酷暑の北アルプス。室堂から薬師、黒部五郎経由で烏帽子まで
- GPS
- 121:03
- 距離
- 54.0km
- 登り
- 4,504m
- 下り
- 5,662m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:25
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 5:34
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:31
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:30
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:19
天候 | 全日程共に、午前中は晴れ→昼前後から積乱雲発生→昼過ぎから16時頃に断続的な雷雨。特に7日の雷雨は強烈! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【復路】高瀬ダム→扇沢駐車場(タクシー¥8,200) |
コース状況/ 危険箇所等 |
いつもアイゼン必要な鬼岳雪渓も不要であった。 とにかく「日陰がない」ので熱中症に注意。 ずっとと通行止になっていた竹村新道は通行可能になった模様。 |
その他周辺情報 | テン場はどこも1人1000円。五色のみ700円。 このルートの天馬は烏帽子以外水は豊富。五色は煮沸要。 ダムでタクシー呼ぶ場合は橋の逆側の公衆電話で。10円玉用意のこと。小屋でも両替してもらえる。 |
写真
感想
ようやっと、週末悪天サイクルを抜け、突然真夏の夏休み。
今年は悪天のおかげでGW以来全くテントを背負っておらず、不安大。
しかも、信じられないような猛暑でテンションダウン。
しかも、ザックは23kgとなってしまった。1週間分の食糧は全部たまに持たせたのにおかしい…。もう最近はこの重量背負うときつい…。
エアコンの効いた室内にいた方が良いのではと思いつつ、出発。
行先を考えるのも面倒になり、代わり映えせぬいつものルートへ。
扇沢の無料駐車場最後の1台分に滑り込み、室堂へ。
ここのところ、初日はスゴまで行っていたが、この日は始発時間が遅い上にゲキアツが予想されたので、ゆるゆると五色まで。
室堂ももわっとして暑い・・・。
案の定全くペースが上がらず、ノロノロと五色へ。
いつもこの時期雪渓が残り、場合によっては凍結ツルツルの鬼岳斜面の雪も暑すぎてグズグズであり、持参したアイゼン不要であった。
五色の分岐で自分は真っすぐテン場へ。妻はテント受付に山荘へ。
五色ヶ原は花天国。特にチングルマが満開で素晴らしかったが、暑すぎるせいか土曜日なのにテン場は余裕ありまくりであった。
午後中花畑の中でまったりと過ごす。
前日までの浮世仕事疲れを癒すことに専念。
翌日は薬師峠テン場まで行く予定であったが、寝坊したのとあまりの暑さに辟易。稜線上で30度を超えており、しかも日陰なし!直射日光が照りつけて熱中症状態に。スゴ小屋で冷え冷えのコーラ2本一気飲み!さらにカレーを食べたら動く気が全くなくなり、「午後から雷雨だから危険。今日はここ泊まりにする」と妻に宣言。
妻は、えっー??という感じであったが、観念してテント設営。
が、ここでザックに括り付けていた筈のテントマットが無くなっているのに気付いた!!どこで失くしたのだろうか??
テンバから少し下まで探しに行ってみたがみつからず、あきらめてテント設営。
スゴのテン場はキャパは全く無いが、この日は最終的に10張も無い位の少なさで快適であった。
午後中まったり。妻は同方向から登ってきた方に「どこかでテントマットみかけませんでしたか?」と聞いており、「スゴの頭で見かけましたよ」という回答を得ていた。
さすがにスゴの頭まで往復する気力は無く、すっかりあきらめモード。
妻も「往復2時間半か・・・。いつもだったら取りに行けなくもないけど、暑いし、雷雨になりそうだし・・・」と行ってくれず。
が、夕方になって到着したカップルが「どなたか落としませんでしたか?」とスゴからマットを拾って持ってきて下さった!我々は昼寝をしていたが、別のテントの方が、「さっき落とされたと言ってましたよね?」とわざわざテントまで届けて下さって感謝感激!
