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Yamareco

記録ID: 1600297
全員に公開
ハイキング
日光・那須・筑波

【三峯五禅頂のみち⑭】古峯神社・巴ノ宿・掛合宿・古谷宿

2018年09月28日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:26
距離
18.7km
登り
1,531m
下り
1,026m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:25
休憩
3:58
合計
11:23
距離 18.7km 登り 1,533m 下り 1,029m
8:42
9:51
72
11:03
11:10
5
11:15
11:38
21
行者八竜
11:59
12:09
22
12:31
12:35
20
12:55
27
13:22
13:41
13
13:54
14:17
65
15:22
16:27
8
掛合宿
16:35
6
16:41
16:56
26
17:22
17:23
2
17:25
ゴール地点
これは池田正夫『全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道』(随想舎 2009年刊行)の記述を辿るシリーズ山行です。
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
  冬峯『冬峯手鑑』
  華供峯『華供峯副大宿手日記』
  夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
  五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。


【通過した三角点】
3等「焼山」1328.79m 水44 正常
3等「石沢」1420.25m 白12 正常:「上都賀郡足尾村字細鈴 俗稱石沢山」
天候 晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2018年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
事前に細尾峠に自転車をデポしておきました。
ファイル
9/27~9/30、4日間の日光滞在中に採ったウェイポイントをまとめてみました。
(更新時刻:2018/10/21 21:48)
昨夜は古峯神社の宿坊に泊まった。
今日の山行はそこからスタート。
いわゆる"禅頂行者みち"を経て、予め自転車をデポしておいた細尾峠を目指す。
2018年09月28日 05:52撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 5:52
昨夜は古峯神社の宿坊に泊まった。
今日の山行はそこからスタート。
いわゆる"禅頂行者みち"を経て、予め自転車をデポしておいた細尾峠を目指す。
神社に併設された庭園、古峯園は夜間は閉鎖されている。
深山巴ノ宿への旧道はおそらくこの中を通っていたはずだが、今はガマン。
2018年09月28日 06:00撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 6:00
神社に併設された庭園、古峯園は夜間は閉鎖されている。
深山巴ノ宿への旧道はおそらくこの中を通っていたはずだが、今はガマン。
遠巻きに園内を眺めつつ、県道58号線(草久足尾線)の舗装路を歩く。
2018年09月28日 06:10撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 6:10
遠巻きに園内を眺めつつ、県道58号線(草久足尾線)の舗装路を歩く。
出来るだけ旧道を辿りたいので、カーブ17の足尾沢1号砂防堰堤から県道を外れ、足尾沢の右岸を歩いてみた。
途切れがちだが、旧い踏み跡が残っている。
2018年09月28日 06:26撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
9/28 6:26
出来るだけ旧道を辿りたいので、カーブ17の足尾沢1号砂防堰堤から県道を外れ、足尾沢の右岸を歩いてみた。
途切れがちだが、旧い踏み跡が残っている。
カーブ20付近で県道を乗越す。
この先の旧道が分からず、右往左往してしまった。
2018年09月28日 06:30撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 6:30
カーブ20付近で県道を乗越す。
この先の旧道が分からず、右往左往してしまった。
道が分からない。
道路際に白炭用と思われる炭窯跡が残っていた。
煙道まできれいに残っているのは珍しい。
2018年09月28日 06:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 6:45
道が分からない。
道路際に白炭用と思われる炭窯跡が残っていた。
煙道まできれいに残っているのは珍しい。
そのすぐ脇には、石組みを解体されたかと思われる窯跡あり。
天井が落ちるか何かして、すぐ隣で窯を打ち直したのだろうか。
2018年09月28日 06:42撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 6:42
そのすぐ脇には、石組みを解体されたかと思われる窯跡あり。
天井が落ちるか何かして、すぐ隣で窯を打ち直したのだろうか。
旧道を探してウロウロ歩く。
画像は足尾沢2号砂防堰堤が堰き止めた水溜り。
奥で光る尾根は地蔵尾根。
2018年09月28日 06:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 6:49
旧道を探してウロウロ歩く。
画像は足尾沢2号砂防堰堤が堰き止めた水溜り。
奥で光る尾根は地蔵尾根。
カーブ25のすぐ西側、踏跡が明瞭だった地点。
あとはほとんど道を追えず__
2018年09月28日 06:57撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 6:57
カーブ25のすぐ西側、踏跡が明瞭だった地点。
あとはほとんど道を追えず__
カーブ29まで登ってきてしまった。
2018年09月28日 07:00撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 7:00
カーブ29まで登ってきてしまった。
カーブ29の古峰ヶ原登山口から登山道に入る。
2018年09月28日 07:04撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 7:04
カーブ29の古峰ヶ原登山口から登山道に入る。
へつり地蔵の磐座に到着。
2018年09月28日 07:10撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 7:10
へつり地蔵の磐座に到着。
へつり地蔵に参っていく。
お地蔵様を守る小堂には3基の礎石があるのに、地蔵尊は2体しか乗っていない。
いずれも丁寧な造りだが、銘は見つからなかった。
中央の1体。
2018年09月28日 07:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 7:20
へつり地蔵に参っていく。
お地蔵様を守る小堂には3基の礎石があるのに、地蔵尊は2体しか乗っていない。
いずれも丁寧な造りだが、銘は見つからなかった。
中央の1体。
左のお地蔵さまは、顔がハツられてるように見えた。
余った右端の礎石にはタヌキの置物が置かれている。
2018年09月28日 07:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 7:20
左のお地蔵さまは、顔がハツられてるように見えた。
余った右端の礎石にはタヌキの置物が置かれている。
「足尾沢は左岸に行者沢、中ツ沢、アレッ沢が流れ込み、右岸にはキオトシ沢が流れ込む(p.42)」とあるのだが、僕にはどれがどれだか分らない。
橋の架かる枝沢を渡る。上流から2筋の流れが合わさって足尾沢に流れ込む。
左岸から流れ込むこの沢の名は、何なんだろう?

