記録ID: 2022890
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
槍〜穂縦走+前穂高北尾根登攀
2019年09月11日(水) ~
2019年09月16日(月)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 54:45
- 距離
- 78.3km
- 登り
- 5,008m
- 下り
- 5,014m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 3:57
- 合計
- 8:51
距離 11.4km
登り 567m
下り 146m
15:17
宿泊地
2日目
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:23
距離 7.7km
登り 1,427m
下り 486m
3日目
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:36
距離 4.4km
登り 827m
下り 805m
4日目
- 山行
- 9:43
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 11:35
距離 33.0km
登り 939m
下り 1,644m
17:35
5日目
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 11:52
距離 6.6km
登り 1,185m
下り 1,194m
7:17
7:28
51分
前穂高岳北尾根5峰
8:19
8:20
10分
前穂高岳北尾根4峰
8:30
10:00
138分
前穂高岳北尾根3・4のコル
12:18
12:19
7分
前穂高岳北尾根3峰
12:26
12:36
17分
前穂高岳北尾根2峰
17:04
涸沢ヒュッテ
6日目
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:15
距離 15.3km
登り 65m
下り 858m
6:47
19分
涸沢ヒュッテ
11:02
一日目
前日は新宿に各自集合で22:25発の夜行バスで上高地へ出発。上高地には5:00頃到着。
今回は縦走+登攀の山行なので登攀の装備や食料を上高地の荷物預り所に預ける。預り所は6:00オープン。初日の天気は雨模様で小雨が降ったり止んだりしながらの出発。横尾までの道のりは平たんな道で登山靴を履かずに行くがとにかく長い。2時間ちょっとかかったが途中の景色や梓川の水がきれい。この道なら何度通っても飽きないだろう(フラグ)。
この日のテント場は槍沢ロッヂのテント場であるババ平。ロッヂからは30分ほど登った先にある。まず槍沢ロッヂで手続きを行うがそうしている間に結構な雨が降り始めてしまう。3時間ほど雨宿りに使わせてもらい、雨が上がったすきにババ平へ。テント場に着いた途端に再び雨が降り始め、急いでテント設営。この日の夕食はレトルトではない親子丼。サラダチキンをタレで煮込み、卵を入れ、炊き立てのごはんにかけて完成!美味かった。
二日目
4時半起床。朝になると雨は止んでいた。朝ごはんはカレーライス。こちらはレトルトだがお米は生米から炊く。つくり方次第で山の上でも芯が残らない美味しいお米が下界と同じに炊けるのだ!浸水と時間管理とシュラフに包んで蒸すことがカギ。6:00出発。
時間が経つにつれ雲が晴れていく。森林限界を超えると景色がガラッと変わり、南を向くと南アルプスの山塊や遠くに富士山が見える。そして目の前に槍ヶ岳が突如としてその姿を現す。去年の夏合宿の北アルプス縦走ではその姿を見ることすら叶わなかった槍ヶ岳。やはり美しい。槍ヶ岳山荘に着いたら早速槍の穂先へ。この日は木曜日ということもあり山頂で10分ほど貸し切り状態。さらに風もない快晴というこれ以上ないコンディションのなか、日本で5番目の高峰を満喫することができた。
本来の予定では槍ヶ岳山荘でテントを張る予定だったが今日中に大キレット直前の南岳小屋まで歩くことに。雲海に浮かぶ稜線の上を前方にそびえる穂高の巨大な山塊目指して歩いていく。南岳小屋には14時過ぎに到着。夜ご飯はチーズトマトリゾット。ミートソースと鶏ガラと水を煮立て、お米を入れて混ぜ、上からスライスチーズをのせる。おいしい。
三日目
4時半起床。朝ごはんは炒飯。こちらも卵を使う料理だがモンベルで買った卵ケースは優秀。割れない。モンベルブランドではなかった気がするけど。
いよいよ大キレットへ。こちらもまだ平日ということもあり混んでおらず、急かすことも急かされることもなかった。そして大キレットはというと毎週登攀のために弘前の座頭石でクライミングの練習をしていたことで感覚がマヒしていたのか、想像していたよりも怖いとも難しいとも思わなかった。長谷川ピークに気が付かずに通り過ぎてしまうところだった。とはいえ落ちたら危険なことには変わりないので集中を切らさないように北穂高岳を目指していく。3時間少々で大キレットを渡り切った。
しかし、核心はここからであった。北穂高岳から涸沢岳までの道のりが非常に険しく、大キレットよりも急な岩場の連続だったように感じた。以前よりこの間の登山道上で事故が多発しているとの情報を聞いてはいたが、確かに大キレットが終わって気が緩んだところにこの急登となれば事故が多くなるのも頷ける。この道を涸沢岳側から北穂高岳方面へと行くのは嫌だなと思った。
そして穂高岳山荘に到着したのは14時ごろ。そして荷物をデポして奥穂高岳山頂にアタック。30分ほどの道のりである。途中振りかえるとすっかり小さくなった槍ヶ岳の姿が雲の間から顔を出している。今まで歩いてきた道筋が見え、その長さを実感できるというのも縦走の醍醐味である。空は晴れ渡っていた。山頂の祠とともに集合写真を撮り、穂高岳山荘へと戻る。
夕飯はレトルトのビビンバ。3000mを超えていてもお米は上手に炊くことができた。結構嬉しい。そして18時近くになると日が沈み始める。西には雲海に沈む夕日、東には昇り始める満月。稜線上にある山小屋だからこそ見られる最高の景色であった。この日に涸沢に降りずに本当に良かった...
