穂高は雪、南岳新道〜北穂高〜白出沢、新穂高温泉から周回
- GPS
- 00:59
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,666m
- 下り
- 2,652m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<中尾高原口-槍平小屋> 林道の途中から、穂高平避難小屋までのショートカットが有りますが、去年は夜そこを歩いてちょっと大変だったので、林道をそのまま歩きました。夜だとその方が楽です。 滝谷出合の橋が流されており、夜だと渡る個所が判り難かったです(20分程迷い)。それ以外でも夜だと少し判りづらい個所が有りました。 <槍平小屋-南岳小屋> 去年は南沢に残雪が残っている時期で、南沢から離れる登り口が明るくなるまで判りませんでしたが、雪が無かったので迷いませんでした。2700メートルより上だと思いますが、一旦稜線から河原にトラバースしながら下る個所が有ります。この登山道に雪が積もっていました。まだアイゼン、ピッケル無しでも通れましたが、もう暫くすると必要になってくると思います。 <南岳小屋-穂高岳山荘> 登山道は、だいた雪に覆われていました。まだアイゼン、ピッケル無しでも通れましたが、もう暫くすると必要になってくると思います。 <穂高岳山荘-白出沢出合> 出だしは岩のガレ場ずっと続くので、足の負担が大きいです。ここは登りに使った方が楽でしょう。途中から河原をそれて右に登ります。途中で支流が交差する所、右に登ります。最後に本流に戻り、左側を登ると後はずっと左側です。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
先月の月1回の日帰り山行が、9月10日だったのでほぼ1カ月ぶりの山でした。実は8月は一人での山は行って無いので、その分は9月にもう一回行けるはずでした。しかし9月の15日にジムで腰を痛め、顔を洗うのに前かがみになるのも出来ず、2回の3連休を棒に振ってしまいました(´_`。)グスン
9月24日から、ぼちぼち朝トレができる様になったのですが、27日に久しぶりにジムに行った際(ジムは平日の夜のみのコース)、この週は急に寒くなったせいもあり、家に帰る途中で湯ざめをしたのか今度は風邪をひいてしまいました。よって9月の2回目の山行は無しでした(/_<) ナケルネェ
10月に入り、ちょっと調子が良くなってきたのですが、2日の日の町内の運動会に下の娘と参加した所、あまり出る人がいないので、沢山の競技にエントリーするはめに。そこで綱引きで腰をまた痛めてしまいました(TmT)ウゥゥ・・・しかも5日頃からまた風邪がぶり返し、熱っぽいのです(ノ◇≦。) ビェーン3連休の天気予報はどうもずっと晴れ、でも体調は悪いし、トレーニングもあまり出来ずに運動不足なのでまたも断念しようかと思いました。
ところが6日のニュースで知ったSteve Jobsの死去の報、その際にニュースで流れた過去のスタンフォード大学でのスピーチが状況を変えました。彼は好きでしたが信奉者では無かったので、恥ずかしながらこの有名なスピーチはしりませんでした(実は彼がたった2歳年上だったという事も知りませんでした)。その中の、”「もし今日が自分の人生最後の日だしたら今日やる予定のことは私は本当にやりたいことだろうか?」それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを変える必要がある」と自覚するわけです。”という部分と、”STAY HUNGRY, STAY FOOLISH”という言葉には、大変ショックを受けました。そこで翌日の夜から出発する事に決めたのです。コースは去年失敗した以下の山行の本来の目的、穂高の完全縦走です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-72875.html
前回は南岳小屋に着いた段階で断念し、槍から双六に周るコースに変更しました。今回は体調も悪いし、10月と日もずっと短くなっているので、南岳から西穂高まで周って新穂高までの周回に挑むのは、どう考えても愚か者のする事ですが、挑戦せずにはいられなかったのです。しかし病は気からと言いますが、熱ポッかったのが翌日にはすっきりしました。
