薬師岳 龍王岳 大日岳 縦走
- GPS
- 25:38
- 距離
- 47.9km
- 登り
- 4,337m
- 下り
- 4,687m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 4:49
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 10:25
- 山行
- 10:38
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 12:23
天候 | 雨 晴れ 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
立山駅から有峰口駅へ電車 有峰口駅降りてすぐのバスで有峰登山口へ 下りは称名滝から立山駅へバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
スゴ乗越小屋は小屋閉め済み、五色ヶ原小屋と大日岳小屋もこの日で小屋閉め 水の計画は慎重に |
写真
装備
個人装備 |
テント
|
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感想
前から行きたかった薬師岳
関東から車だとアクセスが悪いのでなかなか行けずにいました
せっかくなので富山方面の大日岳と称名滝にも行くことに
立山ICを降りて立山駅へ
駅付近の駐車場は埋まってるものの少し歩いたところは大体空いてた
雲はあるものの雨降ってないので折立へ電車とバスで向かう
富山鉄道の電車はとても古くおそらく自分が子供だった頃の電車よりも古そう
その後の有峰口駅駅もバスもとても古くなんだかノスタルジックになってテンションが下がる笑(あの頃は楽しかったな的な)
折立到着時は小雨程度だったのでザックにレインカバーだけつけて登る
登りやすい道なのでガンガン登る、しかし10月にしては気温が高く汗だくに
しばらくすると木道が出てきてこのあたりで雨風強くなる。
たまに止むのでレインウェア着ずに進むが小屋に着いた頃にはビショビショ
レインウェア着て汗かかないようにゆっくり登るべきだった
小屋の外に屋根付きの休憩所を発見、多くの方が雨宿りしてたが雨漏りしてるところだけ空いてたのでそこで服の水分を水で絞りタオルで体を拭く
隣の女性がスマホをいじって待っているので雨宿りしてこの先に行くのかと聞くと
自分はテントで雨あがり待ちで友達が小屋泊なのでここで待ってるとのこと
じゃあ小屋でコーヒー頼めば中で一緒に待てるんじゃない?と言うとその手があったか!といった感じで小屋の中へ、このまま待ち続けるつもりだったのか、、根性あるな〜
自分も小屋に入って服が乾くまで待機、雨はなかなか止まず2時間くらい待つ
5時に近くなったところで小屋の夕食の準備があるので食堂から退出
あとはテントにするか小屋泊にするか、雨は止んでないし気温も下がってる
少し雨が止んだので、ソロ女性と一緒に意を決してテント場へ
歩いて20分ほどなので雨のなかお話ししながら進むといつの間にか雨が止んだ
テント場は意外と盛況、そそくさとテント立て、立て終わったところでまた雨が強くなるがなんとかテント内部はずぶ濡れにならずに済んだ
水を汲みテントに潜って暖かいスープパスタとおにぎりを食べて就寝
2日目は3時半くらいからナイトハイク
ここからは五色ヶ原まで水補給できないし気温も上がるので3.5リットル担ぐ
装備も雨に濡れたのでずっしりとしてる
月明かりが強く登山道がはっきり見える
金星と火星が接近しているらしくそのせいか東の空に強い光の星が
テント場から薬師岳への登りはけっこう急な沢を登り、後半は緩めの歩きやすい傾斜を登っていく
途中ケルンの石が勝手に崩れたり黒い影が見えたり、
これは黒部の山賊に書いてあった心霊現象か!?おーいと聞こえたらヤッホーと答えることにしよう
