佐武流山・苗場山 (周回・超藪漕ぎ)
- GPS
- 11:25
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,363m
- 下り
- 2,374m
コースタイム
- 山行
- 10:29
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 11:20
天候 | 晴れ後曇り。気温20度(山頂付近) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ドロノキ平登山口付近の路肩に駐車(数台?) 山と高原地図に路駐OKとの記載があります。 ■コンビニ 登山口手前の津南町中心部が最後のコンビニ(セブンイレブン2軒)になりますので、早めの事前調達をオススメします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※※後日追記 : 2018秋に笹薮の刈払いが行われたようです!!※※ 正直、藪漕ぎバリエーションがお好きな方以外は勧めにくいルートです。 佐武流山(西赤沢源頭)〜赤倉山区間の登山道が非常に不明瞭で、ルートファインディング力が必要でした。何せ、陽の当たる所は、場所によっては背丈くらいの笹薮に覆われて道がほぼ見えなくなってしまっています。自分も最終的には道が分からず、超クソ藪を強行突破した箇所が2箇所程ありました(おかげで100m進むのに20分とかかかっている箇所もあります)。 また、この藪漕ぎ稜線以外にも、下山路も分かりにくい箇所があったり、体力的だけでなく、精神的にも気を使うルートだと思います。このコースを登山中、佐武流山登山開始直後にお会いしたPTの方と、苗場山山頂付近以外では、人に誰も会いませんでした。苗場山の下山路の平太郎尾根もメジャーなルートではないので、本当に人に会わないのです。 また、最難関の藪漕ぎ箇所を超えるまで、途中水場がありません(水場の看板はあるのだが、見つけられませんでした)。気温次第ですが、水は最低2L程度は確保した方が良いかと思います。ちなみに、ルート全体を通して正規の水場は無いですが、苗場山付近まで行くと水の確保は可能です(自己責任・山小屋の販売を使うのが確実)。 携帯電波は全くと言っていいほど入りませんでした(docomo)。 今回の各区間のコースタイムですが、正直あまり参考にしない方がよいかと思います。走れる所は完全に走ってます。区間によってはCT x 0.4とかです。人全然いないしね…(泣)。逆に、下山口間違って1時間近くロスしていたりもします(笑) もし行くことを検討されるのであれば、藪は迷う前提で時間を考えたほうが良いと思います。 ちなみに、迷いすぎたのもありますが、藪漕ぎすぎで、脛がアザだられになりました。マジで脛当てあったほうがいいかも…。 ■ドロノキ平登山口〜檜又川降下点 最初一気に登ると思いきや、速攻ゆるやかな斜面、さらにその先は道路、と最初はハイキングです。途中道路に佐武流山入口の看板があるので、見失わないようにしてそこから川の方へ降りていきます。 ■檜又川降下点〜(渡渉)〜急登の取付き 川の渡渉は、今回はくるぶし位でした。ロープも張ってありますので問題ないと思います。自分は靴脱ぎました。その後はトラバース気味に登ると、大木が倒れている所に赤テープが付いている箇所があるので、そこから一気に尾根を上り詰める……らしいのですが(※登山後他の方のヤマレコ見て知りました…)、大木の先にもピンクテープがあるんです…。そっちへ行くとハズレです!! 自分は大木の先のピンクテープに騙されて(?)、そこから無理矢理コース外登って、水無尾根に取り付きました。なのであんまり参考にはならないと思います…。 ■水無尾根〜ワルサ峰 所々ロープ等はあって、かなりの急登ではありますが、普通の登山道です。