竜ヶ岳〜愛宕山 - 梨ノ木谷〜林道〜細野〜林道〜朝日峯〜林道〜竜ヶ岳〜愛宕神社〜ツツジ尾根
- GPS
- 11:44
- 距離
- 37.1km
- 登り
- 1,840m
- 下り
- 1,859m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 11:44
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■清滝バス停〜梨ノ木谷〜サカサマ峠 清滝バス停から舗装路を歩き、大杉谷ルートや月輪寺ルートの登山口をやり過ごすと、沢沿いの林道になります。 倒木が所々にあるものの、通行への支障はあまりなし。 梨木大神で右に進路を取り、右側の斜面が伐採され明るくなった辺りから傾斜が増し、やや滑りやすい砂状の道や岩っぽい箇所を進みます。 傾斜が緩み、沢の水量が減った辺りから何度か渡渉し、その後、沢を離れて少し進むとサカサマ峠に到着です。 道が滑りやすそうな区間があるので、下りで利用の際には少し注意したいですね。 ■サカサマ峠〜芦見谷川沿い〜林道芦見谷線〜愛宕道バス停 サカサマ峠から少し進むと、芦見谷川の左俣に出合います。 その沢沿いを進んで龍の小屋を経た少し先で右俣の沢と合流します。 この合流地点に竜ヶ岳の登り口がありますが、これを見過ごして沢をそのまま下ります。 この先は何度か渡渉して進むので、増水時の通行は困難になります。 しばらく先からは左岸のトラバース道になり、道幅が狭めの箇所があったり、倒木があったりするので、少し気を付けて歩きます。 やがて道は林道になります。 倒木があったり、灌木が繁茂しつつあったりで、前回までの通行時は荒れ気味でしたが、新たにきれいに整備されたようで、通行しやすくなっていました。 沢沿いをひたすら進むと細野川と合流地点となり、ここで橋を渡ると府道に合流。 細野川の上流方面に進むと、京北トレイル1の地点の細野小学校跡にはトイレがあり、利用可能です。 府道のもう少し先に愛宕道バス停があります。 ■愛宕道バス停〜愛宕裏参道〜林道田尻谷線〜松尾峠〜朝日峯 愛宕道バス停から南へ向かう沢沿いの林道へ進路を取ります。 道なりに進んでいると、3方向に分岐する箇所があります。 右が愛宕裏参道ですが、通行禁止の看板が出ており、今回は分岐で中央の林道田尻谷線へ向かいました。 途中からは未舗装となり、廃村田尻の先の分岐で左へ。 引き続き沢沿いの林道ですが、程なくして山道となり、その後は細い沢を何度か渡渉しながら進みます。 歩く人は多くなさそうな道だけど、それなりに踏み跡はあります。 松尾峠の手前でススキが繁茂していて歩きにくいけど、少しだけ斜面を上がると踏み跡があったので、早めにそちらに逃れるのが良いのかも。 林道に合流して左折して少し進むと、朝日峯の登り口です。 朝日峯までは踏み跡も明瞭で、やや急な斜面もあるけど標高差もあまりなく、問題なし。 ■朝日峯〜龍の小屋〜竜ヶ岳〜竜ヶ岳分岐 朝日峯を下り、林道に合流し、分岐に注意しながらの林道歩き。 林道が入り組んでいてややこしいとの印象で、冷静にどの道がどこへ通じているかを把握して進むようにしたいですね。 龍の小屋から少し下ると芦見谷川の合流地点で、左俣と右俣を順次渡渉すると、竜ヶ岳の登り口。 山頂までは登り基調で、急斜面区間もあります。 登りだと特に問題はなさそうだけど、下りは注意が必要。 途中、枝で止められている箇所を直進するのも可能ですが、右にトラバース後に登る方が良いと思われます。 ジープ道へ向けての下山に関しては、踏み跡が不明瞭な区間があるし、目印も控えめでしょうか。 個人的には問題ないけれど、道が分かりにくいとのレコを目にする機会が少なくないので、気を付けておく方が良いかも。 何度かアップダウンを繰り返して進むと、ジープ道に合流、竜ヶ岳分岐に到着です。 ■竜ヶ岳分岐〜愛宕山三角点〜愛宕神社〜ツツジ尾根〜保津峡駅 竜ヶ岳分岐から愛宕山三角点を経由しての愛宕神社までは問題なし。 愛宕神社から表参道を進み、水尾分かれからそのまま表参道を少し下った位置がツツジ尾根方面への分岐点で、右へ。 少し下った位置からネット沿いの道になり、その先の傾斜の緩い区間を経て、滑りやすい地面の急斜面区間になります。 下り終えると、荒神峠。 峠の先はアップダウンのある道が続き、終盤にザレた急斜面区間があり、最後はジグザグ道が少々。 下り切ると、登山口です。 舗装路を歩き、保津峡橋を経て、保津峡駅に到着です。 |
その他周辺情報 | トイレ - 清滝の駐車場付近、細野小学校跡、愛宕神社 ドリンクの自販機 - 清滝バス停?、清滝の駐車場付近、細野に複数箇所、愛宕神社 |
写真
感想
今回はやや久しぶりとなる愛宕山界隈で、引き続きアケボノソウを探しつつの山行です。
沢沿いが良いだろうと思われ、梨ノ木谷からスタートし、愛宕界隈の北寄りの林道を歩いてみようという感じ。
時間の読みが難しく、南に戻って来た時刻次第で予定を取りやめるなど、柔軟に対応する事にします。
林道を歩いている際に確認したい事もあるので、その辺りもこなしつつになります。
以下、いつも以上に長文です?