四日目 9/14
4時起床。朝はお汁粉。餡子を持って行って水で溶かし餅をゆでた。東からは太陽が再び登り始め、反対に月は西へ移動していた。朝日をバックに思い思いにポーズをとりながら写真を撮るメンバーたち。楽しかった。ザイテングラートを通って涸沢へ。6:00発。
本来ならばこの日上高地へ下り一泊し翌日休息日をもうけてから登攀する予定だったが、16日に雷を伴う雨の予報だったため二日日にちを繰り上げて明日15日に北尾根に挑戦することに。そのため涸沢にテントを張って、上高地に下山し、預けておいた登攀道具を回収し、再び涸沢に戻るというハードスケジュール。なかなか時間的にも厳しかったため高速下山しなければならない。そして横尾から上高地までが遠い!行きはまだ楽しかったのに...景色を楽しんでる余裕もなくただキツイ平地の道のりをひたすら歩き続けた。上高地では登攀に参加しない中山とお別れ。寂しくなる。涸沢に着いたのが18:00前。かなり無茶してしまった。明日はいよいよアルパインクライミング、前穂高岳北尾根だ。
五日目 9/15
朝4時起床。5時出発。朝はラーメン。3連休で涸沢にテントを張っている人は多いがこの時間に5・6のコルまで目指す人は意外にも少なかった。しかしすでに5峰、4峰にはヘッデンの灯りが見えており先行パーティはいくつかいるようだった。日が出ると今まで歩いてきた峰々が見事なモルゲンロートとしてそびえ立つ。絶好のクライミング日和である。5・6のコルまでは急なガレ場が続くが踏み跡は多く迷いにくい。1時間少々で到着し、5峰を目指す。
5峰は浮き石が多いため落石には注意だが比較的に難易度は高くない。4峰も浮き石は多く、5峰よりもルートファインディングは難しくなる。しかし一度も間違えることなく40分ほどで頂に立つことができた。途中、大岩を奥又白側へ巻いて行ったのだが、そこから巻きすぎないようにして少し進んだ先にあるバンドを登ると4峰のピークへ出る。一方で後ろから一人で登ってきたクライマーの方は大岩を涸沢側から巻いたそうだ。アルパインルートにおいて唯一つの正解はないのかもしれない。
3峰手前のコルへと降りていくと既に4、5パーティほどが待機していた。やはり3連休の中日もなると人も多い。我々も1時間半ほど待つことに。
10:00いよいよ3峰への取付き開始。1ピッチ目は奥又白側を巻くように登る。途中残置ハーケンは多い。終了点は2つある大きなクラックの奥又白側の方でとった。ここにもハーケンがある。2ピッチ目はそのクラックを奥又白側の岩を登るようにして次のテラスまで(テラスと言うほど広くない?)。ここにはハーケンはないためカムで支点を構築する。ここまで後ろからのパーティはきておらず余裕があったため交代してSL沼田がリードを行った。しかし3ピッチ目以降はそれまでに比べて難易度的には下がり面白さに欠けてしまっていたかもしれない。また、上部になるほど細かい石や岩が多くなり、ザイルの流れ次第で落石を起こしかねない状況だったため途中ザイルを使わずに登った。3峰上部はザイル使用の有無をパーティの練度や状況に応じて決めた方がいいと感じた。3峰のピークへは12:18着。2時間少々のクライミングであった。
とはいえまだ気が抜けない。2峰、1峰への登りがまだ残っている。ザイルを出すほどの難易度ではないが落ちたならタダでは済まない高さの岩場である。集中力を切らさずに登り、2峰のピークへたどり着く。ここでは唯一の懸垂下降のポイントがあり、5mほどだが下降する。そして遂に前穂高岳に登頂!達成感も一入である。
その後は吊り尾根を通り奥穂高岳、穂高岳山荘を経由してザイテングラートで涸沢の拠点まで下る。吊り尾根はなかなか険しいため登攀が終わったからといって油断は禁物。
涸沢に着いたらビールで一杯🍻もちろん未成年はジュース。美味い、最高、神、語彙力よわよわになりながら3人で5合のご飯を掻き込む時間は達成感と相まって至高の時間だった。これだから山はやめられない。
