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Yamareco

記録ID: 201996
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山縦走 / イワカガミに励まされながら

2012年06月26日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.4km
登り
1,896m
下り
1,918m

コースタイム

日帰り
山行
7:35
休憩
0:25
合計
8:00
8:20
40
中道ルート登山口
9:00
95
林道出合
10:35
55
御座石
11:30
11:40
20
薬師岳山頂
12:00
60
観音岳山頂
13:00
13:15
25
地蔵ヶ岳
13:40
140
鳳凰小屋
16:00
20
ドンドコ沢渡河
16:20
中道ルート登山口
08:20 中道ルート登山口(標高1265m)
09:00 林道出合(標高1600m)
10:35 御座石(標高2380m)
11:30 稜線(標高約2770m) 以上往路所要3時間10分(標高差1505m)
(散策)
11:40 薬師岳出発
12:00 観音岳(標高2840m) (出発点から標高差1575m)
13:00 地蔵ヶ岳(賽の河原)(標高約2750m)縦走所要1時間20分
(散策)
13:15 下山開始
13:40 鳳凰小屋→ドンドコ沢ルート
16:00 砂防ダム渡河
16:20 登山口(駐車スペース)帰着。以上帰路所要3時間05分 
   合計所要時間8時間00分。(歩行距離13.4km)
天候 天気/ 霧雨(AM9)→晴れ(AM10)→霧(AM11)→曇り(PM2)
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
甲府方面から国道20号線を北上。釜無川を「穴山橋」で渡り、その600mほど先の「円野中(まるのなか)」交差点で左折。ここには「←鳳凰三山」の標識あり。
左折後すぐに右折して新しい道を進むと「小武川(こむかわ)」を渡る橋がある。この橋は新しいのでナビに出ていないことも。
橋の手前で左折して、あとは道なりに約30分で青木鉱泉入口を過ぎ、約1kmでT字路を左折。その先また1kmでまた左折。その後約250mほどで中道登山口に到着する。(廃屋が目印)。車数台分の駐車可能。
ただし青木鉱泉から先の道は車底の高い四駆車でないとつらい。
コース状況/
危険箇所等
[中道ルート]
最初から九十九折りの急登で林道出合まで。ここまでは位置把握できたが、その先は単調な樹林帯の尾根道のため道に特徴が無く位置把握困難。かろうじて「御座石」で判明。

[薬師岳−地蔵ヶ岳]
稜線で晴れていれば抜群の展望がありそう。アップダウン少なく歩きやすいが、一部砂場状態のところや岩場で足元に注意。

[地蔵ヶ岳−青木鉱泉(ドンドコ沢ルート)]
沢沿いと行っても行程はほとんど樹林の中。中道コースより荒れている印象で急な部分も多い。
段差が大きい箇所、沢の徒渉など要注意箇所も多い。

[ドンドコ沢渡河箇所]
砂防ダムの少し上流、工事中の箇所で渡河可能。ただし「一般者通行禁止」の立て看もあり。

その他周辺情報 [コンビニ]
国道20号線「一ツ谷交差点」の北約500m、道路左側にセブンイレブン。

[青木鉱泉]
駐車場は一日750円(宿泊者は無料)。日帰り入浴はないらしい。
http://www1.odn.ne.jp/aokikosen/index.html
なおHPによると、私が使ったルートより良いアクセス道ができているらしい。使ったことがないので推奨はできないが、時間的な短縮にはなりそうだ。
http://www1.odn.ne.jp/aokikosen/data.html