山でモノを取られるという話も聞く昨今であるが、実にありがたかった。
さらにこの後、誰か財布を落とした方もいて、小屋の方がテン場を回って「どなたかこの財布を落とされませんでしたか?」と尋ね回っておられた。この財布も無事持ち主の元に戻った模様で良かった。
午後は確かに雷雨になり、早々にテント張って正解であると妻に向かってドヤ顔をしてみせる。
落し物騒動で、逆にいい人が多くて良かった、と、ほっこりとした気分で就寝。
翌日はまたゲキアツ。が、今日は薬師峠までなので急ぐ必要もなし。
間山では雷鳥の母子連れ軍団に遭遇し、さらにほっこり。
ゲキアツであったが、北薬師、薬師、と越えて薬師峠。
今日はガスが立つのが早く、10時半にはもうゴロゴロと雷が。
薬師峠でテント設営。早すぎてまだテン場での受付はしておらず、「受付は太郎小屋へ」と貼り紙が。
好立地に設営して、ゲキアツの中を太郎小屋へ登る。
暑いので小屋の食堂で涼みながらGWに食べそびれた「行者にんにくラーメン」を食す。テン場が暑すぎるので戻る気になれず、2時間あまりも小屋で涼んでしまった。小屋のお兄ちゃんがビールをジュースをボッカしてテン場へ向かったので、の自分たちも戻り、キンキンの流水で冷えたコーラを7本ガブ飲み。
一つ離れたプライベート感たっぷりの場所を確保したので圧迫感もなし。
連日、午後は激しい雷雨になったが、テント内でまったり。
翌日はこれまたゲキアツの中、黒部五郎を経て三俣へ。
カンカン照りすぎるので、薬師沢から雲の平の方がラクであったが、あえて稜線を。
そして、日蔭のまったくない稜線歩きにすっかりやられる。
あまりの暑さに、黒部五郎カール内の小川でしばし水浴び。
黒部五郎小屋のリンゴと親子丼で元気回復。あまり暑かったら黒部五郎で張ろうかと思ったが、予定通り三俣へ。
また雷雨になる感じであったので、三俣では上のテン場は避け、一番小屋よりの平坦な場所に設営。
空が暗くなってきたので小屋の展望カフェでケーキセットにありつく。ここで雷雨になり、妻は腰を落ち着けてワインを飲みだした。
雨が止んでからテントに戻る。連日本当に暑い。
翌日は烏帽子まで。
相性が非常に良い鷲羽岳登頂快晴記録をまたもや更新し、ワリモを経て水晶へ。
真砂分岐からは、ここのところ竹村新道を下りていたので、野口五郎は久々。ここで「ごろりんアイス」なるものを購入。暑かったので非常にウマウマのオトナ味のアイスであった。野口五郎名物になると良いが。
三つ岳の先はコマクサ天国。
あと一息でテン場というところで雷雨につかまった。
非常によいテン場が空いていたので、張ろうとしたが雷雨が強まったのでひとまず小屋まで登って避難。
しかし、この日は前日までと違って一時的な雷雨ではなく、ずっーと雷雨、という感じであった。
小屋でテント受付をして、軒先で雨宿りしながら1時間ほど待機したが、全く雷雨のやむ気配なし。「夕方にはやみそう」とのことだが、夕方までにはまだ5時間もあり、その間軒先に居続けるのも辛いので、小屋迫に切り替える。
烏帽子の小屋に泊まるのは実に久々。梯子を上がったうえの部屋を割り当ててもらったが、その後ここには誰も来なかったので、完全個室状態となり非常に嬉しかった。
食材を減らすために自炊にしようと思ったが、「夕飯ボルシチ」という貼り紙を見た妻が「食べたい!」というので夕飯もつける。前に何度か泊まった時は天ぷらであったが、ボルシチの方がうまくて良かった。
夕方に雨は上がり虹が出た。
翌朝も快晴。烏帽子まで散歩。が、何度も来ているのに分岐を過ぎてしまい烏帽子四十八池までズンズン進んでしまった。
流石におかしいと思って引き返す。
烏帽子山頂へは岩岩。
山頂も誰もおらず貸切。
小屋に戻って下山。
とにかくとにかく暑かった…。
それに体力劣化しているのを痛感。
同ルートさらに船窪、針ノ木を経て扇沢まで同日程で行ったこともあるが、もう無理だな…。
熱中症にならなかったのを幸いとしよう…。
↓
以前のレコ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-333194.html
ペンさん、お疲れ様でした。
マット戻って来て良かったですね。
どなたかの財布も戻ったみたいで、日本の山もたいしたものだと思います。
そう言えば昨年7月にペンさん達と北岳でお会いしたときも暑い日でしたね。
アルプスに行ってるということは涼しいはずなのにおかしいですね。
今回はお疲れ様でした。
マットはたいへん有り難かったです!
