赤石岳・荒川三山(時計回り)
- GPS
- 13:35
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 3,227m
- 下り
- 3,214m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 10:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特になし。悪沢岳の登下行、千枚岳の登りはストックを仕舞う。 |
その他周辺情報 | 白樺荘で汗を流す。510円也。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
携帯トイレ
|
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感想
3年前の7月、浜松出張にあわせて計画を練ったのが赤石・荒川三山巡り。いざ仙台から遙々クルマで訪れてはみたが、まだ7月中旬だというのに静岡県に真っ直ぐ北上し上陸するという信じ難い台風に遭遇。強風のなか椹島に向かうも、大井川の猛烈な濁流や、落石に襲われそうな山道に心折れ、井川で引き返してきた辛い思いでが蘇る(案の定マイクロバスも止まっていたとのこと)。またも台風直撃の憂き目に遭うのかと、代替プランも考えるが、夏休みを変更することは不可能。出発直前まで台風情報を何度も見ては東海地方をそれてくれることだけ祈りながら静岡行きを決行した。出発したのは4時。祈りは通じたのか、幸いなことに鈍足台風は東に進路を少しずれてくれ、無事13時に畑薙第一ダムに到達した。
14時半発のマイクロバスは16人乗車と空いている。台風の影響だろう。椹島ロッジでは個室を勧められ、宿泊料は2000円増。空いてたから大部屋でも良かったが、緊張の初日なもので(笑)。椹島はまさしく登山基地。広大なキャンプスペース、自炊場、コインロッカー、風呂(シャワーは5口も!)、フロントにはパソコン&Wi-Fiも。ただし、インターネットが遅いのは衛星経由か電話線だからなのかな。そして、山では絶対的劣勢のソフトバンクがつながるのは有難いので、家に電話を入れた。白籏史朗写真館など敷地内を散歩して過ごす。夕食は17時。10人ほどと少なめ。食後に風呂を浴び、19時半には床についた。蛇足ながら23時過ぎに館内非常ベル(火災報知器?)が鳴ったのには参った(理由は不明)。
4時起床。朝食は5時からで、荒川小屋まで行くのなら早く出るべきとアドバイスされ、弁当をもらっていた。途中で食べるのが億劫だしゴミになるから、部屋で済ます。衛星放送の天気予報では晴れの予報だが、飯田地方は雷注意報が出ている。雨は許せるが雷は御免だ。水2.5L、茶・ジュース800mlを入れて荷物はおそらく11Kgくらいと重い。山中泊慣れしていない初心者にありがちな荷の重さである。
5時10分にロッジを出る。ひたすら林間を登る。途中、樺段で休んで8時20分に赤石小屋に着いた。ここは奮発してピーチタルトにホットコーヒーのセット。疲れた身体に甘いケーキとモーニングコーヒーは最高。水はまだ1000mlほどの消費なので荒川小屋まで持つだろう。25分も休んで出発。依然林間の道は続き、先を仰げば稜線はガスの中。北沢源頭でようやく森林限界。しばし休憩後稜線まで30分ちょっとの急登。主稜線はガスに包まれ強風が吹きすさぶ。が、すぐそばにライチョウの親子がいるではないか。困ったことにこちらが進むと雛たちも赤石方向に前進。なかなか道を譲ってくれない。親鳥が道標そばで心配そうに立ちすくんでいるので、結局こっちが登山道を大きく迂回して雛たちの前に出た(笑)。
赤石岳山頂に11時10分到着。念願叶うもガス&強風は相変わらずで、二重山稜を見ることができず。2人の若者と写真を撮り合う。彼らは千枚小屋を2:30に出てきたそうな。ちなみに大倉尾根ですれ違った人は10人いたかどうかと大変静か。晴れそうにないので、避難小屋に入り休憩。名物小屋番さんはお疲れの様子だ。そりゃそうだ、今、荒川小屋に出発していった台湾香港から来た5人衆、言葉がほとんど、いや全く通じないのに3−4時間も相手したというのだから(笑)。
さて、あとは下るのみ。展望のない小赤石、大聖寺平と通過して13時半に荒川小屋着。展望がなかったおかげで予想より早く着いた。時間・脚を考慮すると中岳まで行けそうではないか。中岳までは1.5時間の登りだが、明日の帰りのバスに余裕で間に合うし、山頂で朝を迎えることができる。そうと決まればラーメンで腹ごしらえ、トイレ、そして水を補給し出発。黙々と歩いて荒川前岳、そして中岳に無事到着した。
中岳避難小屋、ここは中岳頂上までサンダルで3分もかからない最高のロケーションで、富士山を除けば北穂小屋、赤石岳避難小屋に続くトップクラスの標高(3060M)に位置する小屋である。避難小屋ながらも2階の寝室は準個室調に間仕切りされており(小屋番さんのアイデア)、大変快適に寝ることができた。宿泊者は小生とあと1人だけ。長野北部から来た初老の健脚さん(百名山完踏まであと30弱)は、三伏峠から来たとのこと。昔話をいろいろ話してくれた。さらに小屋番さんからは、偏屈な宿泊客の話、ネットには載せられない内輪の話などプレゼン。で、20時の消灯までひたすら傾聴させてもらった。親切ながら時に毒舌の小屋番さん、愉しいひとときをありがとうございました。
翌朝、ビンゴである。小屋番さんが言っていた通りの悪沢岳山頂からの御来光、雲上の富士、モルゲンロートの赤石岳、雲間に浮かぶ間ノ岳に塩見岳。快晴とはならないが、程よく雲が流れているのがまたいいではないか。これで今回の山行は言うことなし。中岳泊まりは大正解であった。
5時40分に小屋を発ち、1時間で悪沢岳到着。千枚小屋からの人で賑わっている。昨日までの静かな山道とは対照的。10分で山頂を後にした。千枚小屋で水補給し、痛くてたまらない足趾のストレスに呵まれながら標高1100Mの椹島まで降りきり、山行は終了した。
台風の影響なく、怪我もなく、無事帰宅。さらに絶景も堪能できたことは幸運の極み。帰りのとんでもない高速道渋滞もまた一興。最高の南アルプス遠征でした。
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