【秩父・大久保谷から】 大平山 〜 大ドッケ 〜 バラモ尾根(×)
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- GPS
- 11:13
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,634m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
◎[往路] 浦山大橋(6:25) → 林道大久保線起点(6:36) → 萩の久保トンネル(6:52) → 舗装終点(6:59)
→ 資材置場(7:03) →道左下・現作業小屋(7:32=7:36) → 大きい沢(7:38)
→ 旧作業小屋(8:04=8:09) → 旧資材置場(8:11) --- ここから「牛首方面」に行ってしまい、
崩落部の巻き道挑戦&敗退、戻り --- → 結局旧資材置き場から10分ほど先の、
錆びた「浦山国有林」看板を下降(8:43) → 大久保谷を渡る(9:00)
→ ふきあげ沢右岸側へ(9:13) → あげは沢出合(9:26) → 峠の尾根(13:01) → 大平山(13:31)
-- 昼食は急いで、サンドイッチに熱い紅茶 --
-- [往路]で なんと、7時間06分も費やしてしまいまた --
--- ☆☆ 復路の「バラモ尾根」は、バリエーションルートです ☆☆ ---
◎[復路] 大平山(13:52) → 「大久保谷」分岐・木に赤いマーキング(13:57) → 1,469m付近(14:12)
→ 山・石杭(1,410m)(14:23) →「大ネド尾根」分岐(1,410m)(14:37)
→ 石杭・甲106(1,360m)(14:46) → 雪原 → 独標(1,315m)・古い指導標(14:57)
→ 大ドッケ(1,260m)直手前の栗山尾根分岐(15:04) → バラモ尾根分岐(15:33)
→ 鉄塔黄色ポール(16:25) → 県道73号(17:14) → 浦山大橋(17:22)
-- ☆★ 所要時間:10時間57分 ★☆ --
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「浦山ダムサイト」を通って、上流へ。 「寄国土トンネル」をくぐると、少し進んで 赤いアーチの「浦山大橋」が架かっていて、これを渡り終えると、右に「ネイチャーランド入口」看板があり、 ここに駐車します。 ここは路肩で、しかも道路入口です。駐車場ではありません。 ゲートが閉まっており、ゲートの開閉、林業関係者の出入りに 邪魔にならないような、"駐車方法"が 必要です。 従って、せいぜい 1台しか止めることが出来ません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎ [往路],[復路]とも、"超バリエーションルート"です。 また、しっかりとした「ルートファインディング」が必要です。 ◎ -- 「大久保尾根」について -- ・まずこのコースは、林道とその先の「旧作業小屋」までは、 明瞭な道です。 ・実質的な入口である 左岸側の林道大久保線は、「通行止」との 看板があります。 ・林業関係者が、毎日「浦山大橋ゲート」から 施錠を開閉して 出入りしているようです。 ・地形図(1/25,000)の「武蔵日原」にある破線ルートを良く見ると、 現在使用している「作業小屋」(現に今日,2名の方が作業の準備をしていた)は、矢岳方面からの沢が流入する所の"建物マーク" (コースタイム上の 7:32)です。 ・破線ルート最奥の"建物マーク"は、旧作業小屋 (コースタイム上の 8:04)です。 更に、すぐその先に「旧資材置き場」があります。 ここを過ぎて、錆びた「国有林看板」が、大久保谷への下降位置 ですから。 ・大久保谷下降から先の「尾根」は、大変な"直登ルート"になります。 まず、どこから尾根に取り付くのか?。 どうしても傾斜が楽な方へ目が行きがちで、それと事実、東方の 「ふきあげ沢右岸」に石積がはっきり目視できたので、 結果的に一つ東側の尾根の直登となってしまったのです。 ・大久保谷への下降点をちゃんと見つけ、しかも尾根を "適当に" 地図と見ながら探して行かないと、「峠の尾根」に出られません。 