[日帰り入浴]
むかわの湯(火曜休館。700円)
http://www.mukawanoyu-shidax.com/spa.html

[写真]
下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。写真番号と合わせてご覧下さい。
なお、写真は巾1024pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。
中道登山口。
廃屋の前に数台の駐車スペースがある。
中道登山口。
廃屋の前に数台の駐車スペースがある。
登山口の案内板と道標。
「薬師岳山頂 4時間30分」の「4」に×されて鉛筆で「6」と書いてあるが・・。
登山口の案内板と道標。
「薬師岳山頂 4時間30分」の「4」に×されて鉛筆で「6」と書いてあるが・・。
歩き始めの様子。
道は九十九折りの急登で尾根を目指している。
歩き始めの様子。
道は九十九折りの急登で尾根を目指している。
林道出合。雑草の生え具合からしてこの林道、ほとんど廃道になっているようだ。
登って来た方には「青木鉱泉」の道標。
林道出合。雑草の生え具合からしてこの林道、ほとんど廃道になっているようだ。
登って来た方には「青木鉱泉」の道標。
反対側には「鳳凰三山入口」とある。
反対側には「鳳凰三山入口」とある。
ガスが濃い。霧雨のように降っているようだ。
上を見上げると、こんな森の景色。
4
ガスが濃い。霧雨のように降っているようだ。
上を見上げると、こんな森の景色。
ガスの中の道を進む。
ガスの中の道を進む。
道標が現れる。すでに「薬師岳3時間」だ。
1
道標が現れる。すでに「薬師岳3時間」だ。
標高2000mくらいでガスが晴れて青空になる。
下を見るとガスが残っているのでガスの上に出たのだ。
3
標高2000mくらいでガスが晴れて青空になる。
下を見るとガスが残っているのでガスの上に出たのだ。
森に白樺が増えてきた。
道がこんな風にえぐられているのは台風の影響だろうか。
森に白樺が増えてきた。
道がこんな風にえぐられているのは台風の影響だろうか。
巨岩「御座石」に着いた。
ここで登山道は右に折れる。
巨岩「御座石」に着いた。
ここで登山道は右に折れる。
縞枯れ地帯が目立ってくる。
樹木の背丈もだんだんと低くなってきた。
縞枯れ地帯が目立ってくる。
樹木の背丈もだんだんと低くなってきた。
立ち枯れた白樺林の先は低木しかない。
森林限界に到達だ。
立ち枯れた白樺林の先は低木しかない。
森林限界に到達だ。
ハイマツ林の先に奇岩が見えて来た。
待望の稜線だろう。
1
ハイマツ林の先に奇岩が見えて来た。
待望の稜線だろう。
唐突に岩ばかりの稜線に出た。
振り返ると石に「青木・中道」と。
降下するときはこれが目印。
唐突に岩ばかりの稜線に出た。
振り返ると石に「青木・中道」と。
降下するときはこれが目印。
薬師岳山頂がわからず、うろうろした後、ここを発見。見慣れたケルンあり。
薬師岳山頂がわからず、うろうろした後、ここを発見。見慣れたケルンあり。
薬師岳を後にして稜線を観音岳に向かう。
少し進んで薬師のケルンを振り返った。
薬師岳を後にして稜線を観音岳に向かう。
少し進んで薬師のケルンを振り返った。
薬師と観音の鞍部付近の岩場でイワカガミを発見。
疲れた気持ちを奮い立たせてもらった。
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薬師と観音の鞍部付近の岩場でイワカガミを発見。
疲れた気持ちを奮い立たせてもらった。
観音岳が近づくと道は砂漠のようになり、とても歩きにくい。
観音岳が近づくと道は砂漠のようになり、とても歩きにくい。
観音岳直前でまたガスが濃くなる。
観音岳山頂はこのピークの先か?
1
観音岳直前でまたガスが濃くなる。
観音岳山頂はこのピークの先か?
観音岳手前ピークで咲き誇っていたキバナシャクナゲ。
薄い黄色が実に可憐だ。
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観音岳手前ピークで咲き誇っていたキバナシャクナゲ。
薄い黄色が実に可憐だ。
「観音岳」と書かれた道標前に到着。
だが山頂はもう少し先のようだ。
「観音岳」と書かれた道標前に到着。
だが山頂はもう少し先のようだ。
登山道すぐ脇の岩に山梨百名山の標柱が立つ。
その後ろにも朽ちたような「国立公園」を示す標識板が・・・。
登山道すぐ脇の岩に山梨百名山の標柱が立つ。
その後ろにも朽ちたような「国立公園」を示す標識板が・・・。
百名山標柱のさらに背後の高みに三角点?。
なぜか二本が倒れていた。
百名山標柱のさらに背後の高みに三角点?。
なぜか二本が倒れていた。
観音岳山頂からこれから向かう地蔵方面を望む。
なんとも荒涼たる風景。
観音岳山頂からこれから向かう地蔵方面を望む。
なんとも荒涼たる風景。
地蔵ヶ岳に向かって急勾配で下る稜線が一息ついたあたり。
ガスが渦巻き行く手を阻もうとするようだ。
地蔵ヶ岳に向かって急勾配で下る稜線が一息ついたあたり。
ガスが渦巻き行く手を阻もうとするようだ。
足元に見慣れない白い花。
「ハクサンイチゲ」らしい。
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足元に見慣れない白い花。
「ハクサンイチゲ」らしい。
鳳凰小屋への分岐直前で前方のガスの中に地蔵ヶ岳の姿が現れる。
5
鳳凰小屋への分岐直前で前方のガスの中に地蔵ヶ岳の姿が現れる。
14)岩場にイワカガミの群生!。
こんなたくさんなのは初めて見た。
