それでも、剱岳は待っていてくれた!
- GPS
- 51:55
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,010m
- 下り
- 2,012m
コースタイム
扇沢 06:30 → 07:55 室堂(出発身支度 )08:30 → 11:10 剱御前小舎 11:20 → 11:51 剱沢キャンプ場
2日目:
剱沢キャンプ場 13:00 → 一服剱 13:44 → (14:33 前剱直下にて休息 14:42) → 前剱岳 14:46 → 平蔵の頭 15:29 →
平蔵のコル 15:44 → カニのヨコバイ 15:58 → 16:24 剱岳山頂 16:39 → カニのヨコバイ 16:54 →
18:48 一服剱 18:59 → 19:20 剣山荘 19:30 → 20:08 剱沢キャンプ場
3日目:
剱沢キャンプ場 06:12 → 07:32 別山(南峰)10:39 → 08:25 真砂岳 08:35 → 09:28 富士ノ折立 09:33 →
09:46 大汝岳 10:06 → 10:11 大汝休息所 10:45 → 11:05 雄山 11:12 → 11:45 一ノ越山荘 11:53 → 12:25 室堂
天候 | 1日目 : 雨、夕方一時クリアなるも終日強風 2日目 : お昼まで雨、午後くもり、終日強風 3日目 : 朝の内は晴れ、その後は曇り、終日強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・扇沢〜室堂往復 黒部アルペンルート(往復券 8,800円/人 + 手荷物代 往復 1,200円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂ターミナル〜剱沢キャンプ場 雷鳥沢ヒュッテ横の斜面以外は夏道だが、別山乗越への登り始めから雪の上を歩く事が多い。 上の方に行くに従って夏道が出ている。 剱御前小舎周辺には雪がないが、剱沢に向かって下りると再び雪渓の上を歩く事になる。 下りの雪渓では約半数位の方達がアイゼンを使用していたが、我々のパーティー は使用せず。 夏道と雪渓の際が凍っているのでスリップ注意。 ・剱沢キャンプ場〜剱岳(ピストン) 一般登山道を利用したが、剣山荘付近に雪が残っているが大体カットされているので不安はない。 カニのタテバイへの夏道がまだ雪の下で取付き部まで行けず、通常は下山ルートになっているルートを登った。 山頂往復するにはピッケル・アイゼンは不要でした。 前剱岳〜剱岳の間は岩稜帯でクサリ場・ハシゴの通過があり慎重に。 ・剱沢キャンプ場〜別山〜真砂岳〜立山三山 キャンプ場より別山の山頂直下のコルに真っ直ぐ登る夏道の下部がまだ雪の下だったので 下は雪渓、それ以降、登山道以外のガレザレを登って夏道へ出た。 真砂岳へのトラバース上に雪はなく通行可。 富士ノ折立へ登る辺りより、大汝、雄山を経由して一ノ越までの間は再び岩稜帯となるので歩行注意。 ・雄山〜室堂ターミナル 基本、石畳の道を歩くが今年は雪に覆われている箇所が多く、竹竿に沿って雪の上を歩く。 ・登山ポスト 登山届・下山届、共に扇沢駅のポストに提出。 ・立ち寄り湯 薬師の湯が近いが混雑を避ける為、木崎湖ゆーぷるを利用。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
天気予報が思わしくなく、金曜の夜集合してから、
どこか天気が少しはましなところへ転進することも視野に入れながらの出発となった。
北ア、特に立山・剱岳方面の天気予報が微妙で、往路の車中、転進すべきか相談が続く。
土曜日はいずこも同じような天気、日曜・月曜のお天気が比較的良さそうな八ヶ岳方面、鳳凰三山や白峰三山などはどうかと・・・。
或いは思い切って富士見平小屋の相川さんを訪ね、久しぶりの宴会目的に徹するか、
小梨平で贅沢なテント泊をして、天気を見て蝶ヶ岳をピストンするか、又は岳沢なんてのも良いじゃないか等・・・
結局・・・、ヤマテンの天気予報を信じて当初の予定通りに剱岳に行くことになった。
黒部ダムではまずまずのお天気、ところが室堂へ行くとガスで真っ白、おまけに風が強い。
更に出発直後、横殴りの雨が30分程続きテンション激ダウン。
剱沢キャンプ場に着くまで時折雨が強く降る事が3−4度、しかし、幕営時は雨も風も弱くラッキー。
初日の夜はテントが飛ばされるのじゃないかと思うほどの風で四六時中目が覚めた。