7日は仕事は自宅だったので、15時に出発して新穂高に21時少し過ぎに着きましたが、ここで大きな誤算が、なんと既に駐車場が満車になっているのです。もう一度ぐるっと周回して戻ると、今度は係の人が出てきて、やっぱり満車との事でした。そしてこの先の有料駐車場なら6時間毎に600円、無料なら鍋平が有ると教えてくれました。悩んだのですが途中の中尾高原口まで戻り、有料だとしてもこちらは係員がいないので、朝からチャージされるだろうとふんで、ここに停めました。遠くなった分、目覚ましを22時20分にセットして、21時16分に寝るという殆ど徹夜のスケジュールです。起きてご飯を食べて23時9分に出発、苦難の始まりでした。
滝谷出合での川を渡る個所を探して時間をロス、さらに南岳への登りで2300メートル位から雪が登山道に積もり始めて、悪い予感がしてきました。雪は全く想定外で、装備は何も持ってきていませんでしたから。この所、ストックもよく忘れるので持って来ず、道端の木の枝で杖を作ってそれで歩いていました。この杖は南岳小屋で捨てていくつもりでした。サイドポケットにさしても当然伸縮しないので、鎖場等でじゃまになるからです。もし落ちたら他の人に怪我をさせる危険性さえ有ります。しかし登山道の雪は昔のトラウマを呼びさましました。
20年以上前の事ですが、6月に状況を調べずに雪装備無しで穂高に登った時の恐怖体験です。上高地は雪は有りませんでしたが、当然上はまだ雪に覆われていました。初日はバスから下りて穂高岳山荘泊まりでしたが、翌日の下りが問題でした。アイゼンは4本爪の軽アイゼン、ピッケル、ストック無しです。涸沢に下るのは、滑落していく人を見たので無理、よって岩沿いに下れそうな北穂高から涸沢ルートにしました。しかし北穂高に登る分、下りの標高差が大きくなるし、実際にはずっと岩場では無く、やっぱり雪道トラバースとかも有って、それはとっても怖い思いをしました。
そこで今回は2本の木の杖を、手で持って行く事にしたのですが、やっぱりじゃまなんですねこれが。。。雪道には役立たないし、鎖場や梯子で、杖を2本持って下るのは。。。一番下まで下って登りが多くなった頃から北穂高から下りて来る人達とすれ違う様になったので、様子を聞いてみると凍った個所は無く、アイゼン無でも注意すれば大丈夫との事。それで1本は2つに折って両脇のポケットに差し、残り1本だけ手で持つ事にしました。その1本も最後の北穂高への登りで、置いてしまいましたが。ここまでで、もう西穂高への周回は無理な時間でしたが(計画時点で無理でしたが(;^_^A)、大きな誤ちを犯しました。緊張の為か余裕が無かったのか、2リットル持ってきた水を、殆ど飲んでいなかったのです。しかも空腹になってきたのに、北穂高小屋が見えていたので、食事休憩を取らなかったのです。
北穂高小屋に着いて、カレーを頼んで食べ始めた時に過ちに気付きました。空腹なのに、カレーが喉を通らないのです。今回の様なほぼ徹夜の状態で、余りに休憩もせず、飲みも食べもしないで歩くと、胃が疲れ過ぎて空腹なのに食べれない状態になります。こうなるともう駄目ですね。空腹だと力が出ないのに、食べられないのですから(/_<) ナケルネェ
これで今回も失敗は確定です。慰めは天気が良かった事。久しぶりの北穂高小屋の天空のベランダは、日がさんさんと照ってとっても気持ちが良かったのです。屋根に積もった雪がどさどさ落ちてくるのですが、それも含めて懐かしい所でした。よっぽど泊まりたかったのですが、取りあえずはもう一つの懐かしい穂高岳山荘まで行く事にしました。
穂高岳山荘に着いて、コーヒーを頼んだ後で随分と迷いました。かみさんに電話して、今日はここ泊まりにして奥穂高、ジャンダルムをピストンしようかとか。。。しかし体調が悪かったにしても、南岳小屋から北穂高小屋までの区間は、最初から杖を予定どうり捨て、小刻みに休憩を取っていればもっと早く着けたはずだし、もう少しやりようは有ったはず。明らかに自分のミスです。気持ちだけ焦ってしまい、これだけの好天という好条件を活かせませんでした。罰ゲームのつもりで白出沢出合に向かって下る事にしました。
この下り、2回目なのですが、出だしから長い岩のザレ場が続くので、下りよりは登りに使った方が楽ですね。焦っていたのもあって足を捻ってしまいました。今回、今年の春に手袋を山で無くした罰として、綱引きで貰った軍手できたのですが、やっぱり寒かったですね。車に帰り着いて、中尾高原口近くの”ひがくの湯”に入ったのですが、中に入ったとたん寒気がしてびっくりしました。ここは露天ぶろしか無いのです。夏だと良いのですが、この季節はたまりません。しかも寒気がしていたので、温まりたかったのですが、これでは逆です。体を洗う所もそのまま壁無しで繋がっているので、寒くてたまりませんでした。それとたぶん、悪寒がしていたのは、風邪がぶり返したのだと思います。翌日、咳をした際に吐き出したタンに血がまじっていましたし。。。