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14)岩場にイワカガミの群生!。
こんなたくさんなのは初めて見た。
この白い花は「コミヤマカタバミ」だね。
この白い花は「コミヤマカタバミ」だね。
これも珍しい「クモマナズナ」?
3
これも珍しい「クモマナズナ」?
こんな場所にひょいっと高山植物が咲いているので何度も驚く。
こんな場所にひょいっと高山植物が咲いているので何度も驚く。
前方に見えて来たのは「赤抜沢の頭」というピーク。
前方に見えて来たのは「赤抜沢の頭」というピーク。
「赤抜沢の頭」に到着。
道標にしたがって右に下りて地蔵ヶ岳を目指す。
「赤抜沢の頭」に到着。
道標にしたがって右に下りて地蔵ヶ岳を目指す。
降り始めてすぐになんと!地蔵ヶ岳のガスが失せて青空が現れた。
青空に立つオベリスクに感激!!
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降り始めてすぐになんと!地蔵ヶ岳のガスが失せて青空が現れた。
青空に立つオベリスクに感激!!
「賽の河原」と呼ばれる花崗岩白砂のコルに降り立つ。
例のケルンはここに。
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「賽の河原」と呼ばれる花崗岩白砂のコルに降り立つ。
例のケルンはここに。
オベリスクに近づくと木陰にひっそりとお地蔵様。
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オベリスクに近づくと木陰にひっそりとお地蔵様。
地蔵ヶ岳を後にして降下開始。
白砂の賽の河原を一挙に下る。
下界には再び濃いガスが立ちこめた。
地蔵ヶ岳を後にして降下開始。
白砂の賽の河原を一挙に下る。
下界には再び濃いガスが立ちこめた。
すぐに緑の樹木が現れる。
荒涼とした風景を見た後の目にとてもみずみずしく映る。
すぐに緑の樹木が現れる。
荒涼とした風景を見た後の目にとてもみずみずしく映る。
後ろを振り返るとガスを透かしてオベリスクが黒々と見えた。
1
後ろを振り返るとガスを透かしてオベリスクが黒々と見えた。
下山開始から25分ほどで鳳凰小屋に到着。
団体客らしい人々でにぎやかだった。
下山開始から25分ほどで鳳凰小屋に到着。
団体客らしい人々でにぎやかだった。
鳳凰小屋のすぐ先で登山道分岐。
右の「ドンドコ沢ルート」に降りて行く。
鳳凰小屋のすぐ先で登山道分岐。
右の「ドンドコ沢ルート」に降りて行く。
分岐の足元に咲く「ミヤマキンポウゲ」。
つやのある明るい黄色がまぶしい。
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分岐の足元に咲く「ミヤマキンポウゲ」。
つやのある明るい黄色がまぶしい。
道はすぐに沢の中へ。大岩にしっかり赤ペンキ。
道はすぐに沢の中へ。大岩にしっかり赤ペンキ。
沢が右に大きく曲がって行く付近。
わかりにくいが、左の砂斜面が道。
沢が右に大きく曲がって行く付近。
わかりにくいが、左の砂斜面が道。
登山道からちょっと脇道に入って「五色ノ滝」。
想像以上に壮大な滝は一見の価値ありだ。
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登山道からちょっと脇道に入って「五色ノ滝」。
想像以上に壮大な滝は一見の価値ありだ。
さらに20分下ったところで「白糸ノ滝」。
こちらはちょっと小さめ。
さらに20分下ったところで「白糸ノ滝」。
こちらはちょっと小さめ。
このあたり急降下が続く。
写真ではわかりにくいがかなりの急傾斜だ。
このあたり急降下が続く。
写真ではわかりにくいがかなりの急傾斜だ。
さらに「鳳凰の滝」だそうな。
しかし「ここより200m、5分」にめげて訪問せず。
「白糸ノ滝」からここまでなぜか30分もかかった。
さらに「鳳凰の滝」だそうな。
しかし「ここより200m、5分」にめげて訪問せず。
「白糸ノ滝」からここまでなぜか30分もかかった。
また見つけてしまって悩ましい。
しかしみなさまに教えて頂き「カモメラン」と判明。
レッドデータ(絶滅危惧種)の一つとのこと。
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また見つけてしまって悩ましい。
しかしみなさまに教えて頂き「カモメラン」と判明。
レッドデータ(絶滅危惧種)の一つとのこと。
けっこうな流れの沢の徒渉箇所。
ちょっと怖いものがある。
けっこうな流れの沢の徒渉箇所。
ちょっと怖いものがある。
「南精進ヶ滝」の展望台はだいぶ離れていそうなので樹間からのショットで我慢。
「南精進ヶ滝」の展望台はだいぶ離れていそうなので樹間からのショットで我慢。
「南精進ヶ滝」から15分ほどの所でまた沢の徒渉。
石伝いに対岸へ行けるが、怖ければ丸太を渡ってもいい。
「南精進ヶ滝」から15分ほどの所でまた沢の徒渉。
石伝いに対岸へ行けるが、怖ければ丸太を渡ってもいい。
青木鉱泉への「川沿いルート」途中で右が開けてドンドコ沢が見える。
ここで沢を渡る魂胆。
青木鉱泉への「川沿いルート」途中で右が開けてドンドコ沢が見える。
ここで沢を渡る魂胆。
沢にこんな大きな砂防ダムが作られている。
このダムのすぐ上の工事中箇所を突っ切る。
1
沢にこんな大きな砂防ダムが作られている。
このダムのすぐ上の工事中箇所を突っ切る。
ドンドコ沢を渡ってしまえば、あとは工事用?の林道歩き。徒歩20分で中道登山口に着ける。
ドンドコ沢を渡ってしまえば、あとは工事用?の林道歩き。徒歩20分で中道登山口に着ける。