往年を知る登山の先輩の方々には、こうした地名を地図に記して残してほしいと痛切に思っている。広く公表していただきたい。
2018年09月28日 07:31撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 7:31
「足尾沢は左岸に行者沢、中ツ沢、アレッ沢が流れ込み、右岸にはキオトシ沢が流れ込む(p.42)」とあるのだが、僕にはどれがどれだか分らない。
橋の架かる枝沢を渡る。上流から2筋の流れが合わさって足尾沢に流れ込む。
左岸から流れ込むこの沢の名は、何なんだろう?

往年を知る登山の先輩の方々には、こうした地名を地図に記して残してほしいと痛切に思っている。広く公表していただきたい。
標高1020mあたりで右岸から入る枝沢。
キオトシ沢なのかな?
2018年09月28日 07:38撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 7:38
標高1020mあたりで右岸から入る枝沢。
キオトシ沢なのかな?
炭窯跡をまた見つけた。
こちらはほぼ埋没してしまっている。
登山道と並走しているのが旧道のように見えるが、自信がない。
2018年09月28日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 7:41
炭窯跡をまた見つけた。
こちらはほぼ埋没してしまっている。
登山道と並走しているのが旧道のように見えるが、自信がない。
旧道を求めて、コンクリート橋のところから登山道を離れて歩いた。
大した成果もないまま県道に乗り上げてしまう。
2018年09月28日 07:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 7:55
旧道を求めて、コンクリート橋のところから登山道を離れて歩いた。
大した成果もないまま県道に乗り上げてしまう。
県道に乗ったものの旧い踏跡を見つけてまたコンクリート橋まで戻ってみる。
この日の山行でも42・131頁の石仏と128頁の山神碑を見つけられなかった。
2018年09月28日 08:03撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:03
県道に乗ったものの旧い踏跡を見つけてまたコンクリート橋まで戻ってみる。
この日の山行でも42・131頁の石仏と128頁の山神碑を見つけられなかった。
収穫なく、最後は古峰ヶ原峠の東屋近くに登り上げた。
2018年09月28日 08:18撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 8:18
収穫なく、最後は古峰ヶ原峠の東屋近くに登り上げた。
古峰ヶ原湿原を見下ろす。
遊歩道を辿って深山巴ノ宿へ向かう。
2018年09月28日 08:24撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 8:24
古峰ヶ原湿原を見下ろす。
遊歩道を辿って深山巴ノ宿へ向かう。
クモガタヒョウモン。
2018年09月28日 08:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:25
クモガタヒョウモン。
遊歩道に沿うように咲き乱れていたトリカブト。
2018年09月28日 08:31撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 8:31
遊歩道に沿うように咲き乱れていたトリカブト。
深山巴ノ宿に到着。
2018年09月28日 08:39撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:39
深山巴ノ宿に到着。
ここは本当によくできた、夢のような地形だと改めて思う。
2018年09月28日 08:40撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 8:40
ここは本当によくできた、夢のような地形だと改めて思う。
深山巴ノ宿全景。
本殿と思われる石宮の中には「日本武尊」「勝道上人」「大天狗烏天狗」の三柱が祀られていた。
2018年09月28日 09:51撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 9:51
深山巴ノ宿全景。
本殿と思われる石宮の中には「日本武尊」「勝道上人」「大天狗烏天狗」の三柱が祀られていた。
ご神木(イチイ?)の根方に山王院の碑伝あり。
打札はしていなかった。
2018年09月28日 08:47撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
9/28 8:47
ご神木(イチイ?)の根方に山王院の碑伝あり。
打札はしていなかった。
もう一本、注連縄されたトチノキ。
2018年09月28日 08:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:55
もう一本、注連縄されたトチノキ。
『全踏査』45頁に「貞享元年に建立の金剛童子立像」とある像。
銘は摩耗し、ほとんど読めなくなっている。
金剛童子は本当に分かりにくい仏さまで、実態がつかめないでいる。作例によって幅もあるようだ。この像は右手に剣、左手に羂索を持ち、頂蓮のような冠を被って、火焔を背負っている。不動明王と異なるように感じるのは服装くらいだ。
この像、カワゴ石で池田さんが不動明王像だと説明されていた像と、像容がよく似ている。
2018年09月28日 08:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 8:43
『全踏査』45頁に「貞享元年に建立の金剛童子立像」とある像。
銘は摩耗し、ほとんど読めなくなっている。
金剛童子は本当に分かりにくい仏さまで、実態がつかめないでいる。作例によって幅もあるようだ。この像は右手に剣、左手に羂索を持ち、頂蓮のような冠を被って、火焔を背負っている。不動明王と異なるように感じるのは服装くらいだ。
この像、カワゴ石で池田さんが不動明王像だと説明されていた像と、像容がよく似ている。
傍らにある地蔵菩薩坐像。
「天明二寅年奉納の地蔵菩薩坐像、奉納者は隼人秀珍、當宿建立願主恵禅(p.46)」
2018年09月28日 08:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:43
傍らにある地蔵菩薩坐像。
「天明二寅年奉納の地蔵菩薩坐像、奉納者は隼人秀珍、當宿建立願主恵禅(p.46)」
ぼやぼやしていたら今回も「天明二寅年」「隼人秀珍」の部分を確認し忘れた。
悔しい。
2018年09月28日 08:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:45
ぼやぼやしていたら今回も「天明二寅年」「隼人秀珍」の部分を確認し忘れた。
悔しい。
「中州中央の一段高くなった小平地に四基の金剛堂が居並ぶ(p.44)」として4基の江戸期石祠が紹介してあるのだが、現状は昭和47年奉納の石祠2基と3基の江戸石祠があるのみである。
向拝柱のあるものが昭和の石祠。