帰りの車の運転は流石に疲れました。よって諏訪SAで仮眠する事にしたのですが、車から出て歩きだして右足を捻挫している事に気づきました。穂高岳山荘からの長い岩のザレ場で足を捻ったのが原因だと思います。これで来月まで山は無理ですね(´_`。)グスン
ちなみに戻ってから、前のトラウマになった穂高の山行の記録を調べてみました。
1987年6月6日でした。もっと遅かったと思ったのですが、これなら雪が残っていて当然ですね。さらに涸沢から登ったのだと思っていたのですが違っていました。
大正池6:05-9:55岳沢ヒュッテ10:07-14:07前穂高14:27-16:00奥穂高16:07-16:37穂高岳山荘でした。下りは
穂高岳山荘7:05-7:20涸沢岳-8:35北穂高南峰8:40-12:00本谷出合12:10-12:45横尾小屋---上高地でバスで帰宅でした。北穂高南峰から本谷出合までの3時間20分が記憶に残る、恐怖の下りだったはずですが、このコースどりでこの装備なら、それ以外でも怖い所は有ったんじゃないかな。
1987年、僕は恐いもの知らずの愚か者でした。あれから24年、結婚して子供が出来、愚かな挑戦をしなくなった僕に、”STAY HUNGRY, STAY FOOLISH”はこたえました。。。
コメント
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こんばんは、BBCです。
今回もすごい行程ですね。日の出前に闇の中を歩いたことはありますが、こんな長い時間は怖いです。くれぐれもお気をつけて。
穂高は先月行ったばかりなので、季節の移ろいを感じてしまいました。いいとこですよね。
Futaroさん、おはようございます。
私、8日は3時間半ほどFutaroさんに遅れて出発した感じ
です
南岳新道からの眺めなど、昨日はまったく同じ景色を
見ていました。
大キレットから奥穂にかけて、渋滞を避けるには?
と考えていましたが、土曜日の早朝(Futaroさんは金曜
ですね。。。)に出て、このように周れば避けられますね。
今度真似してみようと思いました
それにしても山登りには最適の一日でしたね
Futaroさん
穂高周回お疲れ様でした。
良い天気でしたね。
展望が素晴らしです。
難所が多い所ですのでもう少し積雪が有ると
嫌な感じですね。
新穂高から日帰りですと、
やっぱり遠いので寝不足覚悟の山歩きになりますね。
帰りの運転もご苦労様でした。
Futaroさん、こんにちは
体調が随分おもわしくなかったのですね そんななかでもロングに歩かれましたね。天気もよかったのでそこは良かったのですが・・・
痰に血って ・・・病院にいったほうがいいと思います
ジョブス氏のニュースで私もはじめてスピーチの言葉知りましたが私も「ノー」の日が続きまくっています^^;「変わらなきゃ」
BBCさん、今晩は。
やっとレコを先ほど書き終えました。今回はいろいろ有って、感想がとっても長くなりました 若い頃は徹夜の仕事も平気だったのですが、最近は駄目ですね
でもやっぱり快晴の日の登山は素晴らしいかったです。BBCさんもまだまだ山に登れる時期なので、是非登って山を満喫して下さいね
youtaroさん、今晩は。
鍋平園地に車、駐車したんですね。ほんとにニアミスでした。普通に出発したらその時刻に到着になりますよね。
僕の場合、どちらにしても日帰りなので、通常の土日の方が良かったのですが、天気予報がまたとない程良かったものですから。。。
渋滞を避けるのはこの方法しか無いと思いますが、フレックスタイムか、半休が認められているか、前日、又は休日の翌日を全休にするかしないと駄目ですね。
kankotoさん、今晩は。
新穂高、遠いですよね。松本ICか、北塩尻ICと新穂高間の一般道も、1時間はかかります。行きはまだ良いのですが、帰りがとってもきついです。最近は途中で仮眠してから、早朝に帰宅する事にしています。
でも天気が良いと、報われます その時は辛かったですが、今は行って良かったと思っています。上高地からも登りたいのですが、マイカー規制で早立ちが出来ないのが難点ですね。
shira-gaさん、今晩は。
昨日の早朝に帰宅してから今日と、家事と育児に忙しくしていたら、元気になりました 昨夜までは悪寒がしていたのですが、それも今日はなくなりました。
実は今日は、かみさんと下の娘、そしてその友達の子がプールに行きたいというので、連れて行って着ました。プールで泳ぐのは流石にまずいと思ったのですが、かみさんは、引地台プールまで車の運転したく無いと言うので。。。流石に山で遊んできた手前、断れませんで
喉はちょっとまだ変で、鼻水も出ますが多分大丈夫でしょう。痰に血が混じるのも、ごくたまに過去にも有りましたから
怪我した腰が治ってよかったですね、
と言ってよいのでしょうか?
