安倍奥の山 山伏と大谷嶺
- GPS
- 08:30
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,390m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
梅ヶ島温泉を目指して進み大谷橋を渡りきって工事用道路に左折しました。
やがて集落の道路に合流し西日影沢分岐を左側に見て道なりに6km程林道を上り終点の広場に車を置きました。
天候 | 晴れ昼過ぎから風が強まる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
終点の広場から少し登ると登山口になり登山ポストがありました。 登山計画書を投函して大谷崩の底に入り背の低い雑木林を登って行くと、幅約50mほどに土砂が崩れ流れ出たた河原に出ました。 赤いペンキマークを追って向こう岸に渡り大きな木の林に入り「扇の要」の堰堤を越えました。 林を抜けると崩壊地の中に入り崩れてきた石の上を、赤いペンキマークを追って登りました。 稜線が近づくと登山道は砂礫に変わり勾配がきつくなり、足元がずるずる滑り大変疲れる登りでした。 稜線の「新窪乗越」に着き一息入れて、稜線伝いに広葉樹と針葉樹の混合林の中を山伏山頂に向かいました。 ピークを二つ越え山伏山頂手前の登山道には少し雪が残っていました。 標高2.013.7mの山伏山頂には二等三角点があり、付近は広くクマザサに覆われたなだらかな山容でした。 鹿の食害がらヤナギランを守るため鹿柵の金網が設置されていました。 山頂でくつろぐ登山者が日焼けするほど天気が良く、富士山と南アルプスの眺望は素晴らしく圧巻でした。 その為にかのんびりと眺望を楽しみ地元の登山者と昼食を共にして、ルートなどの情報を教えてもらいました。 来た道を「新窪乗越」まで戻り、時間に少し余裕があるので大谷嶺に登りました。 大谷崩最上部の縁を回る急勾配の登山道を一気に登り標高1.999.7mの大谷嶺山頂に着きました。 大谷崩れは山頂数メートルまで崩れが迫っていました。 山頂から見下ろすとダイナミックな大谷崩全体が見渡せ自然の力の凄さを感じました。 先ほどまで居た若い登山者が下山してしまい、山頂には一人だけになり長居はせずに「新窪乗越」まで戻り大谷崩の底へと下がりました。 |
写真
感想
ゴールデンウィーク中に小屋泊まりで少し高い山に登ろうと考えていましたが、確りとした計画も立てずに日を過ごしてしまいました。
2日から3日にかけて5月としては記録的な大雨が降りましたので大事を採り、テンションも上がらないので普通の登山に切り替えました。
安倍奥の山の大谷嶺から山伏までの間が途切れていましたので、これをうめるために訓練を兼ねて登ることにしました。
第二東名高速道路の開通で新静岡ICを下り直接県道29号線に入れるようになり、安倍奥の山々や井川から南アルプスの登山口に向かうのが便利になりました。
林道終点の広場にはトイレがありませんので、県道29号線「真富士の里」で休憩しました。
大谷崩下部の登山道は以前来た時より、押し流されてきた土砂で沢幅が広くなたようです。
崩れてきた石の状態で登山道も変わっていました。
大谷崩は止まっておらず四六時中動いているようで、息を整えるため立休みをしていると「カラカラ」石が落ちる音が聞こえました。
冬山は無理なのでこのところ楽な低山ばかりの山行で、サスペションは緩みエンジンも出力が落ちたようで稜線に上がるまできつかったです。
そんな辛さを吹き飛ばしてくれたのが山伏山頂からの眺望でした。
以前登山教室でヤナギランを見るため訪れた時は曇っていて何も見えず、ヤナギランも少なくがっかりしたのを思い出しました。
今日は今日明日は明日、何回も登らないとその山の良さは解らないと思いました。
山伏山頂へは西日影沢から登って来る登山者が多く感じられました。
地元の登山者に聞くと標高差は大きいけれど、登りやすいと教えてもらいました。
大谷嶺に向かう登山道で関西から来たと思われる壮年の女性二人組の登山者に
出合いました。
今日は七面山から八紘嶺を越えて山伏まで縦走して避難小屋に泊まると話してくれました。
それにしてもすごい、稜線上には水は無いのでかなりの重量を背負っての縦走です。
関西人のど根性と女性の強さ若さを感じとり、自分などまだまだ小さい人間だと気落ちしてしまいそうでした。
大谷崩の崩壊は1707年10月と言われています。
梅ヶ島に現在も残る古文書の中に宝永6年(1709年)に当時の代官が交替する時、次の代官あてに提出された村の状況説明書で報告されています。
それによると宝永4年(1707年10月)の大地震により大谷崩が崩壊し押し出された
土砂が三河内川を堰き止め安倍川下流の山林が埋まってしまったと書かれています。
崩れの大きさは高さ約800m面積1.800.000嵎れた土砂の量約120.000㎥に及びました。
この大谷崩に大谷階段ダム群本谷砂防ダム七段乗越沢谷止め工群大谷崩山腹工を施工して土砂災害を防いています。(現地説明板より)
コメント
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今年こそは、ヤナギランの時期に登りたいと思っています。
山伏は、できればこの時期にと、未だ登っていません。
時期的には、いつが良いのでしょうかね?
それにしても、聖東尾根のスカイラインの写真、圧巻ですね。
ricalojpさんコメントありがとうございます
ヤナギランの開花時期はヤマレコの情報で見極めたいと思います
聖岳は登山を初めてから、最初に登頂した三千メートル峰ですどうしても注目する山です
これからもよろしくお願いします
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