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Yamareco

記録ID: 204416
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

白峰三山+塩見岳(北岳〜間ノ岳〜塩見岳〜農鳥岳)

2012年07月01日(日) ~ 2012年07月03日(火)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県 静岡県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
46.3km
登り
4,184m
下り
4,872m

コースタイム

7月1日.一日目
5:20奈良田(バス)
6:25広河原
6:45広河原山荘
7:00分岐
8:25白根御池小屋
8:48二俣、(この後道間違い)
11:15二俣、左俣
14:00八本歯のコル
15:00吊尾根分岐
15:15北岳15:20
15:30吊し尾根分岐
16:00北岳山荘
9時間35分


2日.二日目
3:50北岳山荘
4:30中白根山
5:30間ノ岳
6:15三峰岳
6:50三国平
7:25熊の平小屋7:30
8:10安倍荒倉山
9:40北荒川岳
10:55北俣岳分岐
11:27塩見岳東峰
11:30塩見岳西峰11:50
14:00竜尾見晴14:30
15:30熊の平小屋
11時間40分


3日、三日目
3:50熊の平
4:35三国平
6:40農鳥小屋
8:30農鳥岳8:50
9:30大門沢下降点
11:05大門沢小屋
12:50一つ目の吊橋
13:15休憩小屋
14:20奈良田
天候 1日、曇りのち、雨
2日、晴れ
3日晴れのち、雨
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奈良田の市営駐車場利用、駐車料金無料
三ヶ所有り、奈良田バス停の脇に砂利の駐車場20台分はあるかと思います。
そこよりひとカーブ奥にアスファルトの駐車場(お寺の前)
更に2分ほど奥の左側に砂利の駐車場あり。いずれも市営無料トイレ有り奥の駐車場はバス停有り
コース状況/
危険箇所等
大樺沢ルート、去年の台風以来まだ通行止めです
左俣、殆ど雪渓、前爪有りアイゼンがあった方がいいと思います
三国平〜農鳥小屋(トラバース道)小さな雪渓ですが、朝一激しく滑ります
農鳥岳〜大門沢下降点、農鳥岳寄りに雪渓が3個所有り、最後の大きめな雪渓は夏道をまっすぐ行くとチョット急勾配になり要注意です、私はピッケルを出しました

以外の登山道はガイドブックどうりの難易度かと思います。

下山後の温泉は駐車場並びの奈良田温泉白根館(多分\1000-)
今回はバス停の間を上がった市営奈良田の里温泉\500-でした
ガスで展望ゼロだが、誰もいなくて最高の気分!
ガスで展望ゼロだが、誰もいなくて最高の気分!
未明の北岳
間ノ岳へ向かう途中に朝日が…
間ノ岳へ向かう途中に朝日が…
三峰岳2999m、つまり私は3000mの空気を吸ってる訳です
三峰岳2999m、つまり私は3000mの空気を吸ってる訳です
塩見を下からみた右側
塩見を下からみた右側
蝙蝠岳方面
荒川三山、最高!!
そらの黒い点は鳥でした
荒川三山、最高!!
そらの黒い点は鳥でした
塩見、蝙蝠岳分への登り
塩見、蝙蝠岳分への登り
小屋開け前の熊の平小屋
小屋開け前の熊の平小屋
間ノ岳中腹のトラバース道
間ノ岳中腹のトラバース道
大井川源流部
スゴく美味しいです!
大井川源流部
スゴく美味しいです!
農鳥小屋
西農鳥岳を望む
西農鳥岳巻道より農鳥岳

ガスが晴れて視界が広がる、3000mの稜線歩き
西農鳥岳巻道より農鳥岳

ガスが晴れて視界が広がる、3000mの稜線歩き
大門沢下降点
鐘の紐とザックのフリースで風の強さが分かります
大門沢下降点
鐘の紐とザックのフリースで風の強さが分かります
標高2200でこの樹林帯
標高2200でこの樹林帯
下山後の温泉、バス停の脇より進みます
下山後の温泉、バス停の脇より進みます

感想


やはり今しか見れないキタダケソウを見よう!
そして北岳入るなら白峰三山縦走

三山だけじゃつまらない

塩見岳もやっちゃえ!

ってんで、このコースに

コースタイムでは12時間越えが二日間含まれるチョットハードな山行
特に一日目は、雑誌紹介プランの二日分の工程…
しかも、夏山のクセにザック重量20kgと、苦行の様な重量(・_・;

故に楽しみです!





30日仕事を終え、即出発
奈良田の駐車場にて車中泊


バス停の脇に駐車場あり

5:30奈良田(バス)\1000+100-

ハイエースクラスかと思ったら普通のバス
6:25広河原
6:45広河原山荘


7:00分岐

大樺沢ルートは通行止めの為、御池小屋ルートを進む

8:25白根御池小屋
8:48二俣
雨が降り始めた

ここよりは左俣をあがる
ピッケルを出し
落石が多いとの事なのでヘルメットも装着


…のつもりが勘違いをし下がり過ぎ、一本下手の沢を詰めてしまう

おかしいとは思いつつも、アイゼンを装着し予想以上の急登の雪渓を登る

グリセイドらしきの跡がある
間違いないだろと思い込む
2時間弱で雪渓を詰め切るがどう見ても夏道が無い…

しまった!
上がる所を間違えたか!?