感想

天気予報が月曜日の夜になって明日はいい天気になるでしょう、と急に言い出しました。
私にとっては火曜日は山行にもっとも好都合な曜日。それが晴れるなら出かけない手はありません。

ただし、あまりに急なため下準備が全然できてない。
どこに行こうか? まずはそこから考えます。候補条件は・・・、
1) 藪こぎのないところ(^^)。
2) 天気良さげなので、展望の良いルートが取れる。
3) いままで行ったことのない山。
です。

そして白羽の矢を立てたのが他の方のレコで白根の絶景が印象的だった鳳凰三山でした。
で、ルートを考えると「夜叉神起点」は歩行距離が長くて大変そう。ヘタすると敗退です。
そうすると「御座石鉱泉→地蔵ヶ岳」か「青木鉱泉→薬師岳」。
地図を見ると青木鉱泉のほうがいくらか標高が高い。相手は2800m級ですから少しでも楽したいのでこれはもう青木鉱泉中道ルートに決まりです。
さらにピストンはつまらないし、あわよくば三山縦走したいので下りルートはドンドコ沢で下りることにしよう・・・。
そう思って、さらにズボラできないかと地形図を眺めていたら、青木鉱泉の上流でドンドコ沢から中道ルート側に戻れそうなルートを発見してニンマリです。

