ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2102620
全員に公開
沢登り
谷川・武尊

谷川屈指の連瀑!晩秋のオジカ沢

2019年11月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
ばいしくる その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
14:47
距離
16.0km
登り
1,673m
下り
1,653m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:59
休憩
0:48
合計
14:47
距離 16.0km 登り 1,676m 下り 1,670m
5:02
87
スタート地点
15:43
16:07
51
16:58
16:59
6
17:05
10
17:15
17:16
25
17:41
17:45
53
19:49
ゴール地点
山旅ロガー使用
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年11月の天気図
アクセス 基点P 谷川温泉(湯テルメ谷川)先にある谷川岳登山口の駐車スペース(無料)/4台程度駐車可能。

林道から沢沿いを歩くルートで約1時間30分で二俣(中ゴー尾根といわお新道)
そこから10分程度でオジカ沢/ヒツゴー沢の分岐がある。
コース状況/
危険箇所等
渓相:★★★★★(見事な景観)
水量:少ない(かなりいい条件だったと思います)
水質:綺麗
雪渓:なし
沢靴:イドログリップ(後半の滝からぬめりが強まるので注意)
ザイル:50m×1本(3回使用) 30m×1本(敗退時の予備用)
登攀具:カム×6個 ハーケン×10枚 ハンマー各自 
ナメ:多い
藪漕:詰めまで腰高の笹漕ぎ1時間程度
魚影:無し
害虫:なし(超快適)
登攀:40m滝 水流右(+)、2段30mトイ右壁(掘法12m直瀑 右壁(検
※ザイルを出した3箇所です。
難所:滝の登攀よりも、高巻き時の草つきトラバースが危ない。
下山:稜線から肩の小屋まで登り、天神尾根〜いわお新道経由で谷川温泉へ(4時間)
備考:ビバークサイトはほとんど無いが、増水が無いという条件であれば数箇所2人が体育座りで休めるところはあった。
オジカ沢は遡行スピードが最も重要なので、特にこの時期だと足の揃った少メンバーが無難でしょう。


