薬師岳 4度目の正直
- GPS
- 32:47
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,842m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 8:23
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:22
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※公式に「携帯電波が入ります」とアナウンスされているわけではありません |
コース状況/ 危険箇所等 |
登り始めてしばらくしたところで1か所谷側へ崩れている場所があります。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
サンダル
コンロ
コッヘル
食器
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
テント
テントマット
シェラフ
|
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感想
薬師岳には何度か計画を立てていた。
室堂から縦走を計画した時は体調不良で五色が原山荘敗退、去年9月頭には台風で敗退が続いていた。
今回は二泊三日をかけ満を持して確実に薬師岳を狙う。
8日夕方に折立登山口に入る。5時スタートしたかったからだ。
梅雨でもあり天気予報は雨と曇りを行ったり来たり。
テント泊か小屋泊かぎりぎりまで迷った。
事前情報では折立登山口では携帯の電波は入らないとのことだった。
曇りとの情報を信じてテント装備を持っていくことにした。
出発直前、スマホのGPSをセットしているときに気づいた。
携帯電波入ってる・・・?
※公式に「携帯電波が入ります」とアナウンスされているわけではありません
出発してすぐから急登が続く。
ギンリョウソウ・シャクナゲなど花がよく見られる。
きついなりに気がまぎれる。
三角点に到達したら一息、菓子パンを補給、その後も続く登りに備える。
階段や木道の整備された道は歩きやすい。
ガスで先は見えない。目の前に集中して延々登り続ける。
チングルマが咲いていた。進むと穂が開いたのものもあった。
これを見ると高山に来たなと思う。
原っぱの奥にはニッコウキスゲが一輪だけ咲いていた。
カメラを高く上げてやっと写真を撮る。
途中には高山性のハンミョウ、ミヤマハンミョウがいた。
太郎平小屋前には雪渓があった。
登り切ってついに太郎平小屋に到着。
しばらくして雨が降ってきた。
悩んだ末に小屋泊に変更。
予定通り菓子パンとコーヒーで昼飯にして散策へ向かう。
北のテント場方面に行くか南の北の俣岳方面に行くか。
明日は必ず北へ向かうので南へ行くことにする。
小屋の裏の水場とトイレを過ぎるとコバイケイソウがたくさん生えていた。
まだ花は数株しか咲いていなかったが、最盛期には素晴らしい景色となるだろう。
緩やかな登りを進むと分厚い雪渓が。このルートはだだっ広い平野と沼と草原だ。
いい景色。
しかし雷の音が聞こえだす。雲は相変わらずどんよりとしている。
好転は望めないので戻ることにする。
雷は時折鳴っている。小屋に入る直前に雨は本降りになった。
夕飯ののち外が赤くなってきた。
虹が出ていないかと外へ出たが、
ガスが薬師岳の方向だけは抜けて明日行く方向が見えた。
翌朝はガスが晴れていた。奥の北鎌尾根がはっきりと見える。
5:15分薬師岳へ向けて出発、薬師岳方面に歩くと北鎌尾根の先に槍ヶ岳が顔を出す。
キャンプ場からは沢を登っていく。足元が水で気持ちがいい。
植生も水辺となりミズバショウがたくさん生えている。そのうち数輪はまだ咲いていた。
足元にはまるで河原のような丸みを帯びた石。大昔ここは川だったようだ。
堆積した砂とその中の石が今地表に出てきているのだ。
7/12追記
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=19611
太郎山は中生代(約2億5217万年前から約6600万年前に相当し、恐竜が生息していた時期にほぼ対応する)の手取層群の砂岩と礫岩からなる浸食面と書かれている。
この登山道の丸みをおびた石は恐竜時代のものなのだ。(追記ここまで)
高度が上がるにしたがって振り返ると太郎平小屋のバックに白山が。
登山道上には雪渓が見られるようになってきた。
一部雪の薄い部分が見られるので通過にはご注意を。
高度を上げると森林限界を超えて急に視界が開けてきた。
先には見上げる稜線。奥には弥陀ヶ原の平原が、まさに平らな緑のラインを見せていた。
立山の室堂や弥陀ヶ原は噴火によって出てきた溶岩が深い谷を埋めてできたものだ。
その上を覆っている緑。これはヤバい。
岩石地帯にはイワヒバリのヒナがいた。まだあどけない姿。しばらく見ていると親が来た。
親に先導されて親子は消えていった。
その先には薬師岳山荘。そしてその先を登り切れば悲願の薬師岳山頂である。
ガスが出だした。
淡々と山頂へ。ついに念願の山頂のお堂に参拝することができた。
周囲を見渡すが遠くは見えない。ガスのかかるカールは素晴らしい。
下山にかかる。
できれば今日中に折立登山口まで降りたい。
太郎平小屋で予定していた天ぷらうどんを食べて下山に備える。
雲行きが怪しくなってきた。視界は悪いが雨も心配になってきた。
下山まで持つか。
調子よく高度を下げる。
草原では登山道わきにニッコウキスゲが咲いていた。昨日は咲いていなかった。
さらに高度を下げて森林に入ると風が通らず汗が噴き出てきた。
急登を下って登山口に到着。
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