その狙った場所は青木鉱泉からさらに標高を上げた「中道ルート」の起点ポイント。悪路を慎重に運転して車を乗り付けてみると、あります。駐車スペース。
歩き始めるとさっそく急登で息が切れます。最初からこれか!、と思っていたら、いつになっても急登、急登・・・。さすが2800m級の山ともなると手強い・・・。
登山道は廃道のような林道を越え樹林の中を進む尾根道となります。あまり蛇行するでもなく傾斜も一定。したがって例によって自位置が不明になってきます。
2050mポイントあたりに特徴的なカーブがあるかと思っていましたが、これを見逃し。
ずいぶん歩いた、と思った頃「御座石」という巨岩に当たって、ようやく思わず標高を稼いでいたことに気づきました。

御座石の先はむしろ傾斜緩やかとなり、快調に登ります。やがて道の先に尾根らしき空と奇岩が見えて来てテンション高揚。すぐに森林限界となり尾根に着きました。
ところが尾根に出たもののいわゆる「尾根道」がわからない・・・。肝心の薬師岳山頂もわかりません。
どうなってるんだ?。としばし徘徊してやっと「山梨百名山」標柱とケルンの立つ、広場のような所に着きました。

期待していた景色は濃いガスのためまったく無し!。
広場脇のトンガリ奇岩に登ってみましたが大して面白くもなく、後は三山縦走を楽しもう、と速攻でガスの中を観音岳に向かいます。
ルート上の足元は一面の白砂、まわりは奇岩だらけでなんだか宮古(岩手)の「浄土ヶ浜」のようです。そこにガスが立ちこめてあたりはこの世のものではない怪しさに満ちていました。
そんな景色の中を黙々と進んでいくととある岩場にイワカガミを発見。色気のないモノトーンの風景のなか、濃いピンクの花がなんと美しいことでしょう。なんだか勇気百倍です。
イワカガミ以外にも、この恐ろしげな景色の中に咲いている花が次々と現れました。キバナシャクナゲ、ハクサンイチゲなどなど。
どれもみないじらしいほどかわいい。でもとにかくイワカガミの色こそが救いでした。

観音岳では岩場によじ登って本当に「登頂」。時計をにらみながらさらに地蔵ヶ岳を目指します。
やがて眼前のガスの中にあのオベリスクが登場したり、また隠れたり。
赤抜沢の頭というピークに着いても、まだ遠いなと思っていたら道標に曰く「地蔵ヶ岳山頂10分」!。
え〜。あそこまで10分で行けるの?、と半信半疑で道を降りて行くと賽の河原を経て本当にあっという間にオベリスクの直下に着きました。
ここでは有名なお地蔵様を見たくて捜したのですが、なぜか不明。でも山頂すぐの木陰に何体かの像が立っておりました。帰路の安全を願ってナムナム。

ここでも敢えてオベリスクに登ってみますがさすがにてっぺんに行けるわけも無し。途中で怖くなって下りました。
その後は一挙にルートを下ります。
すぐに鳳凰小屋を通過。ドンドコ沢ルートに分岐し、次々と現れる滝を愛でながら降下。
中道ルートに比べると変化があり、自位置確認は容易なルートなのですが、それにしても急斜面多く、天然の岩の段々や木の根の段々が数多くあります。
このルート、登りに使うと疲れそうだな、と思いました。
特に「白糸ノ滝」から「南精進ヶ滝」の間はいくら歩いても着かないような焦燥感もありました。

下っても下っても次々と現れる急降下に辟易しながら進むと、いつの間にかルートがほぼ水平になりアップダウンばかりになります。
「さては分岐を見逃して青木鉱泉への山腹ルートに入ってしまったか?」と思いながら進むと道は斜面を九十九折りしてドンドコ沢脇に降下。すぐに「青木鉱泉山腹ルート」「川沿いルート」の分岐案内板がありました。
ほっとして川沿いルートへ進めば地図通り、河原に下りる踏み跡があります。下りてみれば上流すぐに砂防ダムがあり、どんぴしゃり。
そこは重機も動いている工事現場そのもので驚きましたが、誰にもとがめられもせず対岸に渡ります。
渡った先には工事用と思われる(しかし地形図には明記されている)車道があり、そのまま林道歩きで中道登山口まで帰着。
これこそが私がニンマリしたルートなのでした。