2018年09月28日 09:19撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
9/28 9:19
「中州中央の一段高くなった小平地に四基の金剛堂が居並ぶ(p.44)」として4基の江戸期石祠が紹介してあるのだが、現状は昭和47年奉納の石祠2基と3基の江戸石祠があるのみである。
向拝柱のあるものが昭和の石祠。
前から見て後列右側の金剛堂が最も古く、44頁に「明和七庚寅歳 / 卯月廿弐日建立」「奉建立深山辨財天弐社」とあるうち「卯月廿弐日建立」の部分は読みにくい。
後列左側の金剛堂は左面に「天保十巳亥天三月」「前鬼主水富義」「後鬼縫殿董勇」、右面に「鏡徳坊禅□ 圓融坊貞誠 妙月坊成海」の銘があると池田さんは記録されているのだが、このうち肝心の前鬼・後鬼云々の個所がほとんど読めなくなっている。「後鬼縫殿董勇」の文言はとても気になる。
また後列中央にあると書かれている「度衆 大月□」「文化五戌辰年正□」「奉寄進□」の金剛堂は、現在そこにはない。仔細は不明である。
2018年09月28日 08:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 8:49
前から見て後列右側の金剛堂が最も古く、44頁に「明和七庚寅歳 / 卯月廿弐日建立」「奉建立深山辨財天弐社」とあるうち「卯月廿弐日建立」の部分は読みにくい。
後列左側の金剛堂は左面に「天保十巳亥天三月」「前鬼主水富義」「後鬼縫殿董勇」、右面に「鏡徳坊禅□ 圓融坊貞誠 妙月坊成海」の銘があると池田さんは記録されているのだが、このうち肝心の前鬼・後鬼云々の個所がほとんど読めなくなっている。「後鬼縫殿董勇」の文言はとても気になる。
また後列中央にあると書かれている「度衆 大月□」「文化五戌辰年正□」「奉寄進□」の金剛堂は、現在そこにはない。仔細は不明である。
早発ちだったので、古峯神社の朝食をおにぎりにして持たせてもらっていた。
昼食用にキープしていたのだが、ここで食べてしまう。
2018年09月28日 09:10撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 9:10
早発ちだったので、古峯神社の朝食をおにぎりにして持たせてもらっていた。
昼食用にキープしていたのだが、ここで食べてしまう。
ところで宿の東側に鳥居の部材が打ち捨てられていた。
2018年09月28日 08:48撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 8:48
ところで宿の東側に鳥居の部材が打ち捨てられていた。
出向いてみると木橋がある。
その先を辿ってみると__
2018年09月28日 09:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 9:43
出向いてみると木橋がある。
その先を辿ってみると__
マーキングがあった。
少し追ってみたが__
2018年09月28日 09:44撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 9:44
マーキングがあった。
少し追ってみたが__
やはり見失った。
このまま進めば、ニノ鳥居あたりから登山道に入り、三枚石に向かうのだと思う。
巴ノ宿での修業は冬峯で26泊・華供峯で10泊という、長期逗留する籠り修行だった。華供峯においてはここから三枚石を往復している。
2018年09月28日 09:46撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
9/28 9:46
やはり見失った。
このまま進めば、ニノ鳥居あたりから登山道に入り、三枚石に向かうのだと思う。
巴ノ宿での修業は冬峯で26泊・華供峯で10泊という、長期逗留する籠り修行だった。華供峯においてはここから三枚石を往復している。
さて、その橋が架かっていた場所あたりだが__
2018年09月28日 09:50撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 9:50
さて、その橋が架かっていた場所あたりだが__
なぜかいくつかの羽釜や文化鍋、おろし金が打ち捨てられていた。
44頁に写真のある擬宝珠は見つけられず。

巴ノ宿でゆっくりしすぎたかもしれない。
先へ進む。
2018年09月28日 09:44撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 9:44
なぜかいくつかの羽釜や文化鍋、おろし金が打ち捨てられていた。
44頁に写真のある擬宝珠は見つけられず。

巴ノ宿でゆっくりしすぎたかもしれない。
先へ進む。
住家比定地の金剛堂に向かう。
2018年09月28日 09:53撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 9:53
住家比定地の金剛堂に向かう。
県道沿いのミズナラにもたれかかるようにして残っている、母屋を欠いた金剛堂。
住家の比定地である。(142頁)
2018年09月28日 09:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 9:55
県道沿いのミズナラにもたれかかるようにして残っている、母屋を欠いた金剛堂。
住家の比定地である。(142頁)
ここには住家と称する掛小屋があったのだが、『冬峯副大宿手日記』によれば宿以外の3つの掛小屋は出立前に焼き払われたらしい。(52頁)
2018年09月28日 09:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 9:55
ここには住家と称する掛小屋があったのだが、『冬峯副大宿手日記』によれば宿以外の3つの掛小屋は出立前に焼き払われたらしい。(52頁)
足尾道の辻を目指す。
2018年09月28日 10:00撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:00
足尾道の辻を目指す。
足尾道に出た。
画面左の石積みの上にあるのが__
2018年09月28日 10:07撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:07
足尾道に出た。
画面左の石積みの上にあるのが__
首欠けの地蔵菩薩坐像(55・142頁)
お地蔵様の首に、どなたかが石を置いたようだ。
山王院の碑伝あり。
2018年09月28日 10:08撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 10:08
首欠けの地蔵菩薩坐像(55・142頁)
お地蔵様の首に、どなたかが石を置いたようだ。
山王院の碑伝あり。
背中に掘られた「金剛山」
古峰原講供養塔は、神仏分離令以前は「金剛山」と彫られるのが通例だった。当地にあっては"金剛山"という名称自体が古峯神社を表していたと言ってもいいかもしれない。
古峯神社は日光山の分地のような性格が強く、その歴史は修験者とともにある。日光との関わりから生まれた力が古峰原講の原動力だった気がしてならない。
2018年09月28日 10:08撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
