鹿島槍ヶ岳からすべてを見ました！

2019年09月07日(土) ~ 2019年09月08日(日)

• GPS: 17:10
• 距離: 22.2km
• 登り: 2,369m
• 下り: 2,409m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:54
• 休憩: 0:57
• 合計: 7:51

距離 8.5km 登り 1,470m 下り 440m

4:44 スタート地点
4:58 柏原新道登山口
6:11 6:12 ケルン（柏原新道）
6:24 6:26 駅見岬
7:26 水平岬
7:58 7:59 富士見坂
8:52 8:56 種池山荘
10:14 10:15 爺ヶ岳南峰
10:33 11:20 爺ヶ岳中峰
11:45 11:46 爺ヶ岳北峰
12:16 冷乗越
12:32 冷池山荘
12:35 冷池山荘テント場

2日目

• 山行: 7:41
• 休憩: 1:35
• 合計: 9:16

距離 13.7km 登り 918m 下り 1,969m

6:02 冷池山荘テント場
6:54 6:57 布引山
7:45 8:11 鹿島槍ヶ岳
8:49 8:50 布引山
9:32 冷池山荘テント場
9:37 10:01 冷池山荘
10:20 冷乗越
10:54 爺ヶ岳北峰
11:14 11:15 爺ヶ岳中峰
11:28 爺ヶ岳南峰
12:06 12:36 種池山荘
13:01 13:02 富士見坂
13:22 水平岬
14:03 14:09 駅見岬
14:14 14:15 ケルン（柏原新道）
15:02 15:04 柏原新道登山口
15:18 ゴール地点

テント泊したような記載になっていますが、2日目のログスタートをし忘れてテント場からスタートしたためで、山小屋泊です。

天候

日中晴れ一時ガス、夜曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

扇沢市営第1駐車場に前夜着車中泊

コース状況／危険箇所等

多少ガレ場はありますが、大変良く整備されています。

その他周辺情報

下山後は薬師の湯。露天風呂の周りでは野猿が走り回っていました。

写真

9/7 0:33

予定より時間を食いましたが、無事扇沢に到着。好天の登山を予感させる星空。東からは冬から秋の星座が登ります。昴・雄牛座etc.

