熊野川 十津川 川迫川 神童子谷 ノウナシ谷
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,145m
過去天気図(気象庁) | 2003年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
http://k3.fc2web.com/03/08/30/index.html
30日
前晩1時半までに完璧に準備して寝て4時半起き。始発に乗って6時半過ぎに近鉄長野線川西駅で降り、そこからT井ちゃんの車で神童子谷取りつきへ向かう。釣師のモノらしき車が多い。車を停めT井ちゃんは荷物の選別&パッキングを始めた。俺は昨日 必死で寝る前にシとったっちゅうのに…。今更イカっても しゃぁないんでノンビリモードに切り替える。9時過ぎに取りつきに着いたが歩きだしたのは10時前。
車道の延長を歩いていこうとすると微妙に歩き難いが数m降りるとチャンとした道に出た。最後の橋のスグのとこから道があるみたい。観察力不足…。
川沿いまで降りると鉄製の橋が ここかしこに架かった歩道がある。仕事道?!ところどころ崩壊しているが概ね歩きやすい。しばらく行って道が消えたところから川に入ってパシャパシャ歩く。休憩中の渓流釣師に追いつく。訊くと「ココはアマゴやのぉて岩魚や」ゆーたはる。美味いんやろなー。またしばらく行くとプチジェットスライダー&深釜がある。「滑り台して遊びたいなー」とも思うが 写真を撮りながら歩いてる俺を置いてT井ちゃんは先先と行き既に視界から消えている。ココの水は大変チメたい。先週の葛谷よりもっとチメたい。滑り台ごっこに後ろ髪を引かれつつも そのまま斜滝を登っていく。残置のハーケンやロープもあった。釣師御用達?!
じきに写真で見覚えのある滝に着く。ノウナシ谷出合の下の滝や。写真を撮るためT井ちゃんに釜を泳いでもらうと奴は そのまま右側水流の右脇にとりついて水流脇を登ろうとしている。左右の斜面から簡単に巻けそう。滝は2条になっていて右側水流の高さは とりあえず3mってとこだが結構いやらし系。追っかけてとりつくがT井ちゃん苦労してて登れなさげ。水流脇には残置ハーケン一本。水流から離れて やや高いところに 残置ハーケン&シュリンゲ一本。俺も水流横をトライしてみるが あと1mほどが登れない。しゃぁないんでスグ右側の壁の細かいホールドをウシウシと登ってバンドに出る。ビレイしてT井ちゃんも登ってくる。もう一段上のバンドに上がり簡単に落ち口へ立つと そこはノウナシ谷出合。樋上さんガイドに書いたぁる美瀑がスグ見えている。美瀑下のキレイな釜を左からヘツって水流左側をマイナスイオンを吸収しながら登る。細かいホールドがよぉけあって登りやすい。落ちてもドボンで済むし。
一服して歩き始める。滝は大して無いが景色・雰囲気は ごっつええ感じ。しばらく歩くとノウナシ滝に出た。右から高巻いて問題なく落ち口に立てた。が、T井ちゃんは落ち口付近へ降りる時に 鍛錬のため?!険しいルート取りでプチやばげな斜面を降りてきた。またちょっと行くと今度は千寿滝。看板あり。だいぶ右から高巻くルートが安全牌っぽいが水流すぐ右のルンゼの壁をジグザグに登ってみることにする。とりあえず岩場の手前までズルズルの斜面をシャコシャコと登る。そこから斜めに2m弱の岩場があり溝が入っている。岩はヌルっててコケが生えている。ロープをおろしてT井ちゃんに下でビレイしてもらう。最初、溝を持ってレイバック気味に登ろうとするが泊まりのザックが山側の岩に当たり バランスが悪くて無理。後で荷揚げするか それとも他の手段で登るか…。なんとなく荷揚げは気が進まないので溝に手足を突っ込んで岩に背中半分を当てて尺取虫のように登る。ウシャウシャと少し進んだところでランニングとしてタランゴを突っ込もーとするが巾が合わず諦める。尺取虫登りでの前進は これ以上 無理となり、意を決して背中を岩場から起こして足で立ち込む。なんとか立てた。あとはヒタヒタと登り 嫌らし系にサヨナラ。潅木つかみで1mほど登るとバンドに出たので そこでT井ちゃんをビレイする。つるべ式で今度はT井ちゃんがトップ。さほど悪場は無く馬頭滝が よく見える辺りまで行ってもらってビレイ解除。馬頭滝下に降りても直登は無理っぽいので そのまま巻きにかかる。馬頭滝の巻きは踏み跡がついてて楽に落ち口に立てた。落ち口には流木がかかっているのでT井ちゃんに その上でポーズをとってくれるように頼むが全身で拒否されてしまう。