4
9/28 10:08
背中に掘られた「金剛山」
古峰原講供養塔は、神仏分離令以前は「金剛山」と彫られるのが通例だった。当地にあっては"金剛山"という名称自体が古峯神社を表していたと言ってもいいかもしれない。
古峯神社は日光山の分地のような性格が強く、その歴史は修験者とともにある。日光との関わりから生まれた力が古峰原講の原動力だった気がしてならない。
さて、ここから"禅頂修験のみち"までの区間は初めて歩く。
歩き始めたら、意外なことに山林局の次三角点に出合った。
2018年09月28日 10:22撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:22
さて、ここから"禅頂修験のみち"までの区間は初めて歩く。
歩き始めたら、意外なことに山林局の次三角点に出合った。
山林局次三角点。
他に刻まれているのは「山」の一字のみ。
2018年09月28日 10:21撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:21
山林局次三角点。
他に刻まれているのは「山」の一字のみ。
行者沼に到着。
2018年09月28日 10:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 10:25
行者沼に到着。
行者沼。
ここで一般登山道に出合う。
登山道を進み__
2018年09月28日 10:26撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 10:26
行者沼。
ここで一般登山道に出合う。
登山道を進み__
"大天狗之大神"に到着。
2018年09月28日 10:29撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
9/28 10:29
"大天狗之大神"に到着。
大天狗之大神に掲げられた掛け軸。
これも僕には仔細が分からない。
2018年09月28日 10:30撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 10:30
大天狗之大神に掲げられた掛け軸。
これも僕には仔細が分からない。
"禅頂修験のみち"に入った。
この尾根は立派なミズナラがとても多く、好きな道だ。
2018年09月28日 10:33撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:33
"禅頂修験のみち"に入った。
この尾根は立派なミズナラがとても多く、好きな道だ。
ヌタ場あり。
しばらくは高低差の少ない稜線歩き。
2018年09月28日 10:35撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:35
ヌタ場あり。
しばらくは高低差の少ない稜線歩き。
最近トレランのレースがあったらしく、ルート上に多くの白テープが残されていた。
2018年09月28日 10:40撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:40
最近トレランのレースがあったらしく、ルート上に多くの白テープが残されていた。
行者清水に到着。
水量豊富だった。
2018年09月28日 10:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 10:49
行者清水に到着。
水量豊富だった。
行者清水源流部。
登山道のすぐ脇にある小さな窪地である。
2018年09月28日 10:51撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:51
行者清水源流部。
登山道のすぐ脇にある小さな窪地である。
行者平を通過。
2018年09月28日 10:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 10:55
行者平を通過。
行者岳に到着。
3等三角点「焼山」あり。
山王院の碑伝があった。
2018年09月28日 11:03撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 11:03
行者岳に到着。
3等三角点「焼山」あり。
山王院の碑伝があった。
RKさん山名板あり。
2018年09月28日 11:08撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 11:08
RKさん山名板あり。
行者岳〜薬師岳の区間で、池田さんはこのあたりのピークや鞍部の名前をいろいろと書き起こしてくれている。
行者岳から下りきったこの辺りが"行者のタァー(p.57)"か。
2018年09月28日 11:13撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:13
行者岳〜薬師岳の区間で、池田さんはこのあたりのピークや鞍部の名前をいろいろと書き起こしてくれている。
行者岳から下りきったこの辺りが"行者のタァー(p.57)"か。
そこから登り返せば、斜面の途中に「金剛童子」との銘板が掲げられた"行者八竜"がある。
幾つもの大岩を八竜に見立てたものかと思われる。
2018年09月28日 11:15撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:15
そこから登り返せば、斜面の途中に「金剛童子」との銘板が掲げられた"行者八竜"がある。
幾つもの大岩を八竜に見立てたものかと思われる。
行者八竜の金剛堂と山王院碑伝。
金剛堂は本光坊亮貞が享保20年(1735)に奉納したもの。
2018年09月28日 11:17撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:17
行者八竜の金剛堂と山王院碑伝。
金剛堂は本光坊亮貞が享保20年(1735)に奉納したもの。
端正な造りだ。
南南西向き。
2018年09月28日 11:19撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 11:19
端正な造りだ。
南南西向き。
行者八竜にて。
2018年09月28日 11:21撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:21
行者八竜にて。
行者八竜から上り詰めると平坦なピークが長く続く。
その東端あたりに__
2018年09月28日 11:44撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 11:44
行者八竜から上り詰めると平坦なピークが長く続く。
その東端あたりに__
山林局主三角点があった。
58頁にある"松倉(別称白樺平)"はこの平坦な頂上部のいずれかだと思う。
2018年09月28日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:45
山林局主三角点があった。
58頁にある"松倉(別称白樺平)"はこの平坦な頂上部のいずれかだと思う。
標高点1267はこのあたり。
