後立山縦走(栂池高原〜扇沢)
- GPS
- 76:06
- 距離
- 63.2km
- 登り
- 5,999m
- 下り
- 5,395m
コースタイム
7:00 栂池高原ゴンドライヴ前 出発
11:30 栂池ビジターセンター前 12:10
13:30 天狗原 13:40
14:50 乗鞍岳 15:00
15:23 白馬大池山荘 着 テント泊
8月16日
3:55 白馬大池山荘 出発
5:32 小蓮華山 5:42
6:20 三国境 6:25
7:10 白馬岳 7:15
7:30 白馬山荘スカイプラザ 8:00
8:10 白馬岳頂上宿舎 8:20
9:30 杓子岳 9:40
10:40 鑓ヶ岳 10:50
11:35 天狗山荘 12:15
12:48 天狗ノ頭
13:47 不帰キレット
14:15 不帰喫 14:20
14:52 不帰ノ嶮
15:09 不帰曲 北峰
15:21 不帰曲 南峰
16:03 唐松岳 16:05
16:20 唐松岳頂上山荘 着 小屋素泊まり
8月17日
5:10 唐松岳頂上山荘 出発
7:17 五龍山荘 8:15
9:20 五龍岳 9:22
10:08 G5
11:07 北尾根の頭
11:25 口ノ沢のコル
12:25 キレット小屋 12:55
14:27 鹿島槍ヶ岳 北峰 14:29
15:08 鹿島槍ヶ岳 南峰 15:14
15:52 布引山 15:55
16:35 冷池テント場 着
8月18日
5:50 冷池テント場 出発
6:02 冷池山荘
7:13 爺ヶ岳 中峰 7:18
7:32 爺ヶ岳 南峰 7:45
8:11 種池山荘 8:45
10:30 爺ヶ岳登山口
10:50 扇沢
天候 | 8月15日 晴れ一時雨 8月16日 ガスのち雨 8月17日 ガスのち雨 夜半 雷雨 8月18日 ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
行き 京都駅22:30発 栂池高原6:30着 帰り 扇沢 14:40発 京都駅 21:20着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
栂池ゴンドライヴ前に登山相談所があり、そこで登山届を出す このルート、危険箇所は多数ありますが 中でも 不帰の嶮、牛首(唐松岳頂上山荘のすぐ南)、五龍岳頂上付近(特に南側)、G5、八峰キレットの辺りは特に注意が必要 下山後、扇沢に温泉があれば言うことなし 2Fのレストランで飲んだ4日ぶりの生ビールは格別な味がした |
写真
感想
本格的に山歩きをはじめた頃から行ってみたかったルート
でも、簡単には歩けないなぁ〜と思ってたルート
今回は思い切って行ってみました
昨年の秋に大キレットをテン泊装備で歩けた自信もあったんで…
直前の天気予報は幸いにも3日間は晴れ時々曇り、4日目だけ曇りでした
それと今回は入山口と下山口が離れてるのでさわやか信州号を使うことにしました
これなら白馬エリアのどこへ下りても一律料金(往復16,000円)でいけます
エスケープの幅がいろいろ取れて便利
ただ、運行期間が8月20日くらいまでなんで注意
あと、帰りに温泉に立ち寄れないのが難点
8月15日
初日の朝、長時間のバス移動にも疲れることなく6:30に栂池高原のバス停に到着
ゴンドラ駅までは歩いて3分くらい
イヴ前で登山届を出し、ゴンドラの始発を確認すると7:30
まだ30分ある・・・
スキー場を上がることにしました(他には誰も上がってませんでしたが(;^_^A)
栂池自然園には4時間半もかかってしまいました
そして天気も悪くなってきて、この日は白馬大池までしか行けず、予定を大幅に縮小してしまいました(当初は白馬岳頂上宿舎でテン泊)
夕方15時〜16時に雨が降って、テント設営をためらいましたが、雨上がりの白馬大池は素晴らしい景色でした
8月16日
翌朝、3時前に起床
大池の向こうにオリオンが見える気持ちのいい朝
4時には出発してましたが、5時過ぎの御来光直前にはガスがかかって真っ白(x_x;)
結局この日はほとんど太陽を拝むことなく歩き続けたんですが、一番悩んだのは天狗山荘での進退
到着11:35で(11時以降は行かないことと注意書きあり)天気はあまり良くなく、腹ごしらえをしながら行くか留まるか考えてたんですが(不帰ノ嶮もあることやし…)、この日も計画を変えると4日目の扇沢は完全に消えてしまうので
「一歩一歩確実に…」と心に常に銘じながら歩くことに…