山と高原地図には木の根を伝うような足場の悪いコース、と脅し文句がありますが、この程度であれば他の登山道でいくらでもありそうです。 ■ワルサ峰〜西赤沢源の頭 途中から稜線が開けてきます! このあたりはとても快適だった気がします。 ■西赤沢源の頭〜山頂〜西赤沢源の頭 樹林帯時々視界が開けて快適です。後ろを振り返ると苗場山がバッチリです。ぬかるみはありましたが、特筆するような箇所はなかったです。 ■西赤沢源の頭〜土舞台〜ナラズ山 ここからが本番です。ちなみに、分岐の所に水場まで10分と記載がありますが、見つかりませんでした。 分岐からは少し急坂を下ると、比較的すぐに笹薮の藪漕ぎがスタートします。視界的にはただの笹薮ですが、足元の笹はしっかり刈り取られているので、そこを見極めながら、踏まれて少し背の低い笹薮を目掛けて進んでいく……しかないです(笑) 土舞台の手前と、ナラズ山の手前が特に苦労しています。 ナラズ山の手前は、道が分からず完全迷っています。途中から樹林帯を抜けて、陽の当たる斜面から一気に笹薮が深くなります。その際の少し平らになった、背丈程の笹薮の鞍部っぽい場所で道を見失いました…。ポイントは、ナラズ山付近の登山道は東面の展望がある、という事です。つまり、迷ったら東側、だと思います。(自分は西側に行き過ぎた)。山と高原地図の「展望がある」のコメントから、最後は無理矢理稜線方向に超藪漕ぎで脱出して登山道へ復帰しました。 ■ナラズ山〜赤倉山 ナラズ山を超えると、東面の稜線沿いに歩けるので、しばらくは結構快適です。笹は背が高くありません。時々樹林帯に入ったり、稜線に出たり、の繰り返しでした。基本東面の稜線通しです。 途中、赤テープのある水たまり、みたいな箇所に出たら成功で、その後またすぐ稜線へ復帰します。 ただ、自分は赤倉岳まであと少し、の所でまた道迷いを起こし、壮絶な藪漕ぎで脱出しています。(樹林帯に入った後がわからなくなっちゃったんだよな…。。あまり参考にならずすいません…。。) ■赤倉岳〜龍の峰〜苗場山 今までの箇所に比べたら、高速道路です! 実際そこそこ走ってます。湿地池塘が見えてくると、どんどんお花畑になっていきます。そして、龍の峰の手前あたりに、水が流れてました! そこでとりあえず今までの藪漕ぎの汚れを全部落とせます(笑) あとは湿地帯に入ると、木道なのでかっとばせます。 ■苗場山〜(小赤沢コース)〜平太郎尾根分岐〜四合目 小赤沢コースの序盤(九合目付近)はなんと岩岩のとても歩きにくい箇所があります。ただ、少し行ったらまた木道復活で、そこで平太郎尾根への分岐があります。 平太郎尾根の序盤は、これまた岩岩の歩きにくい箇所がありますが、これを乗り越えると湿地帯を一気に下るとても快適なトレイルです。あまり人が来ないのか、登山道の真ん中にもイワカガミが沢山咲いていています。 六合目の看板(だったっけな?)あたりから、一気に急坂になります。少し気をつければ大丈夫な坂で、四合目看板までは普通の登山道です。 ■四合目〜渡渉ポイント〜登山口 四合目から一気に登山道が急変します(笑)、下の渡渉ポイントまでが、つづら折りの超スリッピーな道で、トラロープがずーーっと張っているのですが、正直、かなり頼りました。ビブラムのちゃんとした登山靴ならいいのでしょうが、トレランシューズには正直辛かったです、、 そして、渡渉ポイントなのですが、正直最初どうやって渡るかわかりませんでした…。ポイントは川の真ん中位にある岩山にロープが垂れているのを発見して、ああ、この大木の倒木の上を歩いていくんだ、と悟りました(笑) 大木を渡って、岩のロープを登りきったら、また対岸にロープが見えると思いますので、ここは普通に川まで降りて渡ります。佐武流山みたいに靴を脱ぐ必要はありません。 ロープを渡りきったら、普通に登山道…なのですが、なんというか、意外と登り返しとかもあったり、トラバースが歩きにくかったりと、一筋縄では行きませんが、最後は快適なトレイルになって、自分は飛ばしすぎて別の登山口に降りちゃいました…。。 |
