白峰南嶺
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- GPS
- 54:47
- 距離
- 63.4km
- 登り
- 6,468m
- 下り
- 7,556m
コースタイム
2日目 農鳥小屋(4:36)→西農鳥岳(5:57)→農鳥岳(6:34)→大門沢下降点(7:12)→広河内岳(8:07)→大籠岳(10:22)→白河内岳(11:57)→幕営地(12:35)
3日目 幕営地(4:18)→笹山北峰(5:22)→笹山南峰(6:04)→白剥山(8:53)→奈良田越(9:43)→伝付峠(13:45)
4日目 伝付峠(6:51)→天上小屋山(11:00)→生木割(12:59)→上倉沢ガレ(14:00)→上倉沢下降点(15:32)
5日目 上倉沢下降点(5:32)→椹島下降点(6:48)→笊ケ岳(7:47-8:45)→布引山(10:37)→桧横手山(12:37)→山の神(15:43)→広河原(16:27)
6日目 広河原→老平→馬場
天候 | 1日目 曇りのち雨 2日目 晴れのち時々雨 3日目 晴れのち曇時々雨 4日目 晴れ時々雨 5日目 晴れ時々雨 6日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:馬場→身延→下部温泉→甲府→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河内岳からの下りはガスっていて少し迷いハイマツの斜面を横にトラバースした。 白河内岳から笹山までは、背丈ほどのハイマツ帯、大岩帯などバリエーションにとんでいるが、ケルンを忠実に拾って行けば迷うことは無い。 奈良田越から伝付峠の林道は去年一番怖かった箇所まで新規の迂回林道を作成中で助かった。 広河原の渡渉は去年より水量が多く、靴のまま水の中を渡った。 白河内岳以降は全体的に朝露で晴れていてもびっしょりとなりうんざりしてしまった。 |
写真
感想
去年に引き続き、北岳から七面山を目指して白峰南嶺を南下したが、天候不順により???エスケープしてしまった。せめて青薙山から畑薙ダムへエスケープしてもよかったが、静鉄バスが崖崩れにより不通となったのを知っていたので、去年につづいてまたしても布引山で雨畑へエスケープしてしまった。来年こそは予定通りいけるように、軽量化と日程に余裕を持たせて計画をたてて再々度挑戦したい。
1日目
前日に始発で家を出発したものの新宿で忘れ物に気が付き家に引き返してしまい、広河原には14時に到着した。御池小屋までは行けそうな時間だったが、予想外に雨が降っていたため広河原でテントを張ってしい、予定より1日遅く広河原からの出発となってしまった。
予定では2日目に農鳥小屋だったので、本日は少しがんばって3時半出発で15時前くらいに農鳥小屋まで行ければ、農鳥小屋のおじさんにも怒られずに済むだろうと甘く考えていた。御池小屋までは、ほぼコースタイム通りいけたが、草すべりで時間を取ってしまい遅れ気味となる。北岳に着いたときには小雨が降り出していて景色は楽しめなかった。間ノ岳までは小雨が降ったりやんだりで、1日目からカッパ兼防寒着を濡らしたくなく、ヤッケだけ羽織っていた。間ノ岳から本格的な雨となったが、ヤッケのまま歩いてしまい、農鳥小屋に着いたときには案の定、小屋のおじさんに怒られてしまったが、その後親切に注意してくれた。今日は素泊まりで小屋の方に泊めてもらうことにしたら、スートーブを出してもらい体を温めることが出来た。濡れた体で小屋に上がり、同室の方々に迷惑をかけてしまったが、皆さん親切にしてくれて助かりました。
2日目
4時に小屋の方が起こしにきてくれて起床した。急いで支度をして4時半すぎに出発し、西農鳥岳と思われるピークの手前で休んでいると後ろから来た単独行の方に追いつかれてしまった。西農鳥岳のピークを尋ねられたが、標識が無いのではっきりは判らないと答えた。農鳥岳手前、山頂を出発するところの先ほどの単独行の方が雷鳥がいると声をかけてきたので周囲を見ると雷鳥の親子を確認することが出来た。農鳥岳から大門沢下降点に下っている途中でテントを撤収している方がいた。大唐松尾根を登ってきたのだろうか?大門沢下降点でゆっくり休んでから、広河内岳へ向けて進む。
