一ノ倉岳 芝倉沢でくるぶしパウダー
- GPS
- 06:54
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 948m
- 下り
- 1,530m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:53
オキノ耳から一ノ倉岳までは、全区間右側が崖なので雪庇にのらないよう十分注意して歩く。一ヶ所、鎖場の下降があるが雪がついていればそれほど難しくなく後ろ向きに降りれば問題ない。
一ノ倉岳への最後の急登は頑張るのみ。
谷川岳から先は踏み跡が少なくなり踏み抜きにも注意。
天候 | 概ね晴れ、西風15m。特に谷川岳までがかなりの強風。気温昼ごろまで体感は氷点下。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3月上旬に行った柄沢山スキー以来の山スキー。3月後半からこれまでなかなか天気にめぐまれず、もうシーズン終わりかと思っていたが、今日、比較的よい天気予報だったので山ほどある行きたいエリアの中から、気になっていた一ノ倉岳からの芝倉沢を滑りに行った。
昨日、見たヤマテンは谷川はふぶくとか朝のうちは一時的に晴れるとかつかみどころのない内容だったが、夜のNHK天気予報では朝から山沿い含めて晴れると予報していた。ヤマテンのほうが山専用予報なのだから当たりそうだがこれまで何度もヤマテンが外していて今日も見事に大外れ。風は強かったが朝から全方位快晴だった。ヤマテンを見て登山者がためらったのか、快晴なのに人出はびっくりするほど少な目。
RWを降りて天神平で雪を踏むと、何と新雪。昨晩、山では雪が降り、強風が吹き荒れ、吹き溜まりがいい感じにできていた。谷川岳までの登りは一部の急斜面を除き、おおかたシールがかみまくり、ぐいぐい登れて、肩の小屋手前の急斜面だけはクトーをつけて一気に直登できるほど斜面がきれいだった。積雪期の谷川岳は今日が3回目で晴れてさえいれば山頂までは勝手がわかってきてさくさく進む。でも、今日は谷川岳はただの通過点。今日は一ノ倉岳に向かう。広い意味での谷川連峰では、夏冬通して踏んだピークは、谷川岳冬3回秋1回、平標山冬2回だけで、一ノ倉岳はもちろん、夏も登ったことがない。どの山域でも、冬でもたくさんの登山者が集まる山頂があるが、ある地点から先は一気に人が来なくなる。赤岳なら地蔵から先の横岳方面は全く人が行かないのと同じで今日もオキノ耳から先は人が急激に減っておそらく一ノ倉岳に向かったのは10人(スキーヤーは6名ほど)もいない気がする。
鳥居をくぐってからどんどん下降して行く。途中鎖場もあるが雪でおおわれている。夏道がわからないので右の雪庇に乗らないよう注意しながら進む。もし、右に落ちたら、一ノ倉沢に向かって1000mも落下し木端微塵だ。最後、一ノ倉岳へは鞍部から130mほど一気に直登。スキーを担ぎ、ピッケルはなく、ストックで何とかバランスを取りながら、なかなかきつい登りをジリジリ登る。急登を終えると、山頂はすぐそこ。標識も避難小屋も埋まっていてGPSで確認してようやく登頂。山頂部は平らですぐ隣に大岩壁があるのは想像できない。
さて、いよいよお待ちかねの滑走だ。山頂直下は小さい雪庇がありエントリーできない。少し、茂倉岳のほうに進んでそこから一気に滑走開始。最初は緩やかな斜面でここでいきなりくるぶしパウダー。ふわっふわで最高、もう、たまらない。2月に滑った西黒沢とは異なり傾斜がそれほどきつくなく、上部はねじれのない完璧なフラットバーンであまりの気持ちよさに大回りターンで快調に高度を落とす。圧雪してあるスキー場よりも快適だった。その後、1500mあたりからさすがにパウダーは消えるが今度はザラメに。ここも快適にどんどん滑る。その後、方向が北から東に向きを変えるあたりで強烈なデブリが現れる。完全にスキーの滑走ルートをふさいでいる。ストックでツンツンすると非常に柔らかい。これはできたてほやほやだ。今日の雪崩に間違いない。こんなのに埋まったら体はびくともしないだろう。これを乗り越えないとならない。デブリが非常に柔らかいのでルートアウトする方向を決めてスキーをはいたまま、そろそろとデブリを壊しながら進んでいき、何とかクリア。その後は、湯檜曽川沿いにクロスカントリーして無事終了。
今シーズン6回目のスキーで今日が一番のあたりDayだった。
コメント
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Murphyさん、おはようございます。
一ノ倉岳〜芝倉沢滑走大当たりでしたね。雪崩の確率の無い一番安全なレベルの新雪だったので良かったと思いました。
ただノドの下はいつももの凄いデブリに覆いつくされていて、あんなのが来たらひとたまりもないと思います。30代の時武能岳方向からブロック雪崩が来て芝倉沢右岸をスキーで滑走して少し登り上げたら追いかけられ、もう少しで追いつかれる一歩手前で止まり、胸を撫で下ろしたという苦い思い出があります。
春の1日楽しいBCができて何よりでしたね。
hareharawaiより
こんにちは。
水曜日の大雪、木曜日パウダー、金曜日雪つかみで、土曜日はどうかなぁと思っていってみましたが、この時期にしては、抜群の雪コンディションで今季最高のBCでした。まぁ、例年のこともよくわからないので比較もできないですが。hareharawaiさん、いつもおすすめのルートを教えてくださりありがとうございます。芝倉沢は毎年行きたくなりました。上部の斜面は本当に素晴らしかったです。できたてホヤホヤのデブリは閉口しましたが、食らわなかったのは幸いで柔らかい分、通過は困難ではなかったです。
これからの、かっ飛べるザラメスキーも楽しみです。
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