山の日に白馬岳へ〜栂池から〜

2019年08月11日(日) ~ 2019年08月12日(月)

• GPS: 15:14
• 距離: 20.8km
• 登り: 1,661m
• 下り: 1,642m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:34
• 休憩: 1:42
• 合計: 8:16

7:52 栂池パノラマウェイ 自然園駅
7:56 8:02 栂池自然園（栂池ビジターセンター）
8:04 8:05 栂池ヒュッテ
9:16 9:16 天狗原/白馬岳神社
9:27 9:27 風吹大池方面分岐
10:38 10:42 乗鞍岳
11:15 12:02 白馬大池山荘
12:57 12:58 船越ノ頭
13:50 14:03 小蓮華山
14:49 14:50 三国境
15:26 15:55 白馬岳
16:08 白馬山荘

2日目

• 山行: 4:07
• 休憩: 1:55
• 合計: 6:02

7:08 白馬山荘
7:26 7:57 白馬岳
8:36 8:40 三国境
9:26 9:37 小蓮華山
10:21 10:26 船越ノ頭
10:57 11:59 白馬大池山荘
12:22 12:24 乗鞍岳
13:04 13:04 風吹大池方面分岐
13:10 13:10 天狗原/白馬岳神社
13:10 栂池ヒュッテ

天候

両日とも、朝は快晴・10時ごろからガスがかかり・昼以降は真っ白。

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

・栂池ゴンドラ第2駐車場（無料。未舗装。トイレあり）を利用。
・中央駐車場（有料）や第1駐車場（無料だがトイレなし）もありますが、前夜入り車中泊前提ならば第2駐車場がいいのではないかと思います。
https://tozanguchi-p.com/post-219/

コース状況／危険箇所等

・乗鞍岳手前にそれなりに傾斜のある雪田がありますが、踏み跡がしっかり階段状になっているので慎重に歩けば問題ないと思います。
・森林限界を超えるとザレている斜面が結構出てくるので、特に下山途中は注意です。
・登山道は余裕で擦れ違える箇所も多いが、ハイマツ帯・岩稜帯などは人一人がやっと通過できる箇所もあります。特にこの時季の白馬は登山道が渋滞気味なので、自分が止まって脇に寄れば擦れ違う人が通行可能になると思っても、自分の後ろに列ができていて退避不能な場所に人がいたりする事もあるので、人の少ない山道よりはなかなか配慮が難しいかも知れません。

その他周辺情報

・八方温泉　みみずくの湯
前日入りのため、登山前夜はここに。ぬるっとした湯は気持ちよく、湯上りも肌がすべすべになります。適温。人気の温泉のようで、狭いのに人がいっぱいでした。
http://hakuba-happo-onsen.jp/mimizukunoyu/
・元湯　栂の森荘。
下山後の温泉。ゴンドラ乗り場横に「栂の湯」もありますが、混んでいるかと思いこちらへ（栂の森荘も歩いてすぐです）。入った時は貸切り状態でした。その後数人入って来られましたが、それでも穴場感ある静かな温泉でした。施設は古めに感じましたが、いい湯でした。ちょっと熱め。
http://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/spa/tsugaikeonsen/

写真

8/10 18:14

前日に現地入り。その前に、糸魚川の「銭形」（大野店）で腹ごしらえ。海老フライがでかい！！　美味い！！　鱈汁も！　登山前にこんな満腹でいいのか！？

8/11 5:56

登山当日。今日は山の日。第2駐車場は午前6時頃でこんな感じ。ガラガラです。邪魔にならないスペースがあったので、車中泊ではなくテントを張れました。

8/11 5:56

トイレは一か所。

8/11 6:22

ゴンドラの始発は6時半。6時過ぎでこの状態。

8/11 7:57

予定よりは1時間ほど遅れたが栂池自然園に到着。なんという快晴でしょう！　ロープウェイの添乗員氏も「こんな遠くまで見える快晴は今年初めてです！」と言ってくれたが・・・・・・。

8/11 8:01

建物の間に登山口。

8/11 8:01

問題なし！

8/11 8:21

最初は樹林帯の中を黙々と登る。暑い〜(+_+)

