氷ノ山→扇ノ山 残雪期の縦走


- GPS
- 21:16
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 2,223m
- 下り
- 2,446m
コースタイム
08:00 スキー場センターハウス
09:00 リフトトップ
10:20 三の丸
11:20 氷ノ山
12:40 氷ノ山越
13:10 赤倉山
14:10 桑ヶ峠
15:30 響の森
【Day2】(桑ヶ峠〜青ヶ丸)
07:00 響の森
07:50 桑ヶ峠
08:30 桑ヶ山
09:30 ナツラ山
11:00 小陣鉢山
14:00 悪谷ノ頭
15:00 休憩後出発
18:00 青ヶ丸
【Day3】(青ヶ丸〜扇ノ山〜河合谷林道始点)
07:30 青ヶ丸
08:00 中の丸
08:40 シブキ山
09:05 諸鹿峠
10:30 扇ノ山
12:00 休憩後出発
12:50 姫路登山口
14:25 河合谷林道始点
天候 | 雨/曇り/快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道なりに進み、姫路集落をこえて河合谷林道始点(除雪終点)にて 帰りの車をデポし、若桜氷ノ山スキー場奥の、響の森まで。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【若桜氷ノ山スキー場〜氷ノ山山頂〜桑ヶ峠の区間】 ・スキー場から山頂の区間は、リフトトップからの尾根に雪庇ができやすく 注意が必要。 ・山頂から氷ノ山越の区間は、こしき岩の迂回に注意。 積雪時、特に視界の悪い時に私は、毎回失敗します(笑) ・氷ノ山越から桑ヶ峠の区間は、赤谷山の下りを慎重に! かなり切り立った尾根で岩も多く、尾根を歩く事の出来ない区間あり 慎重にルートを考えての迂回が必要 carolineは2012/01/14の山行にて実施(氷ノ山越から桑ヶ峠はショートカット) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-162313.html 【桑ヶ峠〜青ヶ丸の区間】 ・小陣鉢山から悪谷ノ頭への区間は、残雪が崩れそうな場所と切り立った 雪の付いていない尾根が所々あり歩きにくい ・岩場のため1ヶ所だけ尾根を外れて兵庫県側を巻いた箇所あり ・悪谷ノ頭から青ヶ丸への区間は、比較的歩きやすいが、クラックが入っており 残雪が崩れそうな場所が多いので注意が必要 【青ヶ丸〜扇ノ山山頂〜河合谷林道始点の区間】 ・特に危険箇所はなし ・諸鹿峠附近は広い雪原であるため、視界が悪い時はルートを見失うかも 注意が必要 【コース全般】 ・DAY1の氷ノ山越から赤倉山経由で桑ヶ峠までは要アイゼン ・DAY2,3は全区間スノーシュー+ストック(一部ツボ足含む)で行動したが、 一般的にはアイゼン+ピッケルの装備が良いと思う |
ファイル |
(更新時刻:2012/04/19 17:05)
|
写真
感想
数年前から計画していたルートを、やっと実行できた。
仕事柄なかなか3連休が難しく、第1区間を4月1日に、
残りの桑ヶ峠〜扇ノ山の区間を4月14・15日で歩いた。
6年前に初めて雪山に入って以来、ずっとおぼろげに計画していた山行
当時は知る由もなかった加藤文太郎の足跡を辿る山行をついに実現できた
前日が花見だったため寝坊+2日酔いで集合
朝のうちは雨模様で後に回復方向のため、結果的には遅れてのスタートは正解
やはり体調不良での山行はキツイが徐々に回復
エマージェンシーキットに入れていた胃腸薬も役に立った
DAY2の前半は所々雪庇のクラックがある程度で特段の危険を感じるようなところはない
雪庇にクラックが顕著なところは歩きやすい雪の上は諦めて、歩きにくいが藪の中を進む
2人とも寝不足に加えて僕は2日酔いのダメージが抜けきらず、陽気に誘われて30分の昼寝とコーヒー休憩を満喫する
