記録ID: 1548952
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山
池平山(富山百山 91座目)
2018年08月04日(土) ~
2018年08月06日(月)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 3,220m
- 下り
- 3,222m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:12
2日目
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 11:00
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ 3日目 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ケーブルカーと高原バスを乗り継いで室堂へ 立山駅と室堂往復乗車券4310円(富山県民割引使用で3460円)。 10圓鯆兇┐覯拱の有料扱いはなくなりました。 手荷物ルールはこちらをご覧ください。 https://www.alpen-route.com/baggage/ その他費用関係 池の平小屋テント 一張・一人 700円 真砂沢ロッジテント 一張・一人 700円 剱沢キャンプ場トイレ 協力金 100円×2(往路、復路) |
コース状況/ 危険箇所等 |
当日の状況です。 登山届のボックスは室堂ターミナル階段上がったところにあります。室堂ターミナル入口で登山指導員が声をかけてきますのでそちらへ提出しても良いと思います(コース状況など情報がもらえます)。 1日目 室堂〜剱御前小舎 浄土橋まで標高差150m下り、剱御前小舎まで500mほど登ります。道は整備されていますが浄土橋以降は砂利っぽいです。 剱御前小舎〜剱沢キャンプ場〜剱澤小屋〜真砂沢ロッジ(キャンプ場) 剱沢を標高差1000mほど下ります。 剱澤小屋のしばらく後から雪渓取り付きまでそこそこの急降下道です。 雪渓取りつき部(滝を左に見てすぐ)から雪渓にはいります。 平蔵谷出合直前直後の下りが雪渓の一番きつい傾斜になります。転倒注意。 長次郎谷出合直後、左岸に高巻き道がありますがこちらは必ずしも使わなくて大丈夫です。長次郎谷出合から少し下ってからまた左岸高巻き道があってナムの滝を回避します(こちらは使用必須)。一旦雪渓に降りてしばらく歩いたら再び高巻き道に入り道なりに行けば真砂沢ロッジです。 真砂沢ロッジ〜二股 しばらく歩くと三の沢出合です、三の沢雪渓を横断してそのまま剱沢沿いに下ります(剱沢を対岸に渡り、崖のような斜面に垂れているロープ箇所のルートは、ハシゴ谷乗越・黒部ダムへ向かうルートなので間違わないように)。四の沢を横断した後に少し高巻く箇所と二股近くで迷いやすいかもしれませんが基本的に近藤岩が見えるまで剱沢左岸を歩けばよいです。 二股〜仙人峠 標高差570mほどを上ります。それなりの急登で、ロープ設置箇所、ハシゴ設置箇所などありますが注意を払っていれば問題ないと思います。 仙人峠〜池の平小屋 仙人山の山裾を巻くように道がついています。ところどころロープ設置地帯があります。 2日目 池の平小屋〜池平山(南峰) テン場を出て直ぐに分岐があり右へ行きます(左は小窓方面)。最初は樹林帯ですがほどなくして草原地帯に出ます。草原地帯では雨水の通り道のようなルートになります。道は左側の尾根に近づいて行って尾根に到達してしばらく登りますが7合目ぐらいから右にトラーバースしてしばらくしてから直登します。岩の積み重なった偽ピークを通過して道なりに行けば池平山(南峰)です。 池平山(南峰)〜池平山(北峰) 南峰の手前数メートルのところに踏み跡があり降下します。左側に岩の壁面があるバンドが終了すると直角的に右に曲がって踏み跡をたどります(ものすごい急降下でフィックスロープあり)。すると4〜5mの壁面(核心部)が現れてこれを降りなければなりません。自己責任で設置ロープを伝い降りてテラスに降り立ち、進行方向左下に見える最低鞍部を目指して強引にトラバースしましたが、ここは一旦右方向(小黒部側)に移動してガレたルンゼが見えたら左下方向(最低鞍部方向)に降りていくと踏み跡があります(復路で判明)。 最低鞍部に降り立ったらルートファインディングしながらコースを選びますが1点だけ注意。ハイマツ稜線を登った後のポコ岩は右から巻いた方が良いと思います。とにかく、薄い踏み跡を辿るのが良いと思います。 2日目残りと3日目 往路をそのまま戻ります。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
