五竜岳・唐松岳・白馬三山トレッキング(アルプス平駅in/猿倉out)
- GPS
- 25:30
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 3,917m
- 下り
- 4,158m
コースタイム
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 6:10
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 4:39
- 合計
- 13:35
天候 | (初日9/14)晴れのち曇り、(2日目9/15)晴れ時々曇り、(3日目9/16)晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
その後、2時間並び(順番1番)、7:30発のテレキャビン1号車にて、アルプス平駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜岳直下の岩場、唐松岳頂上山荘手前の岩場(牛首)は、足場をしっかりと確保し、三点支持を徹底すれば大丈夫だが、難易度は高い。 また、不帰ノ嶮は、唐松岳側からアプローチすると、2峰北峰〜1峰までの下りが危険箇所連発。2峰北峰直下は、本当に危険で、普段は岩場でも使うトレッキングポールを閉まいました。不帰ノ嶮の終点にあたる「天狗の大下り」下のコルからは、急登が始まり、所々ガレ場もあり、踏ん張りどころ。 旭岳は、山頂への公式登山道はない。ただし、明らかに踏み跡はあり、ザレた急登だが、自己責任で登頂は可能。 大雪渓は、ほとんどが秋道(夏道と言わないみたい)歩行となり、雪渓通過は数100m程度。雪渓はつぼ足で十分に歩行可能だが、凍っている箇所は要注意。 |
その他周辺情報 | 八方の湯(Webクーポンの画面提示で700円) ※検索すると、すぐにクーポンを探せるので、手間を惜しまず探すべし! |
写真
感想
今年7月、「扇沢〜鹿島槍〜キレット小屋(泊)〜五竜岳〜アルプス平」と縦走した時は、あいにくDay2(五竜岳)は雨でした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1918854.html
そこで、好天時の五竜岳再訪を心に誓い、2ヶ月でリベンジ成功となった、すばらしい天気の3日間でした。
Day1。毎日あるぺん号で、朝5時半前にとおみ駅(エスカルプラザ前)に到着。事前にチケット売り場横にソファがあり、そこで待てることをヤマレコレポで承知していたので、バス到着後、一目散に売り場へ。7時半のテレキャビン始発まで2時間以上あり、案の定、一番乗り。二番目の人が来るまで15分位あったかも。みんな、ここでヌクヌク座ってチケット購入待ちができること、知らないんでしょうね。
朝7時半。テレキャビン1号車に乗って、アルプス平駅へ。アルプス平のお花畑は、この時期もカラフルなお花が一杯。特に9月なのに、まだコマクサが見えたのには感動。あと、モウセンゴケやハクサンシャジンを初めて見れたのも嬉しかったですね。
さて、7月に雨の中、眺望もなく、撮影もせず、ひたすら下っただけの遠見尾根を、今度は青空の下、撮影しまくりで、逆に登っていきます。
まず、小遠見山。ここからは鹿島槍のカクネ里(雪渓)が真正面に見え、迫力満点。それ以外にも、今日の主役・五竜岳〜唐松岳〜白馬三山〜頸城山塊(火打・妙高・高妻)〜四阿・浅間〜八ヶ岳〜富士山〜南アルプス(甲斐駒・北岳・間ノ岳・仙丈・塩見・悪沢・赤石・聖)〜常念〜奥穂〜槍と360度の百名山ラウンドビューが展開!結構小遠見山は巻いて、五竜岳へ急ぐ人が多いので、もったいないなー、と思いました♪。
続けて中遠見山、大遠見山、西遠見山へ。いずれも7月は真っ白で眺望なく、大遠見山に至っては山頂碑を見つけることもできなかったので、今日の絶景は本当に嬉しさ倍増!西遠見山では、逆さ五竜も見えて、超ラッキー。