キレットまではガスと風が出てるだけでなんとか天気はもってたんですが、不帰ノ嶮に入ると風も強くなってきて(12〜15m/s)、さらには雨も…
全身濡れながらの難所の通過は厳しいものでした
滑りそうな濡れた岩、吹きつける風、その中をテン泊装備で歩いてるのは私ひとりでした
とにかく足はなるべくフラットに置けるところを選んで、手は岩をしっかり掴んで「一歩一歩確実に」進んでいきました
雨風が強かったのはちょうど核心部、不帰曲北峰あたりでした
あれ以上風が強くなったり、雷でも鳴ったらどうしようもなかったと思います
それでもなんとか難所を通過して、唐松岳の頂上に着いた時にはホッとしました
まだ雨風は続いてましたが山荘までの道はキチンと整備されていて、濃いガスの中から山荘の姿が浮かび上がった時には安堵感が溢れてきました
もちろんこの夜は小屋泊まり(素泊まり6300円+800円(本館))です
着くなり濡れた服を乾燥室へ
乾いた服に着替えて食事を作ってると、関西山ブロガーの一人、キトランさんに声をかけられ、思わぬ嬉しい出会いに…
その夜は山談義に花を咲かせて、次の日の朝も同行することに
8月17日
夜はずっと雨が降ったり止んだり
朝3時頃には小雨になったみたいでしたが、10m/s前後の風が吹いてました
4時には出発準備はできてましたが、少し様子をみて5時過ぎに五龍山荘へ向けて昨夜会ったキトランさんと出発
昨日と同じく「一歩一歩確実に」山荘を出てすぐに続くクサリ場(牛首)を通過
30〜40分で岩場を過ぎ、稜線のアップダウンに…
五龍山荘には2時間あまりで到着
1時間近く休憩して
ここでキトランさんとは別れ(彼は遠見尾根を下って行きました)、ガスと風の吹く中、私はとりあえず五龍岳へ
頂上でも相変わらずガスの中…
風は弱まってたので、縦走路に戻ってキレット小屋へ向かうことにしました
五龍岳の南側にはクサリのある急な斜面が続いてましたが、ここも慎重に「一歩一歩確実に」行けば、特に難しいことはありません
そのあともG4、G5(狭いので譲り合う)などの難所を通り、三段登りの岩場も登って、さらにクサリが続く岩峰を回り込むとキレット小屋が凄い所に建っていた
ここでポカリとミネラルウォーターを買い、30分休憩後、八峰キレットへ
アップダウンのある難所ですが、ハシゴもかかってるし特に難しいところはないように思いました
前日の風雨の中の不帰ノ嶮の経験が大きかったかもしれません
キレット通過後の鹿島槍への登りは果てしなく長いように思えましたが、それでも歩を進めていればいつかは頂上にたどり着くもので
行程3日目にも拘らず、CTを大幅に縮めてキレット小屋から1時間半ほどで北峰に到着
展望ないのですぐに吊尾根〜南峰へ
ここまで来れば、あとは冷池までほとんど下りと少し安心
布引山の手前ではライチョウ母子に癒され、16時半過ぎに冷池のテン場に到着
このテン場、山荘からは少し離れてて、トイレも山荘にしかなく少し不便
とりあえず荷物を置いて空身で山荘へ幕営受付
17時にテント設営する時から雨が降り出し、この夜はずっと雨…
そして夜半(2時頃)には雷雨
シーリングテープが剥がれてるところから雨漏りがして不安な夜でした
8月18日
明け方近く(4時頃)になってようやく雨も止みましたが、ガスは出てこの4日間、御来光はおろかあまり太陽を見ていない…(TωT)
最終日の行程は爺ヶ岳に登ればあとは下りの短いもの(5時間)なので、朝はちょっとゆっくりめに6時スタート
爺ヶ岳への登りは難しいところはなく、ハイマツの続く道をただひたすら登るだけ
スカッと晴れてたら右手に剱・立山連峰がババーンと見えながらの気持ちのいい空中散歩ができるんでしょうが、この日もそちら方面はガス…
爺ヶ岳山頂でさえ、見えるか見えないかのガスガス…(ノДT)
山頂からは大町や扇沢が見えましたが…
種池山荘でゆっくり休憩をとって、柏原新道を一気に下りました(1時間45分)
おかげで扇沢で時間が余りすぎ(バスの時間まで4時間近く)、もうちょっと山にいればよかったなと後悔σ(^_^;)
今回の後立山縦走
途中でエスケープも何回も考えるほどの山旅でしたが、結果的に予定通り終えることができて満足のいくものになりました
不帰ノ嶮や八峰キレットも歩くことができたし、山で思いがけないバッタリもあったし…
これで稜線上で1日でも天気が良ければ、言うことなかったんですが…
次回の楽しみに取っておくことにします(*^o^*)
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