8/11 9:02

白馬乗鞍岳が見えてきた！

8/11 9:08

そしてこっちも！　（しかし、雲が湧くのが早いッ！！！）

8/11 9:08

鹿島槍・五竜・唐松。奥には爺。蓮華岳まで見える！？

8/11 9:08

素晴らしい〜。

8/11 9:10

雲海の中に八ヶ岳。

8/11 9:16

天狗原に到着。

8/11 9:20

湿原と乗鞍岳。

8/11 9:20

木道天国！

8/11 9:24

オオシラビソ（白馬では「栂」と呼ぶ）が松ぼっくりを付けていました。

8/11 9:31

ここからゴーロな急登を登る。

8/11 9:47

高度を稼ぎやすい。振り返ると天狗原の全貌が。

8/11 9:48

雨飾・焼山・火打・妙高も。

8/11 9:52

急ではありますが、登りやすく、アスレチック感覚で行けます。

8/11 10:00

でも延々と続く。

8/11 10:18

急傾斜の雪田も登る。冷気が漂っていて涼しい〜(^_^)

8/11 10:19

段が出来ているので登りやすい。

8/11 10:32

乗鞍山頂部。だだっ広いです。

8/11 10:33

白馬岳！

8/11 10:39

ケルンの所に山頂標識。

8/11 10:47

山頂を超えるとすぐに白馬大池が見える。湖畔のキャンプ、いいなぁ〜。

8/11 10:53

ここも渋滞しやすいポイント。

8/11 11:06

透明度高い！

8/11 11:39

白馬大池山荘で昼食タイム。肉うどんは売切れ・・・。カップ麺を食べる。

8/11 11:49

テント場大盛況。

8/11 12:04

右・蓮華温泉。左・白馬岳。

8/11 12:06

ハクサンコザクラがたくさん咲いていた。

8/11 12:14

コマクサもちらほらと。

8/11 12:20

あ〜あ、ついにガスってきたよ。こうなるのは分かっておりましたが・・・。

8/11 12:42

大池は本当に青くて綺麗。

8/11 12:48

小蓮華山までは結構長い。

8/11 12:54

ようやく船越ノ頭。

8/11 13:00

こんな高山にまでアゲハチョウが。

8/11 13:03

坂の上の雲！

8/11 13:18

8/11 13:29

タカネナデシコ。

8/11 13:30

ミヤマアズマギク。

8/11 13:31

オヤマソバ。

8/11 13:52

小蓮華山到着（因みに、江戸時代の越中では白馬岳を「大蓮華山」と呼んでいたらしい）。

8/11 13:52

鉄剣あり。

8/11 13:54

メガネが奉納されていた。

8/11 14:09

白馬岳まであと1時間半！　もうガスは取れる気配がない・・・。

8/11 14:36

だが、こういう時こそ雷鳥さんの出番です！　ヒナは大分大きくなっています。

8/11 14:46

三国境が見えてきた。富山・長野・新潟の県境。

8/11 14:48

ここからは最後の登り。

8/11 14:59

ミヤマクワガタ。

8/11 15:15

入道雲もくもく。

8/11 15:20

もうちょっとだ！

8/11 15:34

やったー！　到着です。

8/11 15:30

強力伝！　普通の荷物でも重いというのに・・・。

8/11 15:29

展望図指示盤。なかなか解読が難しいです。

8/11 15:31

長野県側は恐ろしいほどの断崖絶壁。極端なまでの非対称山稜。

8/11 15:52

mojo氏も登頂を果たし、記念撮影。

8/11 16:19

白馬山荘到着。受付がこの広さ！　さすが800人泊まれるだけある。

8/11 17:08

荷物を置いて、早速「スカイプラザ白馬」へ。

8/11 17:09

もちろん、生ビールに決まってます！　ソーセージ盛り合わせもね♪

8/11 18:00

山小屋にしては良心的な値段設定ではないでしょうか？

8/11 17:58

ほろ酔いまなこで窓を見たらガスが取れていたので、外へ。杓子岳、鑓ヶ岳が目の前に。杓子岳はなんだか面白い形です。

8/11 17:59

旭岳。

8/11 18:00

山荘前には眺望を楽しむ人たちがたくさん。

8/11 18:57

夕食は4巡目の18時40分から。消灯は9時だが、部屋の電球は自由に消せるので助かる。

8/12 5:27

2日目。朝食。朝食は早いもの順なのでかなりの行列ができていた。

8/12 5:34

外はやはり快晴！　たぶん、朝限定だろうけれど。昨日の到着時に見えなかった剱立山がハッキリと。

8/12 5:34

毛勝三山も。

8/12 5:35

遠くには、八ヶ岳の横に富士山まで！

8/12 6:21

出発予定時刻まで暫くあるため、スカイプラザで優雅にコーヒータイム(笑)