9/7 0:34

西には夏から秋の天の川が沈んでいきます。

9/7 4:50

駐車場は静かだったので短時間ですがぐっすり眠れました。日の出前に出発です。

9/7 4:59

登山口にさしかかる頃モルゲンロートが始まりました。

9/7 5:25

高度を上げていくうち向かいの山に陽が射していきます。

9/7 5:31

しばらく針葉樹林帯をがんばって登ります。

9/7 5:33

下界はまだ陽が射していません。

9/7 5:43

ミヤマママコナ

9/7 5:44

針ノ木岳が神々しい。

9/7 5:45

駐車場がよく見えます。

9/7 6:07

カライトソウはまだ蕾もありました。

9/7 6:09

オヤマボクチ

9/7 6:09

「ケルン」と名付けられた通過点。種池山荘まではまだまだです。

9/7 6:09

この先少しガレてます。

9/7 6:17

アカモノはすっかり登熟。

9/7 6:19

真っ赤に熟れたタケシマランは沢山ありました。

9/7 6:19

ゴゼンタチバナも実を付けます。

9/7 6:20

東斜面にはまだ雪渓が残っています。

9/7 7:28

もう秋空ですね。

9/7 7:33

シラタマノキはあまり見かけませんでした。

9/7 7:40

出遅れのサラシナショウマ。

9/7 7:45

ベニバナイチゴの実でしょう。

9/7 7:47

サンカヨウの実はもう落ちそう。

9/7 7:49

カンチコオゾリナの綿毛でしょうか。

9/7 7:57

ちょっとなで肩の登山道です。

9/7 7:59

ダケカンバも少し色づき始めました。

9/7 8:01

花盛りのクロクモソウが少しありました。

9/7 8:11

「富士見坂」との看板があったので振り返ると山の端から見えました！

9/7 8:14

オオバタケシマランはこの株だけ見かけました。

9/7 8:15

八ヶ岳も顔を出してきました。

9/7 8:35

種池山荘の稜線直前の草原にまだハクサンフウロが残っていました。

9/7 8:37

秩父・八ヶ岳・富士山・南アルプスが安曇野の向こうに見渡せます。

9/7 8:38

立山も顔を出してきました。

9/7 8:41

種池山荘から爺ヶ岳が美しく望めます。

9/7 8:56

気持ちのいい草原です。

9/7 8:57

チングルマの綿毛が見頃を迎えています。

9/7 8:58

逆光できれい！

9/7 9:01

ここの草原ではミヤマリンドウに会えました。

9/7 9:03

ウラジロナナカマドと

9/7 9:04

ナナカマドがすぐそばで実っていました。

9/7 9:05

少し歩いてから振り返ると種池山荘と剱岳がいいアングル。

9/7 9:06

今回の目的、鹿島槍ヶ岳がどーんと現れました。

9/7 9:12

オオシラビソとあしらってみました。

9/7 9:12

こちらも格好いい

9/7 9:26

明日登る登山道が続いています。

9/7 9:56

爺ヶ岳の中腹からの展望

9/7 9:57

安曇野が一望

9/7 10:07

爺ヶ岳中峰・北峰・鹿島槍ヶ岳へと続く稜線。距離は近いですが、アップダウンも有り地味につらいです。

9/7 10:16

皆さん、えっちら、ほっちら登ります。

9/7 10:24

ウラシマツツジの紅葉が進んでいます。

9/7 10:39

ハチクマと思われる鷹が舞っていました。

9/7 11:05

爺ヶ岳からは青木湖が見えます。

9/7 11:05

木崎湖も

9/7 11:08

どこの山も頂上付近ではキアゲハが縄張り争いをしています。

9/7 11:16

おを！東北の山も望めます。

9/7 11:16

もちろん越後の名峰も！

9/7 11:16

空気が澄んでいます！

9/7 11:28

天気が良いので雷鳥はこの1羽だけでした。

9/7 11:34

イワツメクサはところどころまだ咲いています。

9/7 11:34

この時期はやはりトウヤクリンドウが盛り。

9/7 11:35

ミヤマダイコンソウはさすがに終わっています。紅葉の準備。

9/7 11:40

ヤマハハコは終盤。

9/7 11:41

コケモモはかなり熟れてきています。

9/7 11:48

イワヒバリもそろそろ下山準備でしょうか。

9/7 11:49

ホシガラスはせっせとハイマツの実を集めていました。

9/7 12:02

立山から剱岳が絵のように美しく望める稜線を歩ける幸福！

9/7 12:02

いいですね・・・

9/7 12:06

稜線の東側は所々崩落しています。でも慎重に歩けば危険なところはありません。

9/7 12:12

冷池山荘が間近になってきました。こうやって見るとおっかないところに建っているのですね。

9/7 12:13

冷乗越の直前は眺望最高！

9/7 12:22

聳え立つ峰が圧巻。

9/7 12:23

秋空に美しい！

9/7 12:30

冷池山荘到着。これが冷池ですかね。天気は翌日まで持ちそうなので本日はここまでとしました。

9/7 12:45

土日なので混雑を覚悟して来ましたが、8人部屋に夫婦3組と余裕の1人布団1枚。ゆったりです。

9/7 12:45

片側に荷物置きの棚

9/7 12:45

2階が宿泊部屋。8名くらいの小部屋に分かれています。

9/7 12:54

小屋のすぐ東側に展望所があります。残念ながら剱立山方面の展望はありませんが、東側の崖っぷちなのでそちら側は展望良好！

9/7 16:33

夕方が近づくと少し雲が出てきました。

9/7 16:33

頂上付近はすっぽりと雲がかぶりました。

9/7 16:43

こちら側の窓からは立山がよく見えます。ただ剱岳は木があっていまひとつです。

9/7 16:55

夕食は品数も多くおいしかったです。蕎麦もついています！

9/7 17:52

夕景の撮影には冷乗越近くまで戻って一人座ってました。時折獣が近くを通過します。最近爺ヶ岳付近で熊の目撃多数だったので、少しびびりました。

9/7 17:53

西は適度に雲があります。

9/7 18:01

剱岳の北側に沈んでいきます。

9/7 18:02

最後の一瞬！

9/7 18:04

鹿島槍ヶ岳にはまだ残照が・・

9/7 18:09

夕焼け七変化。素晴らしい時間がゆったりと流れました。

9/7 18:16

9/7 18:19

9/7 18:21

9/7 18:25

9/7 18:28