清滝バス停をスタートし、大杉谷ルートや月輪寺方面への道へ。
それぞれの分岐を通過し、梨ノ木谷の林道を進んで行きます。
ここは4月の後半に歩いて以来で、その時もアケボノソウを意識の片隅に置いて歩いていたので、あまり期待はできないかなと思いつつ辺りに視線を走らせます。
暑さをあまり感じないまま梨木大神の石碑に到着、ここまでにアケボノソウはなし。
しばらく歩いた後の急斜面区間を過ぎると沢は細くなり、これを何度か渡渉。
この辺りにはありそうかなと窺うものの、やっぱり見当たらず。
諦めかけてアケビでもないかなと視線を上に向けて歩きかけた時、足下に見覚えのある花が視界に入って来ました。
アケボノソウです。
本当にささやかに咲いていて、それだけに貴重な存在だなと感じさせ、観察しつつの撮影。
辺りを探すと、さらに小さい株がいくつかあり、何とか命をつないでいるんだなと実感。
満足して先へと進むと、すぐに首なし地蔵のあるサカサマ峠に到着。
ここでソロの2人に挨拶しましたが、この日はこの2人以外には山中では出会わなかったかな。
少しだけ休んで、龍の小屋方面へ向けて出発。
龍の小屋の前にはトリカブトが咲いていて、季節の移り変わりを感じます。
芦見谷川沿いを下り、沢の合流地点と隣接の竜ヶ岳の登り口を見過ごし、さらに下流方面へ。
この先は何度となく渡渉しつつ進みますが、今回も水量は少なく、容易に渡渉をこなします。
程なくして左岸のトラバース道になり、その先で道は林道になります。
大雪の影響で発生していたと思われる倒木群はきれいに片づけられていて、ありがたいと思いながら先へ。
滝谷の沢との合流地点に到着し、ここで竜ヶ岳の北西に延びる尾根をチェック。
少し尾根を登ってみると薄めの踏み跡があり、登る人が少ないながらもいるようです。
地形図での印象よりも傾斜はきつくなさそうだけど、トライするには少し勇気が要りそう。
障害物がなければ、何とかなりそうではある。
下りて来て滝谷の沢を見ると、ただの丸太だと思っていたのが実は橋なのに気付きます。
滝谷を遡るのにもトライしてみたいけど、こちらはさらにもう少し勇気が要りそう。
チェックを終え、先へ。
芦見峠への分岐をやり過ごし、引き続き林道歩き。
長い林道歩きに飽きて来て、沢に下りて少しだけお遊びをして、気分転換。
落ちているアケビっぽいのを見つけ、上を気にしながら歩きはじめると、食べ頃っぽいアケビがぶら下がっているのを発見。
トレッキングポールを取り出し、アケビを叩き落として、無事にキャッチ。
恐る恐る食べてみると、ほのかな甘さが口に優しく広がり、思わずにんまり。
その後も歩き続けていると、アケボノソウを発見。
何株か集まって生えていて、楽しく観察し、撮影。
三頭山からの下山の際に通った見谷橋を通過、さらに歩いて細野川との合流地点に到着。
橋を渡り、府道363号線に合流。
ちなみに、歩いて来た林道も府道のようで、こちらは362号線。
ここからは直射日光を浴びながらの舗装路歩きで、細野を東へ向かいます。
舗装路の脇の畦道にはゲンノショウコなどの花がたくさん咲いていて、退屈さを紛らわせてくれます。
京北トレイル1番地点の細野小学校跡に到着し、せっかくなのでトイレの場所をチェック。
もう少し西にある愛宕道バス停にて昼食です。
長い林道歩きで疲れたけど、この後も林道歩きが続くんですよね。
バス停のすぐ傍の分岐から愛宕裏参道へ進みます。
ここも沢沿いの林道で、所々にアケボノソウが咲いています。
他にも花は少なくなく、あまり飽きずに歩いていられます。
3方向に分かれている分岐に着き、右の愛宕裏参道へ進んでみますが、通行禁止の看板が早々に立っており、引き返して来て中央の道へ。
林道田尻谷線ですね。
こちらは花が少なく、道がぬかるんでいる割合が高くて、薄暗い。
廃村田尻の辺りには石垣がいくつも残っていて、こんな不便そうな場所での暮らしがどんな感じだったのかと思いを巡らそうとするけど、想像すらできない。
その先の分岐で左へ進み、松尾峠方面へ。
林道は程なくして山道になり、小さな沢沿いを何度となく渡渉しながら進みます。