6日目 9/16
5:30起床。パスタを食べてから帰路へ。涸沢から横尾は同じく下山する人が多く、途中渋滞してしまうことも。横尾から上高地間は歩き慣れ過ぎて回数を重ねるごとにタイムを短縮していき、今回は2時間ほどで小梨平に到着。小梨の湯で汗を流す。それからは松本までバスと電車で出て解散!
前日は新宿に各自集合で22:25発の夜行バスで上高地へ出発。上高地には5:00頃到着。
今回は縦走+登攀の山行なので登攀の装備や食料を上高地の荷物預り所に預ける。預り所は6:00オープン。初日の天気は雨模様で小雨が降ったり止んだりしながらの出発。横尾までの道のりは平たんな道で登山靴を履かずに行くがとにかく長い。2時間ちょっとかかったが途中の景色や梓川の水がきれい。この道なら何度通っても飽きないだろう(フラグ)。
この日のテント場は槍沢ロッヂのテント場であるババ平。ロッヂからは30分ほど登った先にある。まず槍沢ロッヂで手続きを行うがそうしている間に結構な雨が降り始めてしまう。3時間ほど雨宿りに使わせてもらい、雨が上がったすきにババ平へ。テント場に着いた途端に再び雨が降り始め、急いでテント設営。この日の夕食はレトルトではない親子丼。サラダチキンをタレで煮込み、卵を入れ、炊き立てのごはんにかけて完成!美味かった。
二日目
4時半起床。朝になると雨は止んでいた。朝ごはんはカレーライス。こちらはレトルトだがお米は生米から炊く。つくり方次第で山の上でも芯が残らない美味しいお米が下界と同じに炊けるのだ!浸水と時間管理とシュラフに包んで蒸すことがカギ。6:00出発。
時間が経つにつれ雲が晴れていく。森林限界を超えると景色がガラッと変わり、南を向くと南アルプスの山塊や遠くに富士山が見える。そして目の前に槍ヶ岳が突如としてその姿を現す。去年の夏合宿の北アルプス縦走ではその姿を見ることすら叶わなかった槍ヶ岳。やはり美しい。槍ヶ岳山荘に着いたら早速槍の穂先へ。この日は木曜日ということもあり山頂で10分ほど貸し切り状態。さらに風もない快晴というこれ以上ないコンディションのなか、日本で5番目の高峰を満喫することができた。
本来の予定では槍ヶ岳山荘でテントを張る予定だったが今日中に大キレット直前の南岳小屋まで歩くことに。雲海に浮かぶ稜線の上を前方にそびえる穂高の巨大な山塊目指して歩いていく。南岳小屋には14時過ぎに到着。夜ご飯はチーズトマトリゾット。ミートソースと鶏ガラと水を煮立て、お米を入れて混ぜ、上からスライスチーズをのせる。おいしい。
三日目
4時半起床。朝ごはんは炒飯。こちらも卵を使う料理だがモンベルで買った卵ケースは優秀。割れない。モンベルブランドではなかった気がするけど。
いよいよ大キレットへ。こちらもまだ平日ということもあり混んでおらず、急かすことも急かされることもなかった。そして大キレットはというと毎週登攀のために弘前の座頭石でクライミングの練習をしていたことで感覚がマヒしていたのか、想像していたよりも怖いとも難しいとも思わなかった。長谷川ピークに気が付かずに通り過ぎてしまうところだった。とはいえ落ちたら危険なことには変わりないので集中を切らさないように北穂高岳を目指していく。3時間少々で大キレットを渡り切った。
しかし、核心はここからであった。北穂高岳から涸沢岳までの道のりが非常に険しく、大キレットよりも急な岩場の連続だったように感じた。以前よりこの間の登山道上で事故が多発しているとの情報を聞いてはいたが、確かに大キレットが終わって気が緩んだところにこの急登となれば事故が多くなるのも頷ける。この道を涸沢岳側から北穂高岳方面へと行くのは嫌だなと思った。
そして穂高岳山荘に到着したのは14時ごろ。そして荷物をデポして奥穂高岳山頂にアタック。30分ほどの道のりである。途中振りかえるとすっかり小さくなった槍ヶ岳の姿が雲の間から顔を出している。今まで歩いてきた道筋が見え、その長さを実感できるというのも縦走の醍醐味である。空は晴れ渡っていた。山頂の祠とともに集合写真を撮り、穂高岳山荘へと戻る。