かなり焦る
いや、ケッコウ登ったハズだから、このまま詰めて稜線まででるか?


雨が降っているがiPhoneを取り出し、GPSで位置確認…


なんてこった!!!
やっちまった!


全く違う沢を上がっちまった!
しかも稜線まではまだ倍はある
しかも北岳とは離れた方向だ

こんな簡単な道を間違えた悔しさと、
自分の不甲斐なさでたまらない…

しかし
こんな落石まみれの急坂に長居は無用

とにかく下り、だいぶ降りた所で今度はヤブをトラバースし、ショートカット

とりあえず、
大樺沢に出て、二俣まで登り返す

この時点で11時15分
2時間半のロス
それ以上に急坂の雪渓2時間半分の体力が痛い
既に脚が…

とにかく雪渓を登る、雪渓後の梯子続きも更に堪える


14:00八本歯のコル

今日最後の登山者と会う、
女性の方でこれから左俣下山か、大丈夫か?と思う

俺もかなり消耗してるけどね


15:00吊尾根分岐
予定の2時間20分遅れ
ザックを置いてiPhoneだけ持って山頂へ

15:15北岳
ご覧の通りガス
360度の展望もゼロ
しかし、不思議な位来れた事を嬉しく思う

途中今回の目的の一つであるキタダケソウを写す
しかしこれが…

後日見たら、ハクサンイチゲでした(´Д` )


15:30吊し尾根分岐
もう、時間的にも、体力的にも熊ノ平は諦める

16:00北岳山荘
受付をしテント場へ
テント一人\600-
iPhoneアンテナ2本、3Gネット繋がらず、メールエラーばかり、たまに送れる

私を含めニ張りのみ
設営後、夕食を取り
18時には就寝

夜中に何度か激しい風雨に起こされるがお構い無し、なかなか心地よいヤマにいるって感じ


一日目、行動時間、11時間35分



二日目
7月2日

2:00起床
星空が見える
夜中に晴れたらしく、風によりテントは完全に乾いている

3:50出発
意外と時間が掛かった

徐々に明けていく山々が美しい、昨日の道迷いが無かったら、この展望は見れなかっただろう

アルプスの稜線独り占めのこの上ない贅沢
この贅沢はこの日の午後まで続く

4:30中白根山

日の出がキレイだ



5:30間ノ岳
見渡す限りの山々
とにかくこれが見たかった!

この後歩く塩見岳までの稜線

6:15三峰岳(みぶだけ)


6:50三国平
ここからけっこう下る

17:25熊の平小屋7:30
熊の平小屋の営業は7月15日からなので、小屋開けの準備をされている
2Fの冬季小屋にザックを置かせて貰う、私のオスプレーのイーサーは雨ブタだけ取れてウエストバックみたいになるので、それにレインウェア、他を入れて塩見岳へGO

8:10安倍荒倉岳
登山道から少し登りますが、中央アルプスが良く見えます


竜尾見晴
気付かず通り過ぎる

9:40北荒川岳
塩見岳が良く見える

北荒川岳キャンプ場跡

北俣岳分岐手前登り手前
ヤマの大きさに嬉しくなる

ザレた急坂をひたすら登る

先行者の足跡は…シカ
ヤツら根性あるな

10:55北俣岳分岐
蝙蝠岳が良く見える

ここから塩見岳まではまだ一登り

11:27塩見岳東峰

360度の展望
晴れて良かった

11:30塩見岳西峰

塩見岳は東峰の方が高いが西峰が山頂として表示される?

塩見小屋を覗き込む


高い所で行動食を食べると決めていたので東峰でカロリーメイトをとる


…何故かハエが大量にいる(>_<)
だけど意地になって食べる

南アルプス南側の山々が素晴らしい
次は南側の赤石、聖岳方面もいいな
南アルプスは山が深くていい

11:50下山開始

今日の幕営地、出来れば農鳥小屋まで行きたい、
しかし時間と体力次第だな

北俣岳分岐
荒川岳との別れ
今度行くからなぁー!
と思い別れる

北荒川岳キャンプ場跡
水は1L持って来たが、意外と飲む
もう半分以上飲んでる、ヤバイな…

てかカラダ調子悪い…
とにかくツライ、やはり昨日の2時間半分の体力が…って思ってしまう

ここで昨日の北岳手前以来の登山者に会う
大型ザックの若者
歩くペースから、この時間から塩見方面だと、塩見小屋に5時過ぎるだろう…と思う


14:00竜尾見晴14:30
眠い…寝る

15:30熊ノ平
寝た時間抜いたら3時間で戻ってきたが、今の体力でこれから農鳥小屋までだと3時間はかかりそう…
ダメ、今日はここまで!(>_<)

小屋の方に
まだ冬季小屋だから二階貸切だよって言って貰えたが、テント場を貸して貰う(俺意地っ張りだ)