また、夜半には雨も降りだし、登山道寄りに幕営していた方達の話ではテントの下を水が流れていたそうな。
二日目、剱岳登頂の為、午前2時起床、4時出発の予定であったが、雨風強く、
午前2時半の段階で出発を1時間遅らせて5時にする旨を全員に通達。
その後も天気回復せず出発をズルズルと都度遅らせたが、午前8時の段階で雨が一旦上がり、今後は天気好天かと思われた。
全員に午前9時出発を通達し準備完了、靴を履いて外に出ようとした途端に再び無情の雨が・・・、それも猛烈に激しい雨。
結局、全員雨具、ハーネスを装着したまま午前11時近くまでテント内待機していたが、
天気好天の兆しなく本日の登頂は中止、停滞する事に決定した。
そうなるとやる事は一つしかない・・・、お昼になってお隣のテントのI氏・Kさんと一緒に剱沢小屋まで酒を仕入れに行く。
I氏・Kさんはテント脇の岩の上で直ぐに宴会開始。
一方、私の方は昼飯を先にしようか迷いつつ外をブラブラ・・・。
と、なにやら後ろの方で fyumi04さん、kaolin、Shige-sanがブツブツ・・・
雨も上がった事だし今から登頂してはどうかと。
何度か確認するもどうもマジらしく、hama-chanも納得している模様。
時は既に12時43分、13時出発した場合、往復の所要時間6時間として戻りは19時頃・・・。
もう一度確認すると全員行きたいとテンションが上がっている。
では、と云う事で即準備、昼飯も食べずに13時テン場発、行動開始となった。
お隣のテント、I氏と先ほどのテント珍事件で知り合ったフサちゃんも同行することになり即席パーテーを組んだ。
降り続いた雨で濡れていた岩も吹き続けている風でドンドン乾き、不安は直ぐに解消された。
それに全員歩き慣れている者ばかり、岩登りも経験していて岩場・クサリ場通過に時間を要する者も居なく順調に登頂することができた。
下山時には青空が覗き、富山湾や富山の港まで見えるほどになり全員より歓声が上がる。
下山も登りと同じくらいの時間を要する剱岳、全員スムースに歩き通した。
剣山荘に着いたのは19時20分頃でまだヘッデンの必要はなかった。
テン場に戻る最後の30分程の雪渓歩きでヘッデンのお世話になったが。
登山の常識からすれば早出・早着だが、ベースキャンプを構えた今回のような山行、
気象条件やルートの状況をみながら勝算がある時にはアタックしても良いのかと思う。
比較的歩き慣れた者ばかり、多少遅くなっても下山時の核心部は明るい内に通過可能と判断した。
結果、その通りの行動が取れて、全員達成感に満ち溢れてた顔が眩しかった。
一方、早めに出たものの途中でブレーキがかかってしまったパーティーも居た。
我々が最後の下山と思っていたが、平蔵のコルより平蔵の頭に登り返している途中で後方より大声がした。
剣山荘泊の二人で思うように下山出来ないでいる様子、「ゆっくり下りているので」と小屋に伝言を頼まれた。
あの二人、一体どこから出てきたのか不思議だ。
我々が山頂目指して登っていた時にすれ違って下山して行ったのに。
途中で道間違いでもしたのか・・・
剣山荘に伝言後、我々がテン場に戻った時点でその二人と思われるヘッデンの灯りが一服剱を下りてこようとしているところだった。
更に1時間以上遅れたようだが、気になったのはヘッデンの灯りが一つしかなかったこと。
二人の内、一人しかヘッデンを持っていなかったのか・・・
三日目の早朝は素晴らしい天気となり剱岳全容が明るく輝いていた。
我々はテント撤収後、立山三山を縦走すべく別山・真砂岳を経由して歩いたが、相変わらず風は強かった。
kaolinが、今朝方テントが風で浮いたと話していた。
縦走中はガスに巻かれていたが、時折ガスが抜けて眺望もありまずまずの日和となったのは満足すべきこと。
帰京中、小仏峠を先頭に渋滞40キロの表示には焦ったが、予想より早めに戻ることが出来て安堵した。
やはり連休の最終日、道路は混みますね。
とにかく、悪天候の中、登頂を諦めテントを撤収し下山していく方達が多い中、最後のワンチャンスで登れた我々。
あのような天気でも、剱岳は黙って我々を待っていてくれた、まさに嬉しいかぎり。
この時期の剣は、残雪が多くて大変!
タテバイへ行けないほどでしたのね。
noboさん初め、皆さん予定通りの山行で、楽しまれた、とっても、何よりです。
南ア南部からは流石に、剣は見えませんねー。北の果てと南の果てって事で。
また凄い時間帯からアタックされましたね〜。
でも、見事登頂を果たされたのはさすが!
