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Yamareco

記録ID: 131924
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

晩夏の花といちご摘み。気がつけば熊!:雲ノ平と高天原から竹村新道

2011年08月29日(月) ~ 2011年09月02日(金)
 - 拍手
GPS
104:00
距離
45.3km
登り
3,508m
下り
3,574m

コースタイム

一日目:折立08:30 太郎平小屋14:00 太郎平小屋泊
二日目:太郎平小屋07:00 薬師沢小屋09:45 雲ノ平山荘13:30
三日目:雲ノ平山荘09:30 高天原12:00 竜晶池12:30 露天風呂13:30 雲ノ平山荘16:45
四日目:雲ノ平山荘09:30 水晶小屋14:30
五日目:水晶小屋05:30 湯俣12:30 高瀬ダム16:30 信濃大町駅17:40
天候 前半は晴れ、後半は曇時々雨 台風12号接近のため天候不安定
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
行き:東京より富山行き夜行バス、富山駅より折立行きバス
帰り:高瀬ダムからタクシーで大町駅、大町から松本経由新宿へ
コース状況/
危険箇所等
水晶小屋周辺で熊の目撃情報有り、竹村新道にて熊に遭遇。野イチゴの季節だった。
折立登山口から太郎平を目指す。イワショウブの花が風に揺れていました。
折立登山口から太郎平を目指す。イワショウブの花が風に揺れていました。
イワショウブは紅い花もあります。
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イワショウブは紅い花もあります。
整備中の登山道。太郎平から薬師沢へ向かう途中。
整備中の登山道。太郎平から薬師沢へ向かう途中。
紅葉がはもう始まってる。
紅葉がはもう始まってる。
カベッケ周辺
イワベンケイ。根っこは薬草。
イワベンケイ。根っこは薬草。
トウヤクリンドウは、開花までもう少し。
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トウヤクリンドウは、開花までもう少し。
イワツメグサ。
朝日が登った太郎平から雲ノ平、水晶岳を望みます。
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朝日が登った太郎平から雲ノ平、水晶岳を望みます。
チングルマはもう秋の様子です。
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チングルマはもう秋の様子です。
チシマギキョウ。雲ノ平周辺で満開だった。
チシマギキョウ。雲ノ平周辺で満開だった。
チシマギキョウとチングルマ。
チシマギキョウとチングルマ。
朝露のオヤマリンドウ
朝露のオヤマリンドウ
チングルマの中にオヤマリンドウ
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チングルマの中にオヤマリンドウ
木組みが美しい雲ノ平山荘
木組みが美しい雲ノ平山荘
ななかまどの実が色づいていた。
ななかまどの実が色づいていた。
ウサギギク
オオヒョウタンボク。2つの赤い実を瓢箪に見立てた。毒なので食べないでね。
オオヒョウタンボク。2つの赤い実を瓢箪に見立てた。毒なので食べないでね。
雲ノ平のイワイチョウ。あっというまに黄葉してしまう。
雲ノ平のイワイチョウ。あっというまに黄葉してしまう。
ミヤマコゴメグサ
ミヤマコゴメグサ
雷鳥ファミリー。母鳥は見晴らしのいい場所からヒナたちを見守っている。危険が近づくと警戒音を発する。
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雷鳥ファミリー。母鳥は見晴らしのいい場所からヒナたちを見守っている。危険が近づくと警戒音を発する。
ずいぶん大きくなった今年生まれの雷鳥のオス。雲ノ平山荘近くで。
ずいぶん大きくなった今年生まれの雷鳥のオス。雲ノ平山荘近くで。
可憐なミヤマリンドウ
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可憐なミヤマリンドウ
ミヤマママコナ。花弁にる突起が米粒みたいということで飯子菜。
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ミヤマママコナ。花弁にる突起が米粒みたいということで飯子菜。
イワツメグサとイブキジャコウソウ
イワツメグサとイブキジャコウソウ
イワベンケイ
ミヤマダイコンソウ 花はそろそろ終わり
ミヤマダイコンソウ 花はそろそろ終わり
ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ
とんぼ天国。竜晶池
とんぼ天国。竜晶池
とんぼ乱舞
二階に素晴らしいテラスができた雲ノ平山荘
二階に素晴らしいテラスができた雲ノ平山荘
夕日がさす雲ノ平。水晶岳方面を山荘二階のテラスから見る。
夕日がさす雲ノ平。水晶岳方面を山荘二階のテラスから見る。
チングルマ
赤い実をつけたタケシマラン
赤い実をつけたタケシマラン
チングルマ
ヤマハハコ(山母子)。好きな花です!
ヤマハハコ(山母子)。好きな花です!
トリカブト
ヤマハハコ(山母子)。
ヤマハハコ(山母子)。
真砂岳山頂手前からトラバースして竹村新道に入る。
真砂岳山頂手前からトラバースして竹村新道に入る。
真砂岳を振り返ってみる。竹村新道
真砂岳を振り返ってみる。竹村新道
人を寄せつけない硫黄尾根。槍ヶ岳は雲の中。
人を寄せつけない硫黄尾根。槍ヶ岳は雲の中。
右から真砂岳、水晶小屋へ続く稜線。三俣山荘の伊藤正一翁に話をうかがったが、高瀬ダム上流域は斜面の崩壊が激しい、その原因はダムが地下水脈を切断しているからではないか、とのこと。
右から真砂岳、水晶小屋へ続く稜線。三俣山荘の伊藤正一翁に話をうかがったが、高瀬ダム上流域は斜面の崩壊が激しい、その原因はダムが地下水脈を切断しているからではないか、とのこと。
竹村新道
ベニバナイチゴを摘んでみた。ジャムにしたら超美味だった。
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ベニバナイチゴを摘んでみた。ジャムにしたら超美味だった。
竹村新道から見る硫黄尾根
竹村新道から見る硫黄尾根
竹村新道で熊に遭遇
竹村新道で熊に遭遇
これから通過する湯俣岳2378m。山頂は樹林帯の中で眺めはよくない。ここから湯俣まで標高差千メートルをいっきに下る。
これから通過する湯俣岳2378m。山頂は樹林帯の中で眺めはよくない。ここから湯俣まで標高差千メートルをいっきに下る。
竹村新道
竹村新道
竹村新道
巨木が横たわる高瀬渓谷
巨木が横たわる高瀬渓谷
湯俣から歩き始めてしばらくすると雨が激しくふりだした。原生林が美しい高瀬渓谷が雨に煙っていた。ダムは土砂で埋まりそうだ。東京電力は震災の後、予算がなくなりダム湖の土砂の運び出しを中止している。
湯俣から歩き始めてしばらくすると雨が激しくふりだした。原生林が美しい高瀬渓谷が雨に煙っていた。ダムは土砂で埋まりそうだ。東京電力は震災の後、予算がなくなりダム湖の土砂の運び出しを中止している。

