兎岳
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- GPS
- 37:06
- 距離
- 31.3km
- 登り
- 2,780m
- 下り
- 2,777m
コースタイム
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 10:59
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
兎岳ー小兎岳以外はミチではありません。 平谷山の前後1200m〜1800mあたりはログが跳んでしまったので、手書きです。 |
写真
感想
何年もあたためていた計画をようやく実行に移す。計画では兎岳の2つの尾根をつかい、途中に北へ大沢岳まで歩いて赤線をつなげるもの。
〈1日目 北又渡ー兎岳の手前まで〉
芝沢ゲートから1キロ少し下りて北又渡へ。はじめは急登、徐々にゆるくなって平谷山。とても気持ち良い森を歩いたなぁ。ここまでは末端から標高差1000mを3時間少しとまずまずだ。しばらくはゆるい尾根だが、やがて断続的に急登あり、越える倒木もたくさんあり、ずいぶんと休みながら歩いたもんだ。今日は兎岳までできるだけ迫ろうと考えていたのだけど、とにかく立俣山は何とか越えて少しでも先まで行こうと弱気になる。立俣山には予定より2時間遅れて到着、それでもまだ14:10だから、のんびりすすんでみる。休み休みゆっくり歩けば何とかなるものだ。ようやく2562m標高点を越えるとゆるく上下。テントが何十張りも張れる場所が点在している。16:30にもなり、またヤブに入りそうな気配があるので、その手前でテントを張ることにした。前方の雲がとれると兎岳がそびえたっている! あんなトコロ登れるのか! 朝の元気なうちに頑張ろうと考える。
夜中0時頃シカのピーという警戒音がうるさかった。シカ道の真ん中にヘンなものがあるので迷惑だったことだろう。
〈2日目 兎岳へ〉
今日も天気は良いようだ。兎岳は正面に遠くて高く見えている。
荷物も軽くなり、ちょっと頑張れそう。しばらく複雑地形の緩い登り下りがつづく。地図と現地みながら最も有力なケモノ道を選んですすむ。そういえば立俣山からコッチはヒトの目印はほとんど無かったと思う。
立派な池をすぎて、いよいよ兎岳の本体にとりつく。写真のとおり、はじめは草原を歩いていたが、だんだんハイマツに近づいていき、いよいよハイマツの中(下)でもがくことになる。尾根がはっきりしない平面的な斜面なので、どのケモノ道を選ぶかはウン次第ということになる。(もちろん最も太い足跡を選んでいるけど) 幸いハイマツの下にいたのは短時間で、のちに上半身が出て、時にひざ下のハイマツを踏んだりする。
苦労もしたけどテント場から2時間ちょっとで兎岳に到着7:36。最大3時間かかるかなと考えていたので、時間に余裕ができて良かった。
〈水をとりに小兎岳まで〉
大沢岳までの計画はとっくにあきらめている。
さあサブザックに5007本入れて水場へ行こう。できれば小兎岳まで。
そういえば水場情報しらべてこなかったな。兎岳で百間洞から来た方に聞くと、涸れているように聞きますよ・・・・エッ!! ワタシはここで水がとれないと今日生きていけないのだ。小兎岳とのコルからただちに右折して沢筋を下りていく。アレっ?水場への道がないなぁと思いながら、ハイマツを踏んでおりていく。まるでさっきの続きだ。なかなか無い・・・・兎岳の方から湧いてきた水を見た時には嬉しかった! ふっふっ・・・これで今日は水の飲み放題だな。帰りもハイマツに苦労しながら尾根道に復帰する。かつてあった水場道は完全に無くなったんだとかってに理解した。
小兎岳へボチボチと登る。と、頂上直前の小コルになんと「水」のシルシが! あぁ水場はここだったのかぁ〜。良い水場だったらショックをうけるから、もちろん寄りません。
小兎岳が今回の終点。中盛丸山さんゴメンナサイ、また必ず来ますからとご挨拶をして、兎岳へ戻る。
〈笠松山経由で下山〉
下りの笠松山の尾根は、それなりにヒトの手が入っていると何となく伝え聞いている。なので、比較的お気楽に考えていたのだがどうだろうか。
・はじめの下り口がよくわからず、たまたま見えた急なガラ場を下りた。
・ハイマツ帯は、いくらかの刈り払いと目印があった。
・森林帯に入り、明瞭な道がつづいたが、近年の倒木をしばしば迂回することがあった。
・2160mから2080mのだだっ広い森林帯(二重山稜)は、ミチは左側にあるようだ。ワタシは右側を30分以上彷徨っていた。
・笠松山まではカラマツ林の下のシダでミチが見えにくかったけど、気をつけてたどっていた。
笠松山三角点の手前は針葉樹の大木があり良い雰囲気。三角点でヒル対策のスパッツをつける。ここからの下り尾根は5つくらい考えられる。事前計画は尾根末端の弁天岩をめざそうというものだったが、疲れてもきたので赤目印に従おうと考えた。しかし・・・・主尾根をたどったもののあれだけ明瞭だった目印はいつからか見られなくなり、たまに古いテープなどが見られるのみになった。目印のミチは右側の兎洞林道におりたのかな? まあいいさ、地図を読んで下りていけば。
・結果的には思ったとおり下りてきたのだけど、難しいポイントがいくつかあった。1550mあたりでは右に逸れて、1426m辺りで戻ることができた。ここから左の尾根をたどり林道歩きを少なくしようと考えた。
・1250mから1150mあたりでは、右へ尾根を乗り換えるような動きが必要なのだが、見事にうまくいった。
・最後に林道に下りるところでは、コンクリート吹付擁壁が続いて困ったが、空身で偵察もして無事におりることができた。反対側はとても下りれない斜面が続いていたから良かったな。(標高差少ない林道上部側をめざしたということでしたが)
1時間ほどの林道歩きで車に戻る。下りはもっと楽に下りれるかなぁと思っていたわけだが、2100m下るというのはなかなかたいへんだった。ヘロヘロです。しかし何たって水が豊富でガブガブ3リットル飲めたことと、大沢方面を早めに断念して時間的に余裕があったのが良かった。
長い2つの尾根を歩くことができた。それぞれの良さ・面白さがあった。
またしても体力の無さ・衰えを感じる山行でもあった。
それでも、大沢岳へ、聖岳へつなげにまたいつか来るのでしょう。
コメント
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やった〜〜〜〜
ウサギ偵察ありがとうございます。
それにしても相変わらず凄いルート選びです、
超ヘンタイ?ですね
ウサギに連れてってもらうの楽しみです。
(私卯年なものですから)
上りも下りも予定時間を大幅にオーバーです。
下りも時間に余裕があったと書いたけど、ギリギリですもんね。何かトラブルがあるとアウトになってしまう。
でもそれなりにクリアして、満足感◎でした。
新規水場開拓や下山道から外れるあたりは、我ながら○ン○イです。
連れてって・・・というのはやめてくださいな。ワタシがお荷物になるのが必至ですから
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