この距離、このスピード、体調、痰に血が混じる、
足を捻挫?
すごすぎます。
怪我に気をつけるように言われて反省していますが、
Futaroさんも気をつけてくださいね。
痰に血は病院では?
’人生最後の日だとしたら’、そりゃ、いつもノーです。
イエスばかりの人生を送ってみたかったです。
Futaroさんも新穂高だったのですねー:D
天気とても良かったですよね!
Futaroさんが北穂の時、自分がちょうど笠ヶ岳の山頂ですかね。
北穂の天空のベランダ・・・ぜひ行ってみたくなりました。
ガレは足を痛めやすいので怖いですね。
樹林帯の優しさを身に感じますね。
toratora48さん、今晩は。
ほんと、人に言っておいて自分の方が良く怪我をしていますね。すみません
腰は癖になっているので、完治はしないですね。何かの拍子に痛めます。ただ直りも早いのですが
「’人生最後の日だとしたら’、そりゃ、いつもノーです。
イエスばかりの人生を送ってみたかったです。 」
そうですよね〜。僕もそう思います。昔は風太郎をしていたのですが、サラリーマンに戻ってから、その当時知り合った人で、その時点でまだ風太郎をしていた人に、思わずい〜な〜って言った事が有ります。
そうしたらその人に言われました。「この生活が良いと思うなら、簡単だよ。サラリーマンを辞めてまた風太郎に戻れば良いだけだから」って。
自分が好きな事をやるのって、勇気がいりますよね。山の様に短時間ならやれますが、ずっとそれをやり続けるのは、信念と勇気と心の強さが必要です。
僕は駄目でしたね
お互いの登っている山を正面に見ていたんですね そうするとyoutaroさんとは、ほんとに近くを歩いていた事になりますね。二人ともキャンプだし、気があいそうですね。
北穂の天空のベランダ、あれは良いですよ 夏だと、特にビールが美味しいです。星も綺麗だし、頂上なので、朝陽、夕日も直ぐに見えて。。。僕の好きな山小屋のベスト3の1つです。
Futaroさん、こんばんわ♪
半日違いで南岳ですね
それにしても体調悪い中、よくこのロングコースを歩かれましたね すごいなぁ。
でもこの日はほんとに天気良かったので、素晴らしい景色を堪能されながらの山行だったのでしょう。
あと、牧場に牛がいるんですね!!!
前は一匹もいなくてどこにいるんだろうって思ってました。
でも、あんな山奥に牛がいる牧場っていうのもすごいですよね。笑
tamaoさん、こんにちは。
いや〜ほんとに良い天気で、お互いに良かったですね 特にそちらは3日間だったので、それが全て晴れて大満足だったでしょう
半日違いだったんですね。結構、同じ日に同じ山域にいるのに、会わないものですね。僕は月に1度の日帰りなので、他の人にもなかなか会わないのですが。。。
牧場の牛は僕も知りませんでした。いつも真夜中にこの辺りは歩いているので。。。良いもんですね。ほっとさせられます。ちょっと単調な林道歩きが続きますからね。
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