夕飯はレトルトのビビンバ。3000mを超えていてもお米は上手に炊くことができた。結構嬉しい。そして18時近くになると日が沈み始める。西には雲海に沈む夕日、東には昇り始める満月。稜線上にある山小屋だからこそ見られる最高の景色であった。この日に涸沢に降りずに本当に良かった...
四日目 9/14
4時起床。朝はお汁粉。餡子を持って行って水で溶かし餅をゆでた。東からは太陽が再び登り始め、反対に月は西へ移動していた。朝日をバックに思い思いにポーズをとりながら写真を撮るメンバーたち。楽しかった。ザイテングラートを通って涸沢へ。6:00発。
本来ならばこの日上高地へ下り一泊し翌日休息日をもうけてから登攀する予定だったが、16日に雷を伴う雨の予報だったため二日日にちを繰り上げて明日15日に北尾根に挑戦することに。そのため涸沢にテントを張って、上高地に下山し、預けておいた登攀道具を回収し、再び涸沢に戻るというハードスケジュール。なかなか時間的にも厳しかったため高速下山しなければならない。そして横尾から上高地までが遠い!行きはまだ楽しかったのに...景色を楽しんでる余裕もなくただキツイ平地の道のりをひたすら歩き続けた。上高地では登攀に参加しない中山とお別れ。寂しくなる。涸沢に着いたのが18:00前。かなり無茶してしまった。明日はいよいよアルパインクライミング、前穂高岳北尾根だ。
五日目 9/15
朝4時起床。5時出発。朝はラーメン。3連休で涸沢にテントを張っている人は多いがこの時間に5・6のコルまで目指す人は意外にも少なかった。しかしすでに5峰、4峰にはヘッデンの灯りが見えており先行パーティはいくつかいるようだった。日が出ると今まで歩いてきた峰々が見事なモルゲンロートとしてそびえ立つ。絶好のクライミング日和である。5・6のコルまでは急なガレ場が続くが踏み跡は多く迷いにくい。1時間少々で到着し、5峰を目指す。
5峰は浮き石が多いため落石には注意だが比較的に難易度は高くない。4峰も浮き石は多く、5峰よりもルートファインディングは難しくなる。しかし一度も間違えることなく40分ほどで頂に立つことができた。途中、大岩を奥又白側へ巻いて行ったのだが、そこから巻きすぎないようにして少し進んだ先にあるバンドを登ると4峰のピークへ出る。一方で後ろから一人で登ってきたクライマーの方は大岩を涸沢側から巻いたそうだ。アルパインルートにおいて唯一つの正解はないのかもしれない。
3峰手前のコルへと降りていくと既に4、5パーティほどが待機していた。やはり3連休の中日もなると人も多い。我々も1時間半ほど待つことに。
10:00いよいよ3峰への取付き開始。1ピッチ目は奥又白側を巻くように登る。途中残置ハーケンは多い。終了点は2つある大きなクラックの奥又白側の方でとった。ここにもハーケンがある。2ピッチ目はそのクラックを奥又白側の岩を登るようにして次のテラスまで(テラスと言うほど広くない?)。ここにはハーケンはないためカムで支点を構築する。ここまで後ろからのパーティはきておらず余裕があったため交代してSL沼田がリードを行った。しかし3ピッチ目以降はそれまでに比べて難易度的には下がり面白さに欠けてしまっていたかもしれない。また、上部になるほど細かい石や岩が多くなり、ザイルの流れ次第で落石を起こしかねない状況だったため途中ザイルを使わずに登った。3峰上部はザイル使用の有無をパーティの練度や状況に応じて決めた方がいいと感じた。3峰のピークへは12:18着。2時間少々のクライミングであった。
とはいえまだ気が抜けない。2峰、1峰への登りがまだ残っている。ザイルを出すほどの難易度ではないが落ちたならタダでは済まない高さの岩場である。集中力を切らさずに登り、2峰のピークへたどり着く。ここでは唯一の懸垂下降のポイントがあり、5mほどだが下降する。そして遂に前穂高岳に登頂!達成感も一入である。