DAY2後半の悪谷ノ頭付近はスノーシューでは明らかに危険が岩場あり
ツボ足で兵庫県側の雪の付いた斜面を巻く
悪谷ノ頭から青ヶ丸の間は雪庇にクラックが顕著
青ヶ丸付近では明瞭な熊の足跡があった
青ヶ丸を少し下った平坦なところに幕営
余裕があったので青ヶ丸へツボ足で登り返して夕日を鑑賞
日没後に夕食
日没と同時に一気に寒くなり、さっさとご飯を済ませて寝袋に入る
寝袋に入るまでに手や足の末梢はキンキンに冷えていた
幕営地からハチ北最終日の圧雪作業をする圧雪車のライトがよく見えた
寝るときはアンダーウエア+フリースの中間義+パッカブルダウン+アウター
足元はフリース地のテントシューズに-10℃対応の寝袋で十分快適だった
翌朝は外が明るくなり始めて目が覚める
日の出を鑑賞し、朝日でピンクに染まる青ヶ丸の東面に感動する
青ヶ丸から扇ノ山までは特に危険なところはない
アップダウンも少なく放射冷却で締まった雪で歩きやすいためペースはかなり早い
諸鹿峠付近からは気温もあがり雪も緩むが、歩きやすさはまだ十分
畑ヶ平高原の大根畑にはまだまだ大量の積雪、扇ノ山山頂の積雪はまだゆうに3m以上
鳥取方面の見晴らしが素晴らしい
ゆっくりとお昼にして鳥取側から来られたご夫婦としばし談笑
扇ノ山から見える若桜氷ノ山スキー場や氷ノ山を眺めて充実感に浸る
鳥取側の姫路方面へ下山開始
姫路登山口への夏道を辿る予定だったが、途中で下る尾根を一つ間違える
積雪もまだ十分で特段問題ないと判断してそのままその尾根を下って夏道の姫路登山口と河合谷林道のT字路の間に出てきた
あとは河合谷林道を延々と歩いて車のデポ地点まで
ところどころ舗装路に積もった雪がスノーブリッジになっている箇所があった
明瞭な登山道やルートが確立されたコースではないが、時期的にはベストのタイミングだった
4月はじめの爆弾低気圧でかなりの降雪があったため先週は雪の状態が不安定であったと思うし、
それ以前は積雪が多すぎるのと、天候が安定するタイミングが少なかった。
これから以降は雪が減りすぎて、藪こぎが多くなりすぎるてしまうと思う。
2人ともGPSを携行した上で別々に地形図とコンパスでルートファインディング
積極的にGPSを活用しながら2人の意見を照合して進んだ
下山時に尾根を間違えるミスはあったが特に迷うようなことなかった
さすがに今回ばかりは今までで一番ハードな山行で個々に下見や情報収集等の
周到な準備をしていたため、我々にしては珍しく予定通りでノートラブルの山行となった(笑)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
TAKUTOさん、carolineさん、お疲れ様です。
加藤文太郎も遭難したこの難ルートを、とうとう完走されましたね。
ネマガリタケが密生していて、
雪がある程度以上積もっていないと絶対に縦走できない、かつ、
ルート上で1泊以上野営しないと走破できないこの長い県境尾根を、しかも
地図を見ているだけでも、うっとおしくなるようなルーファイ覚悟で
完走されたのは、ごりっぱとしか言い様がありません。
来年以降になるかもしれませんが、私も是非、縦走したいと考えています。
P.S【ヤマレコの皆様へ】
このルートは加藤文太郎の遺稿集『単独行』のひとつの章、
”初めて錯覚を経験したときのこと”のルートにほぼ相当します。
ご参考まで。。。
くま
いや〜
なかなか、楽しいコースでしたよ
carolineが本文中にも書いていますが、
この時期だったからよかったような気が・・・
積雪量が多かったり、ガスで視界が悪かったら
途中でエスケープするような事があったと思います。
無事、縦走される事を願っております!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する