鳳凰三山(オベリスク登頂と感動の白峰三山)
- GPS
- 00:40
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,356m
- 下り
- 2,359m
コースタイム
10:34 御座石温泉
11:08 石空川渓谷方面分岐
11:54 旭岳七合目道標
12:11 旭岳
12:36 燕頭山
14:06 鳳凰小屋(着)
14:32 鳳凰小屋(発)
15:31 地蔵岳
16:01 地蔵岳(オベリスク)
17:24 鳳凰小屋(山小屋泊)
■ 5/5(土)
4:02 鳳凰小屋
4:56 地蔵岳
_:__ 赤抜沢ノ頭 ※記録忘れ
6:12 鳳凰小屋方面分岐
6:34 観音岳
7:33 薬師岳
8:27 御座石
10:24 廃屋(中道登山道入口)
11:35 青木鉱泉
※地蔵岳、観音岳、薬師岳では写真撮影にかなり時間をかけたので、歩行時間の目安にはなりません。また、2日目の薬師岳〜青木鉱泉も途中で服を脱いだり、近道を引き返したりして時間を食っています。
天候 | ■ 5/4(金): 晴時々曇 ■ 5/5(土): 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■ 帰り: 青木鉱泉〜(山梨中央交通バス)〜JR韮崎駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ 御座石温泉では登山者名簿を書くよう勧められるが、それとは別に登山ポストもあるので、事前に書いてきた人はそこへ投函すればよいと思う。御座石温泉の駐車場脇にトイレあり。 ■ 御座石温泉〜燕頭山(つばくらあたまやま)はまったく残雪なし。燕頭山を過ぎて15分くらいから残雪が現れ始め、やがて雪道になる。締まったトレースを辿れば踏み抜くことはない。半分雪をかぶった桟橋と、ほとんど足場のないトラバースの2ヶ所が滑りそうで危ないと感じた。 ■ 鳳凰小屋〜地蔵岳はしっかり踏み跡が付いており、迷う心配はなし。地蔵岳山頂付近は雪がなく、ザレ場になっている。 ■ 観音岳、薬師岳山頂も雪なし。途中の稜線は雪があったりなかったりだが、赤抜沢ノ頭から観音岳へ登り返す途中に高さ10mくらい(?)のかなり急な雪の斜面があり、その前でアイゼンを外したことを後悔した。最初はフラットフッティングで登ろうとしてプチ滑落してしまったが、雪が適度な硬さなので爪先を蹴り込むキックステップで登っていけた。 ■ 薬師岳から中道の下りは樹林帯の急な雪道で滑りやすい。多くの踏み跡と赤ペンキやテープの目印があり、道迷いの心配はなし(踏み跡がなければ迷いそうなところは何ヶ所かあった)。トレースを辿れば踏み抜くことはないが、急坂なうえに踏み跡がつぼ足気味なので、ひざ下くらいまで雪に潜ることがあった(ラッセルの必要はなし)。標高2000mあたりで完全に雪がなくなり、夏道になった。 |
写真
感想
■ 初めての南アルプス
ゴールデンウィーク後半は南アルプスの鳳凰三山へ。これが初めての南アルプス、憧れの白峰三山が見られるだろうかと期待がふくらむ。
今回は久しぶり(2月の八ヶ岳以来)の高山の雪山だし、あまり疲れることはしたくなかったので、余裕を持って安全に楽しめるようテント泊ではなく山小屋泊とした。節約して素泊まりだけど。
実際には残雪期も終わりに近く、雪で苦労することはほとんどなかった。ただ、写真(最後から4枚目)のコメントに「自分の足で登った」と書いたけど、自分より先に登った人たちがトレースを付けてくれたからこそ、帰りの中道でも楽に下りてくることができた。間接的にほかの多くの方々に助けられていることはよく理解しているつもり。
鳳凰三山は南アルプスの雪山入門コースというけれど、厳冬期に同じコースを歩けたかどうか自信がない。八ヶ岳よりはレベルが高そうだ。来シーズンは厳冬期にも挑戦してみたいが、果たしてそこまでレベルアップできるかどうか・・・。
■ コース選択
鳳凰三山に登る場合は夜叉神峠からのコースが一番メジャーなようだが、去年のゴールデンウィークは運行していた山梨交通のバスが今年はないようなのでNG。バスがあるのは御座石温泉か青木鉱泉で、鳳凰小屋を予約するときに聞いたところ御座石温泉からのコースを勧められたので、そうすることにした。
当日、御座石温泉のご主人にドンドコ沢も中道もまだまだ雪が多いので、下りも御座石温泉にしたほうがいいと助言をいただいた。でも、ほかの登山者の話を聞いたり現地の様子を見て、薬師岳から中道を下ることにした(体力的にも薬師岳からまた鳳凰小屋へ戻るのはきつかったし)。
■ 残雪期の服装
残雪期の雪山は初めてなので、どんな服装にすればいいか悩んだ。2日目早朝の地蔵岳の山頂でマイナス1度くらいだったので、気温も高かったのだろう。結果的にはちょっと暑すぎる服装だった。でも、下山後に北アルプスで低体温症で死者が出たというニュースを聞き、寒すぎるよりはましだったと思った。
ただ、たくさん汗をかいたせいで帰りの電車では自分でもツーンと匂うほど体臭がきつかった。隣に座った人、ごめんなさい。
■ オベリスク登頂
オベリスクの登頂については事前にネットでいろいろ調査して、特に下記のサイトが参考になった。
「地蔵岳オベリスク登攀(南アルプス鳳凰山)」
