槍ケ岳〜紅葉の天狗池・ヒュッテ大槍〜
- GPS
- 54:52
- 距離
- 48.9km
- 登り
- 2,428m
- 下り
- 2,425m
コースタイム
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 4:45
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 3:03
- 合計
- 9:26
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:41
天候 | 4日 曇りのち風雨 5日 晴れ 6日 晴れのちくもり |
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過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
あかんだな駐車場と上高地間はシャトルバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし 槍の穂先が、以前より浮石があったような気がします |
その他周辺情報 | 平湯温泉「ひらゆの森」 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ヘルメット
携帯トイレ
|
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感想
ここ数年の恒例、ヒュッテ大槍へ泊りに行く槍ヶ岳山行。
今年は日程的に、自分の予定的に10月ということで、特に深く考えていたわけではないのですが、偶然にも紅葉の最適期。
これはラッキーと思っていたのですが、初日は台風の影響で悪天候。
ここ最近、8月、9月と別の山行を計画したものの、すべて台風、前線の影響で悪天候となり、出発はしたものの、ほぼ計画倒れで山へは行けていない状態。
またもや台風かという気持ちもありつつ、二日目の天気は良くなるという予報を信じ、予定を決行。
一日で、上まで上がることもかすかに考えていましたが、悪天候のため出発前に却下、ということで、初日は多少の雨風があっても、大きな問題のない槍沢ロッジまで。
1日目
朝3時に自宅を出発。
平湯温泉のあかんだな駐車場に7時に到着し、7時20分のバスに乗車できました。
上高地に入った時点では、予報に反し、どんよりしているものの雨はなく、ちょっと嬉しくスタート。
明神を過ぎ、徳澤へ着く手前で雨が降り出しました。
今回は傘を持っていたので、傘をさして再スタート。
しかし徳澤を過ぎ、横尾へ向かう途中で、風も強くなり、傘をさしていられない状況に。
雨具を着るタイミングを逃し、横尾に着くころには、かなり濡れてしまいました。
横尾は雨宿りに軒下にいる人、休憩スペースにいる人がいっぱいでなかなか休めず。
とにかく寒いので、あったかいドリンクを頼み、休憩スペースで何とか座って休ませてもらえました。
でも、このほとんどの人は、涸沢の紅葉の最適期なので、涸沢に向かうよう。
ここからは、雨の中、ほとんど人と会わない歩きでした。
雨の中淡々と歩き、無事に槍沢ロッジに到着。
雨が降っているので、やることもなく、ここはお風呂もあり、汗が流せ、体も温められたので、明日の好天を願い、まったりとした時間を過ごしました。
2日目
朝起きると、朝方まで雨は降っていたようですが、天気は良くなる感じ。
最近、体力がなくすぐバテるのでなるべく早く出発して、のんびりと登る作戦。
あわよくば、紅葉の槍の映る天狗池にも立ち寄りたいが、体力が持つかどうか。
ともかくこの日の目的は、ヒュッテ大槍にたどり着くこと。
そして、調子が悪くなければ山頂を踏むこと。
朝、薄暗い中、5時半にスタートし、ゆっくりと歩を進めます。
そして、ババ平で少し休憩し、先へ進みます。
朝日が山の斜面にあたり、テンションが上がります。
大曲を過ぎ、しばらく行くと、素晴らしい景色が迎えてくれました。
ちょうど天狗原分岐の少し下あたりになるのか、こんもりとした槍沢の木々の紅葉が本当に素晴らしかった。
カメラを出し、何度もおさめながら、はやる気持ちを押さえながらあえてゆっくり進みます。
青い空に、最盛期の紅葉、そして朝日がそこにあたる。
この時期、この天気、本当に貴重なタイミングであることを感じました。
テンションはマックス。
これは絶対、山頂に行く体力がなくなったとしても、今、このタイミングの天狗原には絶対行くべきと決心。
天狗池に向かいます。
大きな荷物をデポしていけばよかったのに、この時間まだあまりそのような荷物を見かけず、大きい荷物を背負って行ってしまったことに少し後悔。
でも、本当に寄り道してよかった。
絵にかいたような景色が見れました。
天狗池に映る槍ヶ岳と紅葉。
いつまでも見ていたい景色でしたが、あんまりのんびりして心に余裕がなくなると気持ちが焦り、バテてしまうといけないので、後ろ髪をひかれつつ出発。
天狗原の分岐から、坊主岩屋下の分岐までは、なかなか単調でつらかった。
グリーンバンドより上部では、槍の穂先も見え、景色はテンションが上がるのだが、体がだんだんいうことをきかなくなってくる。