その後、白岳が近づくにつれ、ガレ場や鎖場が現れ、7月にはまだ雪があり、つぼ足で慎重に下ったなぁ、などと感慨深く感じつつ、急登を登っていきます。白岳から五竜山荘越しに見渡す、青空の下に映える五竜岳は、今日最高の勇姿でしたね♪
7時半の始発テレキャビンに乗り、テン泊装備(水込みで12kg程度)を背負いながらも、コースタイム×0.6〜0.7程度で登ってきたため、五竜山荘到着は11時過ぎ。まだテン場は選び放題で、五竜岳が望める一等地にテントを設営します。この日、12時過ぎには、テン場はほぼ満杯で、午後に来着したテント装備背負ったハイカーたちは、皆山荘泊を余儀なくされ、山荘は廊下や食堂にも宿泊者を寝させざるを得ない悲惨な混み状況でしたね。。。
そうそう、「山が好き、酒が好き」Tシャツの2枚目(2色目)もゲット!入山前は黄色を狙ってましたが、実物見たら、エンジに一目惚れしちゃいました!!(その後、facebookのヤマトモより、前日にはTシャツがほぼ完売だったと聞き、今朝のヘリ荷揚げのおかげで、Tシャツを買えたことを知りました♪)
さて、テント設営後も、まだなお青空が広がる五竜岳へ向かって出発!山頂直下は危険なガレ場で、慎重に登っていきます。7月、雨が降り眺望ゼロ、岩は濡れ濡れで滑る、といった悪条件の下、「よく下れたなぁ・・・」などと感傷に浸りながら、山頂へ。
山頂に登ると、この日初めて立山・剱岳の勇姿が見えました!鹿島槍も間近に見え、7月の雨天時にソソクサと記念撮影だけして、5分も経たないうちに下山を開始した、あの日のリベンジに大成功!45分近く、山頂眺望を堪能しちゃいました。それにしても、皆さんのレポを見ても、五竜岳〜鹿島槍間って、いつも信濃側は雲がせり上がって来ている気がしますね。
その後、細心の注意を払いながら、岩場を下り、五竜山荘(テン場)へ。少しゆっくりしていると、夕方からはあっという間に雲に包まれ、以降は一度も太陽が見えませんでした。もちろん星空も見えず。本当にいいタイミングで山荘に着き、山頂に登り、そして山荘に戻れたんだと思います。
Day1の晩、風が強く、小雨も降ったのかも知れません。翌朝起きるとダブルウォールテントの外側はガッツリ濡れていました。
Day2。4時半に起床し、テントから出ると、星空や月も見え、夜半の強風は何だったのっていう気候。その後、ご来光もしっかり見え、朝焼けの八ヶ岳〜富士山〜南アルプス、そして五竜岳は、とっても印象的でしたね。特に間近で見る五竜のモルゲンロートは美しかったです♪
テントを畳み、6:40過ぎには五竜山荘を出発。そう、今日は工程が長いんです。
白岳直下からは、唐松岳へ続く稜線がクッキリ見えるし、昨日も見えた頸城山塊もハッキリ。進むにつれ、五竜岳の右側に、最初は剱岳、追って立山、更には薬師岳が徐々に見えてきます。朝イチ、雲のない青空の下に映える北アの名峰は最高ですね!
その後、大黒岳を越えると、いよいよ本日最初の危険地帯・牛首(岩場エリア)に突入。すれ違いハイカーもまぁまぁ多いので、慎重に登っていきます。難易度は高くない、少し急な岩場レベルですかね。唐松岳頂上山荘が見えた時は、嬉しくなりました。
その後、唐松岳頂上山荘でペットボトル(水500ml)を調達し、早々に唐松岳へ。今回初めて登りました。唐松岳まで来ると、「不帰ノ嶮が目前に見える!」と思ってましたが、実際には3峰しか見えず、2峰(南峰・北峰)、1峰は角度的に見えません。唐松岳山頂には多数のハイカーがいますが、不帰ノ嶮へ足を踏み出す人は極少数。不帰ノ嶮は、2峰北峰〜1峰間が核心部で、唐松岳側からアクセスすると、核心部(危険地帯)が「下り」になるので、「登り」で通過できる逆側(白馬岳側からのアクセス)からのが人気のようですね。