感想

富山側の折立から入って雲ノ平周辺を散策し、水晶小屋から竹村新道を下りました。
当初の予定は黒部源流部の沢、赤木沢、五郎沢、祖父沢を歩く予定でしたが、
台風12号の接近で天候が不安定になり、予定を変更しました。

高原は夏から秋への変わり目、可憐な花々を愛で、
野イチゴやブルーベリーを摘んで自然の恵みを楽しみました。

富山駅から折立行きの直行バスは要予約ですが、
空きがあればその場で乗車できます。

折立から太郎平へではブルーベリーが摘み頃で、大きなものだけ摘んで太郎平の小屋番の
友人に届けました。

太郎平小屋では名物の朝のラジオ体操をやってからゆっくり出発。
薬師沢への道ではリンドウが見ごろでした。

薬師沢で赤木沢方面の情報収集。例年より30センチほど水量がおおいとのこと。
沢巡りはいったん雲ノ平にあがって用事を済ませてから、ということで、
黒部川を渡り雲ノ平への急登を登りました。

雲ノ平では三俣山荘から伊藤正一さんがお見えになっていて、
いろいろお話を伺うことができました。

翌日は高天原に日帰り入浴。
高天原小屋は熊の襲撃にあったのをきっかけに今年の小屋開け後から改装。
傾きも直って綺麗になっていました。
ちょっと風情は失われたかな、、。

温泉の前に竜晶池まで押しをのばしました。
池はトンボ天国でした。

温泉に入って雲ノ平へ帰還。途中から雨模様。

台風が接近してきたので、迷った挙句、沢巡りは中止。
週末にかけて台風上陸の予想のため、早めの下山を決意。
水晶小屋から大町方面へいっきに降りることに。
とりあえず水晶小屋まで行って一泊することにしました。

水晶小屋では小屋番の女性で理容師の方がいらして、
ボランティアで散髪のサービスがありました。
代金は東北震災の募金へ寄付。
山小屋で髪を切るというはじめての経験。
気持ちよかったです。

竹村新道は、真砂岳山頂手前の分岐からしばらくガレ場があるが、
森林限界付近から下は思ったよりも楽に下りられました。

真砂岳を巻いて稜線を降りていく途中で、ベニバナイチゴが熟していて摘み頃でした。
採っても採っても採りきれない、ついつい欲が出てしまいます。
気配を感じて振り返ると、熊が!
イチゴは帰宅後ジャムにしたところ、とても美味しかったです。

竹村新道は湯俣岳付近から、樹齢数百年を超すであろう栂やトウヒの原生林。
かつての奥黒部の雰囲気を色濃く残していて、とても素晴らしかったです。
湯俣からは高瀬ダムまで2時間45分。
ダム管理棟の公衆電話でタクシーを呼んで信濃大町駅まで行きました。8000円かかりました。

高瀬ダムは土砂の堆積がすごくて、今年春までダンプカーで一日70台分ほど運び出していたのですが、
震災後、東京電力の経営状況が悪くなり予算が削られてしまい、
ダンプカーは今はもう走っていません。登山客にはありがたい事です。
しかしダムはもうすぐ土石で埋め尽くされてしまうのではないでしょうか。
我々は全く愚かしいモノを造ってしまったようです。

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コメント

ゲスト
雲の平の熊さんへ。
こんにちは ツイッターでの山姥です。
素晴らしい花の写真を楽しませていただきました。
写真で熊さんだと解りました
ベニバナイチゴのジャムは美味しそうですね。
2011/9/8 21:24
御礼
メッセージありがとうございます。お楽しみいただけて嬉しいです。どこかでお目にかかれる日を楽しみにしております。熊
2011/9/9 6:56
プロフィール画像
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