遡行グレード :4級
AM 05:00 谷川温泉よりスタート
気温は1℃で氷点下は免れた。1時間30分程度のアプローチを経て入渓です。
2019年11月09日 06:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11
11/9 6:34
AM 05:00 谷川温泉よりスタート
気温は1℃で氷点下は免れた。1時間30分程度のアプローチを経て入渓です。
オジカ沢に入りしばらく平凡な河原を進むと、F1が見えてきました。
2019年11月09日 07:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 7:28
オジカ沢に入りしばらく平凡な河原を進むと、F1が見えてきました。
◇9m滝
水流左から登攀可能とのだが時短の為、右岸から草付きを高巻く。
泥斜面が意外と悪いので巻きも注意が必要!
2019年11月09日 07:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
15
11/9 7:30
◇9m滝
水流左から登攀可能とのだが時短の為、右岸から草付きを高巻く。
泥斜面が意外と悪いので巻きも注意が必要!
◇9m滝 巻き
これが右岸景色。このあと右へ斜上してゆくところに悪い部分がある。
2019年11月09日 07:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
11/9 7:33
◇9m滝 巻き
これが右岸景色。このあと右へ斜上してゆくところに悪い部分がある。
◇9m滝 巻き途中より
ここが泥っどろの足元で、上にある灌木を掴むまでが怖い。
2019年11月09日 07:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 7:35
◇9m滝 巻き途中より
ここが泥っどろの足元で、上にある灌木を掴むまでが怖い。
巻き上がると容易。
そのままF3までまとめて巻き、沢から離れないようルートを取ります。
2019年11月09日 07:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 7:43
巻き上がると容易。
そのままF3までまとめて巻き、沢から離れないようルートを取ります。
沢床に戻ったところ。全部直登すると時間食いそうだった。
2019年11月09日 07:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 7:54
沢床に戻ったところ。全部直登すると時間食いそうだった。
水線は避けたいほど冷たい!
2019年11月09日 07:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 7:56
水線は避けたいほど冷たい!
快適な小滝が続きます。
2019年11月09日 08:02撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 8:02
快適な小滝が続きます。
CS滝
2019年11月09日 08:05撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 8:05
CS滝
ここは左壁をへつってから直上。
2019年11月09日 08:07撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
13
11/9 8:07
ここは左壁をへつってから直上。
ジグザグに滝が連なっている。
2019年11月09日 08:17撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 8:17
ジグザグに滝が連なっている。
左の乾いたところを快適に登っていける。
2019年11月09日 08:20撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 8:20
左の乾いたところを快適に登っていける。
ようやく日の光に当たれる〜☀️
このあとの逆くの字滝は右岸巻き。ここも少し悪い。
2019年11月09日 08:21撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 8:21
ようやく日の光に当たれる〜☀️
このあとの逆くの字滝は右岸巻き。ここも少し悪い。
一気に暖まってくる!
草つきは滑り出すと怖いので慎重に。
2019年11月09日 08:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 8:33
一気に暖まってくる!
草つきは滑り出すと怖いので慎重に。
広河原と呼ばれる場所(?)左岸スラブ帯の迫力のある景観。
2019年11月09日 08:45撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
11/9 8:45
広河原と呼ばれる場所(?)左岸スラブ帯の迫力のある景観。
7m滝はNさんがいる左壁を直上し、右にトラバース。
2019年11月09日 08:48撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
12
11/9 8:48
7m滝はNさんがいる左壁を直上し、右にトラバース。
6mくらいの滝が続く。
2019年11月09日 08:52撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 8:52
6mくらいの滝が続く。
4mCS滝は右から。
2019年11月09日 08:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 8:55
4mCS滝は右から。
7m滝もそのまま水流右の壁を登れる。
2019年11月09日 08:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 8:57
7m滝もそのまま水流右の壁を登れる。
落ちそうに張り出した岩が見えてくる。
2019年11月09日 08:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 8:57
落ちそうに張り出した岩が見えてくる。
ハイライト40m大滝が現れる。
50mザイルでほぼギリでした。
2019年11月09日 09:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
11/9 9:00
ハイライト40m大滝が現れる。
50mザイルでほぼギリでした。
Nさんリード。
見た目通りかなり滑りがひどく、緊張を強いられます。
2019年11月09日 09:11撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
13
11/9 9:11
Nさんリード。
見た目通りかなり滑りがひどく、緊張を強いられます。
20mほど上がると乾いて快適に。
2019年11月09日 09:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
13
11/9 9:16
20mほど上がると乾いて快適に。
ここに1発ハーケン、もう少し下にカムが1個キマった。
2019年11月09日 09:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 9:16
ここに1発ハーケン、もう少し下にカムが1個キマった。
終了点のビレーポイントは120cmのスリングがあると良い。
2019年11月09日 09:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 9:36
終了点のビレーポイントは120cmのスリングがあると良い。
フォローで快適に登らせてイタダキマシタ!
有り難うございます😆
2019年11月09日 09:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 9:36
フォローで快適に登らせてイタダキマシタ!
有り難うございます😆
すぐに2段30mトイ状。
ザイル繋ぎっぱなしのまま行きます。
2019年11月09日 09:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 9:46
すぐに2段30mトイ状。
ザイル繋ぎっぱなしのまま行きます。
左の日陰部分に滝があります。
2019年11月09日 09:50撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 9:50
左の日陰部分に滝があります。
ここは快適で卦
2019年11月09日 09:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 9:55
ここは快適で卦
張り出した岩のところまで登ってきました。
2019年11月09日 10:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 10:10
張り出した岩のところまで登ってきました。
ここで小休止、パンをひとつ食べた。
2019年11月09日 11:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 11:03
ここで小休止、パンをひとつ食べた。
滝が続きます。
2019年11月09日 11:03撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
11/9 11:03
滝が続きます。
どれも快適に登れるが、このあとにあるくの字滝は左から草つきを高巻いた。
2019年11月09日 11:09撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 11:09
どれも快適に登れるが、このあとにあるくの字滝は左から草つきを高巻いた。
それにしても眩しいほど快晴
2019年11月09日 11:15撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 11:15
それにしても眩しいほど快晴
最近無理なダイエットしたせいか、足が震える…
完全にびびりモードONになってしまた(*_*)
2019年11月09日 11:16撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 11:16
最近無理なダイエットしたせいか、足が震える…
完全にびびりモードONになってしまた(*_*)
幕岩がそびえる
2019年11月09日 11:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 11:19
幕岩がそびえる
ずーっと滝が続く
2019年11月09日 11:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 11:19