これもまだ営業前だから無料、
こころよく使わせてくださる小屋の方に感謝!
水場も近くにあり水量豊富
iPhone圏外


夕食は7分煮込むパスタ
が、水が多過ぎたみたいで7分煮てもスープ状態…

なので、スープをコップに出し、コーンスープを入れて味を整える

結果、パスタとスープの味が入れ替わったがGooD

今日も疲れ
17時過ぎに早々に就寝…


二日目行動時間.11時間40分



三日目、7月3日


2:00起床
さぁ最終日、
だが3000mの稜線はまだ俺を待っている

3:50出発
またも時間掛かったな

いきなり登り

三国平
なんと、ここではiPhoneの電波アンテナ4本、メールも即受信
ここからは間ノ岳の中腹を農鳥小屋へと向う

途中に雪渓あり
まだ時間が早い為、ガチガチに凍って一本踏み出した瞬間に滑落するかと思った
即迂回

中間辺りに水場あり
ここが大井川の源流部

這松とがれ場のトラバース道を進む

稜線に出る手前で風が出たり、止んだりする、レインウェアを着る
稜線に出る手前、止んで暑いがガマン

案の定、稜線上は強めの風



6:40農鳥小屋

ここのテント場も良さそう
登りの前では晴れ間がみえるが…

西農鳥岳への登りの途中でガスにつつまれる
展望が無いせいもあり西農鳥岳の山頂をスルーしてしまう
実は西農鳥岳が本場?で農鳥岳はオマケ扱いなんですね〜

一瞬ガスが晴れ農鳥岳の展望が開ける


8:30農鳥岳8:50

ココアを入れてカロリーメイトをとる
今回の山行で山頂でココア飲んだの初だった

ここで年配の男性が上がってきた
山小屋の早立ち弁当をたべている

てか、追い付いたのか?
いや、俺が西農鳥の山頂飛ばしてしまったからか?

この先に雪渓が三カ所あり
岩の近くは踏み抜きもあり
意外と雪が締まっていて滑り易いかも…
慎重に歩けば大丈夫だろうが
せっかくピッケルがあるので出す

一番下の大きな雪渓が夏道をまっすぐつなぐとけっこう急斜面で、チョット危険
多分ピッケル無かったら真下に降りて雪渓沿いに歩いたでしょう

開けていて、若干ガスっている
さて降下点はどこだ?
と思ったらイメージより左下側に発見

あぁ、遂に3000mの稜線トレールとお別れか…


9:30大門沢下降点


鐘の紐で風力がお判りでしょうか?

当然、別れの鐘を鳴らす…
。・゜・(ノД`)・゜・。


ここから急坂を下る
悲しい位高度を下げる

途中、標高2200mでもこんなに高い木が…さすが南アルプス



11:05大門沢小屋

コースタイム2時間半を1時間短縮

大門沢からの途中、多分11:30頃
大型ザックの若者とすれ違う
仙丈ヶ岳を目指すとの事
なんて楽しそうなプランだろう!
今日は出来れば間ノ岳まで行きたいとの事

頑張って!と別れるが…

そりゃ厳しいだろう、だが
健闘を祈る!!

八丁坂、時間チェックせず、ひたすら降りる
12:50一つ目の吊橋

13:15休憩小屋
ここから林道歩き…キライ(´Д` )

広河内橋

14:20奈良田

遂に駐車場到着
終わった…

ちなみに、こんな平日からヤマ入ってる道楽者は私ともう一台だけでした
更にもう一台は釣り道楽がいました


車にザックを下ろし、着替えを持ち

すぐ近くの温泉
町営奈良田の里温泉へGO!!


三日目、7月3日、10時間30分


☆感想、反省

良かった!
とにかく良かった!!

山行中、何度もここに来れた事をヤマに感謝した


反省は北岳二俣での道間違い
夏道では少し下がる道だが、雪があるので真横に歩くだけ

それを、地図を読み違えた為である
とにかく悔しい間違い


でもお陰で次の日晴れて、北岳を見れました

この道間違いの無駄歩きのせいか、装備重量のせいか
俺、高所弱い?
何故か思う様なペースで歩け無いんです

どちらにせよ、
修行不足ですね、この稜線をスキップで縦走出来る位になってやる!?

シーズン始まったばかりで平日って事もあり、山行中、本当に人に会わなかった
アルプスでこんなに一人で歩けるなんてホント幸せでした

南アは山が深い、まだまだ静かなヤマは沢山あります
次はもっと南側かな?

南アルプス最高!!

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コメント

懐かしい記録
拝見しました。

あれからこちらの山域の地図も少し眺めるようになり、少しはイメージできるようになりました。
まねはできませんが、自分の目で眺められるところまで近づけたらいいなと思ってます。
いつの事やら^^;


反省の言葉があるようですが、その後状況は変わっているのではないですか?
スキップできるんじゃないでしょうか^^
2013/10/20 9:45
お恥ずかしい
反省のウッカリ道間違いに関しては、去年の安達太良以来地図の携帯の仕方変えてからもう撲滅しました( ̄▽ ̄)

スキップか〜
もう少し修行が必要そうですσ(^_^;)
2013/10/21 14:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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