北側の尾根なので、冬は 深い積雪,急登,目が刺されるような熊笹の茎。 夏は、猛烈な熊笹に悩まされると思います。 ・私の場合最初は、本来の下降点から先の、昔あった「牛首」方面へ 行ってしまいました。ルートが明確にあったからです。 ところが、「旧資材置き場」からの先が登山道崩落で、巻こうと アタックしたのですが、危険なので止め、本来の"下降位置"へ 戻りました。 さらに、大久保谷へ下降、谷を渡って、「ふきあげ沢左岸」に取り付いたのですが、ここから、当初は"踏み跡があった方"の「ふきあげ沢」右岸を 上流へ行ってしまったために、結果的には、大変な「痩せ尾根,急登,積雪, 熊笹」を余儀なくされました。 途中で、一旦は左岸に戻ったのですが、えらい斜面の急登になりそう なので断念、結果的に沢出合からの「ふきあげ沢」,その枝沢である 「あげは沢」の間にある尾根に 取り付く結果となりました。 この尾根は、大平山から遠い「峠の尾根」に出る分、時間を45分は ロスしました。 ・天候は曇りながら、大平山山頂からは、長沢背陵「三ツドッケ」が良く見えました。 積雪は相変わらず多く、40cmはありました。 従って 今冬三度目の「大平山」でしたが、今回も 三角点を見ることは 出来ませんでした。 ◎ -- 「バラモ尾根」について -- <結論から言って、下降不可> -- ※ 途中、二ヶ所の"斜面大崩落"で コースが途絶え、危険が 多すぎました。 危険きわまりない、斜面崩落トラバースを余儀なくされ、滑落死? の 思いをしました。 ・「大ドッケ」直下から分岐して北へ下り、1,125m付近の分岐までは、 下りがややきついにしろ 問題は無いのですが、分岐地点はややピークで、赤いマーカーしかありません。 右へ、杉林の暗い中を最初は緩く下ります。 ・問題はここからでした。 私のコース取りが悪かったことが 原因しているのですが、北東へ行っているつもりが、いつの間にか、一番降りてはいけない東へ向いて いました。 そして、「バラモ尾根」どころか 「バラモ沢」へ直下降という"最悪"の、"伐採後の植林地"の 上へ出てしまいました。 浦山川の対岸には、大持山が大きく見えるところです。 ・夕刻、早く県道へ降りたいとの思いが、そうさせてしまったのですが、今更ながら、北北東へ意識を持って 行かなければいけませんでした。 植林地の下に作業小屋が見えたものですから、そこを目がけて"決死"の ガラガラの ほんとうに 急斜面を降りたのです。 ・やっとの思いで、作業小屋地点に着くと、「林道」が北へ等高線に沿って北へ伸びていました。 ああ助かった!!と 思ったら、その「林道」が途中で、上から大崩壊。その先は絶壁のごとく、「バラモ沢」まで 急激に落ち込んでいました。 今更「栗山尾根」まで登り直すことは、体力的&時間的に不可能。 今日の帰宅を断念せざるを得ないと覚悟? しました。 ・無謀な"斜面崩壊地"のトラバース、ややガラガラ登って よさそうなところを見ては横断を試みる。 戻る。また試みる。そして、本当に幸運にも、北側に渡ることが出来ました。 ・ところが、安心したのもつかの間、その先に またもや もう一ヶ所斜面崩落で「林道」が寸断されている。 これも先ほどと同様、「バラモ沢」まで急激に落ち込んでいました。 そのちょっと北の先に「林道」があるのに。 最初の"決死のトラバース"を教訓に、斜面が動かないような場所を慎重に選んで、何回もトライしながら、成功!!。 その先の林道上に「鉄塔の黄色いポール」があるので、もう大丈夫だ。 ◎ こうして「栗山集落」へ向かって、林道を順調に北進することが出来ました。 遭難&死亡の一歩手前、本当に"無謀"でした。 |
写真
感想
◎ 今回のコースは、「コース状況」にあるように [往路]&[復路]とも 大きなミスを犯してしまいました。
元々既ルートではない"ルート"を 割に好んで歩いていながら、やはり現地で
しっかりとした"読図"が 出来ていないと思い知らされました。
時間を惜しまず 面倒臭がらずに、現地でしっかりと地図とコンパスで
確認をすることを 改めて痛感しました。
◎[往路] での「大久保尾根」の一つ西側の "大久保尾根"については、
現地での「ふきあげ沢」右岸に明らかな 石積の"ルート"があったため、