装備
備考 | 水を補給できるところは ・室堂(玉殿の湧き水) ・劔沢キャンプ場 ・真砂沢ロッジ ・四の沢など劔沢に落ちる沢 ・二股(上部に池平小屋あるので自分は汲みませんでした) ・仙人新道途中にある水場(今回は涸れていました) ・池平小屋手前の水場(小屋番さんによれば立ち入りは勘弁してほしいとのことですがhttps://ikenotairagoya.amebaownd.com/posts/4624244 の情報と齟齬しているのでその辺は自己責任で) ・池平小屋(小屋利用者以外は志納金) なので少量補給方式で行けます。 初日が暑くて大量の水を飲みました。水場が涸れていて少し焦りましたが予備の水を多めに持っていたので助かりました。 雪渓はアイゼンを利用しました。前回はツボ足だったのですがアイゼンを使った方が良いと思います。 反省点 ・2日目後半に体調不良になりました(お腹)。自分の場合、整腸剤は初日から毎晩服用した方が良いみたいです。 |
---|
感想
三回目の挑戦でようやく池平山(北峰)へ登ることができました。北峰をピークとしてカウントした場合は富山百山の最難関だと思います。南峰から北峰まで直線距離で270mほどしかないのですがこの直線距離270mバリエーションルート(最低鞍部までの標高差50m程度)が最難関の原因です。しかし、自分のように複数回のトライをすればいつかは登れるものと思います(うまくいけば一発クリアでしょう)。この記録が北峰を目指す方々の参考になれば幸いです。
参考
初回
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-726391.html
二回目
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1255887.html
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2965人
池の平辺りは北アルプスの中でも最も好きな場所の一つでまた行きたいと思っていました。仙人池より俗っぽくなくて静かでいいですよねー。池平山も気にはなっていたのですが、結構大変なんですね。行くことがあれば、レコを参考にさせて頂きたいと思います。あと池ノ谷右又も行ってみたいんですよねー。富山にお住まいなんて、山が近くで羨ましいです。
レコありがとうございました!
kazuksp様、コメントありがとうございます。
池の平はとても良い所なのですが、なんといいますか猛者(剱岳北方稜線組)が集まる感じのところなのでテン場ではアウェー感にさいなまれます。今回はテントそのものが少なくてそんなことはなかったのですが。
バリエーションルートに慣れている方にとって池平山北峰は楽しいと思いますが自分のような者にとっては直線距離270mの大冒険でした。
kazuksp様の実力相応ですと池平山は馬場島出発でブナクラ峠経由で行かれるか、大窓経由で行かれると面白いかもしれません。
ご存知かもしれませんが「行けぬ谷」訛って→「池ノ谷」なので行かれる際は十分気を付けてくださいませ。
コメントありがとうございました!
ルートまでご推奨頂きありがとうございます。(^^) 行く機会があれば参加にさせて頂きます。
池ノ谷は残雪期には雪渓を辿れば三の窓まで比較的容易に行けるようで、行けぬ谷と言われるだけあって、すごいV字谷のようで行ってみたいと思ってます。
fiddlerzenさんも、バリエーションルートどうですか?登山道を離れると、自由で新しい世界が広がります。もちろん、その分危険も多くなるので、技術的な裏付けも必要ですがその習得も楽しいものです。(^^)
>fiddlerzenさんも、バリエーションルートどうですか?
お薦めありがとうございます。登山愛好者として自分がこれからどんな変化をしていくのかわかりません。割と早めに意志的にバリエーションルートに足を踏み入れるかもしれませんし、今回のように「登りたい山に登山道がないため、仕方なく登山道でない踏み跡を辿る」程度にとどまるかもしれません。富山百山を完登したらじっくり考えたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する