広河内岳で休んでいると、空身の方が登ってきた。先ほど大門沢下降点手前でテントを撤収していた方だった。この方は、大唐松尾根を登ってきたのではなく、伝付峠を越えて蝙蝠岳経由で縦走してきて昨日広河内岳を目指していたが、道を間違えてテントを張っていたとのことだった。予定ではまた伝付峠に戻って帰る予定だったが、あきらめて大門沢に降りるとの事だった。広河内岳からの下りでガスがかかっていたために少し迷い、ハイマツ帯をトラバースして登山道に戻った。ここから大籠岳へは長く感じられ予定より時間がかかってしまった。大籠岳から白河内岳までは途中ガスがかかるもケルンを目印に進み、短く感じられた白河内岳には12時前に着くことが出来たが、ここから昨日同様に小雨が降り出した。白河内岳からの下りは少しわかりづらいが、去年通っているので、ケルンをすぐに見つけることが出来難なく進むことが出来た。樹林帯にはいる箇所は去年は羽虫が大量に飛び回り大変だったが、今年は雨のせいかあまり飛んでいなく助かった。去年テントを張った場所まできたときに雨脚が強くなってき、昨日の事もあり、時間が早かったが今年もここにテントを張ってしまった。
3日目
笹山南峰につくとテントを撤収している単独行の方がいた。この方は昨日、伝付峠から登ってきたとのことだった。伝付峠までは新倉から上がってきたとのことだったが、新倉から保利沢小屋までの道は滑りやすい桟橋がいくつもあり危ない目に遭ったと言っていた。この方は60歳後半の方でテント泊の単独行でこられていた。自分もこの年までテント泊が出来れば幸せだろう。笹山南峰からの下りは、2550mのコルまで少し複雑だが2度目なので難なく進めたが、朝露によりずぶぬれとなってしまった。2550mのコルからは下草のない樹林帯の下りとなり、朝露に濡れることも少なくなり快適になる。奈良田越えからの林道は、林道に幼木が生え朝露で濡れていて、またしてもずぶぬれになってしまいうんざりした。去年、林道がガレの斜面となっていて緊張した場所は整備され無くなっていたが、ここまでブルがこれるとは思えなかった。少し進むとシャベルカーが見え、このポイントに新しい工事中の迂回林道が接続されていた。この新しい迂回林道を進むが、無惨な自然破壊ではないかと少し疑問に思った。しばらく進むと工事関係者がダンプの中で昼寝をしていた。もとの林道に繋がったところには紅白のポールが立っていた。去年山中にポールが立っているのが見え、迂回の登山道でも造るのかと思った場所だった。伝付峠でザックをおいて新倉方面に下った箇所にある水場で水を汲んで戻ってきても2時前だったが、二軒小屋への登山道に入ってすぐの所にテントを張って今日も早めに切り上げてしまった。
4日目
今日は、水場のある上倉沢下降点までを目標に出発する。はじめの林道1時間の歩行で例のごとく朝露でびしょ濡れとなってしまった。余裕が有れば、トラバース道ではなく尾根沿いに保利沢山を通っていこうかとも思っていたが、今回もトラバース道を行く。保利沢山南側のコルから緩やかに高度を上げていき、天上小屋山手間の開けた箇所にでるが雲で景色を見ることは出来ない、ここからしばらくで尾根上に天上小屋山の標識がある。去年より一時間ばかり早く生木割に着くことが出来た。まだ時間も早く、余裕で上倉沢下降点までいけそうである。堰松尾のガレでちょうど雲が晴れて、上倉沢が見えたので長めの休憩をとる。ガレの縁を登り、堰松尾山頂への分岐らしき箇所を越えてザックの置けそうな箇所を探しながら進むと笊ヶ岳側にも分岐らしき箇所があり、ここから堰松尾山頂を目指すも標石の有った場所からハイマツ帯の上に乗り強引に進むも敗退した。生木割側の分岐から進むのが正解か?分岐に戻ると今日も小雨が降り出す。上倉沢下降点の逆側の窪みに入った所にあるテント適地にテントを張りかけたがいまいち平行にならない、笊ヶ岳方面に少し進んだところにさらに良い適地があり、こちらにテントを移す。昨日伝付峠で汲んだ水が残っていたので不要だったが、テントを張ってから上倉沢下降点に戻り、水場の偵察をかねて水場へと向かう。途中標識や赤テープの目印が有ったが、道は荒れ気味だった。下り13分くらいでザレの末端にでてここでザレを横にトラバースして少し下ったところに水量の多いよい水場が有った。
