大同心雲稜ルート
- GPS
- 06:00
- 距離
- 2.6km
- 登り
- 640m
- 下り
- 633m
コースタイム
- 山行
- 2:06
- 休憩
- 3:55
- 合計
- 6:01
登攀(5P)に約3時間15分(準備含む)
天候 | 曇り時々晴れ、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北沢は台風?の影響か、所々崩れて橋が付け替えられていました。通行には問題ありません。 |
写真
装備
個人装備 |
グローブ
サブザック
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
セルフビレイランヤード
|
---|---|
共同装備 |
ダブルロープ2本(50m 60m)
クイックドロー10本
|
備考 | カムは使いませんでした |
感想
大同心雲稜ルートや小同心クラックは、冬がメインの八ヶ岳バリエーションのなかで数少なく夏にフリーで登れるクライミングルートと言われています。
雲稜ルートは、手袋、アイゼンで登る冬季は一部人工(アブミA1) になりますが、夏はオールフリーで登れます。
取り付きから大同心の肩?まで4P、肩から頭まで1Pの、計5Pで登りました。
◆取り付きまで
取り付きまでは、赤岳鉱泉から硫黄岳方面へ向かい、すぐの大同心沢から入ります。
最初大同心沢の左岸の明確な踏み跡(登山道と言っていいくらい明確)をたどると、そのうち踏み跡は涸れ沢を横切り右岸に入ります。
右岸を登っていくと、次第に急登になり、明確な尾根線(大同心稜)となります。
明確な踏み跡をたどると、小一時間で大同心が見え、その基部に至ります。
大同心の基部にそって踏み跡を左に行くと、これ以上は進めないというところに支点があります。
ここが取り付きです。
下記のどのピッチもだいたい30mくらい、ロープは50mダブルロープでOKだと思います。
中間支点は残置のボルトやハーケンがまあまああり、カムをとることはありませんでした。
クイックドローは多いピッチでも 10本くらいで足りました。
曲がるルートで一部スリングで伸ばしたほうが良いところがありますが、そのためのスリングは2〜3本で足りると思います。したがって、アルヌンはそれほどいりません。
◆1Pめ
とりつきから少し上には、赤い残置スリングがあるので、基部の草付を左にトラバースしてそこを目指します。
とりつきはペツルハンガーとリングと残置スリングです。
まず赤いスリングを目指して直上します。スリングの少し下の小岩まで支点はありません。
赤いスリングの上にも支点があります。そこまでクリップしたら、その上を直上します。(そこから左へは行きやすそうに見えますが 、ルートから外れるので支点も無くなります。ここは直上です)
ここが1Pめの核心です。
薄かぶりですが、ホールドは豊富にあるので、疲れないうちに登ってしまいます。
核心を乗越したら1mくらい左に行ってから右上し、明確な終了点でピッチをきります。
終了点は二箇所ありますが、最初のは古く、2mくらい先の二つめは新しいので、二つめのでビレイします。ペツルハンガー2個と残置スリング。
◆2Pめ
ビレイ支点のすぐ上の岩から登ります。
この岩には支点がないので、ビレイ支点でまず0ピンめをとっておきます。
少し左上にいくと、大きめの岩がV字型になっており、その間から乗越します。
ここが少しボルダーチックで、腕力がいるかもしれません。
乗越たら右上して、明確な終了点でビレイ。ここも足場は良いです。
2Pめ終了点はペツルハンガー2個+リング。
◆3Pめ
2Pめ終了点の左から右上します。ここも出だしに残置支点がないのでビレイ点にクイックドローをかけて0ピン目としました。
右上して、とがった岩峰をめざします。途中、スリングを伸ばす箇所あり。また、1か所悪いところあり。
3Pめ、4Pめは浮石が多くなってきますので注意。
とがった岩峰の上でピッチを切ります。
上から見るとこの岩峰は魚の尾びれのような形です。
3Pめの終了点はペツルのハンガー、RCC,リングの3つと残置スリングがありました。
◆4Pめ
左の凹角から登ります。左右に1か所ずつ中間支点あり。
そのまま上にのぼってから後半は右にトラバースです。
トラバースのところには何箇所も支点があります。
トラバースの最後が少し足が遠く、出っ張った岩を持たなければならず悪いです。
大同心の肩で4Pめの終了点。
ここは少し広いテラスなので休憩適地です。
5Pめを空身で登るため、ここにザックをデポしました。支点は何か所もあるので、ザックを繋いでおけます。
◆5Pめ
テラスにザックをデポして、空身で5Pめを登ります。
ハングしているカンテの左側面を登ります。
ビレイ支点から左の小岩に登り、登攀開始します。
このピッチも気持ちかぶり気味なので、疲れないうちにとっとと登ります。
1Pめの薄かぶりほどはかぶっていません。少しホールドが小さくなりますが、探せばちゃんとあります。
最後の乗越は足場も安定して容易です。
5Pめ終了点は広くながめのいいテラスです。
小同心、横岳から硫黄への縦走路、大同心稜、すべて見えます。
ここから2〜3m傾斜の緩い簡単な草付きを登れば(ロープ不要だが一応ビレイ)、赤茶けた土の広場に出ます。ここが大同心の頭です。
ここから歩いて横岳の稜線(一般登山道)にも行けるそうです。
◆下降
頭から5Pめの終了点に歩いて戻り、
5Pめの取り付きまで1Pの懸垂をします。
懸垂支点は残置のカラビナを使いました。
ハーケンの支点なので少し不安ですが、、
懸垂は、5Pめの登攀ルートよりは少し左(上から見て)を下降、
途中から空中懸垂となります。
50mロープでギリギリ届く感じです。
5Pめの取り付きでロープをしまい、登山靴に履き替えて大同心稜へ向けて歩いております。
小同心との間に向かって草つきの踏み跡を下り、さらに大同心沢へはおりずに踏み跡を大同心の基部に向かって右に少し登り返します。
大同心南稜の取り付き(グレーのスリングあり)を通過し、大同心の基部の踏み跡をトラバースすれぼ、往路に歩いた大同心稜からの踏み跡に戻ります。
5Pめとりつきからここまで15分弱。
あとは往路の大同心稜を下り、赤岳鉱泉へ。40分
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