その後は吊り尾根を通り奥穂高岳、穂高岳山荘を経由してザイテングラートで涸沢の拠点まで下る。吊り尾根はなかなか険しいため登攀が終わったからといって油断は禁物。
涸沢に着いたらビールで一杯🍻もちろん未成年はジュース。美味い、最高、神、語彙力よわよわになりながら3人で5合のご飯を掻き込む時間は達成感と相まって至高の時間だった。これだから山はやめられない。
6日目 9/16
5:30起床。パスタを食べてから帰路へ。涸沢から横尾は同じく下山する人が多く、途中渋滞してしまうことも。横尾から上高地間は歩き慣れ過ぎて回数を重ねるごとにタイムを短縮していき、今回は2時間ほどで小梨平に到着。小梨の湯で汗を流す。それからは松本までバスと電車で出て解散!
天候 | 一日目は雨 以降晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に整備された登山道。大キレット、北穂〜涸沢岳は切り立った稜線で危険だがはしごや杭、マルバツの道しるべなどの補助は多い。 北尾根はアルパインルートで道しるべなどはない。しかし涸沢から5・6のコルまでは踏み跡がわかりやすい。絞、己は浮石が多いため注意。 |
その他周辺情報 | 各小屋は売店や飲食物が充実している。テント代は1人1000円。稜線上の山小屋は基本的に水は有料。小屋によっては宿泊者(テント泊含む)は水やトイレ代が無料となったりする。 小梨平キャンプ場の温泉を利用。600円。シャンプーなど完備。 上高地のシャワーは入室料100円、3分100円。シャンプーなどはない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
ロックカラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
カム
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ポール
テント
ロープ
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
キャメロット
カム
|
備考 | MSRのドラゴンフライのパッキンがなくなっており燃料が漏れてしまうトラブル。予備で持っていたガス缶を使用し事なきを得る。 北尾根登攀はクライミングシューズを持って行ったが結局は登山靴のままで登攀。難易度的にクライミングシューズを履かなくても大丈夫だと感じた。 |
感想
去年果たすことができなかった槍ヶ岳―穂高岳の縦走のリベンジとCLとしては初めてのアルパインクライミングである前穂高岳北尾根登攀を同時に行うという欲張り合宿であったが、無事にすべての行程を遂行できたことは本当に嬉しく思う。9月にこれだけ長い期間の山行となると例年なら台風などの影響で完遂することは難しいのだが今回は天気に恵まれ、素晴らしいコンディションのなかで山を楽しむことができた。左右を雲海に囲まれて稜線を歩く爽快感はやはり山に来てみないと味わえない特別な感覚だと改めて感じた。
そして北尾根登攀では去年初めて剣岳八ツ峰登攀をしたときとは違い、CL・リードとして挑戦するということで事前にかなりの回数の練習を積んだ。一緒に目的達成のために訓練にでかけ、ロープワークを必死に身に付けてくれたパーティメンバーには頭が上がらない。今回の北尾根登攀の成功はそれらの努力の賜物である。ありがとう!穂高岳山荘まで戻ってから振り返って見た北尾根の姿は美しく、その険しい恐竜の背のような岩稜を自分たちは登ったのだという達成感は得難いものであった。機会があればまた。
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