ずーっと滝が続く
左岸よりクライムダウンした場所。
2019年11月09日 11:21撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
11/9 11:21
左岸よりクライムダウンした場所。
良い渓相ですね。
2019年11月09日 11:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 11:31
良い渓相ですね。
幕岩すげー
冬季はアプローチも怖そう
2019年11月09日 11:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
10
11/9 11:34
幕岩すげー
冬季はアプローチも怖そう
明るいし綺麗だし最高!
2019年11月09日 11:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
16
11/9 11:35
明るいし綺麗だし最高!
今季のオジカ沢は諦めていただけに、この背中には感謝!
2019年11月09日 11:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 11:36
今季のオジカ沢は諦めていただけに、この背中には感謝!
多段100mナメ滝
弘田さんの遡行図では2段80mとあるところかな?
左壁を快適に登れます。
2019年11月09日 11:41撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11
11/9 11:41
多段100mナメ滝
弘田さんの遡行図では2段80mとあるところかな?
左壁を快適に登れます。
振り返ると赤城山。
2019年11月09日 11:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 11:44
振り返ると赤城山。
ぐんぐん高度をあげていけます。
2019年11月09日 11:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 11:46
ぐんぐん高度をあげていけます。
100m級ナメのあとに出てくる8mトイ状滝は登れなそうだ。
ここで大休止し、暖かいものを食べた。
2019年11月09日 12:12撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 12:12
100m級ナメのあとに出てくる8mトイ状滝は登れなそうだ。
ここで大休止し、暖かいものを食べた。
8mトイ状全体。
ここは右岸から草つきを巻いた。
2019年11月09日 12:51撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 12:51
8mトイ状全体。
ここは右岸から草つきを巻いた。
傾斜はそこそこあるが、笹がしっかりしているので怖くなかった。
2019年11月09日 13:04撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
11/9 13:04
傾斜はそこそこあるが、笹がしっかりしているので怖くなかった。
二俣が見えるところで笹から草に変わる。
2019年11月09日 13:04撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 13:04
二俣が見えるところで笹から草に変わる。
そこの細い灌木に残置スリングがあり、懸垂で沢床に復帰
2019年11月09日 13:18撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
11/9 13:18
そこの細い灌木に残置スリングがあり、懸垂で沢床に復帰
そのあとも、卦蕕らいの小滝が連なるが楽しめる程度。
2019年11月09日 13:42撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 13:42
そのあとも、卦蕕らいの小滝が連なるが楽しめる程度。
いよいよ稜線が見えてきそう
2019年11月09日 13:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 13:44
いよいよ稜線が見えてきそう
足下には雪がでてきた。
2019年11月09日 13:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
11/9 13:47
足下には雪がでてきた。
最後まで気が抜けない傾斜が続きます。
2019年11月09日 13:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
11/9 13:47
最後まで気が抜けない傾斜が続きます。
今回の核心となった12mトイ状滝。
2019年11月09日 13:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 13:49
今回の核心となった12mトイ状滝。
右壁から登ったが、ワンポイント元蕁ロープを出したが、怖くてNさんにリード代わってもらいました😓
2019年11月09日 13:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
5
11/9 13:49
右壁から登ったが、ワンポイント元蕁ロープを出したが、怖くてNさんにリード代わってもらいました😓
そこさえ抜ければあとは左側から草つきを登っていける。
2019年11月09日 14:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
11/9 14:26
そこさえ抜ければあとは左側から草つきを登っていける。
三股は真ん中が最良との情報。
2019年11月09日 14:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
11/9 14:28
三股は真ん中が最良との情報。
谷川岳肩ノ小屋がよく見えました。
2019年11月09日 14:39撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
13
11/9 14:39
谷川岳肩ノ小屋がよく見えました。
10mくらいの登れなそうなナメが2〜3箇所あって、面倒なので全部左の草つきから巻き上がる。
2019年11月09日 14:40撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
11/9 14:40
10mくらいの登れなそうなナメが2〜3箇所あって、面倒なので全部左の草つきから巻き上がる。
もう、稜線は冬支度でしょうね。
2019年11月09日 14:45撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 14:45
もう、稜線は冬支度でしょうね。
これがラストの滝。
このあと、一気に水枯れしてきます。
2019年11月09日 14:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
11/9 14:57
これがラストの滝。
このあと、一気に水枯れしてきます。
最後の二俣を左に入る。
2019年11月09日 15:07撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
11/9 15:07
最後の二俣を左に入る。
沢地形をたどり、腰高の笹を少し漕ぐと…
2019年11月09日 15:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
11/9 15:28
沢地形をたどり、腰高の笹を少し漕ぐと…
美しい草原にでました。
2019年11月09日 15:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11
11/9 15:47
美しい草原にでました。
マナイタグラの稜線です。なんと素晴らしいラストでしょうか。
2019年11月09日 15:48撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
24
11/9 15:48
マナイタグラの稜線です。なんと素晴らしいラストでしょうか。
今季最後に、最高の〆沢となりました。
2019年11月09日 15:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 15:53
今季最後に、最高の〆沢となりました。
いちおう、オジカ沢の頭をタッチ。
2019年11月09日 16:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
12
11/9 16:19
いちおう、オジカ沢の頭をタッチ。
霧氷が発達する稜線を歩いて岐路へ向かいます。
2019年11月09日 16:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
22
11/9 16:22
霧氷が発達する稜線を歩いて岐路へ向かいます。
うー、さむい…
2019年11月09日 16:24撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
15
11/9 16:24
うー、さむい…
マナイタグラ…美しい…
2019年11月09日 16:29撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
11
11/9 16:29
マナイタグラ…美しい…
凍った登山道は注意が必要なので、中ゴー尾根から天神尾根に下山ルートを変更。
2019年11月09日 16:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
17
11/9 16:31
凍った登山道は注意が必要なので、中ゴー尾根から天神尾根に下山ルートを変更。
肩ノ小屋までの登り返しが面倒でしたが、景色が最高なのでよしとします。
2019年11月09日 16:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9
11/9 16:36
肩ノ小屋までの登り返しが面倒でしたが、景色が最高なのでよしとします。
お疲れ様…
2019年11月09日 16:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
15
11/9 16:43
お疲れ様…
17:10肩ノ小屋。
天神尾根〜いわお新道で下山して、20時に基点へ戻れました。
2019年11月09日 17:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8
11/9 17:10
17:10肩ノ小屋。
天神尾根〜いわお新道で下山して、20時に基点へ戻れました。
撮影機器:

感想





◇谷川 オジカ沢

谷川山系には名だたる渓が多数存在するが、このオジカ沢は日帰り沢としては1級品といってよい秀渓である。
故・弘田氏から「ミニオツルミズ沢」と聞いたことがあり、急峻な地形に連瀑が延々続くため、登攀要素が非常に強い沢だ。

よく遡行されているお隣のヒツゴー沢と比べ、オジカ沢の入渓者が少ないのは「一旦登りだすと敗退するのも難しい」ということからだろう。

是非とも1度は訪れてみたいところではあったが、早春は雪渓の不安、盛夏は台風や悪天と、なにかと不都合が重なり延期延期で今年は諦めていたのだが、かねてよりオジカ沢を熱望していた某山岳会のNさんが、今年最後であろうチャンスにお誘いしてくれた。

11月を過ぎ、すでに降雪もあった谷川岳への沢登りには一抹の不安があったが、驚くほどの快晴に恵まれることができた。
出だしの気温は1℃だが、林道を歩くと汗をかくほど快適。

地形図で確認するオジカ沢とヒツゴー沢の二俣は、実際の地形と異なるようで少し分かりづらい。行ったり来たりするも、かまわず進んでいくと顕著な二俣となり無事に入渓。

序盤は河原状だが9mほどの落差があるF1のナメ滝から一気に渓相が良くなり、連瀑・連瀑・連瀑で標高を上げていく。
直登可能な滝でも、10秒でも指先の感覚を失う水温なのでなるべく水流は避けた。
条件にはとても恵まれており、水量も少なくて快適。