小屋までくると小屋泊の人たちもご来光目当てで出発しているところだった
山頂に到着し、ご来光を見たらさっさと北薬師岳へ
スゴ乗越小屋までの稜線は見た目が厳しそうだが危険箇所はごく少なく楽チンに歩ける道だった
久々の快晴の中の稜線歩き、素晴らしく素晴らしい時間だった
スゴ乗越小屋に到着し、誰もいなかったので前日雨で濡れた装備を乾かしつつ休憩
小屋から最下部まで下るとスゴノ頭への登り
上部は木が茂っていて、大きな岩が点在している屋久島にありそうな見た目の山だったがゴロゴロした急な岩場をよじ登る、重荷を背負ってたのでかなりきつかった、登りきると越中沢岳への分岐へ出る
ここまで苦労したのでスゴノ頭へのてっぺんへ
何もなかったけど薬師、赤牛、水晶方面の景色が広がり見事だった
次は越中沢岳へ、まずは下りそして登る
ここもまた急な道が続き体力を使い果た。。すこし登るだけで息が切れる
やっとの事で山頂に到着し、包丁のようにとがった岩の上で歩いてきた道を見ながら休憩
反対側の進む道を眺めると五色ヶ原と立山、龍王がはるかかなたに見える
あわよくば雷鳥テン場までとかんがえていたが厳しそう
五色ヶ原の小屋で水補給と休憩を手短にすませばいけるかなと思いつつ先へ進む
ここからはなだらかな下りが続き、木道が出てくる、眺めもいい
木道は小屋まで続いており、小屋に来た人たちの遊歩道にもなっているのだろう
のんびりした景色を楽しめる
小屋に着くと小屋閉めしている最中だった三連休終えて閉めると思い込んでいたのでショック
水もしばらく歩いたテン場に行く必要があるらしく
カップ麺を食べながら雷鳥まで行けるか考えたが到着しても太陽が沈む頃になりそうなので、ここでテントを張ることにした
お昼にテントを張ってしまったのでやることがない
地面にマットを引いてゴロゴロ、、
携帯の電子書籍を読み、地図見て明日の計画を考える
隣のテントのおしとやかなソロの方とキャンプを愛するご夫婦とお話し
どちらもこんな奥地まで来るとはすごい人たちだ
このとき関東から室堂へのアクセスは富山側からの方が長野側より安いことを教えてもらった、ちょっと目から鱗
あと明日通過する大日岳小屋はランプの小屋と呼ばれていい雰囲気らしい
太陽が山の下に隠れて寒くなったところで就寝zzz
3日目、2時半くらいに出発、今日も月が照らしてくれるが昨日より風が強く寒い、レインウェア上下を着る
ガシガシ下って高度を落としきると400m近い標高差を登る
地味〜にひたすら登る登る、下部は登りやすいが上がるほどにきつくなる
途中、龍王からの登山者とすれ違う、龍王から距離があるのにすれ違った3時くらいだった、相当気合入ってるなー
負けじと朝一のパワーで獅子岳を登りきると鬼岳をトラバース、岩場を横切ったり少し登る感じだった
その次は龍王へはじめは軽い岩場で後半は坂がゆるくなり、分岐にたどり着く
分岐から龍王岳の山頂へ向かいカップ麺を食べながらご来光を待つ
この日のご来光は真っ青な空とオレンジが混ざってとても透明感があった、これまで見た中でベスト1だろう
外国人カップルが日の出の瞬間に到着、ラッキーですね〜
日の出を見届けたら雷鳥へ一気に下る
ダッシュ気味にいくが立山の景色に見とれて何度も足を止める
立山下部は春の雪の時期にはきたけど雪がない時期は初めて
少し迂回して雷鳥キャンプ場で水補給
テントの数は想像した通り多い、五色ヶ原テン場と比べたら大都会
あとは奥大日と大日岳を登るだけ、
雷鳥キャンプ場でを離れると景色が一変し、のどかで静かになる
稜線に上がると剱岳の堂々とした姿が見える、ここからの道は剱岳の姿が主役
奥大日まで長そうに見えたがうつり変わる景色のおかげで飽きることなく意外とあっという間に山頂についた
別山から見る剱岳も見事だったが、ここからの剱岳はまた違う感じでカッコいい、早月尾根と別山尾根が見えるからかな?