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コメント

はじめまして
よく中道から登りましたね。
見どころが少なくて変化に乏しく、登りに使うにはつまらないコースですよね〜
私はドンドコで登り、中道で下りました。
晴れていれば最高の稜線なんですが、残念でしたね〜
2012/6/27 19:48
ルートpasocom感謝!
ガイドブックの定番ルートしか歩かないので、pasocomさんの足跡は
とても参考になります。
うちのチームにとっては茅ヶ岳に続いてpasocom新道その2です。
夜叉神から杖立峠(焼跡?)で精一杯だったTA100でも日帰りでき
るかも!

>青木鉱泉から先の道は車底の高い四駆車でないとつらい
う〜む、レンタカー借りてでも(笑)。

眺望は残念でしたが、あちこちですてきな応援団がいてくれて
よかったですね。

地形図買ってきて研究してみます。
2012/6/27 20:23
やっぱり「らしさ」が。
鳳凰お初だったとは意外でした。

でも、中道を登りに使ったり、「ニンマリ」なルートで戻られたりと、

人と同じ事をなさらないところがpasocomさんならではだな〜と感心しならがレコ拝見いたしました。

だって・・・
下山であんなにいやらしい中道を登っている挙句、
滝に励まされながら登れてまだマシと思えるドンドコルートを「登りは疲れそう」とのたまう・・・。
さてはpasocomさん天邪鬼!?(笑)

鳳凰には固有種の「ホウオウシャジン」が咲くらしいのですが、私もまだ見たことがありません。
時期は8月??
晴れの日を狙ってリベンジしてはいかがでしょう?
2012/6/27 23:07
RE;gryffon様
はじめまして。コメントありがとうございます。
「見どころが少なくて変化に乏しく。」
確かに・・・(^^)。
過去レコを探しても「中道ルート」はほとんど出てこなかったような気がします。
ただ、初心者の私は縦走など無理で、薬師岳さえ登れれば、と考えて選んだ次第。
幸い周回することができ、ドンドコ沢ルートも歩くことができたので改めて「中道ルート」のいやらしさも認識できたという訳です。

「晴れ」予報には裏切られて残念でしたが、おかげで?足元の高山植物の花々を眺めながら歩けたことは幸いだったと思っています。
2012/6/28 5:29
RE;mmg様
今回の私の「花レコ(ほとんど眺望なし)」いかがだったでしょうか(^^)。
他の方にも指摘されてますが、中道ルートで登るのはあまり得策ではないようです。
であれば、あそこに駐車した場合、まずドンドコ沢を渡り「ドンドコ沢ルート」で登って中道ルートで下りてくればいいわけです。
ドンドコ沢ルートで登った場合、時間的余裕がなければ地蔵−観音だけ周回して鳳凰小屋から戻るという手もあるでしょう。
山行前に地図を読みながら計画を練るということ自体も結構楽しいですよね。
じっくり周到に計画して良い山行ができますように。

ところで、「地形図買ってきて・・・」。
私はいつも下記「国土地理院 地図閲覧サービス」サイトで印刷していますが、いかがでしょうか?
これならタダですが。
http://watchizu.gsi.go.jp/index.html
2012/6/28 5:52
RE;yokowv様
yokowv様、おはようございます。
私は昨年の秋から山に目覚めて登り始めた「超」がつくような初心者。もちろん鳳凰なんて初めてです。
今まで登った中で一番高い山が前回の金峰山で2600m弱。後は、蓼科山、編笠山とも2500m台ですから、今回登る前には2800m超という標高に恐れをなし、「高山病とかにならないかな?」などと思ってました(^^)。

中道ルート、gryffon様にも指摘されましたが相当不人気なようですね。
確かに変化に乏しく展望もないコースでしたが、一方ドンドコ沢ルートでの下りはヒザが疲れてきていたのでしょう、大きな段差の連続に参ってしまいました。