剣は、オバ様団体の通過で1時間半タテバイの下で待たされた悪印象と剣沢テン場の水質がイマイチだったので、それ以来行ってないのですが・・。
最終日も晴れて良かったですね!お疲れ様でした。
私達も14日に剱沢で幕営し、翌日15日の劔アタックを期待していたのですが、翌朝3時に起床し、9時まで粘って天候回復せずでしたので、泣く泣く雨中撤収したパターンでした。
それにしても13時からアタックとは凄いですね。
お疲れ様でした。
noborundaさん、hama-chanさん、皆様、雨に耐えての劔登頂、おめでとうございます!!
臨場感あふれるレコでした。
劔からの下山中、ガスが晴れてみなさんが上を見上げてる写真、いいですね!
それから最終日のつ・る・ぎ様もかっこよく、
どちらも自分も一緒にいたかのように、「おお〜」と歓声をあげてしまいました。
下山後のアイス、美味しそう。この日暑かったですよね!
私は16日爺ヶ岳日帰りしてました、下りてきた皆さんと扇沢で合流できるかな〜?と期待しましたがちょっと時間差でしたね。
noboさん源次郎行くときは私もー♪
穂高で悪天候にみまわれ、劔は大丈夫だったかな?と思いつつnoboさんに下山後連絡してみたら…。
交通渋滞が大変そうでしたね(汗)
あずさも松本でうまっちゃいました。
テントいっぱいで賑やかで楽しそうです。
某kotsさんの孤独なテントを懐かしく思い出してました
noborundaさん、fyumi04さん、こんにちは。
日曜日(7/15)のお昼すぎから、山頂をピストンされたんですね。
我々はテン場で、出発されるグループを、指をくわえて見ていました。
うらやましい、健脚ぶりです。
目的を達成したのと、しないのとでは、宴会の盛り上がりが違います。
今回は、本当に雨天に翻弄されました。
クマ
私も剱岳の経験はありますが
早月尾根のピストンだけなので
こういった、パーティーでの
前剣からの山行記録を見るとワクワクします。
うらやましい!!
いつか、前剣から登ってみたいです
皆さま、お疲れさまでした。
ひゃあ、てっきり、剣は中止されたのかと思っていました。noboさん。
3日間強風の文字。よくご無事で。
それも強行?のアタック。
このメンバーさんだからこそ、可能な行動ですね。
最終日、晴れてよかったです。
すべて、報われた瞬間ではないでしょうか。
いいなあ、剣。今年こそ、行きたいんだけどなあ。
shigeさん、尾瀬でも御一緒でしたね。
山渓の記事、読みましたよ。
諦めない気持ち、大事ですよね。
剱岳、立山、お疲れさまでした。
昨年hagureさんと歩いた逆コースかなぁ
私もセルフビレー使って歩きましたら、全く恐さがなく、楽しい山でした。
のメンバーさん見てると、私も一緒に行かせていただいたかのよーな感じになります
13時からアタック…20時過ぎ帰還…本当に恐れ入りました…(`∇´ゞ…やはり山は気合いですねo(`▽´)o
まさか昼からつるぎとは!
でもこの時期で渋滞してない別山尾根は羨ましい気もします。
最後は晴れ間も有ったようだし。
楽しそうな雰囲気を感じるレコでした
この時期に剣というのもなかなかですね。しかもあいにくの空模様でしたが、昼前からスタートして、夕暮れに帰幕して、余裕ですね・・らしくていいなぁ〜
こういうの好きです
一緒に行った方々も、お互いの信頼関係ないとね、ふみだせませんから、さすがnoborundaさん
これは天気の黄泉の問題、なんでも早立ちばかりがいいわけではないんですよ。この判断すきだな
同じ日に北岳でしたが、天気の回復を山頂でみて、午前中だけの天候と見てましたが、下り下りた時には雲が、
剱のおーそどっくすコース、まずは剱に敬意を払ってご挨拶でしたね。
次からはンバリエーションなり、何なりとお進みください。ご期待もうしておりますよ〜だ
コメントをいただいた皆さん、超・超亀レスでごめんなさい!
