涸沢〜奥穂高岳〜岳沢
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,138m
- 下り
- 2,135m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:15
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 11:20
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
→市営第3と第2(足湯公園)の間に誘導され駐車 ※駐車料金は1日600円→1泊2日で1200円 ●沢渡バスターミナル〜上高地シャトルバス往復2050円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
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感想
秋の3連休!
おそらく今シーズン最後となる北アルプス登山を計画しました。
これまで、涸沢ヒュッテと岳沢小屋に行ったことがあったので、
その2ヶ所を結ぶ、ザイテン・吊り尾根・重太郎新道に挑戦!
ついでに、上高地から涸沢へのアクセスは
屏風岩の裏側を歩く「パノラマコース」を初めて選択。
山と高原地図における「破線デビュー」となります。
土曜日は雨予報(結果的に曇り?)だったので、
今回の山行は、日曜〜月曜の1泊2日としました。
宿泊はヒュッテではなく、初めて「涸沢小屋」を予約。
1日目。河童橋9:40発という、遅いスタート。
徳澤までは、一気に飛ばした。
新村橋を渡り、おそるおそるパノラマコースへ。
涸沢へのメインルートではなく、時間も遅いせいか、
登っている人が少なく、寂しさを感じながら進みました。
慶応尾根を越えると、遠くに「屏風のコル」が見える。
目標が明確となり、楽な気持ちで登ることができた。
「屏風のコル」で遅い昼食。そして「屏風の耳」へ。
登り始めるとすぐに槍が見えて、テンションが上がる。
早稲田尾根に立つと、常念山脈が登場!
「屏風の耳」からは「屏風の頭」を見ることができた。
(地図上のビックリマークは恐いので、頭までは行かない)
16時を過ぎると、太陽は穂高連峰の西へと沈み、
これまで逆光だった涸沢カールを眺めやすくなった。
それはつまり、夜闇が迫っていることを意味する。
耳から下り、先を急いだ。
屏風のコル〜涸沢間は、パノラマコースいちの危険箇所。
滑落しないよう、ロープをしっかり掴んで慎重に歩いた。
屏風岩をクライミングしてきたという屈強な人たちが
後ろから歩いてきたので、道を譲った。
日暮れ寸前、涸沢ヒュッテに到着!
辺りはすっかり暗いので、紅葉見物は明日にお預け。
壮観なテント場を通過し、今夜の宿・涸沢小屋にチェックイン!
夕食は、「初めての小屋泊」という東京の母子と一緒になった。
山好きになりつつある小5男子と話して、楽しかった。
静岡から来たおばちゃん集団は、余ったおかずをくれたw
ごちそうさまでした。
・・・去年の紅葉シーズン、滞在した涸沢ヒュッテは
とにかく人が多くて、ピリピリした雰囲気を感じたが、
今回の涸沢小屋は、スタッフの対応をはじめ、
なんとなく、穏やかさを感じられた。良い小屋だった。
とはいえ、寝床は、両隣と肌が触れ合うほど窮屈な状況。
おまけに外国人観光客の会話がうるさく、
十分な睡眠は取れなかった・・・。
2日目。朝食後、6:00頃から、モルゲンロート始まる。
空は既に明るく、奥穂を目指して出発すべきタイミングだが、
「涸沢カール全体に日が差し込んでから、
美しい紅葉をじっくり見たい!」という気持ちがあった。
そこで、しばらく待つことにした。
・・・だが、30分ほどして思った。
「太陽の軌道は前穂よりも南側、低いところにあって、
もしかしたらこの時期、
カール全体に日が差すことは無いのかもしれない」と。
・・・しびれを切らして、午前7時、涸沢小屋を出発した。
※予想はおおむね当たっていた。
涸沢小屋からザイテングラート取りつきまでの間、
素晴らしい紅葉が次々と登場した。
「なんだ、こんなことなら涸沢に留まらず、
もっと早く出発しておけば良かった」と、少し後悔。
いよいよザイテングラートへ!
「かなりヤバイ難所」というイメージが先行していたので、
逆に「あぁ良かった、この程度か」という印象を持った。
両手を使う急な岩場はアスレチック感覚。
途中、軽いハンガーノック状態になって
エナジージェルで補給する一幕もあった。
そしてようやく、穂高岳山荘に到着!
実はここまで、
「着いたらラーメンを食べよう!」と決めて歩いてきた。
山荘に入り、スタッフの方に「ラーメンありますか?」と質問。
すると・・・「食事の販売は10時からです」との回答。
このとき、時刻は9:40。
山での20分はとても貴重で、
無為に過ごすのは勿体ない気がしたが・・・
ここは、迷わず待った。
そして10時を迎え、注文したみそラーメンは・・・激ウマ!
至福のひとときを過ごしました。
さて、山荘の外に出ると、先ほどまでと雰囲気が違う。
空が白く、徐々にガスり始めている。
奥穂・山頂に向けて最終アタックを始めたところ、
飛騨側からの強い冷たい風に吹かれて、かなり寒い。
・・・ここで、くじけそうになった。
こんなに風が強いと、吊り尾根は危険なんじゃないか。
とはいえ、来た道を引き返すのはかなり面倒臭い。
かなり弱気になりながら、とりあえず山頂を目指した。
気が付くと、山頂は目の前にあった。
しかし、辺り一面ガスで真っ白な状態での登頂は、
感動も何も無かった・・・。
居合わせた人に手早く写真を撮ってもらい、登頂終了。
あぁ、ここから槍を見たかった・・・。
ガスと強風の状況は続く・・・。
しかし、山頂で居合わせた人は、
今から吊り尾根に進むとのこと。
未知の吊り尾根を歩くことに不安はあったが、
一緒に進む人がいる安心感から、自分も進むことにした。
奥穂・山頂から下り始めると、風はすぐに弱まった!
ホッと一安心・・・。
そして、突然、ライチョウの群れに遭遇した!
なんと6羽が崖の上で身を寄せ合っている。
これだけの数を一度に見たのは初めての経験で、
一気にテンションが上がった。
ビビっていた吊り尾根は、意外と普通の道だった。
ところどころで急な岩場はあったけれど、
基本的には難なく通過できた。
今回、前穂登頂は、時間の都合で断念。
(この時点でかなり疲れていたのも理由の1つ)
紀美子平で休憩後、真っすぐ重太郎新道へ。
岳沢小屋までの下りは長くて、ちょっとうんざりした。
岳沢小屋から先は、一度歩いたことがある道。
一気に下って、17時頃、河童橋に到着した。
沢渡行き、臨時の最終バス(17:25発)に
何とか乗り込むことができ、1泊2日の山行は幕を閉じた。
今回は、美しい紅葉を楽しみながら、
これまで歩いたことのなかった道を多く制覇することができ、
非常に満足度の高い山行となりました。
一方で、奥穂や吊り尾根からの展望は残念で、
前穂登頂も断念するなど、残念な面もありました。
来年は、槍〜穂高の縦走にチャレンジし、
奥穂から最高の展望を望むとともに、
前穂にもリベンジできたらいいなぁと思っています。
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