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Yamareco

記録ID: 188530
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ハイキング
塩見・赤石・聖

安倍奥の山 山伏と大谷嶺

2012年05月05日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:30
距離
12.6km
登り
1,390m
下り
1,386m

コースタイム

第二東名高速道路新静岡ICで下り左折して県道29号線(梅ヶ島昭和線)に入りました。
梅ヶ島温泉を目指して進み大谷橋を渡りきって工事用道路に左折しました。
やがて集落の道路に合流し西日影沢分岐を左側に見て道なりに6km程林道を上り終点の広場に車を置きました。
天候 晴れ昼過ぎから風が強まる
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 終点の広場から少し登ると登山口になり登山ポストがありました。
 登山計画書を投函して大谷崩の底に入り背の低い雑木林を登って行くと、幅約50mほどに土砂が崩れ流れ出たた河原に出ました。
 赤いペンキマークを追って向こう岸に渡り大きな木の林に入り「扇の要」の堰堤を越えました。
 林を抜けると崩壊地の中に入り崩れてきた石の上を、赤いペンキマークを追って登りました。
 稜線が近づくと登山道は砂礫に変わり勾配がきつくなり、足元がずるずる滑り大変疲れる登りでした。
 稜線の「新窪乗越」に着き一息入れて、稜線伝いに広葉樹と針葉樹の混合林の中を山伏山頂に向かいました。
 ピークを二つ越え山伏山頂手前の登山道には少し雪が残っていました。
 標高2.013.7mの山伏山頂には二等三角点があり、付近は広くクマザサに覆われたなだらかな山容でした。
 鹿の食害がらヤナギランを守るため鹿柵の金網が設置されていました。
 山頂でくつろぐ登山者が日焼けするほど天気が良く、富士山と南アルプスの眺望は素晴らしく圧巻でした。
 その為にかのんびりと眺望を楽しみ地元の登山者と昼食を共にして、ルートなどの情報を教えてもらいました。
 来た道を「新窪乗越」まで戻り、時間に少し余裕があるので大谷嶺に登りました。
 大谷崩最上部の縁を回る急勾配の登山道を一気に登り標高1.999.7mの大谷嶺山頂に着きました。
 大谷崩れは山頂数メートルまで崩れが迫っていました。
 山頂から見下ろすとダイナミックな大谷崩全体が見渡せ自然の力の凄さを感じました。
 先ほどまで居た若い登山者が下山してしまい、山頂には一人だけになり長居はせずに「新窪乗越」まで戻り大谷崩の底へと下がりました。
林道終点の広場
車の回り場になっています
2012年05月07日 18:38撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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林道終点の広場
車の回り場になっています
案内板
日本三大崩
静岡県 大谷崩 
長野県 稗田山崩
富山県 立山の鳶山崩 
2012年05月07日 18:38撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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案内板
日本三大崩
静岡県 大谷崩 
長野県 稗田山崩
富山県 立山の鳶山崩 
登山ポストがあり登山口になています
2012年05月07日 18:39撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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登山ポストがあり登山口になています
ケルン
2012年05月07日 18:40撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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ケルン
大量の土砂が押し出されていました
登山道は赤いペンキマークを付けてありました
2012年05月07日 18:41撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大量の土砂が押し出されていました
登山道は赤いペンキマークを付けてありました
扇の要 大きな堰堤がありました
大谷崩が扇のように広がっているのが解ります
2012年05月07日 18:41撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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扇の要 大きな堰堤がありました
大谷崩が扇のように広がっているのが解ります
稜線まで大谷崩の底を登ります
2012年05月07日 18:42撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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稜線まで大谷崩の底を登ります
どこから落ちてきたのか大きな石
2012年05月07日 18:42撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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どこから落ちてきたのか大きな石
稜線まで登って来ました
2012年05月07日 18:44撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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稜線まで登って来ました
稜線の新窪乗越から南アルプスが見えました
2012年05月07日 18:46撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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稜線の新窪乗越から南アルプスが見えました
稜線の新窪乗越
2012年05月07日 18:45撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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稜線の新窪乗越
バイカオウレン
針葉樹の根元付近に咲いていました
2012年05月07日 18:48撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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バイカオウレン
針葉樹の根元付近に咲いていました
バイカオウレンが咲く登山道
2012年05月07日 18:47撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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バイカオウレンが咲く登山道
芽吹き前の明るい広葉樹を進みました
2012年05月07日 18:49撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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芽吹き前の明るい広葉樹を進みました
二本のワイヤーが登山道を横断していました
2012年05月07日 18:49撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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二本のワイヤーが登山道を横断していました
平坦な地形が出てきました
2012年05月07日 18:50撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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平坦な地形が出てきました
平坦な地形
2012年05月07日 18:51撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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平坦な地形
枝の間から大谷嶺山頂が見えました
2012年05月07日 18:51撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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枝の間から大谷嶺山頂が見えました
雪が残る登山道
2012年05月07日 18:52撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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雪が残る登山道
山伏手前付近の登山道
2012年05月07日 18:52撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏手前付近の登山道
山伏手前付近の登山道
枯れた針葉樹の大木が横たわる
2012年05月07日 18:53撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏手前付近の登山道
枯れた針葉樹の大木が横たわる
平坦になり山伏山頂は目の前です
2012年05月07日 18:53撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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平坦になり山伏山頂は目の前です
山伏山頂
2012年05月07日 18:54撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂
山伏山頂からの富士山
2012年05月07日 18:54撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂からの富士山
山伏山頂より大谷嶺
2012年05月07日 18:55撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂より大谷嶺
南アルプス
2012年05月07日 18:55撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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南アルプス
南アルプスの眺め
2012年05月07日 18:56撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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南アルプスの眺め
山伏山頂
2012年05月07日 18:57撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂
山伏山頂ヤナギランを保護のための木道
2012年05月07日 18:58撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂ヤナギランを保護のための木道
ヤナギランを保護の鹿柵
2012年05月07日 18:59撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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ヤナギランを保護の鹿柵
枯れた針葉樹
2012年05月07日 18:59撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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枯れた針葉樹
富士山
2012年05月07日 19:00撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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富士山
山伏山頂 二等三角点
2012年05月07日 19:00撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏山頂 二等三角点
2012年05月07日 19:01撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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登山道を塞ぐ倒れた針葉樹の枯れ木
2012年05月07日 19:02撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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登山道を塞ぐ倒れた針葉樹の枯れ木
コケ
2012年05月07日 19:02撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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コケ
剥がされた樹皮
2012年05月07日 19:03撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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剥がされた樹皮
山伏
2012年05月07日 19:04撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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山伏
大谷崩上部稜線
2012年05月07日 19:05撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷崩上部稜線
大谷崩の底を覗く
2012年05月07日 19:05撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷崩の底を覗く
急勾配の大谷崩
2012年05月07日 19:06撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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急勾配の大谷崩
大谷嶺山頂方面
2012年05月07日 19:06撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂方面
大谷崩へ下がる登山道が見えます
2012年05月07日 19:07撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷崩へ下がる登山道が見えます
大谷嶺山頂に向かう登山道
2012年05月07日 19:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂に向かう登山道
大谷嶺山頂から覗く
2012年05月07日 19:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂から覗く
大谷嶺山頂
山梨では行田山
2012年05月07日 19:09撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂
山梨では行田山
大谷嶺山頂より富士山
2012年05月07日 19:09撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂より富士山
大谷嶺山頂まで迫る崩れ
2012年05月07日 19:10撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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大谷嶺山頂まで迫る崩れ
バイカオウレン
2012年05月07日 19:10撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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バイカオウレン