9/7 18:36

もう少しいて星空になるまで眺めたかったのですが、このあとガスがまいてしまい断念。21時過ぎにも一度起きましたが、ガスは消えませんでした。

9/8 3:05

しかし本日も好天が予想されていたので2時半に起床したところ、やはりほぼ快晴！もう冬の大三角形も上がってきています。

9/8 3:11

山荘を前景に西空。ペガサス・くじら座など秋の星座。

9/8 3:15

沈みゆく夏から秋の銀河を撮影したら流れ星のサービス！

9/8 3:17

鹿島槍ヶ岳と秋の銀河。

9/8 3:47

東側では冬の銀河と黄道光が交差して競演です。関東の光害が残念です・・・

9/8 4:25

日の出1時間前。薄明が進んできました。

9/8 4:40

起きてすぐはまだ安曇野の夜景が見えていましたが、だんだんと雲海が発達してきました。

9/8 4:57

日の出30分前には遠くの高い雲に朝日がうっすらと映ってきました。宿の朝食は5時からだったので、お弁当にしていただき、朝焼けを楽しみながらこの展望所で食べました。

9/8 5:26

まずは鹿島槍ヶ岳がモルゲンロート。

9/8 5:26

そして山荘にも朝陽が射してきました。

9/8 5:26

雲海の先に浅間山。この時点では噴煙は少ない状況。

9/8 5:27

雲海が朝日を浴びます。

9/8 5:28

ダケカンバもオレンジに燃えます。

9/8 5:52

暖かくなってきました。さて本日も絶好の天気。鹿島槍ヶ岳登頂に向け出発！

9/8 5:57

高度を上げていきます。

9/8 6:05

浅間山の噴煙が活発になりました。

9/8 6:06

小屋から富士山は見えませんが、歩を進めると爺ヶ岳の脇から顔を出しました。

9/8 6:17

まだウサギギクが残っていました。オヤマリンドウとのツーショットは珍しいですね。

9/8 6:27

カヤクグリが朝を喜んでいるように囀っていました。

9/8 6:53

だんだん頂上が近づいてきますが、結構遠いです。

9/8 6:55

砺波平野・富山湾の先に能登半島が望めます。

9/8 6:56

爺ヶ岳の先には中央アルプスがくっきり。

9/8 6:56

南アルプスの端から端まで。

9/8 6:56

秩父の一部と八ヶ岳

9/8 7:08

トウヤクリンドウは稜線の西側だけに生えています。

9/8 7:08

コゴメグサの仲間

9/8 7:09

まだスミレが咲いていました！キバナノコマノツメかな？

9/8 7:15

布引山を過ぎると少し植生が変わってタイツリオウギなどが出てきました。

9/8 7:15

イワベンケイも真っ赤です。

9/8 7:28

タカネツメクサもありました。

9/8 7:33

イワオウギの実が逆光に生えます。

9/8 7:44

荷物をだいぶ小屋にデポしてきたので予定より早く登頂できました。剱岳どーん！

9/8 7:44

立山どーん

9/8 7:46

やっと白馬方面が見えました。

9/8 7:46

この稜線は険しそうですね。

9/8 7:47

秩父から日本アルプス一望です。

9/8 7:47

安曇野の雲海もすっかり晴れました。

9/8 7:51

鹿島槍ヶ岳北峰です。今回はパス。

9/8 7:53

安曇野の向こうに富士がぽっかり

9/8 7:53

表銀座の名峰

9/8 7:54

槍・穂高はぎゅっと凝縮して見えます。

9/8 7:54

裏銀座の山並み

9/8 7:57

ケルンを挟んで八ヶ岳・富士・南アルプス。さすがに山頂にとどまっていると寒くなってきたので名残惜しいですが下山します。

9/8 8:21

タカネマツムシソウの実のようです。

9/8 8:30

こちらはイブキジャコウソウか？

9/8 8:37

トウヤクリンドウはなかなか咲きません。

9/8 8:41

1カ所だけトリカブトの群落がありました。

9/8 8:46

ノスリガ浅間山の手前をゆったりと舞います。

9/8 8:46

ちょっと近づいてきました。

9/8 9:12

キヌガサソウの実

9/8 9:13

オオヒョウタンボクの実が鮮やか

9/8 9:16

ネバリノギランは花の時期とあまり見た目は変わりませんね。もともと地味だし・・

9/8 9:18

オヤマリンドウの開花は今回これが精一杯。

9/8 9:22

池塘にサンショウウオの子供が泳いでいました。

9/8 9:27

上越・北信の山々

9/8 9:29

オトギリソウの実。薬草として利用できるそうですが、毒性も高いので食べるのやばいでしょうね。

9/8 10:10

冷乗越まで戻ると時々ガスにまかれした。

9/8 10:14

ガスがかかるのもいい感じですね。

9/8 11:00

9/8 11:12

爺ヶ岳のあたりでは猿に遭遇。夕べ暗がりを走り回っていたのはこいつらかな。

9/8 11:22

コマクサもちょっとだけ残っていました。びっくり

9/8 11:46

さよなら鹿島槍ヶ岳！

9/8 14:37

途中駒池山荘でラーメンを食べて黙々と下山。だいぶ下界に下りてきました。

9/8 14:59

登山口の近傍はテンニンソウが沢山咲いています。行きはまだ暗かったので気がつきませんでした。お疲れ様でした。

撮影機器：

PENTAX K-3 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

PENTAX KP RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

共同装備

非常食 地図（地形図） ファーストエイドキット

感想

rinchoku

今回は茨城の自宅を前日夜出発して圏央道・関越道・上信越道を経て長野道の麻績で下りて県道55号を抜けて信濃大町に行こうと計画しましたが、緊急工事で圏央道は境古河でおろされたり、県道55号が通行止めで南を迂回したりとさんざんな目に遭ってしまいましたが、山からは「よく頑張ってきたね」と沢山のご褒美をいただきました。冷池山荘で部屋の案内をしていただいた小屋番のかたは「この夏シーズンで一番の天候」と絶賛の好天の中素晴らしい山行になりました。
　一日目に鹿島槍ヶ岳まで行ってしまうことも検討しましたが、翌日の好天もほぼ約束されていたので、昼過ぎに眺望を楽しみながら生ビールを飲んで午睡を楽しむ選択をしました。こういったのんびり登山は最高ですね。
　とにかく2日間夜前半を除いて好天が続き、空気も澄んで遠くまで見渡せ最高でした。