パンを食べたらすぐに奥大日岳へ
奥大日から大日岳への道は意外と長かった。一気に下って少し登りまた少し登りといった感じ
進んでも進んでも奥大日へ続く上り坂に辿り着かない
うんざりし始めた頃に大日岳小屋が見え、奥大日岳の山頂が見えた
本当のラストスパート!
まず小屋を通過し大日岳と下山する称名滝の分岐に出る
大日岳までは分岐との間のピストンになるのでザックデポしようと思ったがここまで長い距離背負ったので折角だからそのまま
山頂に到着してザックと写真撮影、堂々とした剱岳、富山湾が眺められる
薬師、龍王の歩いてきた道も眺めることができた
よくこんなに歩いたものだ
大日岳小屋に戻り休憩、この日小屋じまいのようで、前日五色ヶ原キャンプ場話題になったランプの小屋の雰囲気は片付けられていた
ここからは称名滝までひたすらに下る
はじめのうちは急な下り坂だけど小屋が近づくと木道が出てきて緩やかになる
このあたりで12時だったので日が当たって暑い、汗だく
8月後半から9月前半のようだ
驚いたのは13時くらいでもどんどん登ってくる人がいること
ほとんどはピストンだろうがテン泊装備の人もいる。こんな暑い中すごい
小屋を通過するとながーいも木道が続く
これは快適、するする進む、周りの景色も素晴らしい
大日岳まで行かなくてもこの辺りだけで楽しめる
しかしよくこんだけ木道を作ったものだ、感謝
木道を終えると濡れた岩の急坂、下るのに神経を使う
このあたりでも家族連れが登ってくる
子供に小屋まであとどれくらいかと聞かれたので1時間半から2時間かなというと
厳しそう、といった感じ
木道まで少し登るといい景色が見えるよと教えてあげると折角だからそこまで登ろうとやる気を出してもらえた。いい景色がみれてるといいなあ
そんなこんなで急坂を下りるとだんだんゆるくなり、つづら折れの坂をぐるんぐるんおりる
すると唐突にアスファルトの道に出る。
登山道はこれで終わり、称名滝を眺めてバス停へ
レストハウスでソフトクリーム🍦をいただいてここでゴール
思い出がたくさんでき充実した山登りになりました
長いルートでしたが歩ききれてよかった。
旅の途中での人の出会いや出来事に支えられて達成できたと思います
今年は今回も含めこれまで行かなかったアップダウンの激しいルートを歩いた
これまでもロングルートは歩いたけど上りがメインだったのでまた一味違った感じ
今まではテン泊装備で12時間以上歩けたのに今回含め9時間くらいで
心肺機能が限界を迎える。まだまだ鍛え方が足りないなあ
あとは山小屋のありがたさが身にしみました
小屋が閉まると水場もトイレも閉まる、いざという時に食料補給もできなくなる
テン泊で自分の力だけで登ってる気分だったけど山小屋のおかげで泊まれていることを再認識した
またマイナールートで出会うモチベーションの高い、かつ謙虚な登山者との出会いが自分のモチベーションアップにもなりました
今シーズンの無雪期の終わりは近いけど走り抜けようと思います。
すれちがった「竜王からの登山者」です。
「早いですね」と言われて、「お互い様ですよ」と切り返せば良かったと、直後に思ってました。
雨の初日も含めて3日間のテン泊長丁場、大変お疲れ様でした、敬服します。僕は天気が良くなってから軽装でのこのこやって来ましたから。
Nishidenさん
あの時間あの場所ですれ違った瞬間に計算して出た言葉が「早いですね」でした笑
記録見させていただきました軽装で短時踏破されたようですごいですね!
何でもかんでもテント担ぐよりは、ルートによっては軽量速攻で行く方がいいのかなと思う今日この頃です
参考にさせていただきます!
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