またもやイイ雰囲気のところを歩いていくと 今度は地蔵滝。水流左側が直登できそうやけど なんか疲れてきたので少し一服してから左岸を楽に巻く。その後 水量も減りだしたし、これ以上いくと稜線に近づいて朝が冷えそうなのでテン場を探しながら歩く。と、すぐにキャンプ場みたいなところにたどり着き水はチョロチョロだが焚き木が よぉけあるし平地が広いのでココにする。一応 少し先も偵察に行くが傾斜がキツくなってきているので今日はココでおしまい。
焚き木を集める。T井ちゃんにテントを張ってもらう。3人ねてもOKっぽいデカいテント。T井ちゃん、一瞬、火つけに てこずっとったけど じきに燃え上がってきた。アメリカ先住民の家チックに焚き木を立てて組んでいたが、燃え上がってからは熱効率が悪いようなので横に並べる方式にさしてもろた。T井ちゃんに おかずを頼んどいたら、結構 豪勢な感じで出来あがった。キムチ・茄子・エノキ入りのヘルシー春雨。腹満腹になった。ビール・焼酎・チューハイなどでホロホロ酔いになりT井ちゃんに説教じみたコトを話してた気がする。T井ちゃん、すんませーん。バカなアタチを許してぇ〜ん。爆睡。
31日
この日は早い目に下山したかったんで薄暗い内から起きるはずがスッカリ明るくなっている。ラーメンライスをチマチマ食って片付けて歩き出す。早く帰るため脇ノ宿跡付近のコルを目指すつもりやったけど、T井ちゃんの「女人結界を見たい」っちゅう野望を叶えるため阿弥陀ヶ森を目指すことにする。朝一からゴーロだが、さほどキツいわけでもない。写真を撮りもってボチボチ行ってるとT井ちゃんはスグ見えなくなる。なかなかイイ感じの景色。ゴーロを抜けるとナメナメ。遊歩道のように歩き易いところを過ぎると倒木が時々出てきて障害物競走系。どんどん斜度が緩くなり「稜線まではマダマダかなー」と思っていると傾斜がついてきて最後にエンヤコラ登るとヒョコっと道に出た。大峰の縦走路かな。北へ50m先に何か見えてるので行ってみると女人結界門やった。少し一服。
ココは三叉路のようになっているが一本は道が荒れ気味。立派で歩きやすい道を選んでトコトコ歩いてると最初 南向きやったのが段々と東を向きだした。5分ほど行くが完全に東向き。「柏木道」の看板もある。おかしいなってことで地図を見ると なんか全然ちがう方に来てるっぽい。こっちに降りてもうたら車とりに行くの大変やん。ってことで女人結界門まで引き返し、詰めてきた時にヒョコっと出た道のほうを辿る。柏木道に比べると あまり整備されてる感じではないけど、テープは分かりやすくつけられてるし南向きになっているので そのまま辿ると じきに脇ノ宿跡に着く。
時々広がる景色を眺めながら延々と縦走路を歩く。赤いフンドシみたいなのが所々につけられていて「危険」とか「アブナイ」とか書いたぁる。小普賢の岩場から写真を撮ってるとT井ちゃんはドンドン行って見えなくなる。大普賢の手前で"和佐又のほうに行く道"と"ピークに登る道"と"ピークを右から巻く道"とに分かれている。「T井ちゃん どっちに行ったんかな?!とりあえずピークまで行って巻き道と合流するとこまで行ったら待ってくれてるやろ」と予想してピークを目指す。ピークにはT井ちゃん居らず。「まさか和佐又になんか行ってへんやろな…」嫌な予感がして呼子を鳴らす。遠くから呼子の反応がある。でも どっちから音がしとるのかイマイチ分からない。なんか先の方から聴こえてる気もする。