足下にはクリンソウがそこかしこに生えており、まずまず良い雰囲気です。
踏み跡もそれなりにはっきりしており、ゆったりとした歩きやすい道が続きます。
沢よりも高い位置を歩くようになり、ススキの繁茂した辺りを苦労しつつ通過すると、林道に合流。
ここが松尾峠のようです。
お地蔵さんがあるはずだけど、帰宅後に確認すると、もう少し南に下った位置にあるようで、今回は見る事ができませんでした。
林道を少し登って行くと朝日峯の登り口があり、そちらへ。
10分ぐらいで朝日峯山頂に到着。
ピークハンターさんのプレートは見つからず、落ち込みながら展望写真などを撮影。
下山し、林道を進みます。
P659やP675にも寄ってみたけど、ここでもプレートは見つからず。
ややこしい林道の分岐でタブレットの画面を確認しつつ進路を決め、我慢の歩行が続きます。
時間が遅くなって来ていたので予定を短縮しようかと思ったものの、何とかなるだろうと判断し、竜ヶ岳経由で愛宕神社へ向かう事にし、そちら方面へ。
龍の小屋に戻り着き、その先の竜ヶ岳の登り口に到着。
山頂までは急斜面だけど、登りは特に危険という感じはなく、ひたすら頑張って安全に登るのみ。
じっくりと登りたい道だけど、この日は時間がないので早足で進みます。
とは言っても、所々で写真を撮ったりして休みつつ。
これまでよりも短い時間で竜ヶ岳山頂に到着。
ピークハンターさんのプレートはなくなったままです。
京都市街地方面の展望をぼんやりと眺め、体を休めます。
ジープ道に向けて下山開始。
ここも少し早足で進み、竜ヶ岳分岐に到着。
ジープ道を進み、愛宕山三角点へ。
三角点下の広場でパン休憩にします。
早めに下山すべきなんだけど、結構な空腹状態だったので。
ジープ道に戻り、いつものように白髭社から愛宕神社へ。
授与所の窓口はすでに閉まっており、神社の方は社務所へ戻られたよう。
急いでお詣りをして、下山です。
新設のトイレの確認に向かうと、やっとの事で供用が開始されていました。
せっかくなので利用させてもらいましたが、登山者向けと思われる仕様も施されており、何ともありがたい。
すでに薄暗くなりつつあるので、急いで先へ進みます。
黒門やハナ売場を通過し、水尾分かれに到着。
引き続き表参道を歩き、少し先の分岐でツツジ尾根方面へ。
ほぼ日は暮れており、薄暗い中を慎重に急いで進みます。
急斜面のジグザグ地帯でランプを点灯させ、すぐに荒神峠に到着。
暗い。
写真撮影のみで、すぐに出発。
この先はアップダウンの道が続き、平坦な場所で右足をぐねってしまいました。
それなりに痛みがあり、軽い捻挫かなという感じ。
少し足を引きずるような感じで歩いていたけど、そのうちに痛みは薄れて、歩くのに支障はほとんどないぐらい。
一安心だけど、引き続き暗い中を歩くので慎重に進みます。
こんなに長い道のりだったかなと思っていると、ようやく終盤の急坂区間に差し掛かります。
さらに慎重に下り、嫌な感じのジグザグ道も突破し、登山口に降り立ちました。
ランプを消すと、もう真っ暗。
足の具合もほぼ問題なさそうで、ホッとした思いで保津峡駅へ向かいます。
長距離歩行の後だけど、意外と体はまだまだ元気で、軽い足取りで保津峡駅に到着、ここでゴールです。
愛宕山に呼ばれているような気がしたので、やや久しぶりに愛宕山へ行って来ました。
アケボノソウ探しが今回もメインの目的だったので、上記のようなルートを辿りました。
山道では少ししか見られず残念だったけど、林道では期待通りに咲いているのを見る事ができ、満足です。
竜ヶ岳の北西の尾根のチェックなどもできました。
時間の読みが甘く、最後は暗い中を歩く事になり、大した事はなかったものの少し足を痛めてしまいました。
反省点ではあるけど、暗い中を歩く練習ができたようにも思います。
この日は長い林道歩きだったけど、「歩いたら歩いたなりの楽しさがある」というのを実感した山行になりました。
コメント
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歩いた距離が凄い
細野まで行って、帰ってきちゃったんですか!?