8/12 6:09

眺めは最高です。

8/12 6:10

夜が明けるか明けないかに出発するいつもの登山と違って、ゆっくりと寛ぐのもいいもんですね。

8/12 6:48

左がスカイプラザ、向こうが2〜3号館・食堂、右が受付・1号館（今回は1号館の中二階に宿泊していた）。

記念撮影して、出発。

8/12 7:00

下に見えるのが白馬岳頂上宿舎。こっちは白馬三山縦走コース。

8/12 7:02

白馬鑓ヶ岳の肩越しに槍穂高や野口五郎（右）。手前は、扇沢を取り囲むように聳える蓮華岳＆針ノ木岳や赤沢岳。

8/12 7:08

8/12 7:09

昨日はガスガスの中を下りて来て長く感じたが、山頂って近いんだね！

8/12 7:22

白馬山荘はやはり大きいですね。

8/12 7:28

後立山連峰の山並みが幾重にも折り重なって見える。

8/12 7:30

前穂・奥穂・槍。手前は蓮華岳。

8/12 7:30

剱アップ。

8/12 7:33

長野県側は雲海。

8/12 7:36

富山平野は何とか見える程度。黒部川が見える。

8/12 7:37

まったく、端から端まで見える！　左から、槍・乗鞍・野口五郎・鷲羽・水晶・赤牛・黒部五郎・薬師・立山。

8/12 7:45

打ち寄せる荒波のよう！

8/12 7:48

朝日岳の左手に、

朝日小屋発見。

8/12 8:02

山頂を振り返りつつ歩く。

8/12 7:58

これは蛇紋岩？　滑りやすい岩。

8/12 8:06

ウルップソウはやはり全部終了。7月に来なければダメかな？

8/12 8:08

昨日は見えなかった稜線。だが、早くも雲の大波が！

8/12 8:09

ブナクラ峠越しに白山。一度に日本三霊山が見える素晴らしい場所！

8/12 8:14

岩間のチシマギキョウ。

8/12 8:20

剱の見納め。

8/12 8:21

三国境の二重山稜。

8/12 8:43

境を越えて、ここから小蓮華山の登り。

8/12 9:02

一息ついて、あとちょっと。下山時の登り返しはちょっと大変ですね。

8/12 9:05

ホントに気持ちの好い稜線歩きです。

8/12 9:10

この雲海がまた絶妙。

8/12 9:11

この後は稜線もガスに覆われるだろうから、一瞬の光景です。

8/12 9:24

ミヤマコゴメグサ。

8/12 9:28

大池も視野に入って来た。

8/12 9:36

小蓮華山山頂は賑やか。

8/12 9:46

さっきと較べて、大分雲が上がって来た。そろそろ10時。ガスに包まれるのも時間の問題。

8/12 9:45

下の方に白馬尻小屋が見えた。

8/12 9:54

大雪渓をズームで撮ると、登山者の行列が見えた！　夏の風物詩。

8/12 10:23

ハクサンシャジンかな？

8/12 10:33

ヤマハハコ。

8/12 10:42

大池までもうすぐ。

8/12 11:14

ここも人でいっぱいだね〜。

8/12 11:46

人混みを避けて、大池湖畔の岩の上で昼食。

8/12 11:38

白馬山荘のお弁当。

8/12 11:42

よく見たら、大池の中にはサンショウウオがたくさん！

8/12 11:43

クロサンショウウオとのことらしい。

8/12 12:03

乗鞍岳へ。この登山で最後の登り。

8/12 12:35

そして、山頂を通り抜けて雪田を下る。

8/12 12:36

登る時より緊張。

8/12 12:55

ゴーロ地帯も軽快に通過。ストックは仕舞った方がいいかも。

8/12 12:55

登山道整備時の？楔の跡。

