屋久島三岳(宮之浦岳、永田岳、黒味岳)
- GPS
- 47:17
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 1,847m
- 下り
- 2,602m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:26
天候 | 1日目;快晴 2日目;曇りのち雨 3日目;雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
10:00宮之浦港発 路線バス 10:45安房着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されていて迷うことはありません。 |
その他周辺情報 | 下山後,屋久島シーサイドホテルでお風呂に入ろうと思ったら,16:00からだった… 時間つぶしに入った屋久島環境センター!?は屋久島の歴史を知ることができてとてもよかった。(登る前に見るべきところ!?) |
写真
装備
個人装備 |
スパークリングウォーター500ml
スパゲティ2食
缶詰2缶
白米4合
ボンカレー2袋
簡易味噌汁2袋
いぶりがっこ10枚
飴6個
柿ピー2袋
ミックストレイル4袋
チョコレート1袋
ビール2本
日本酒500ml
バーナー
カセットガス
コッヘル3つ
箸
スプーン
キャップ
長袖シャツ2枚(夏用)
長袖シャツ(冬用)
フリース
マウンテンジャケット
雨具(下のみ)
ポンチョ
長パンツ
パジャマ(下のみ)
肌着
パンツ
靴
靴下
ザック(ケストレル48)
ストック
グローブ
シュラフ
スリーピングマット
ヘッドランプ
耳栓
睡眠導入剤
タオル
トイレットペーパー
膝サポーター1枚
温湿布
タオル2枚
時計
iPhone
モバイルバッテリー2つ
GoPro
靴ひも予備
眼鏡予備
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感想
鹿児島山行3日目、いよいよ屋久島へ。高速船で向かいます。高速船、初めて乗りましたが、早い!水の上を滑るようにどんどん進みます。
途中、右側に正三角形の開聞岳が姿を現しました。鹿児島湾を抜ける間、ぐるっと舐めるように開聞岳の周りを通過しましたが、どこから見ても見事な三角形でした。
硫黄の塊のような硫黄島も見ながら、屋久島へ。大きい島です。おまけに山が迫っているようで迫力があります。
心配していた天気は快晴で、屋久島の山容がよく見えました。
到着後、路線バスで安房へ。このバスがなかなか荒い。スピードを落とさずにぐんぐん進みます。無事に安房到着。食堂で昼食をいただきましたが、メニューを聞いても、注文してもなかなか反応がない。屋久島時間というやつらしいです。
相方は野菜炒めを、私は豚丼を注文。野菜炒めは定番のもやしが入っておらず、パプリカや紫玉ねぎなどやたらとカラフル。香草も入っていて、不思議な野菜炒め。豚丼も超つゆだくで雑炊みたい。文化の違いを感じます。
タクシーで淀川登山口へ。途中、屋久鹿に出会ったり、紀元杉に立ち寄り早くも屋久島の奥深さを感じました。屋久鹿、小さくて可愛かった。
淀川登山口から、いよいよ登山開始。仙台を出てから2日かかりました。屋久島遠いや。
登山道はしっかり整備されていて、安心して進めます。
40分ほどで淀川小屋へ。幻想的な森。原始の森という感じがします。
小屋はそれほど混んでなく、ゆっくり過ごせました。
2日目、御来光を見ようと4:30に出発!が、展望台に出ても、あいにく厚いガスがかかっています。まぁ雨が降っていないだけ、ありがたい。
朝食を食べて、屋久島三岳の黒味岳へ。結構急な登りで、手も使いながら、進みます。途中右膝を岩場に強打し、痛かった。痛かったけども、山頂へ。
ちょうどガスが切れかかり、宮之浦岳と永田岳が姿を現しました。
ガスに浮かぶ、二つの岳は、岩と緑のコントラストも相まって天空の城のようで、しばし呆然としていました。
しかしそれも束の間、またガスの中に消えて行ってしまい、本当に印象的でした。
ルートに戻って、宮之浦岳に向かいます。
相変わらず、なかなかガスが晴れてくれませんでしたが、途中、鹿に会ったり、いろいろな不思議な岩を眺めたりしながら、楽しく歩くことができました。
そうこうしてる間に宮之浦岳到着。
山頂は人でいっぱいです。
向こうには永田岳。ごつごつしていて、本当に登れるのか不安になりましたが、いざ向かってみました。リュックをデポして、足取り軽くどんどん進みます。山頂には大きな岩がどんと乗っています。不思議な山だ。
ガスはますます厚くなって、風も出てきたので、早々に下山、と思ったら、やっぱり来ました、雨が。あっという間に、本降りに。リュックをデポしていたので、少し濡れてしまいましたが、寝袋などは何とか大事には至らずに済みました。
雨の中、目指す新高塚小屋に向かって歩きます。久しぶりに雨の山行です。
いつもは本当に嫌になるのですが、雨は雨で、屋久杉が独特の雰囲気を醸し出して、飽きさせません。
巨岩といい、屋久杉といい、どうしてこの島だけが、そんな物があるのか、本当に神様が住んでいる気がしてきます。
午後1時半、無事に新高塚小屋に到着。GW、さらには雨天ということもあり、既に人はいっぱいです。
しかし、それは序の口で、夕方には宿泊難民が出る始末。
こんな山小屋は見たことありませんでした。
3日目、雨は降ってないものの、風が強く吹いています。雨具の準備をしようとしたところ、小屋の外にぶら下げていたザックカバーがない!