鳴らしながら国見岳方面へと降りていく。段々と反応が小さくなる。…どうゆうこっちゃ。じきに巻き道との合流地点に着いたので とりあえずココで鳴らしながら待ってみることにする。反応が小さくなり、その内また近づいてきてT井ちゃんはピーク側から降りてきた。訊くと「下向いて歩いとったし分岐点には気づかず そのまま巻き道のほうへ歩いていってた。巻き道を少し行って稜線を離れだしたことに気づき『せっかくやから大普賢のピークを踏みたい』と思って道を戻った。呼子は『ピークで待っとってくれよー』との気持ちを込めて吹いていた」とのこと。気持ち伝わらんかったけど まーまた合流できたし えっか。俺的には とにかく合流できたのでホっとしていた。
しばらく下ってコルにつき、国見岳に向けて登り返し。ここいらから雲が晴れてきてメッチャ暑なってくる。「暑い、暑い」と言いながら登るとピークっぽいところに着き、結界のようなロープが張られている。T井ちゃんキジ撃ち休憩。
地形図、GPSを見て"ココが間違いなく国見岳であること" と "自分がこれから辿りたいルート"とを確認する。まずは結界ロープ?を跨いで西へ向かい、すぐ二つ並ぶピークの左側を目指す。最初のコルまではあまり苦も無く降りれたが、その後の登り返しからエラい。何がエラいって石楠花だとか何か分からんけど木ぃやらなんやらを漕いでいくのがキツい。あまり稜線から離れてしまうと位置を把握しにくくなるので なるべく稜線近くで歩きやすそうなルートを探しもって登っていく。GPSを見ると既に電波は入らず…、もぉ…役立たず。T井ちゃんが遅れだしたので「元気けー?」と声かけると「いけるー」と返事あり。(後に「あの時は石楠花漕ぎで燃え尽きそうになってた」と漏らしていた)
二つ並ぶピークの境目のルンゼっぽいとこを登って左側のピークに出るが木で視界は利かない。平らなピークの奥の方まで行って磁石を見て南へ南へと稜線っぽいところを降りていく。少し行くと視界が出てきて 自分の行きたいオソゴヤ谷右岸尾根がハッキリと見えたので一安心。南西に向きだした稜線っぽいところを降りていくと なんとなく踏み跡っぽいところが出てきたので それを辿る。じきに右が伐採地になってるとこに出る。眼前に稲村ヶ岳・バリゴヤの頭…と山並み見える、カッチョええ。踏み跡は伐採地の端っこに続いてるので それを辿る。ほぼ尾根上。やがて尾根は西を向き傾斜が緩くなってくる。そこいらで黄色の境界杭発見。続く踏み跡は真西に向かっている。が、ここが1358m標準点だろうと想定し(ここでもGPSは入ってなかった、木が濃かったせいか…)、地形図とにらめっこして その踏み跡とはオサラバして南西へと稜線を辿る。じきに また踏み跡が出てきて尾根が西に向きだしたので「あってるなー」とホっとする。時々休憩しながら そのまま踏み跡を辿ると傾斜が出てきてドンドン降りだす。神童子谷沿い車道まで標高差あと100mを切ったところで左右に道が分かれる。左のほうが行き易そーに見えたので そっちを選びジグザグに降りていくと やがて見覚えのある梯子段が出てきてアスファルトの道が覗いている。トコトコと梯子段を降りる。フー、暑いっ!無事を祝してT井ちゃんとハイタッチ。途中の小枝谷で靴を洗って上流側の駐車地へと戻る。車のワイパーには出発時に挨拶をした別の遡行者からのメモが挟んだぁった。粋に感じる。
着替えて車で走ってると家族連れで水浴びに来てる客を よぉけ見かける。弥山川の道の分岐のとこで知人の車を発見。さっきの遡行者のメモをマネて同じようにワイパーに挟んでおく。水浴び客で一杯の道を通って そのまま行ってると なぜか309号を外れて阪本方面への道に入ってる。おいおい …と取って返してカドヤ食堂でザルそばを食う。南海高野線金剛駅まで送ってもらって電車で帰途に。
T井ちゃん、色々お世話になりました。
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