8/12 13:04

平らな木道は天国。

8/12 13:05

行きでは気付かなかったが、池塘にワタスゲがちらほらと。

8/12 13:07

アヤメ。

8/12 13:20

天狗原より下は土と岩のミックスでちと歩きにくい。

8/12 13:27

パトロールの方々。ご苦労様ですm(_ _)m

8/12 13:31

銀嶺水。ペットボトルで汲みます。とても冷たくて美味しかったです。

8/12 14:09

30分後、栂池自然園到着で終了〜。何はともあれ、ソフト。

8/12 14:07

さるなしソフトとの事。あっさりしていて美味しかった。

8/12 14:07

雪どけサイダー。こっちも気になるが〜〜。

8/12 14:33

やはりというか、ロープウェイはかなりの行列。30分並んで乗れました。

8/12 15:45

そして、やっぱり栂池の町のコンビニでこれを買ってしまった！

8/12 17:04

温泉は混雑回避のつもりで「元湯　栂の森」へ。最初は貸切り状態でビックリしましたが、お蔭でゆったりと浸かれました。

8/13 6:37

小谷の道の駅で「雨飾山（純米吟醸無濾過生原酒）」と「大雪溪（特別純米酒）」を購入。お盆に呑みます！

撮影機器：

Xperia Z3 SO-01G SONY

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

α6300 ILCE-6300 ボディ SONY

装備

個人装備

Tシャツ タイツ 靴下 グローブ 雨具 ダウンジャケット 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ 三脚

感想

でぶねこ山

今回は、昨年膝を痛めたmojo氏の登山復帰第1戦という事でリハビリに丁度良い？白馬岳へ。いろいろ文句を言っておりましたが、それでも以前のようなタフさを見せてくれました。もしかして、途中で膝痛が再発して撤退もあるのかと懸念していましたが、完遂できて氏も満足のようでした。

前日に栂池入りをしたため時間には余裕がありましたが、何だかんだで準備ができたのは6時。既にゴンドラ待ちの行列が凄い事に。昨年の八方のゴンドラ待ちが記憶の片隅から蘇りました。

1時間遅れでのスタートでしたが、その遅れまま予定通りのタイムで16時に山荘到着。生ビールで祝杯をあげました。

心配なのは下り。mojo氏が膝を痛めたのも、久々の登山なのに西穂山荘からロープウェイ乗り場までトレランの如きスピードで駆け下りたため（他に仕事疲れもあるらしい）。今回も場所によってはやや速めの下り方だったので心配しましたが、無事ゴールできて何よりでした。

今回の登山は山の日当日という事で登山道は結構な混雑でした。と言っても、白馬はこれが普通なのかな？　ここには初めて来たもので・・・。800人宿泊できる白馬山荘もさぞ混んでいるのかと思いましたが、翌朝に受付の人に訊いてみたら、400人くらいだったとの事。それでも夕食は4〜5回転くらいするのだから大変なものです。あと、山の日だからと言って、特にイベント的なものはなかったようです。夕食のメニューなどもいつも通りのようでしたし。

私は先週の3泊4日の笠ヶ岳〜鷲羽・水晶以来の登山だったので、既に体が出来上がっていたのかかなり楽な印象でした。暑くて苦しかった先週は1日に水分3ℓ以上摂っていましたが、今回は2日で2ℓという少なさ。
装備も影響しているかも知れません。ザックの重量も先週（11キロ）の多分半分くらい。靴も先週はミドルカットでしたが、今回はトレランシューズ。厚底のフワッフワなやつだったのでかなり軽快な歩きができたと思います。