http://hwm6.wh.qit.ne.jp/shimaneco/03weston/doc/1108mt_jizou_obelisk.htm
その他のサイトでは、途中まで左側へ登り、「ホーオ三山」と書かれたプレートのある岩の隙間をくぐれば頂点の大岩の基部まで簡単に登れることや、フィックスロープが何本か下がっているが古くて信用できないこともわかった。
当初は「ちゃんと安全を確保せずに、運と度胸で登るべきではないだろう」と思っていたが、普通の登山靴やごぼうで登ってしまう人、親子で登ってしまう人までいるようなので、やっぱり登ることにした。ただし、クライミングシューズと、頂上でセルフビレイのためにハーネス、スリング、カラビナを持参して。
実際に行ってみると、チムニーというのかディエードルというのか、90度くらいに開いた岩の割れ目で、バック・アンド・ニーやバック・アンド・フット(スメアリング)がよく効いた。右側の岩にチッピングで削られたわずかなホールドがあるので利用しつつ(ただ、それだけで登るのは初心者には厳しかった)、左側の岩に背を付けて、左手は何本かのロープを掴む(1本1本は弱くても、何本か掴んでロープに頼りすぎなければ大丈夫だろう・・・)。クライミングシューズを持って行ってよかった。普通の登山靴では登れたかどうか自信がない。
※上記はクライミング初心者の感想なので、あまり当てになさらぬよう・・・。
ところで、帰宅後に風呂に入ると両ひざにぶつけたような赤あざがいくつもあって、「前向きに転んだ覚えはないし何だろう?」と考えたら、バック・アンド・ニーのときについたものだと思い当たった。ほかのクライマーの方も、バック・アンド・ニーではみんなこうなるのかな?
それから、ご自身の予定があるにも関わらず、長時間待って写真を撮ってくださったカップルのお2人、ありがとうございました。やっぱり、せっかく登っても証拠写真がないとね・・・本当に感謝です。
■ 南アルプス3000m峰
2日目は好天に恵まれ、楽しみにしていた白峰三山や甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳を思う存分眺めることができた。期待にたがわぬ素晴らしい景観で、最高に嬉しかった。いつかは、というより近い将来、あの山々にも登りたい。南アルプスには3000m峰が7つある。その全部に登れるかな・・・?
絶景を堪能した上に、オベリスクにまで登頂するとは
北アルプスと違って、南アルプスは天候にも恵まれたようで、よかったですね。
オベリスク、面白そうですね!
早くもクラッククライミングまでマスターされたのかと思って、ビックリしてしまいました。
下りが怖そうです。
ロープを持って行って、懸垂下降した方が楽なんでしょうか?
5/4-5で鳳凰三山に登っていたものです。
オベリスク…うわー写真を見てるだけでも怖そうです。。。
曇りだったかとは思いますが、頂上から眺める鳳凰三山や甲斐駒・北岳の稜線は格別なんでしょうね〜
5/5は観音〜薬師間ですれ違ってそうな気もしますね。
白峰三山がとっても綺麗でした
geraniumさん、こんにちは。
いやあ、バック・アンド・ニーとかいうのは知ったかぶりです。
ロープを持っていくかは、「クライミング」をやろうと思ったら持って行くべきですが、単に登って下りれればいいというだけならちょっと大げさかもしれませんね〜。
重いロープを背負っていくのも大変ですし。
P.S. 都岳連の岩登り講習会、申し込むことにしました!
s3214さん、こんにちは。
5/5は、GW後半ではベストの日だったかもしれませんね。
オベリスクは意外に怖くなかったですヨ。
私が登ったときは残念ながら周囲の山は見えませんでしたが、北側に街並みが広がっていたのがきれいでした〜。
(今考えると、2日目にも登れば絶景だったかもしれません)
はじめまして、オベリスクで写真撮影をさせていただいたカップルの妻の方です(*^_^*)
会社のお昼休みにヤマレコを覗いていたら、mount-fineさんの山行報告を発見!
ヤマレコに記録アップされていたんですね♪
私はロム専なのですが、思わずコメしてしまいました。
お写真、もっと大きく撮れれば良かったのですけど、岩が巨大でかなり下まで下りないと全貌が入らず、かといってズームには限界があって、結構小さくなってしまいました(言い訳言い訳(汗))
ごめんなさい。
でもオベリスク登頂、すごいです!
私はボルダリングはしますがジムの壁だけで、外岩は登ったことがないので、怖くて挑戦できませんでした(涙)
mount-fineさんの勇姿を拝見して、いつか私もオベリスクの頂上に!と固く心に誓いました。
SOULdCATさん、はじめまして。
お〜、写真を撮ってくださった方ですか!
長時間待っていただいたり、ポジションを変えていただいたり、本当にありがとうございました。
写真があることで、とてもいい記念になりました。
お2人は恋人かご夫婦かどっちかな〜と思っていましたが、ご夫婦だったんですね。
とても好印象でしたよ。
岩登りの経験は、私もジムでボルダリングが4回と、外岩の初心者向け講習会が2回だけです。
SOULdCATさんなら楽勝だと思います。
これからも、お2人で気をつけて登山を楽しんでください!
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