その他周辺情報 | ■温泉 小赤沢温泉 楽養館 (登山口より車で15分。18:00最終受付。500円) 湧出口は無色透明ですが、浴槽内では酸化して赤褐色になっている。施設も風情はあるが綺麗でのんびりしたい感じでした。 http://sakae-akiyamago.com/eat/349/ |
写真
感想
苗場山には登ったことがない。高層湿原見たいなあ、と想いを馳せて、どんなルートで行こうかなー、赤湯から周回かなぁ、、なんて地図を見ていたら、あれ、お隣の二百名山の佐武流山とセットで周回も出来そうだぞ!? と少し調べてみたら、何だが藪漕ぎが酷いだなんだ、と不安を煽る感想ばかりの山行記録が…。。
秋山郷とかマジ遠いし! 普通に湯沢から登山でいいじゃん、とは頭によぎったけど、このルート見つけちまったからにはしょうがない。まぁGPSとかちゃんと準備していけば流石に大丈夫だろう、と多少は覚悟を決めて、荷物の軽量化もバッチリしてトレラン風味っていうか、完全トレラン装備でいざ出発!!!
……してみたものの、初っ端の水無尾根の段階で道を見つけられず、無理矢理尾根を登り詰めている時点で先は見えたようなもの。その先の赤倉山までの稜線は、マジオレ今日帰れるのか、やっぱ戻ろうかなぁ…と不安に駆られながらの藪漕ぎ。。そしてダメ押しは、最後登山道駆け下りてたら下山口への分岐を通り過ぎて間違え始末。
もう最初から最後まで間違えまくりの登山でした。まぁいい思い出になると思います、その内(笑)
ただ、この稜線、もし整備されてたら、いいルートなんだけどな…。アップダウン少ないし、稜線の景色はいいし、、ただ登山口が山奥過ぎるんだよな…。ホント整備されないと道が消えかねないので、GPSとかコンパスとか地図、しっかり装備して、挑戦される方は覚悟の上で、道が完全に荒廃しない内にお早めにどうぞ!
最後に。ヤマレコの過去の記録色々参考にさせていただきました。yasu72さん、kussenxさん、この場を借りて御礼申し上げます! 踏み跡もたぶん使わせて頂いています(笑)
コメント
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こんばんは(#^.^#)
お久しぶりです。以前、冬にお会いしましたが、夏の好青年の姿かっこいいじゃないですか〜👍
それにしても、苗場山をこういうルートで行くなんて凄すぎです。
私が苗場山に行った時の帰り道、佐武流山登山口の看板を見て、何て読むの?って気になって、切明温泉経由で長野に帰ったので鳥甲山登山口の看板も気になって。
も〜気になりまくりでした。
が、熊が怖くてソロで行けてません。苗場山のワタスゲふわふわな時期に行けて良かったですね〜。お写真がすごくキレイです。お疲れ様でした。
コメントありがとうございます! & 返信おそくてすいません…。
確か超突風(笑)の唐松の山頂でしたっけ? あの時と比べると夏は身軽ですね…ちょっと身軽過ぎかもですが(-_-;)
一人で行く時は最近は人少な目なルート選びがちではあるのですが、今回の藪漕ぎは精神的にやられました(笑)熊は…いるのかなぁ。なんだか、まだ自分は怖さを知らないから行けるのかもです。こういうルートだと怪我で動けない、とかの方が個人的には怖いです…。
正直、地図眺めるまではそもそも佐武流山なんて知らなかったし、鳥甲山も見た目ビックリみたいな山だったし、近くの白砂山もいいって話は聞くので、この山域はなかなか面白そうです…が、遠い(泣) 長野からでもここは山奥ですよね…。
もう一箇所くらい今年変わったルートトライしてみたいですね…。藪漕ぎ系以外の(笑)
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