ただ「ニンマリルート」だけは自慢できるコース(^^)。
「人と同じ事をしないところが。」は否定しようもありませんね。確かにちょっとだけ天の邪鬼かも。

「ホウオウシャジン」の情報、大変ありがとうございます。
さっそくネット調査したところ美しいキキョウ科の花と知れました。盛りはやはり8月らしい。その時期にはぜひ再訪したいものです。
2012/6/28 6:12
ますますパワーアップ
すげ〜早〜周回 8時間と思ったら
また、新ルート開拓ですね。
でも、パワーアップしてますね。

50)の写真ですが、カモメランで調べてみてください。
2012/6/28 10:50
RE;nori3様。カモメラン恐れ入りました。
いつもコメントありがとうございます。
周回8時間といっても「ニンマリルート」ですので普通の青木鉱泉起点のルート(約20km)より相当短い距離です。
まあ、こういうルートを見つける能力だけは長けているようで・・・(^^)。
「今回はHanameizanさん並みを目指すぞ。」など思いつつ歩きましたが全然足元にも及びません。
トレランの方々というのは一体どんな足腰なのでしょうか??。

「カモメラン」、nori3様がきっと教えてくれるだろうと思ってました。さすが「どんぴしゃり」ですね。
「ハクサンチドリの仲間か」と考えたところまではいい線だったのですが、それ以上は調べきれませんでした。
「NPO法人 野生生物調査協会」のHPによると山梨県では「絶滅危惧粁燹廚世修Δ如貴重な花を見ることができたわけです。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06050306623
教えていただいたおかげでそういう知識も得ることができました。感謝!!です。
2012/6/28 11:52
役立たずの情報ですが・・・
こんにちは、pasocomさん。
「老婆心knot」です。

鳳凰山お疲れさまでした。
地の利ですかね・・・、
突然の山行ターゲットがアルプス3000m級の山。
うらやましいです。

ひとつ気になったことが。

「なぜか三角点が二本」・・・・

三角点がこんなに短いわけがなく、二本と云うのも何だか変です。
少なからず点の記には興味のある小生、調べてみました。
やはり折れていたようですね。(下記参照)
http://uenishi.on.coocan.jp/10lib-sankaku/p150yamanashi.html

なお、観音岳の三角点は、現在成果異常のため停止されています。
昨年の震災以降、全国で測量成果の公表が停止されていますが、
観音岳三角点の停止がその震災によるものなのかはよく分かりません。
埋設の状況などから推察すると、それ以前のような気もします。

あと、ひとつ。

「ホテイランか、ハクサンチドリ?」・・・・

これが「カモメラン」です。
小さな花なので、なかなか気付く人少ないのですが、よく見つけられましたね。
絶滅危惧類ですよ。
2012/6/28 13:27
RE;knot様
いつも私のレコを気にかけていただいておりありがとうございます。
まさに「地の利」なのでしょう。朝起きて山にガスがかかっているかどうか確認してから、八ッでも金峰でも鳳凰でも天気のいい方に向かえばいい、という気楽さ。申し訳ないようです。

観音岳の三角点は、二本あるのも転がっているのも変だと感じましたが、やはり折れていたのですね。
しかし堅固に固定されていたであろう石柱がなぜ折れたのでしょう。それもまた謎です。誰かが悪さをしたものでないことを祈りたいですが・・・。
それにしても貴重な情報をありがとうございました。
私は以前から「山頂」と「三角点」のズレについて考えるものがあったのですが、ご提示のサイトを一読してその胸のつかえも下りた気がします。

また、「カモメラン」についてもご教示ありがとうございました。
時間にせかされ足早に下山している最中なのに、ふと目についてしまい、コメントに書いたように「また悩ましいものが・・・」と思いつつ、写真に収めたものです。
絶滅危惧種と知り、これまた貴重な花を見ることができたと感激一入です。

「老婆心」などと言わず、今後とも色々と教えていただけますようお願いいたします。
2012/6/28 14:36
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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [日帰り]
鳳凰三山 青木鉱泉日帰り周回
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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