高低差の少ない平坦部。
2018年09月28日 11:52撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:52
標高点1267はこのあたり。
高低差の少ない平坦部。
大岩山に到着した。
2018年09月28日 11:58撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 11:58
大岩山に到着した。
カツカツンさんによる日光山紀行山名板あり。
2018年09月28日 11:58撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 11:58
カツカツンさんによる日光山紀行山名板あり。
山王院碑伝あり。
2018年09月28日 11:59撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 11:59
山王院碑伝あり。
大岩山と唐梨子山との鞍部。
このあたりが"大岩ノタァー(p.59)"か。
2018年09月28日 12:16撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 12:16
大岩山と唐梨子山との鞍部。
このあたりが"大岩ノタァー(p.59)"か。
緩やかな唐梨子山の斜面を登っていくと、頂上付近で湧水がある。
2018年09月28日 12:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:25
緩やかな唐梨子山の斜面を登っていくと、頂上付近で湧水がある。
湧水地のうちの一。
見渡すと何か所かから水が湧いているの様子が分かる。
これは登山道上の湧水地点。
2018年09月28日 12:26撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:26
湧水地のうちの一。
見渡すと何か所かから水が湧いているの様子が分かる。
これは登山道上の湧水地点。
水量もある。
フィルター使えば上等の水質。
2018年09月28日 12:26撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:26
水量もある。
フィルター使えば上等の水質。
唐梨子山に到着した。
2018年09月28日 12:30撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:30
唐梨子山に到着した。
これで"けなしやま"と読む。
2018年09月28日 12:32撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:32
これで"けなしやま"と読む。
唐梨子山にて。
置き忘れたみたいに、一枚だけ碑伝あり。
2018年09月28日 12:33撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:33
唐梨子山にて。
置き忘れたみたいに、一枚だけ碑伝あり。
ここもカツカツン山名板。
2018年09月28日 12:33撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:33
ここもカツカツン山名板。
頂上からやや下ると竜之宿八竜がある。
先ほど通った南斜面と同様に、あたりには水が沁みだしているような場所が見える。湧水の確認は怠った。
巨岩が散乱する風景。
2018年09月28日 12:38撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:38
頂上からやや下ると竜之宿八竜がある。
先ほど通った南斜面と同様に、あたりには水が沁みだしているような場所が見える。湧水の確認は怠った。
巨岩が散乱する風景。
巨岩の陰に大日如来あり。
無銘かと思われる。
山王院碑伝あり。
竜之宿八竜では冬峯の際、一泊している。
2018年09月28日 12:42撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:42
巨岩の陰に大日如来あり。
無銘かと思われる。
山王院碑伝あり。
竜之宿八竜では冬峯の際、一泊している。
そこから下りきればハガタテ平に到着。
2018年09月28日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 12:56
そこから下りきればハガタテ平に到着。
ハガタテやハナタテと名の付く峠や薙は多くある。
いずれも登るほどにどんどん勾配が強まる地形。
"端タテ(ハナタテ)"が語源なのだろうと思う。
地蔵岳山頂に向かってせり上がる、この谷の勾配も凄いものがある。
2018年09月28日 13:06撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 13:06
ハガタテやハナタテと名の付く峠や薙は多くある。
いずれも登るほどにどんどん勾配が強まる地形。
"端タテ(ハナタテ)"が語源なのだろうと思う。
地蔵岳山頂に向かってせり上がる、この谷の勾配も凄いものがある。
地蔵岳山頂に到着。
金剛堂から山頂までは20m程度。
2018年09月28日 13:22撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 13:22
地蔵岳山頂に到着。
金剛堂から山頂までは20m程度。
南南西向きに建つ地蔵岳金剛堂。
やはり地蔵尊だろうか。
山王院碑伝あり。
2018年09月28日 13:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 13:23
南南西向きに建つ地蔵岳金剛堂。
やはり地蔵尊だろうか。
山王院碑伝あり。
「両五十五峯 前鬼隼人藤原重幸 世話」
名著出版『日光山と関東の修験道』において中川光憙氏が「西五十五峯」と書かれているが、おそらく誤植だと思われる。
禅頂行者みちには古峯神社石原家(前鬼隼人・前鬼主水)の痕跡が数多く遺っているのだなあと、この日の山行を通して実感した。
2018年09月28日 13:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 13:25
「両五十五峯 前鬼隼人藤原重幸 世話」
名著出版『日光山と関東の修験道』において中川光憙氏が「西五十五峯」と書かれているが、おそらく誤植だと思われる。
禅頂行者みちには古峯神社石原家(前鬼隼人・前鬼主水)の痕跡が数多く遺っているのだなあと、この日の山行を通して実感した。
地蔵岳山頂にあった標石は主図根点であった。
「宇1」と刻まれていた。
山名板は画像に写っているこの1枚のみ。
2018年09月28日 13:38撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 13:38
地蔵岳山頂にあった標石は主図根点であった。
「宇1」と刻まれていた。
山名板は画像に写っているこの1枚のみ。
地蔵岳山頂から地蔵尾根を望む。
ここまで来れば薬師岳までもう一息だ。
2018年09月28日 13:40撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 13:40
