ前日に高速バスが確保出来たので、向かうことに。
予想より少し天気は悪かったけど(それでもここ2週間ではピカイチの天気だったらしい!)、飯豊山のいい所は味わえたのかな!? と勝手に思いつつ、一番の収穫はこの山の「奥深さ」。お会いした方に飯豊山の話を色々聞けたのですが、何せルートが豊富。丹沢並にどこでも行けそうな感じ!!
今年は吊橋がかかっていない、というのでいけないダイグラ尾根もそうだけど、一番面白そうだな、と思ったのは石ころび沢。なかなか難易度も高そうだけど、残雪だとスキーも出来るみたいだし、なかなか魅力的。山と高原地図の裏面に詳細が書いてある理由が行ってみてわかりました。
飯豊山に来る方は、地元の飯豊山が好きな方か、百名山の後半戦の方がほとんどですね、なんて話をしていましたけど、確かにそんな感じでした。だいたい百名山残り◯◯、みたいな(笑) おかげで色々楽しいお話させて頂きました。
そして、お会いした方は皆さんいい方達ばかり。
熱が出たとの話をしてバファリン頂いた頼母木小屋の管理人さんや、御西小屋でお話した飯豊山の様々なルートの話をして頂いた女性の方、翌日大日岳からの途中下山までご一緒させて頂いた山形からの方、そして長坂からの下山しながらずーっとお話お付き合い頂いた埼玉からの男性の方、駅までも車で送って頂いてしまった地元の女性の方と…。お世話になりっぱなしで感謝感謝です。
しかし…今回人生初、山行中に高熱を出すという大失態を演じました…。初日夜38.3度、2日目朝39.2度、夜38.2度、3日目朝38.8度、下山後夜38.5度。いや、動いてる間は大丈夫なんですけどね…。。
心配かけても、と周りの方にはあまり話さないようにはしていたのですが、色々ご迷惑をおかけしてしまったかもです…。ただ、周りの皆様から元気をもらえたのは事実。
そんな訳で、初日以外は出来る限りゆっくり & お休み沢山を心掛けた登山のおかげで、のんびり飯豊山を楽しめたかも!?
天気も体調もパーフェクトでは無い感じでしたけど、また来る理由が出来たからいいかな、と思わせる山でした。一度来たからもう気楽に行けますしね!!
コメント
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こんにちは 初めまして ケダマと申します
2日目、恐らく烏帽子岳辺りの稜線ですれ違ったと思います
すれ違う方が少なかったためオレンジ色に何となく記憶があります
まさかそんな高熱で飯豊を歩かれていたとは…大変お疲れ様でした
それにしても朳差側も素晴らしい景色ですね!
イイデリンドウも沢山あるようですし、
僕も次はスルーした大日岳含めてそちらから歩きます!
*お気に入り登録させて頂きました
そして、僕も同じく地元の方に車で登山口まで送って頂き、
大変助かると同時にこの山域を愛する方が沢山いるんだ、という事を実感しました
送って頂いたおじさんに飯豊の良さを叩き込まれました(笑)
お互いまた飯豊に登る理由があるようですから、楽しみですね〜
はじめまして、Hayanariです!
コメントありがとうございます & 返信遅くて申し訳ありません。
オレンジは間違いないですね(笑) 自分以外見ませんでしたので…。
なんとなくの記憶でしかないのですが、ケダマさん、
烏帽子岳から下って時にすれ違った方かな、って記憶があります。
軽いご挨拶位だったかと思いますが…。違っていたらごめんなさい
自分は花は全然詳しくないのですが、イイデリンドウは、頼母木小屋の方に
出発前に話を聞いていて、地神山の北側斜面から頼母木山にかけて群生しているよ、
との事でした。確かに地神山山頂手前付近はかなりのリンドウが群生していたので
(地神山の南側斜面入ると途端に無くなります)、そこで間違いないとは思うのですが、如何せん知識が少なく、どれがイイデリンドウなのやら…
交通機関を調べるの大変、行くのも大変、となかなかの山域ですが(笑)、
朳差側の稜線は、小さな連なる山々を渡り歩く感じで、なかなか新鮮な稜線でした。
長くて静かな山歩きが出来るので一度是非!!
しかし、自分も本当にこの山域は色々な人に愛されている事を実感しました…。色々な方からバリエーション含め飯豊山コースを色々教えて頂いたので(笑)、神奈川住んでる自分には一生困らなそうな位です…。
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