独特の括り付け方をしていたので間違えることはないと思います。
酷い人がいるもんだ。盗まれた悔しさよりもそんな人が山に入っているのかと思うと山に申し訳なくて、情けなくなりました。
気軽に脱着ができるのでポンチョを持ってきたのが幸いでした。ザックカバー代わりにすることにします。
朝5:20に出発。宮之浦行きバスの出る白谷雲水峡まで、標準では6時間半とあります。
ペースがよければ、11:00のバスに乗れるかもなんて期待しながら、歩を進めていきます。
1時間ほどで高塚小屋到着。いいペース。にしてもこの小屋、前の晩に聞きましたが、なるほどこれは狭い。新高塚小屋の半分もないんじゃないんでしょうか。屋久島登山は基本テント泊なのだと思いました。
高塚小屋から、10分あまり。展望台のある物々しい雰囲気の場所に出たなぁと思ったら、ありました縄文杉。ただ近づけないし、土砂崩れを防ぐしっかりした土留めがあったりして、あまりピンときません。確かに大きいとは思いましたが、前日の屋久杉の森の方が、自然の中の神々しさを強く感じました。
急な下りが続き、ポンチョは下を擦りそうだし、透湿性がなくて暑いし、勝手が悪いなぁなんて思いながら進んでいくと古い大きな切株が見えます。中には祠が。ウィルソン株というらしいです。なんでも、豊臣秀吉が島津の殿様に命じて、大阪のお寺を建てるために切ったんだとか。樹齢3千年だそうです。
なんとも罰当たりな。よく運び出したなぁと思ったら、近くに川がありました。なるほど、昔の人は理にかなってる。
株の中に入ってみましたが、結構な広さ。ここまで育つのがどれだけ大変なことか。せいぜい100年しか生きない人間は贅沢な生き物だなぁと思います。
川沿いに走るトロッコ跡を追っていくと縄文杉のツアーでしょうか、沢山の方々がこちらに向かってきます。
これだけの人が入山しているのだから、森は急速に負担がかかっていると感じました。自分も含めて、入山規制などを考えてもいい気がします。
トロッコ道から逸れて、また登山道へ。しかも登り返し、最後の最後でこれはキツイ。登り切ったあたり、ちょうど岩の下にスペースがあるところがあったので、遅い朝食にします。
45分ほど休憩して、辻峠へ。太鼓岩に登ってみましたが、当然ガス。さらに強風。森の中に突き出すように聳える岩。天候が良ければ、絶景が見れるのでしょう。
辻峠からまた下りが始まります。屋久鹿が一生懸命、草を食べていました。しっかりビデオを撮ったつもりが、雨の湿気で、携帯が(同時にGPSも)うまく起動しません。残念。
そうこうしているうちに苔むす森へ。靄がかかって一層幻想的でした。
しばらく下ると、川に辿りつき、川沿いを進んで、12:20にバス停に到着。都合7時間かかりました。遠かったなぁ
にしてもちょうど路線バスが止まっていて、乗れたのはラッキーでした。
宮之浦港に戻って、まずはお風呂だ!とシーサイドホテルに向かうも日帰り風呂は16:00からとのこと。
仕方がないので、昼食とお土産を買い、まだ時間があったので、屋久島自然館⁈へ。屋久島の成り立ちや歴史が映像で紹介されていて、すごく分かりやすかった。登る前に見た方がよかったのかな⁈
3日間の屋久島登山でしたが、これまで見たことのない風景の連続で、雨に当たられても、全然気にならないくらいの充実感でした!
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