そして、分岐で少しゆっくり休憩。最後の登りに備えます。
ここからは、どれだけゆっくり進んでも1時間。
一歩一歩ともかく進みますが、やっぱりここにきて体調は悪化。
高山病の症状。深呼吸を意識しつつ、何度も立ち止まりながら、ゆっくりと進み何とかヒュッテ大槍に到着。
とりあえずここまで来れたら、今回の目的は達成。
受付を済ませ、ひとまずゆっくり休憩。
食欲もないので、ご飯も食べられず、はちみつレモンのジュースで糖分を補給し、少しゆっくりと過ごしました。
1時間ほど休むと、なんとなく登れる感じになってきたので、ほぼ空身でヘルメットだけかぶり、東鎌をゆっくりと山頂に向けて出発。
荷物が軽いってなんて素晴らしい、という感じで、ゆっくりであれば淡々と登ることができました。
そして、肩で少し休憩。
ストックを小屋前にデポして、穂先へ。
慎重に、ゆっくり淡々と登り、あっという間に山頂直下。
今回この登りの途中で、浮石をいくつか発見。これだけ人が行きかうところでは、危険に感じたところでした。
そして最後のハシゴを登り、山頂に無事到着。
しかし、山頂へ着いた時点で、ガスが。
景色は、部分部分しか見えない感じでした。
そして、風も冷たく、少し強く、あんまり山頂では長居できない状態でした。
証拠写真をおさめ、山頂から時々見える眼下の世界を写真におさめ、後ろ髪をひかれつつも下山開始。
肩まで下りたところで、山荘で休憩。
何か良いグッズがないか物色し、バンダナを購入。
温かい食べ物とも思いましたが、ここで食べて調子が悪くなっても嫌なので、ここはあきらめてヒュッテ大槍に向けて下山開始。
少し歩き出した時に、山荘の少し下で雷鳥さんに遭遇。
4羽が人を怖がらない感じで、うろうろしていました。
少しガスってきたのが良かったのか、久々に雷鳥に遭遇出来て、テンションアップ。
しばし撮影タイム。きりがないので、進みます。
そして、下りは割と得意なので問題なく、ヒュッテに到着。
あったかい小屋にホッとしました。
後は、温かい小屋でまったり。
ここで待ち合わせしていた友人にも無事に会え、そして、少しだけ面識があったその友人の知り合いにも偶然会い、小屋番も交え、長い夜をいろいろな話をしゆっくりと過ごすことができました。
そして、この小屋の、おいしい夕食にも大満足。
3日目
タイミングが合わず、星空はほとんど見ることができませんでしたが、天気予報が当たらず、朝方も雨や雪も降らず、槍にあたるモルゲンロートを見ることができました。
この日は、友人の希望で天狗原に立ち寄るということだったので、長丁場。
おいしい朝食をいただき、少しだけ日の出やモルゲンロートを見たのち、6時過ぎに出発。
だんだん天気は悪くなる予報だったので、少しでも早く天狗原に。
降るのは本当に早かった。
しかし、天狗原分岐に着くころには、槍は雲の中へ。
雲が晴れるのを信じ、今日は、荷物をデポし、天狗原へ向かいます。
ナナカマドと槍という構図を願って。
しかし思うようにはいかず、紅葉はきれいな姿を見せていましたが、槍は顔を出しませんでした。
天狗池での景色は前日とは違い、槍なし。
それでも、紅葉が水面に映り、きれいでした。
後は分岐まで戻り、紅葉を満喫しながら下山。
大曲あたりまでは、四方に広がる紅葉に目をやりながら進みました。
大曲を過ぎると、あとは淡々と下り、徳澤園のごはんを目指します。
槍沢ロッジ、横尾で小休憩をし、徳澤園へ。
ここもかなり込み合っていて、座る場所を確保するだけで大変でしたが、売り切れていなかったカレーを頼み、時間短縮のために同時にソフトクリームを注文。
カレーより先にデザートを食べるということに。
それでも、疲れた体に両方とも大満足。
お腹もいっぱいになり、この先歩くのが、なんとなく重くなりましたが、ある程度の時間のバスに乗りたかったので、着実に歩を進めました。
そして、15時に河童橋に到着。
振り返ると穂高の山々も見え、あの槍が見えなかった雲が嘘のように、THE上高地の景色が広がっていました。
そして、バスターミナルに到着。
さわんど行きのバスに長蛇の列ができているのは想定済みでしたが、あかんだな行きのバスにも長蛇の列。
さわんど行きは臨時バスも頻繁に出ていたのか、長蛇の列も思った以上に進んでいましたが、あかんだな行きは、臨時がほとんど出ていないため、なかなか進まない。
バス停で待つこと45分余り。
ようやくバスが到着し、平湯へ向かうことができました。
駐車場で車に乗り換え、ひらゆの森へ。
ここもすごい人だった。
脱衣場には人があふれ、ドライヤーを待つ長蛇の列。
温かい温泉で、汗と疲れは流せましたが、違う意味でちょっと疲れました。
ドライヤーはあきらめ、休憩所でオレンジ牛乳を飲み、少しまったり。
自宅へ向け、帰路につきました。
今回の山行は、今年初めてまともに泊りで山に登った山行でした。
そんなこともあり、体力もなく、軽い高山病にも悩まされながらでしたが、何とかやりたいことをやりきれ、そして、予想以上の紅葉と天気でテンションも上がり、絵にかいたような天狗池での景色に大満足な山行となりました。
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