裏銀座縦走は連日雨と強風の中(その2:水晶小屋~新穂高温泉口)
- GPS
- 15:33
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 929m
- 下り
- 2,403m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:20
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:35
天候 | 雨・強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
その他周辺情報 | その1参照 |
写真
感想
「その1 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1987467.html 」より続く。
3日目(水晶小屋~三俣山荘):
相方はパスするというので、雨の中、単独で水晶岳を往復。出発後写真を撮ろうとしたら「電池の残量がありません」のメッセージ。雨の中の交換は無理と思い予備のバッテリーは小屋に置いてきたので、水晶岳の写真は全く取れなかった。その前から、もうすぐ電池無くなるよ、というアイコンが出ていた筈だが、買ったばかりのカメラだったので使い方が良く分からず、気が付かなかった。いい場面が一杯あったのだが。。。
小屋に帰り、荷物を整理して、8:15小屋を出発。30分程で岩苔乗越とワリモ岳の分岐に到着。ワリモ岳方面に向かう。視界が悪く全貌が分からなかったが、ワリモ岳は岩峰の集まりという感じ。巨岩と格闘しながらこれを越したら終わりかな、と思いながら通過するとすぐに次のピークが前方に立ちはだける、という感じでいくつものピークを越してやっと明瞭な下りとなる。これを越すと鷲羽岳への登り。鷲羽岳は石や小岩はごろごろしているもののあまり岩々しさはない。
この日も雨と風は前日と変わらず、三俣山荘の小屋に入った時は、その暖かさが体中に染み渡った。まるで地獄から天国に来たような気分。この日も、登山靴は表面はおろか内側までびしょ濡れ、靴下は絞れば水が出てくる状態であった。
この日の夜、雨がかなり激しく降ったようで、小屋を叩き付ける音が激しくしていた。風の音も。
4日目(三俣山荘~ワサビ平小屋(鏡平山荘から変更):
この日も出発時点から雨。強風のため巻道ルートを採る選択肢もあったが、三俣蓮華岳を経て双六岳に向かうことにする。あまりに風が強い様だったら、途中から中道ルートに切り替えることも視野に入れながら進んだが、結局稜線ルートをそのまま進むことにした。後で聞いたところによると、巻道ルート、中道ルートともにアップダウンが多くあり、また登山道も水が溢れていて、かなり大変だったらしい。風は強かったが、結局は稜線ルートが最も楽だったのかもしれない。
双六岳の頂上は広くて分岐がいくつもあるように見え、視界が悪いこともあって、その先の道が少し分かり難い。そのまま真っ直ぐ進むと南峰方向に行っていまうが、この方向は直ぐ道が無くなってしまう。小屋の人から青ロープを張って通せんぼしてあるから間違うことはない、と聞いてきたが、実際に来てみたらロープは無い様だった。ここで心を落ち着けて、地図とコンパスで方向を同定すると、その方向に明瞭な道があり、しかも、岩に「双六小屋方面」というペンキ印が見え、安心して降ることが出来た。降る方向は広い尾根で、踏み跡も明瞭でないが、要所要所にケルンが積んであり、また、ケルンが無くなると、岩のペンキ印があり、道を外すことが無い様配慮されていた。
頂上から下ること約45分で、巻き道分岐に到着、そこからさらに30分で双六小屋に到着した。
双六小屋でコーヒーを頂きながら情報収集。これから先も大雨が予想されるので、明日の朝も鏡平からワサビ平までの道が封鎖される可能性があり、出来れば今日中にワサビ平まで降りておいた方が良いのでは、というアドバイスを頂いた(当初計画では今日は鏡平に宿泊の予定)。
11時頃双六小屋を出発、12時半頃に鏡平に到着。鏡平山荘でラーメンを頂きながら、小屋主人から意見を伺った。今日も午前中一時通行が規制されており、今は解除しているが明朝も規制される可能性があるので、やはり出来るなら今日中にワサビ平まで降りた方が無難、とのこと。鏡平山荘の宿泊はキャンセルして、ワサビ平に向かうことにした。
鏡平から暫くは、沢歩き状態が続いたが、暫くしてそれも収まり、普通の山道になる。熊の踊り場、シシウドヶ原、イタドリヶ原を過ぎ、秩父小沢を渡渉する前あたりから、また登山道の冠水状態が酷くなり、濁流となって流れ落ちるところも。
それでも午後4時少し前にはワサビ平山荘に着くことが出来た。
5日目(ワサビ平小屋〜新穂高温泉口):
夜半雨が激しく降っており、朝起きると、案の定、鏡第露方面への登山路はロープが張られて通行規制されていた。新穂高温泉温泉に向かう途中、こんな天気にも拘らず、かなりの数の登山者が登ってくるのとすれ違ったが、午後から天気が回復する、といったような予報が出ていたのだろうか。
SANJさん
詳細な山行記録と写真、拝見して感動しました。
私は2018年8月26日から29日にツアーの裏銀座縦走に参加しましたが、同じような雨、強風の天気に遭遇しました。
新穂高、わさび平小屋、双六、三俣蓮華、三俣山荘、鷲羽、水晶、野口五郎、烏帽子岳、ブナ立尾根のコースでした。
3日目の鷲羽、水晶、野口五郎以外はまずまずの天気でした。鷲羽岳は雨風の中登りましたが、水晶は断念しました。野口五郎は4日目の早朝(暗闇の中)に変更されました。あの雨の中の強風には閉口しました。
いつもSANCJさんの体力には感服しています。
8月25日から28日に猿倉→白馬大雪渓→白馬岳、杓子岳、白馬鑓→白馬鑓温泉小屋、猿倉のルートで行ってきました。
白馬岳の日の出、三山の頂上や稜線からからの眺望は最高でした。最終日は雨の中の下山でしたが、充実の山行でした。
ところで、もしお差支えなければSANJさんのメールアドレスを教えていただければ幸いです。(広くオープンできるような山行記録は私にはハードルが高いので)私の山行写真も送らせていただきます。
kashiwatanisanより。
kashiwatanisan こんにちわ。コメントありがとうございます。
実は私もkashiwatanisan が行かれたのと同じコースのツアーにその1年前に参加したのですが、やはり天候条件が良くなかったので、双六岳、水晶岳、烏帽子岳をパスされてしまいました。三俣蓮華もパスするというので、頂上が直ぐそこに見えているじゃないか、と抗議して、やっと登らせてもらいました。ツアーというのは、事故を起こさないということが絶対条件となるので、どうしても安全サイドに流れてしまいます。その辺がツアー登山の限界ということでしょうか。個人登山だと自由が利きます。今回は、前回パスしたところは全部登りたかったので、眺望ゼロながら全部頂上を踏んできました。その意味である種達成感があります。
白馬三山行かれたんですね。天気が良くて良かったですね。大雪渓は落石がありませんでしたか。鑓温泉、野趣あふれていて良いですね。
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