高瀬ダムから笠ヶ岳
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 43.6km
- 登り
- 4,022m
- 下り
- 4,211m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:50
- 山行
- 9:27
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 11:00
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:25
天候 | 1日目:晴れのち雨、2日目:雨のち晴れ、3日目;曇りのち晴れ |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(前年より高瀬ダムまでタクシーで入れるようになった。) 復路:新穂高温泉よりタクシーで松本駅へ |
写真
感想
会社の山岳部の夏合宿で高瀬ダムから笠ヶ岳へ抜けました。自分だけ休みが思うように取れず1日遅れで入山して烏帽子岳はパスし、2日目のキャンプ地であった野口五郎小屋でメンバーに追いつきました。
7/30(金)
ブナ立尾根の急登は順調に登っていくもオーバーペースからか最後はヘトヘトになり烏帽子小屋に到着。雲行きはあまりよろしくなく小雨がぱらつく状況。ここで停滞するか先へ急ぐかしばし悩むが、時間は十分にあるので、先へ進むことにする(この時間から先に進んだのは一人のみ)。疲労から三ッ岳への登りはきつい。じきに風も強くなり視界もほとんど効かなくなる。道に迷わぬよう慎重に進むが、先が見えないので残りの距離もわからず終始不安な気持ちである。性能のいまいちの雨具のせいで服はかなり濡れてくる。ガスの中から野口五郎小屋の発電機の音が聞こえてきた時は本当にホッとした。ただし、この日これ以上歩く力は残っていなかった。
以下はリーダーが執筆した山行報告書からの抜粋です。
7/30(金)
風雨は相変わらず強い。どうやら日本海を台風が通過するようだ。昼食を食べ終わってホッとしているところへEさん(私のことです)が到着する。Eさんは1日遅れで入山し、我々が2日かけて歩いてきた行程を1日で追いかけて来たのである。歓迎の酒宴が始まり、そのまま夕食へとなだれ込む。明日の行程が長いこともあり早めに消灯。夜中はずっと風雨が強く、フライがバタバタと鳴り続ける。(補足:例年、強風でテントが飛ばされる事故が相次いだため、野口五郎小屋のキャンプ地は2004年に閉鎖されました。)
7/31(土)
2:00起床のはずが起きていたのは3テンのEさん、リーダーの2人。他の2つのテントは起きている気配がない。風雨が強いため声も届かず、外にも出られず少し待ち、雨が少しおさまった2:30頃やっと起こしに行く。朝食を食べ終わった頃には、雨だけはほとんどおさまった。行動は予定通りとし、テントを撤収する。風雨の強さを物語るがごとく、6テンのポール1本が折れていた。稜線に出ると風は一段と強い。雪山ではないが、たまに耐風姿勢をとってしまう。すぐに野口五郎岳に着くが、写真だけ撮ってすぐに出発する。しばらくすると風もほとんどおさまり、ガスもところどころ晴れて、視界が利くようになった。水晶小屋で昼食。水晶岳は元気な人だけ行き、他の人は三俣山荘へ向かう。水晶ピストン組はあっという間にピストンを終え、鷲羽岳のピークで先発組に追いつく。三俣山荘に着くころには薄日が差すようになり、テントをはじめ、皆濡れたものを乾かす。夕食は麻婆豆腐、マカロニサラダ、みそ汁。マーボーの辛さに皆、食用旺盛、よく食べる。一方の6テンで宴会が始まり、今山行初めて山の歌を歌う。
8/1(日)
2:00起床。少し明るくなるのを待ち4:30出発。1時間ほどで三俣蓮華岳に着く。ガスガスで視界が利かず、寒いので写真を撮ってすぐに出発する。双六岳も同様。双六小屋に着いたところで昼食をとる。ここは3つのルートの合流点で休憩している人が多い。思わずのんびりしたい気持ちになるが、今日の行程はコースタイムが8’30と長く、ここから本番である。笠に向けて出発する。相変わらず、ガスガスで展望はないが、色々な花が目を楽しませてくれるのが救い。この辺りからはSLのHさんに代わって、トップはOさんが行く。ライチョウとの遭遇、弓折岳、オオノマ乗越からの200m程の登り返し、秩父平と順調に過ぎていく。そして今日最後の難関の抜戸岳の登りに入る。抜戸岳ピーク手前で1本とったところで、笠ヶ岳山荘に何とかたどり着ける目途も立ちリーダーとしてホッと一息だ。抜戸岳を越え、笠新道分岐で1本。笠ヶ岳のテント場に着き乾杯する。夕食はチラシ寿司。日も暮れかかる頃にはガスも晴れ、槍ヶ岳、穂高の山並みがくっきり見えるようになった。Cさんの山の解説が始まる。元気なNさんは笠のピークまでピストン。最後の宴会が始まる。宴会の合間に差し入れの花火で花火大会。月明かりが槍穂の稜線を照らし明日の好天が期待される。
8/2(月)
2:30起床。朝食をとって笠のピークへ向かう。小屋の辺りで日の出を迎える。この時期笠から見ると、太陽は槍ヶ岳の少し左側から出る。ひと登りして笠のピーク。よくここまで来れたなーと思った。360度の大展望。剣、立山、黒部五郎、槍穂、焼岳、乗鞍、御岳、富士山、南ア、中ア、白山が見渡せる。万歳三唱に続き写真撮影。ここで運が良いことに山渓のカメラマンに出会い、写真を撮ってもらうことになった。テント場に戻り、撤収して下山開始。笠新道分岐から新穂高温泉までは、標高差1600mの下りである。下りではそれほど水を消費しないと思い、水を少ししか持たなかったが、照り付ける日差しは強く、最後の方は水を我慢しての下りとなった。それだけに林道に出る直前の水場は有り難かった。林道に出たところで1本とると、Jさんのザックから大きなパイン缶が2つ出てきた。いつもの光景であるが北アルプスを縦走したパインの味は格別。あとは林道をテクテク歩き新穂高温泉に到着。無料(ロッカー代100円)の公衆浴場で汗を流し、食堂で昼食兼乾杯。ここからタクシーで松本まで向かう(2万円+/台、所要約2時間)。あずさに乗り込み、バラバラながら何とか席を確保して帰京となった。
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