御座山・新三郎(26日) 扇平山⇔東沢ノ頭(27日)
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- GPS
- 96:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,287m
- 下り
- 2,262m
コースタイム
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 11:50
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:25
天候 | 26日=快晴、無風 27日=快晴、微風 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ヤマレコのルート図は扇平山登山口(梓山)〜扇平山〜東沢ノ頭のみ手入力。 御座山は一般登山道のピストン、新三郎は登りは地形図に破線で表記されているルート(実際は荒廃した林道)を上がりましたが、下りは県界尾根からの下降点を間違え、寄沢川沿いの四方原林道を下りました。 二日間とも快晴で、扇平山以外は素晴らしい山岳展望を堪能しました。 |
写真
感想
10月26日(木)
当初はまだ登ったことのない新三郎(1681.7m)と天望山を予定していましたが、前日夕方の天気予報では東日本の広範囲が晴れマーク一色で、素晴らしい山日和が確実視されましたので、展望不良らしい天望山はやめ、登山口が近接した御座山(2112m)と新三郎に変更しました。
御座山の白岩コースは’97年12月にも登ったことがあり、今回は4度目の登頂でした。
農道上部は凍結している所もありましたが、路面は滑り止め舗装されているお陰でノーマルタイヤでも大丈夫でした。
駐車スペースが狭く、北側から登るなら、休日は長者の森コースが無難でしょう。
行き会った登山者は栗生コースからの単独の方のみで、午後から登った新三郎も翌日の東沢ノ頭(1933m)もマイナーな山だけに、快晴下の貸し切りでした。
新三郎はぶどう峠や十石峠からも登れますが、ネットの記録ではぶどう峠からは険路のようでしたので、栂峠林道から上がりました。
非4駆車でどこまで上がれるか全く見当が付きませんでしたが、標高1300m付近(正確な高度は未確認)でカラマツが数本路上を塞いでいる所があり、そこから歩き出しました。
地形図には破線表示がありますが、林道は途中まで大体この破線どおりでした。
林道途中から山中に栂峠方向を示す看板があり、踏み跡も目印も全くない凹地状の斜面を上がりました。
上がり着いた稜線上から新三郎へは大きく時計回りで尾根が見えていたこと、赤白の送電鉄塔基部を通過したことから、地形図1622mの北東尾根に上がったようでした。
ずっと尾根伝いに歩いていると、途中から左下に林道が見え、帰りはこれを辿ろうと思っていました。
栂峠の看板とお地蔵さまがある所から先は微かな踏み跡や目印があり、迷うことなく登頂しました。頂上は岩場であり、ぶどう峠方向はやはり厳しい印象でした。
下りでは峠の看板の所からずっと林道を歩きましたが、これがとんでもない大失敗で、十石峠と四方原山の分岐地点(林道に表示あり)まで行ってしまい、急遽そこから凹地状の斜面を下りました。所々にピンクテープもあり、下方に林道が見えた時にはホッとしましたが、降り立った林道には何と四方原林道の表示が・・・・・
尾根をひとつ越え、北西側の林道を下ることになりました。
まぁ林道なら暗くなってもライトで歩けるので安心ですが・・・・・
夕方5時は過ぎていたと思いますが、営林署の下請けらしい車が3台下って来て、3台目が止まって乗せて下さいました。ドライバーはとても親切で、栂峠林道の駐車地点まで送って下さいました。ずっと歩いていたら更に1時間は遅くなったと思います。
栂峠林道も四方原林道もゲートはなく、車では途中までしか行けない栂峠林道より、寄沢川沿いの四方原林道を標高約1382mのカーブ地点まで上がり、そこから栂峠へのルート取りも出来そうだと分かりました。
そのカーブ地点には四方原林道の看板があり、駐車スペースもあります。
興味と関心のある方は、『新三郎』で検索すると山とは無関係のサイトばかりですので、『栂峠 新三郎』で検索してみて下さい。
国道141号を北上し、大型トラックが数台停められる広い駐車場のある小海町のローソンで車中泊しました。
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10月27日(金)
エアリアマップ『金峰山・甲武信』(2015年版)で、登山道のある標高1000m以上の未踏峰は扇平山(1700.6m)だけとなっていました。
ネットの記録に扇平山の情報は少ないですが、エアリアには赤破線の登山道が表示されているので登れないことはないだろうし、東沢ノ頭は好展望らしいので、未踏峰の消化を兼ねて好展望の山へ、と計画しました。
白木屋旅館の看板の先の車道分岐を左へ進むと、すぐ先で千曲川に架かる橋(黒厳橋)が見え、橋のたもとの左側に2〜3台分の駐車スペースがありました(事前には知りませんでした)。
橋を渡った左奥には何軒かの民家がありますが、正面には1軒だけです(二階の軒下には大きなハチの巣あり)。この民家に差し掛かった時、偶然にも居住者の方が出て来られましたので、扇平山の登山口をお聞きしました。
民家の真ん前を通るとは予想外で、山地図にあるとおり獣害防止柵入口は、多くの山にあるひもなどで固定する開閉式とは異なり、遠目には分かりにくい物でした。
地形図1566mまでは幅の広い急斜面で、踏み跡も目印も皆無に近い(柵の裏側に1ヶ所だけ)状況でした。下りではこのピークを直角に右折となります。
ここから扇平山を巻く林道までは歩きやすいです。
麓の集落から扇平山はよく見えますが、頂上は雑木林に囲まれ、展望無しでした。
1821m北側の鞍部に、地形図にはない林道支線があり、この林道から上は、それまでとは一変し、ササ枯れの藪でした。ササの稚樹?があちこちで見られ、数十年周期と言われる世代交代によるササ枯れ現象でしょう。
地形図1863mには南東側に岩場の記号がありますが、地形図の記号からは想像できない巨大な岩場でした。右側に踏み跡と目印があり、大岩北側の鞍部で尾根に復帰しました。
鞍部から下には林道が見え、この林道を辿れば扇平山を巻く林道へ出られるはずだとの思い込みがあり、下りは大岩も巻かず、枯れたササ藪漕ぎも短区間でしたが、地図表示の林道(本線)から分岐した支線であることが歩いた結果で分かり、途切れた支線から下に見える別の支線までは枯れたササ藪でした。
扇平山南側の林道と、上り詰めた村界稜線上の地点間の、登りと下りに要した時間は大して違わず、下りでも尾根を歩いた方が時間は短縮出来たと思います。
上り詰めた稜線は川上村と南相木村の村界で、南相木ダム建設時でしょうか、尾根の樹木は切り払われ、縦走者は意外と多いのか、明瞭な踏み跡が認められました。
東沢ノ頭は岩場が多く、北側(ダム側)の大きな立木は切り倒され、再び生える様な地肌ではありませんでした。
少し移動するだけで樹木の写り込まない山の写真が撮れる絶景の眺望でした。
記録的な日照不足の10月でしたが、26〜27日はパーフェクトと言える快晴でした。
更に、幸運にもこの2日間は勤務先が公休でした。
紅葉も今が盛りで、コバルトブルーの大空と相まって至高の美景に酔い痴れました。
まだ登ったことのない未踏の山には限りない探究心を抱かせるものがあります。
新三郎も東沢ノ頭もその欲求を十分に満足させてくれる素晴らしいピークでした。
お山に深謝、多謝の2日間でした。
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