地蔵岳山頂から地蔵尾根を望む。
ここまで来れば薬師岳までもう一息だ。
標高点1491を通過し__
2018年09月28日 13:52撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 13:52
標高点1491を通過し__
三ツ目に到着。
一息入れた。
2018年09月28日 13:54撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 13:54
三ツ目に到着。
一息入れた。
三ツ目から標高で60mほど下ると、登山道上に眺望のいい岩がある。
2018年09月28日 14:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:25
三ツ目から標高で60mほど下ると、登山道上に眺望のいい岩がある。
眺望岩からの眺めを同定。
天気が良ければ男体も奥白根も見えるはずだ。
2018年09月28日 14:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 14:23
眺望岩からの眺めを同定。
天気が良ければ男体も奥白根も見えるはずだ。
茶ノ木平の"栃木県防災行政無線施設茶ノ木平中継局アンテナ"が見えた。
右後ろは男体山の山体。
2018年09月28日 14:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:23
茶ノ木平の"栃木県防災行政無線施設茶ノ木平中継局アンテナ"が見えた。
右後ろは男体山の山体。
"焼山沢ノ頭(p.62)"を通過。
2018年09月28日 14:34撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:34
"焼山沢ノ頭(p.62)"を通過。
焼山沢ノ頭にあった"山林境界標石121"
2018年09月28日 14:34撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:34
焼山沢ノ頭にあった"山林境界標石121"
そこから細鈴沢ノ頭に向かう途中の尾根肩に石祠がある。
2018年09月28日 14:39撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:39
そこから細鈴沢ノ頭に向かう途中の尾根肩に石祠がある。
承応2年(1653)銘の「清楚な金剛堂(p.62)」である。
南南東向き。
陰刻は摩耗が進んでおり、読み取れる文字は少なくなっていた。
2018年09月28日 14:42撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 14:42
承応2年(1653)銘の「清楚な金剛堂(p.62)」である。
南南東向き。
陰刻は摩耗が進んでおり、読み取れる文字は少なくなっていた。
そこから少し進めば"細鈴沢ノ頭(p.62)"
1406pにあたる。
2018年09月28日 14:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:49
そこから少し進めば"細鈴沢ノ頭(p.62)"
1406pにあたる。
細鈴沢ノ頭にあった図根点。
「足34」と彫ってあった。
2018年09月28日 14:54撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 14:54
細鈴沢ノ頭にあった図根点。
「足34」と彫ってあった。
"権兵衛トヤ(p.64)"とはこのあたりか。
稜線上から見渡しても鳥屋を設けるような棚部は見つけられなかった。
2018年09月28日 15:01撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:01
"権兵衛トヤ(p.64)"とはこのあたりか。
稜線上から見渡しても鳥屋を設けるような棚部は見つけられなかった。
"見晴平(p.64)"とはこのあたりか。
現状では樹勢が勝り、眺望はあまり無い。
2018年09月28日 15:05撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:05
"見晴平(p.64)"とはこのあたりか。
現状では樹勢が勝り、眺望はあまり無い。
ナラノキノトヤはこのあたりか。
ここも棚部は見つからず。
2018年09月28日 15:09撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:09
ナラノキノトヤはこのあたりか。
ここも棚部は見つからず。
1365p"ナラノキ沢ノ頭(p.64)"を通過。
2018年09月28日 15:13撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:13
1365p"ナラノキ沢ノ頭(p.64)"を通過。
"掛合ノトヤ(p.64)"を通過。
2018年09月28日 15:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:20
"掛合ノトヤ(p.64)"を通過。
ここには鳥屋にふさわしい規模の棚部がある。
2018年09月28日 15:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:20
ここには鳥屋にふさわしい規模の棚部がある。
そこから1381pに向けて登れば掛合宿に到着。
宝暦14年(1764)銘金剛堂と、無銘の不動明王坐像。
2018年09月28日 15:24撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 15:24
そこから1381pに向けて登れば掛合宿に到着。
宝暦14年(1764)銘金剛堂と、無銘の不動明王坐像。
への字口の不動明王坐像。
2018年09月28日 15:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 15:25
への字口の不動明王坐像。
金剛堂のすぐ横、東斜面に棚部がある。
掛合宿はここにあっただと思われる。
2018年09月28日 15:27撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 15:27
金剛堂のすぐ横、東斜面に棚部がある。
掛合宿はここにあっただと思われる。
かなりスペースがある。
2018年09月28日 15:30撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 15:30
かなりスペースがある。
宿跡の棚部から見下ろすと、すぐ下にもう一段棚部がある。
2018年09月28日 15:35撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:35
宿跡の棚部から見下ろすと、すぐ下にもう一段棚部がある。
さて、今まで知らなかった石祠が掛合宿のすぐ近くにあった。
宿から距離50mほど戻ると、大岩の陰に年代不詳の石祠があるのだ。