さて、意を決して、不帰ノ嶮へ。3峰は山頂を巻いてしまうので、緊張感を感じることもあまりないまま通過しちゃいます。3峰〜2峰間には、快晴下にもかかわらず、ライチョウが多数いましたよ〜。2峰南峰、2峰北峰はちゃんとピークを通過し、かつ山頂碑もあるので、「通過した感」を感じられます。2峰北峰の直下は、垂直に切れ落ちた岩場で、剱岳早月尾根でさえ、終始手放さなかったトレッキングポールを、さすがの私もしまいました。かなり慎重に、ゆっくり着実に、三点支持を愚直に守りながら下っていきます。一旦緩やかな下り道もありますが、有名な「空中ハシゴ」を越える辺りから、急勾配なガレ場・鎖場のオンパレードで、すれ違いハイカーと声を掛け合いながら、本当に慎重に三点支持で下っていきます。1峰が間近に見え、1峰に登り返すコル辺りまで来ると、もう危険地帯は終わった、という感じ。1峰から下り終え、最低コルまで来ると、不帰ノ嶮も終了。本当に、ホッとしましたね。が、直後には「天狗の大下り」の急登を300mほど登り返すことになり、肉体的よりも、精神的にシンドイですね。
さておき、天狗の大下りを登り終えると、少し傾斜の緩い天狗の頭の山頂部をアップダウンしながら進みます。ほどなく天狗の頭、そして天狗山荘で、この縦走路で初となる水場に出会います。やっと、水が「無料」で手に入ります。が、ここの水はぬるいです。。。牛丼を頂き、白馬鑓ヶ岳へ向かいます。
天候が下り坂なら、白馬鑓登頂後、Uターンして白馬鑓温泉へテン泊しようと思いましたが、夕方〜夜〜翌朝にかけて好天予報のため、白馬鑓温泉は断念し、白馬三山(白馬鑓〜杓子岳〜白馬岳)への縦走を決意。甲斐駒のように、白くて細かいザレザレの白馬鑓へ登ると、相変わらず剱岳がクッキリと見えました。次ぎ目指す、杓子岳も。
そして、杓子岳へ向かう途中、自身の登山史上初となるブロッケン現象&白い虹に遭遇。あまりに突然のことで焦りましたが、自らが歩き出すと、輪っかも追随してついてくる状況で、焦らずとも、記念写真は撮り放題。結果、白馬岳へ向かうまでに、この日だけで3回もブロッケン現象に出会えましたよ〜。感動!
杓子岳を越え、白馬岳頂上宿舎のテン場手前の丸山まで来ると、3度目のブロッケン現象、2度目の白い虹に。特に「白い虹の中に、ブロッケン現象で自分が写りこむ」というミラクルな写真は、金輪際二度と撮れない絶景だったと思いますね〜。
頂上宿舎に、前夜に濡れたまま乾かしていないテントを張り、早々に白馬三山のラスト・白馬岳へ向かいます。白馬岳の山頂部で、日没。旭岳の後ろの雲海(日本海)に沈み行く夕陽、そしてアーベントロートは本当に印象的でしたね。日没後、オレンジ色に燃える剱岳、立山、白山、旭岳のシルエットはすばらしく、月と星しかない漆黒の星空は筆舌しがたい美しさでした。
Day3。4時半に起き、まずは白馬岳へ。残念ながら、早朝は雲が多く、ご来光は見えませんでした。めげずに、百高山の1つであり、7月、今回と白馬三山から絶えず見てきた旭岳を目指します。時間的にはあっという間に登頂できますが、旭岳へは公式な登山道は存在せず、踏み跡を頼りに、自己責任で登り下りすることになります。山頂からは、栂海新道経由で日本海(親不知)まで続く途上の、北ア最北の山々(雪倉岳や朝日岳)が、眼前に見えました。何より、旭岳から見える白馬岳は、デカくて、格好いいですよ〜。
旭岳から白馬岳頂上宿舎まで戻り、テントを畳み、水を補給した後、猿倉を目指し、白馬大雪渓方面へ。つい2ヶ月前は、その名の通り、小雪渓・大雪渓と、12爪アイゼンで雪上歩行しましたが、さすがに9月ともなると、雪渓も大分溶け、雪上歩行したのは数100m程度でした。チェーンスパイクを持参するも出番なし、でした。
大雪渓を終えると、あっという間に白馬尻小屋、そして猿倉へ。猿倉から白馬八方(バスターミナル)までバスに乗り、八方の湯でのんびりし、目の前の八方美人(ラーメン屋)で小腹を満たし、高速バスで新宿へ。三連休の最終日、小仏トンネル渋滞はありましたが、乗ってるだけなので、特段困ることもありません。
今回の山旅は、仝淮騎戮寮嘉群璽螢戰鵐古仍魁、∨魅3大キレットの不帰ノ嶮を唐松岳側から踏破、G鯒六飴柿瓦討ら絶景ビュー、づ仍各擦里覆ど換盪海琉鯵拇伉此△4つが思い出を飾り、天候に恵まれ、ステキな山行となりました♪。
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