ハイライトの1つ、40m大滝は水流右からNさんがリードでロープを伸ばす。
最初の10mのヌメリが強烈な上に指の感覚がみるみる失われ、かなり緊張するが、さすがのラインでカムとハーケン1発づつ決めて突破。(+級)

直後、2段30mトイ状が立ちはだかる。ザイルは結んだまま、ここは右壁の乾いたところを卦蘢度で突破。本日はずっとフォローで甘えさせてもらったので、ダイナミックなムーブで快適に登攀させてもらう(*´ω`)

その後も小難しそうな「逆くの字滝」などが現れるが、なるべく水流を避けて草付きを巻いていく。しかし巻きのほうもイマイチ悪く、ずーっと緊張感のある遡行となる。
後半になると多段100m近い大ナメに感動!青空に見事なナメ滝が輝いていた。
最後の3俣手前に立ちはだかる12m直瀑が厄介で、ここは右壁からあがりワンポイント元蕕里笋篝箸な匹鯏俘気垢襦

何故かここの一手で、受験生である娘の顔が浮かび、足が震えだした!「ぷるぷる病」になってしまった(汗)
せっかく誘ってくれたNさんに、こんなカッコ悪ところを見られたくないから、「えいやっ」で行こうかと思ったが、どうにも体に力が入らない。
小鹿のように壁に張り付いたまま、これがほんとのオジカ沢…とかなんとか冗談言ってる間に、みるみる力が入らなくなりリード代わってもらって、ここもNさんに突破してもらった...m(_ _)m申し訳ないッス。。。

その後も草付きのトラバースや腰高の藪漕ぎを抜けて、15時40分、無事に明るい時間に稜線へ出ることができた。
オジカの避難小屋で装備を解除し、中ゴー尾根で下山しようと計画していたが、登山道が凍結し始めていたこともあり、安全を優先して肩ノ小屋まで登り上げ、天神尾根→いわお新道でヘッデン下山。

久しぶりにミスの許されない緊張感を味わう遡行となったが、やりきった充実感のある良い渓でした。

まだまだ助けてもらっての遡行シーンもあったが、来期のチャレンジに向けて前向きになれる内容となりました。

Nさん、素晴らしい1日でした!また、宜しくお願いいたします!!

bicycle

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3532人

コメント

下山道の変更 も、お見事です
 この時期に、オジカ沢への遂行の下山係を引き受けてしまい  正直、午後3時を過ぎると
まだかまだかと心配していましたら 4時前に「登山道に出ました。」のラインあり ほっといたしまたし、また自分の事のように とっても嬉しくなりました。
 
 Nくん biちゃんに 私が、オジカ沢の素晴らしさを何度も焚き付けてしまった手前「来年まで待ちな」と、言いにくい立場になってしまいました。 私、いつも大変身勝手でごめんなさい。
 「Nくんbiちゃん、お疲れ様です。お二人なかなかいいレベルになりました。」もうこれからは、口を挟まないように致します。 だって私のピーク時期の力に達しましたからね

 中ゴー尾根を辞めて 遠回りしても、いわお新道で下山して帰られました レコを見て大自然を観る目も的確! お二人の成長を嬉しく思います。
2019/11/11 18:17
Re: 下山道の変更 お見事です
「5級の沢より4級の沢のほうが難しい。」

これは、irorio先輩から沢の事を教えてもらった時代から気になっていた言葉でした。
弘田さんも同じことを言っていました。
そして、今回その意味がよく分かりました。

雪渓や増水の条件などによっては5級沢は困難となりますが、4級沢は条件が良くてもハードなんですね。
オジカ沢は、谷川山域で最も遡行したかった1本であり、正直年内は諦めていました。
iroiro先輩が、Nさんを焚きつけてくれたお陰で年内中に遡行することが出来ましたので感謝いたします。

僕は、まだまだNさんレベルではありませんし、全盛期の先輩レベルでもありません。
しかし、オジカ沢を無事遡行できたのは、天気・パートナー・心配してくれている仲間のおかげです。