2018年09月28日 15:36撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 15:36
さて、今まで知らなかった石祠が掛合宿のすぐ近くにあった。
宿から距離50mほど戻ると、大岩の陰に年代不詳の石祠があるのだ。
右面に4人、左面に6人の姓名が記されている。
「旧草久村民名(p.66)」だという。
さきほど説明した"掛合ノトヤの棚部"は、このすぐ横にある。
2018年09月28日 15:39撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 15:39
右面に4人、左面に6人の姓名が記されている。
「旧草久村民名(p.66)」だという。
さきほど説明した"掛合ノトヤの棚部"は、このすぐ横にある。
では、掛合宿の閼伽を探しに行こうと思う。
これが今日の山行の一番の目的だった。
見渡しても水場らしい風景は見当たらないので愚直にこの谷を下っていく。
2018年09月28日 15:58撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 15:58
では、掛合宿の閼伽を探しに行こうと思う。
これが今日の山行の一番の目的だった。
見渡しても水場らしい風景は見当たらないので愚直にこの谷を下っていく。
標高90mほど下ると、水場があった。
2018年09月28日 16:02撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:02
標高90mほど下ると、水場があった。
さほど水量はなく汲みにくそうだが、水場発見。
2018年09月28日 16:06撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 16:06
さほど水量はなく汲みにくそうだが、水場発見。
湧水地点から下流を望む。
少し下れば汲みやすい場所もありそう。
2018年09月28日 16:06撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:06
湧水地点から下流を望む。
少し下れば汲みやすい場所もありそう。
では登山道に戻ろう。
上に見えているのは斜面のアゴだ。
2018年09月28日 16:07撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
9/28 16:07
では登山道に戻ろう。
上に見えているのは斜面のアゴだ。
まだその先がある。
登山道に復帰して薬師岳・細尾峠を目指す。
2018年09月28日 16:10撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:10
まだその先がある。
登山道に復帰して薬師岳・細尾峠を目指す。
1381pを通過。
2018年09月28日 16:29撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:29
1381pを通過。
薬師の肩を通過。
2018年09月28日 16:34撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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薬師の肩を通過。
薬師岳頂上南の張り出しから西南を望む。
太陽の真ん前にある山が皇海山。
大萱・備前楯・赤倉・袈裟丸・庚申・半月・狸・錫が見えている。
2018年09月28日 16:38撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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薬師岳頂上南の張り出しから西南を望む。
太陽の真ん前にある山が皇海山。
大萱・備前楯・赤倉・袈裟丸・庚申・半月・狸・錫が見えている。
薬師岳山頂に到着。
今まで知らなかったが__
2018年09月28日 16:41撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:41
薬師岳山頂に到着。
今まで知らなかったが__
山林局次三角点があった。
2018年09月28日 16:41撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:41
山林局次三角点があった。
薬師嶽八竜。
「八個の花崗岩(p.67)」との記述もあるが、8個に拘る謂れはない。岩の数はそれ以上ある。
2018年09月28日 16:42撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:42
薬師嶽八竜。
「八個の花崗岩(p.67)」との記述もあるが、8個に拘る謂れはない。岩の数はそれ以上ある。
薬師嶽八竜の2基の金剛堂。
寛永9年(1632)銘のあるものは画像左の金剛堂。
右の金剛堂は無銘(もしくは消失)。
2018年09月28日 16:46撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 16:46
薬師嶽八竜の2基の金剛堂。
寛永9年(1632)銘のあるものは画像左の金剛堂。
右の金剛堂は無銘(もしくは消失)。
どちらも石室内に種子が彫られている。
線刻がはっきりしているのは右の金剛堂だが、薬師如来の種子"ベイ"に見えてくるには結構時間がかかった。
2018年09月28日 16:47撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 16:47
どちらも石室内に種子が彫られている。
線刻がはっきりしているのは右の金剛堂だが、薬師如来の種子"ベイ"に見えてくるには結構時間がかかった。
栃木山紀行さんの山名板と山王院碑伝あり。
三角点の近くにリューキチ氏の温度計もある。
2018年09月28日 16:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:55
栃木山紀行さんの山名板と山王院碑伝あり。
三角点の近くにリューキチ氏の温度計もある。
山頂にて。
ここを下れば三ノ宿・気生ノ宿に至る。
2018年09月28日 16:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 16:43
山頂にて。
ここを下れば三ノ宿・気生ノ宿に至る。
山頂の3等三角点「石沢」と女峰山。
2018年09月28日 16:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:43
山頂の3等三角点「石沢」と女峰山。
日留賀岳・大佐飛山と高原山。
2018年09月28日 16:56撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:56
日留賀岳・大佐飛山と高原山。
八溝山(左)と高笹山(右)。
暗くなる前に下山しよう。
2018年09月28日 16:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 16:45
八溝山(左)と高笹山(右)。
暗くなる前に下山しよう。
急ぎ細尾峠へ。