おまけに、竜ヶ岳にも登って…
凄いの一言です、お疲れ様でした
ところで、アケボノソウ、
こちらも、すごいじゃないですか!
写真で見てても、こんなに咲いてるなんて と思いましたよ。
今回は林道歩きが長かったので、距離も長くなっちゃいました。
秋の小旅行ですかね。
確かに「細野まで行って、帰って来る」と言葉にしてみると、なかなかのインパクトがありますね。
山道をあまり歩いていなかったので、どうしても竜ヶ岳へ行っておきたいと思い、ここは予定通りに進みました。
おかげで下山が遅くなってしまったけれど。
林道にはアケボノソウが期待通りに咲いていましたよ。
人の出入りのある範囲の周辺で咲いているのかなという印象です。
山道でも咲いていてくれれば良いのだけど、見つけられたのは梨ノ木谷の源頭部に近い辺りのみでした。
こちらはトゲのある植物に守られているように見えました。
なので、シカから逃れる環境下で細々と命を繋いでいる感じなのかな?
village-greenさん、こんにちは
またまたの長距離、長時間お疲れ様でした。
v-gさんのアケボノソウ、heheさんのアサギマダラ、見たいものが愛宕山周辺にありました。
六甲山系にも2ヶ月も行っていないので、そちらも行きたいし、どうしよ!
しかし、長距離で標高差も結構ある中を「楽しく歩ける」というのは大したものです。私にはとても真似できないので「楽しく歩ける」の部分だけ実践してみます。
夏の疲れも出なかったみたいなのでよかってですね。
この日は林道歩きが長くて、退屈に感じる時間帯があったりしたけど、体力的にはあまり疲れなかったですよ。
これまでに疲れる山行を何度となく経験しているので、徐々に感覚が鈍くなっているのかも?
暑さを気にしなくて良くなったのが大きいような気がしますね。
そういう意味では、あの真夏の山行も無駄ではなかったのかな?
年中そうかも知れないけど、春と秋はどこに行くか迷いますよね。
僕の場合、頻繁に出かけるようになったのは去年の秋からなので、年数を重ねるとまた違って来るのかも。
愛宕山なら、梨ノ木谷から登って、水尾へ下る感じでしょうか。
この時期の六甲も良さそうですね。
人それぞれに合った歩き方があると思うので、体と心に相談して楽しく歩くのが一番だと思います。
そういう意味では、MtMrSsさんのレコを見ていると、いつも楽しく歩かれているように感じるので、ずっと実践しているんじゃないでしょうか。
うわー、凄いですね。私、愛宕山から歩いて京北までと言う発想がそもそもなかったです。自動車で行った時も、結構長距離運転していたような気がしたので。私にはこの周回ルートは真似できませんが、片道だけなら歩いてみたいような誘惑に駆られています。
細野からは裏参道があるぐらいなので、昔はそれなりに歩かれていたんでしょう。
今では、この界隈を色々と歩いてみようという人以外、あまり足を踏み入れないのかも知れませんね。
大半の区間が林道になっていて、すいすいと進みやすい反面、やや面白味には欠けるとは思います。
歩いておきたい道でもあったし、アケボノソウが咲いているのではと目星を付けて、この時期に歩いてみました。
実際に歩かれるのであれば、細野から林道芦見谷線を進むのが良さそう。
芦見谷川沿いをそのまま進むと、最終的には何度か渡渉があり、大雨後で増水している時は通行困難になるので注意が必要ですが。
そんな場合には、芦見峠に逃れて、地蔵山経由で愛宕山へという感じでしょうか。
芦見峠から地蔵山への道は歩き応えがありそう。
僕は逆方向でしか歩いていませんが。
persさんは足の具合が万全ではないようなので、芦見峠からそのまま越畑へ下るのも良いかも知れません。
越畑を絡めたルートは僕も歩いた事がないけれど、これからの時期は良さそうな気がします。
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