中々コメントを書く時間がなく、また、皆さんの山行記録まで拝見に行く余裕がありませんでした。
>ricalojpさん、
今年の残雪は多いと云うより、春先以降の降雨量が少なかった為、融雪が遅れているようです。
南ア南部も憧れですが、何時になったら行けるかなぁ〜。
>Pengin22さん、
お天気回復を待ってたらあんな時間になってしまいました。
もっとも一時は諦めて宴会に移行しようと思っていた矢先だったのですが・・・
でも、そこそこ歩けるメンバーばかりだったので実行出来たピークハントでした。
天気が良ければあっちこっちで渋滞が発生するルートですが、
今回に限ってはスイスイでした。
テン場の水質、一応、塩素消毒をしているそうですが、気になる人は煮沸して下さいと云われました。
水が太いので2.5Lのプラティパスが直ぐ一杯になりますが、ゴミがよく混じりました。
>match0810さん、
15日朝に撤退されたんですね、残念でした・・・
我々も一泊二日の行程ならば matchさんと同じく撤退していた筈です。
またいつかリベンジして下さいね。
>yokowvさん、
ありがとうございます。
本当は山頂からの絶景を期待していたのですが、そこまでは甘くなかったです。
でも仲間達と楽しいひと時を共有出来たのは嬉しかったです。
yokoさんが爺ヶ岳に行かれていたとは知りませんでした。
室堂、或いは扇沢に着いて直ぐに携帯ONすれば良かった、ゴメンナサイ!
源次郎尾根? 勿論、お声掛けしますよ!
>s3214さん、
雨の穂高縦走、お疲れ様でした。
確かに帰路の高速が疲れました、 電車の方も人が多くて大変だったようですね。
剱沢のテン場、kotsさんがひとり寂しく過ごした時とは天と地の差でとても賑わってましたよ。
>kuma-san、
テン場で宴会されてたのですね。
我々も宴会に移行寸前で出発となりましたが、決める際には迷いました。
しかし、メンバー全員がしっかりしていたので出発した次第です。
テン場に帰着したのが遅く、またその分、我々の宴会が長引き、
お隣の方から注意を受けたのが反省です。
>raichouさん、
今回は長次郎谷→平蔵谷の予定でしたが、
天気の関係から時間がなくなり一般道での登頂となりました。
私からすれば早月尾根は憧れです。
何と云っても都内からのアプローチが長いので・・・。
でも、いつかは早月尾根から登ってみたいものです。
それに・・・、北方稜線の方にも・・・。
>makasioさん、
新宿集合後、全員で悩んだ末に決行した山行でした。
ですから少々天気が悪かろうが雨が降ろうが、誰一人文句は言いませんでした。
皆の気持ちが一つになっていたんですね、ああ云う時の状態、とっても強い結束です。
私は以前ピークを踏んでますが、他のメンバーは未踏でした。
今回は全員無事故で登頂出来て良かったです。
makasioさんも剱岳を目指して下さいね。
>pikachanさん、
そうですね、pikachanさんとhagureさんが歩いた逆コースですね。
難ルート、確かにセルフビレーしながらですと時間がかかりますが、
安全第一ですね、なんといっても楽しむ事が出来ます。
pikachanさんは我々のメンバー全員と既に顔見知りですからお友達感覚でいいでしょう?
またどこかでご一緒出来るといいですね。
>teteteさん、
いや〜、teteteさんならナイトハイクで夜が明ける前にはテン場に戻っていることでしょう(笑)!
>kotsさん、
kotsさんが一人寂しく幕営した剱沢キャンプ場、
今回は初日100張ものテントで花が咲いてました。
天気が悪くてもあちらこちらから笑い声が上がっていてとても賑やかでした。
天気が悪かったので一服剱迄のハイキングを楽しむ方が多かったようです。
上まで登った人はそれ程多くはなかったです、我々以外に10人ちょい居たかなぁ〜。
>hagure1945さん、
昨年、長次郎谷→平蔵谷をやり、
あの素晴らしい雰囲気を仲間達にも味わってもらいたくて企画した山行でした。
天気の関係から一般道での登頂となりましたが、それなりに楽しんでくれたようです。
出発時刻は遅かったですが、全員しっかり歩けるメンバーばかりで、
気持ちが一つになっていたので行く事にしました。
ベースキャンプに居たから出来た行動でもあります。
次は源次郎尾根かなぁ〜、北方稜線も良さそうですね〜。
noborundaさん、北方稜線へ行くときは声かけてくださいね。
私は剣山荘に泊まって、足でまといにならないようについていきますから、声はかけてくださいよ。お願いしますね。来年最後のチャンスだよね。
ぜひ計画してください・・・お願い
再びのご登場、ありがとうございます。
北方稜線、まだ幾らも調べてませんが是非とも行きたいと思っています。
その時は・・・、お楽しみに!
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