2018年09月28日 17:04撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 17:04
急ぎ細尾峠へ。
日光マークが取り外されてしまった薬師の肩への分岐には、ケルンが作られていた。
この先には水場がある。
2018年09月28日 17:07撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 17:07
日光マークが取り外されてしまった薬師の肩への分岐には、ケルンが作られていた。
この先には水場がある。
あとはもう、急ぎ足で__
2018年09月28日 17:15撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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あとはもう、急ぎ足で__
古谷宿跡、つまり細尾峠に到着し__
2018年09月28日 17:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 17:23
古谷宿跡、つまり細尾峠に到着し__
チドリアン回収。
2018年09月28日 17:24撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/28 17:24
チドリアン回収。
細尾峠から神橋まで戻ります。
2018年09月28日 17:24撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
9/28 17:24
細尾峠から神橋まで戻ります。
__その夜のヒトコマ。
僕の山行着は一張羅なのだった。
明日の山行に備えて、日光市内で洗濯しながら自炊中。
2018年09月28日 20:12撮影 by  iPhone SE, Apple
9/28 20:12
__その夜のヒトコマ。
僕の山行着は一張羅なのだった。
明日の山行に備えて、日光市内で洗濯しながら自炊中。
さて山行当日は時間がなくて探せなかったので、9月30日に古谷宿(旧屋ノ宿)から細尾町内に下されたという不動明王立像を探して歩いた。
雨の中出会った地元の方もご存じなく、細尾を歩き回ることになった。
画像は細尾発電所と貯水池。
2018年09月30日 08:06撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:06
さて山行当日は時間がなくて探せなかったので、9月30日に古谷宿(旧屋ノ宿)から細尾町内に下されたという不動明王立像を探して歩いた。
雨の中出会った地元の方もご存じなく、細尾を歩き回ることになった。
画像は細尾発電所と貯水池。
目星をつけていた場所も、地元の方に伺った場所も全て空振りに終わって諦めかけたとき、ついに旧屋ノ宿(古谷)の不動明王を見つけることができた。
灯台下暗しって、こういうことを言うんだろうな。
それは奥細尾バス停のすぐ脇にあったのだった。
旧家の敷地の片隅、という感じなのだろうか。
2018年09月30日 08:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:20
目星をつけていた場所も、地元の方に伺った場所も全て空振りに終わって諦めかけたとき、ついに旧屋ノ宿(古谷)の不動明王を見つけることができた。
灯台下暗しって、こういうことを言うんだろうな。
それは奥細尾バス停のすぐ脇にあったのだった。
旧家の敷地の片隅、という感じなのだろうか。
細尾峠に奉納されていたものを全て、そのまま山から下してここに納めたのだろう。
夥しい数の三鈷剣がある。
2018年09月30日 08:21撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:21
細尾峠に奉納されていたものを全て、そのまま山から下してここに納めたのだろう。
夥しい数の三鈷剣がある。
雨天の光では、表情が古寂びて感じられた。
2018年09月30日 08:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:23
雨天の光では、表情が古寂びて感じられた。
力のこもった像でした。
2018年09月30日 08:26撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:26
力のこもった像でした。
このお面も旧屋ノ宿にあったものなのかなあ…。
2018年09月30日 08:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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9/30 8:23
このお面も旧屋ノ宿にあったものなのかなあ…。

感想

今でこそ祭神日本武尊と称していますが、古峯神社の歴史を調べると、神社と呼ぶにはためらいを感じるような不思議な来歴を持っています。
僕としてはまだ、分らないことだらけです。
『下野神社沿革誌』は現在、国会図書館デジタルアーカイブスで閲覧・DLできますが、古峯神社に関しては平成18年刊行の『栃木県神社誌』の記述の方が圧倒的に情報が多く、また有用です。
その他僕が資料を探した範囲では昭和54年刊行の『日光山と関東の修験』(名著出版)のなかで中川光憙氏が書かれている『古峰ヶ原の信仰』という記事が素晴らしく、とても参考になりました。
『栃木県神社誌』で「前鬼石原隼人・後鬼石原主水」というフレーズが出てくるのですが、これはどちらも前鬼なんだと、古峯神社の方に伺いました。大峰奥駈での用語を無自覚に使用したことによる誤記のようです。以下は中川氏の著述に依りますが、隼人と主水とは本家と分家のような関係のようで近世中期以降に分かれたとのことでした。ともにその役割は修験者のサポートにありましたが、古峯神社は日光山の所有であったわけではなく、独立した存在だったようです。通年して神人のような仕事をしているわけではなく、かつては半農であったとされています。
いろいろなことを伺ったり読んだりしているのですが、僕自身の不勉強が原因で、なにかまとまった発言をする地力がありません。今回のレコはとりあえず分かっていることだけを書くことだけにとどめました。

前日の山行後、古峯神社の宿坊に泊まり、この日はこの宿房から山行をスタートさせました。
古峰神社から茶之木平(古峰ヶ原峠)までの間の古道を探していたため、古峰ヶ原峠までの区間は迷走気味に歩いています。残念ながら、あまり成果は上がっておりません。結局、ずっと見つけられずにいる『全踏査』p.42・128・131掲載の山神碑や石仏は今回も見つけられませんでした。

ちょっとお疲れ気味の山行で、撮るべき写真を撮ってないことも度々で「足取り軽く」とはいかない一日ではあったのですが、三峯五禅頂のことを知らないころに歩いた"禅頂行者みち"を全く新鮮な気分で歩けたことが嬉しかったです。
掛合宿の閼伽をやっと確認できたので、僕としては肩の荷がひとつ軽くなりました。

この夜は日光市内で車中泊し、翌日いろは坂付近の古道を探しに行きました。

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