5日目
昨日の時点で、去年と同じように布引山から広河原にエスケープする予定だったので、少し遅めの出発となってしまった。椹島下降点から1時間あまりかけてようやく笊ヶ岳山頂についた。笊ヶ岳に着いたばかりの時は、雲もあまりでていなく360°パノラマを堪能でき北岳もはっきり見えていたが、あっという間に雲が出てきて北岳は雲の中に隠れてしまった。笊ヶ岳で1時間もゆっくりしてしまったが、おかげで雲がかかった谷間が虹色になる現象を見ることが出来た。笊ヶ岳からの下りは、去年通ったロープがかかっている倒木がある急坂をさけ尾根沿いに進むとすんなりと下ることが出来た。布引山から去年に続いて、広河原へのきつい下りが始まった。桧横手山付近で雨が強くなってきたが、上を見ると青空もすぐ近くに見えた。去年迷いそうになった倒木とワイヤが絡み合っている箇所では、倒木の左側に迷わないように印が付けられていた。(去年は気が付かなかっただけ?)ここから山の神まで長く感じられた。山の神までくれば後はつづれおれの下りで広河原まで後少しだ。去年は、広河原で先着の2組がいて、藪の中にテントを張ったが今年は自分しかいなく好きな箇所にテントを張ることが出来た。
6日目
ヴィラ雨畑の温泉は11時からOPENなのでゆっくり寝ていたら、外で声がして起き外をのぞくと、軽装の2人組の方がこれから登られるところだった。おそらく笊ヶ岳までピストンなのだろう。広河原の渡渉ポイントは去年より水量が多く、登山靴を履いたまま水につかり渡渉し、しばらく靴を乾かしていたがあきらめて雨畑へ向けて歩き出した。途中日の当たる場所で2カ所ほど靴や外張りなどを乾かしながら、最後は無人となっている民家の軒先で1時間ほど靴を乾かしてからヴィラ雨畑に向かった。ヴィラ雨畑で温泉に入り昼食をとってゆっくりしてから馬場のバス停から身延への直通の無くなり、ワゴンタクシーとなったバスで大島のバス停まででてから乗り換えて身延駅にでた。身延駅につくと身延線は落雷の影響で運転停止となっていたが、しばらくして運転再開して普通電車にそれほど遅れずに乗ることが出来た。下部温泉で去年と同じ宿に泊まって、温泉にゆっくり入り翌日甲府周りで帰宅した。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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3年前に伝付〜布引縦走した際に上倉沢への水場分岐辺りで幕営しましたが伝付でしこたま水担いできたためこの場所での水調達はしませんでした。
今回、峰山尾根から保利沢山に登り、もまたここで幕営し、腰を据えて水調達したいと思ってますが直近で調達した方も10分くらい、kumahikoさんのこのレコも10分ちょっとということで腰据えて這松尾大黒尾根へ下降できそうです。
それにしても白峰南嶺何度も縦走されてらっしゃって凄いです。
私は一泊二日の山行、4回に分けて大門沢から畑薙まで赤線つなぎました。
tomhigさん
上倉沢の水場は、ちょっとだけ遠いですが水量も多く良い水場です。
白峰南嶺も深南部もなかなか予定ルートを1回で行けず、何回も行く羽目になってしまいました。
白峰南嶺は早川町側の楽しそうな尾根が何本も残っています。
峰山尾根も大黒尾根もいつか行きたいと思っていますので、レコ楽しみにしています。
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