優先してしまいました。
このため 結果的には、大変な「痩せ尾根,急登,積雪,熊笹」を余儀なく
されました。
◎[復路]「バラモ尾根」からの下降については、今更ながら、現地で
ちゃんと地図を見て判断をすることを 痛切に感じました。
勝手に大丈夫と"判断"してしまう恐ろしさ、未だに未熟さを
感じました。
・致命的なミスは、鉄塔63号を目指して(北北東へ) 下ることを
心がけていなかったことです。
こっち方向へ下っていれば、尾根筋の下る"踏み跡"が あったろうと
思うと、悔やまれました。
浦山川対岸の「大持山」が大きく見え、位置的な状況が"ほぼ”わかり
ながら、
これ以上 登りも下りもトラバースも不可状態に陥りました。。
イチかバチかで"崩壊斜面"をトラバース決行、巻き込まれて、滑落&遭難してもおかしくありませんでした。
◎ 「大平山」から下り 15分ほどして、今冬3回目の「大平山」にして
初めて、これから「大平山」へ向かう 40歳ぐらいの登山者と
初めて会いました。
聞けば「大平山」から「七跳山」を経て、今日は、酉谷山避難小屋
泊まりとのことでした。
ちょうど 指を負傷して出血していて、"救急絆創膏"を いただきました。
ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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はじめまして!
3月22日、大平山に向かっている途中、FUYAさんにお会いした者です。
翌23日の下山ルートを大ネド尾根にする際、FUYAさんの3月7日の情報とGPSログを参考にさせていただきました。
今回の私の記録をホームページ「やま旅・はな旅 北海道」にアップしてありますので、ご覧いただければと思います。
http://yamatabi-hanatabi.com/ohdokke2012-2.html
秩父の山は、どちらかというと里山というようなイメージを抱きそうですが、
なかなか手強いところだといつも思っています。
今回のFUYAさんの記録を拝見してさらにその感を強くしました。
(歳を若く見積もっていただきありがとうございました。
chiroroさん こんばんは
大平山で 登山者に会うことが無かったので、ビックリ。 雪は深かったですね。
出血していた指に「絆創膏」を張り、お陰様で止血しました。
chiroroさんの今回の山行きと、HPを拝見しました。
大変克明に 行動記録を付けておられ、感心しました。写真も実にいいですね。
福寿草も生き生きとしてました。
どのコースも、初めての下りというのは、怖いし、細心の注意が 必要ですよね。私の22日の「バラモ尾根」が正にそうでした。
ましてや 夕闇がせまると、平常心ではなくなるので怖いです。
来週は天気が良さそうなので、矢岳か酉谷山周辺に"出没"しようかな?と 考えています。
そんなに変わらないお歳でしたね。
お互い"中高年"、怪我のないようにマイペースでいきましょう。
fuya0123さん、こんばんは。
大変な山行となってしまったようですね。
タイトルを見た時はフキアゲ沢「左岸」尾根かなと思い
ましたが、ルート図を見て「あれ?」となりました。
踏み跡や人工物などによるルートに惑わされてしまった
のですね。奥多摩や秩父などの里山にありがちな話だと
思います。林業関係(他にも奥多摩だとワサビ田とか)
の踏み跡などには注意が必要ですね。
笹薮が酷かったとのことですが、左岸尾根ならば藪の中
にも明瞭な踏み跡があるので藪漕ぎとはなりません。
yoshi629さん こんばんは
ロスが多いと感じたとき、疲れますね〜。
牛首方面へいけるかな?と色気を出した為に 最初ロスをし、 次は 谷を渡った後に、結果的にロス。
でもまあ〜登りは、時間が掛かっても山頂にいけますが、問題は、 復路の「バラモ尾根」でした。
これは、完全なルートミスで やばかったです。
私は凝り性で、雪が消える5月頃に "真の大久保尾根"に 行って みようかな と思います。
yoshi629さんは、よりハードな山岳に行くのでしょうが、 お気を付け下さい。安全をお祈りします。
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