最初「同方向から来た人に、見かけたかどうか聞いてみようよ」と妻に言われた時に「こっ恥ずかしいのでいい」と言ってたんですが、妻は「聞くだけならいいじゃない。落ちてた場所が分かれば取りに行くか諦めるかの決断も出来るし」と、尋ね始めて即回答を得てました。
しかも、そのやり取りを聞いていた方が、後にわざわざテントまで持ってきて下さり、本当に感謝です。
昨今は「物取られた」という声もちらほら聞く中、余計有り難かったですね。
いやー、このルートは最後のブナ立以外全く日陰がないのでヤバい暑さでしたよ
お気持ちお察しします
北ア・・裏銀座というか
私から言わせれば裏というより、青山通りですかね〜
素晴らしい名峰だらけで も沢山。
とっても羨ましいですが、
稜線でゲキアツ!!
ペンさんのコーラ2本とカレー飲んだ〜は
よほどの暑さだったのかと
いつもはカレー2杯とコーラでしたよね。
良い方に拾われ
マットはラッキーでしたよね〜
私も昨日にゲキアツ!!縦走から帰りました。
小屋の名物グルメや冷たい物には嬉しいですね
何度も歩いているルートですが、
これまでで一番暑かったですよ
妻など負担は朝露を嫌うのに、朝露に濡れた草にスリスリ触ってましたし。
ペットボトルを合計で30本くらい飲んだかと
ビールも飛ぶように売れてましたし。
昼から毎日雷雨でしたので、テントから小屋に行き、小屋の日陰で涼むのが毎日の日課でしたよ
先週気配を消されていたようなので
どこぞにお出かけされていると思っていましたが
こちらに縦走でしたか
この季節夕立、雷雨が怖いものですが
流石!熟知している山域の時間管理はおみごと!
激熱の北アを満喫されたレコ
行けてない私も行った気持ちになれました
ありがとうございました。
その後の三連休は甥っ子たちと川遊びやBBQに出かけ、
仕事に戻ったら大量の仕事が積まれてましたんで、
レコが遅くなりました
いやー、とにかく暑かったです
時間管理というか雷雨を口実にラクしてただけで
このところ雷雨が少ない年が続いてましたんで、
久々に夏山らしい夏山でした。
暑過ぎでしたが…。
昨年も常念で戻って来たやつですよね
すごーい、落としても落としても戻ってくるマット
一生使い続けるしかないよ。
ぺんさんお決まりのコースだけど、今年は小さ目に刻んだんですね。
そのおかげで雨にも当たらずさすがです
昨年もこのコース地獄の暑さでしたが、鬼岳の雪渓は残ってました。
今年の暑さ恐るべしです。
清水尾根の残雪もほとんど無くて水場枯れてましたもん。
日本の8月に山で涼を取るというのはもう難しいのかもです
野口五郎小屋、アイスはじめたんですね。
ごろりんアイス食べたい!!
ちなみに、うちの娘14,15で白馬行ったみたいですが、ビール売り切れでなかったそうです(猿倉にありませんと書いてあったので背負っていったみたい)。黒部五郎のリンゴ有って良かったですね〜〜〜〜
さすが姐さん、記憶力がいいですなー。
言われるまで全く記憶から飛んでましたよ
確かにあの時も落として拾って頂きました。
有り難いかぎりです。
いや、かなりヤバい暑さで脚が痙攣しだしたので、短く刻みました。
雷雨になりそうだは、先へ行きたがる妻への口実でしたが、実際連日11時位から雷が鳴りだしたので、結果として正解でしたよ。
ゴロりんアイスは、見た目チョコですが、
味はチョコではありません。
ぜひお試しを
そう、昨年も暑かったですが、今年の暑さは「異常」レベルでした。
7月が寒かったから余計こたえたのかもしれませんが。
晴天が続くとすべて売り切れますよね!
いつぞや好天のシルバーウィークで、どこもかしこも「飲料完売!」になっており、最後に通過した鏡平で、ミニの缶コーヒー1個だけあったということがありました。
ま、今は昔と違って「あるもんだ」という先入観がありますからねー。
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