感想

 ゴールデンウィーク中に小屋泊まりで少し高い山に登ろうと考えていましたが、確りとした計画も立てずに日を過ごしてしまいました。
 2日から3日にかけて5月としては記録的な大雨が降りましたので大事を採り、テンションも上がらないので普通の登山に切り替えました。
 安倍奥の山の大谷嶺から山伏までの間が途切れていましたので、これをうめるために訓練を兼ねて登ることにしました。
 第二東名高速道路の開通で新静岡ICを下り直接県道29号線に入れるようになり、安倍奥の山々や井川から南アルプスの登山口に向かうのが便利になりました。
 林道終点の広場にはトイレがありませんので、県道29号線「真富士の里」で休憩しました。
大谷崩下部の登山道は以前来た時より、押し流されてきた土砂で沢幅が広くなたようです。
 崩れてきた石の状態で登山道も変わっていました。
 大谷崩は止まっておらず四六時中動いているようで、息を整えるため立休みをしていると「カラカラ」石が落ちる音が聞こえました。
 冬山は無理なのでこのところ楽な低山ばかりの山行で、サスペションは緩みエンジンも出力が落ちたようで稜線に上がるまできつかったです。
 そんな辛さを吹き飛ばしてくれたのが山伏山頂からの眺望でした。
 以前登山教室でヤナギランを見るため訪れた時は曇っていて何も見えず、ヤナギランも少なくがっかりしたのを思い出しました。
 今日は今日明日は明日、何回も登らないとその山の良さは解らないと思いました。
 山伏山頂へは西日影沢から登って来る登山者が多く感じられました。
 地元の登山者に聞くと標高差は大きいけれど、登りやすいと教えてもらいました。
 大谷嶺に向かう登山道で関西から来たと思われる壮年の女性二人組の登山者に
出合いました。
 今日は七面山から八紘嶺を越えて山伏まで縦走して避難小屋に泊まると話してくれました。
それにしてもすごい、稜線上には水は無いのでかなりの重量を背負っての縦走です。
 関西人のど根性と女性の強さ若さを感じとり、自分などまだまだ小さい人間だと気落ちしてしまいそうでした。

大谷崩の崩壊は1707年10月と言われています。
梅ヶ島に現在も残る古文書の中に宝永6年(1709年)に当時の代官が交替する時、次の代官あてに提出された村の状況説明書で報告されています。
それによると宝永4年(1707年10月)の大地震により大谷崩が崩壊し押し出された
土砂が三河内川を堰き止め安倍川下流の山林が埋まってしまったと書かれています。
崩れの大きさは高さ約800m面積1.800.000嵎れた土砂の量約120.000㎥に及びました。
この大谷崩に大谷階段ダム群本谷砂防ダム七段乗越沢谷止め工群大谷崩山腹工を施工して土砂災害を防いています。(現地説明板より)

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コメント

yosi-yama さん、初めまして、こんばんは。
今年こそは、ヤナギランの時期に登りたいと思っています。
山伏は、できればこの時期にと、未だ登っていません。
時期的には、いつが良いのでしょうかね?

それにしても、聖東尾根のスカイラインの写真、圧巻ですね。
2012/5/11 0:11
山伏山行
ricalojpさんコメントありがとうございます
ヤナギランの開花時期はヤマレコの情報で見極めたいと思います
聖岳は登山を初めてから、最初に登頂した三千メートル峰ですどうしても注目する山です
これからもよろしくお願いします
2012/5/17 22:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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