レコにも書きましたが、いままで岩・沢をやってきて初めての現象だったのですが、1ポイントだけとても怖くなってしまい、情けないことにリードできませんでした。
無理なダイエットのせい?娘の高校受験の事?転職で悩んでいたせい?、理由は分かりませんが、初めての事でした。
Nさんが突破してくれたおかげでした。いまだに感謝が絶えません。

来年こそは、いまより少し上達して、みなさんと楽しく遡行したいと願っています。
2019/11/11 18:31
生きている証
お二人さまこんばんは。

ワタクシがお助け出してもらってやっと登れるような滝でも難なく登ってしまうbiさんでも、足が震えるほどの滝…恐ろしいなぁ。
でもそんな状況こそ、生きている証ですね。

大げさかも知れませんが、まだ死ねないと思えば思うほど、恐怖が沸々と…自分の身を守ろうとする、制御が難しい人間の本能なんでしょう。それは正常な反応なんだろうと思います。

それにしてもこの日は本当に良く晴れて良い日でしたね。
この登攀に較べれば遥かにお気楽な妙義の岩を登っていましたけど、そこから俯瞰した谷川方面はずっと雲の中でした。意外なことに晴れてたんですねぇ(´_`)

11月の寒い沢、たいへんお疲れさまでした!
2019/11/11 19:35
Re: 生きている証
こんばんはです!
SM100Cさんのコメントには、思いやりや励ましの意味合いが多く含まれている気がして、いつも嬉しく思います!!
いやー、初めての体験でしたが、怖くてうまく力が入らないんです(;´д`)
プライベートでも仕事などでも、とても大変な時期だったせいなのかは不明ですが、「えいやっ」ってやらなくて正解だったなぁ、と今でも確信しています(笑)

昨年ご一緒した湯檜曽の大倉沢のほうが、ある意味辛い遡行でしたよ(笑)
あれは寒さが尋常じゃなかったし、指の感覚も失われましたよね…
今回のオジカ沢はほとんど濡れないで行けたので、また違った難しさはありましたが。

それにしても、妙義にいらしていたのですね!!
また、次回遊びにこられるときには是非ともご一緒しましょう(^^ゞ
そらさんも、西上州で簡単な藪岩トレーニングしたいと申しておりました。

のちほど、レコにもお邪魔させていただきますね〜(^O^)
2019/11/11 19:54
懐かしい
オジカ沢に反応してしまいました
20代の頃ソロで登ったことがあります。
当時は一ノ倉の各ルンゼもソロで登ってて、
その流れでオジカ沢も、ってノリでした。
大滝だけロープだして、あとの滝はどう処理したのか、バイさんの写真見てもまったく思い出せません。
たぶん今行ったら出だしの滝で敗退だと思います

南面の沢といえば、鷹ノ巣C沢の恐怖の詰めもぜひ
2019/11/11 21:08
Re: 懐かしい
nukaboshiさん、お早うございます!

なななんと、オジカ沢をソロで…😓
最近のnukaさんのパワーを拝見すると納得!
鷹ノ巣Cの詰めもそんな感じなのですか〜
怖いけど見てみたい気もします。

最近、隊長を見習って階段始めました。また、冬になったら是非連れていってください。星空の撮影も、またチャレンジしたいです。
2019/11/12 6:50
お疲れ様でした
11月にオジカ沢ですか
沢の中では凍結が無かったようですが、この時期を選ぶとはびっくりです。無事、帰還されて良かったです。

日帰り沢としては良くまとまっていて良い沢ですよね。適度な滝と緊張感、素晴らしい景観。谷川の中でも銘渓だと思います。
ほとんど幕場は無いのでどうしても日帰りになってしまい、それも出来なくはないがなかなか厳しいという沢で、ロープを出していたら1.5日行程みたいなところがありますよね。15時間もの激闘、ホントにお疲れ様でした。

PS bicycleさんの上達の早さ、そして技術レベルはすごいものがありますね
2019/11/14 3:27
Re: お疲れ様でした
yoshiさん、お早うございます。
コメントありがとうございます。

沢筋が凍結してたら、敗退するところでした(^_^;)
有利な条件としては、晩秋ということもあり、おそらく水量がかなり少なかったことですね。

いずれにしても、年内に行けて良かったなぁ、と思っています。

ちなみに、僕の技術はまだまだです(^_^;)
幸いなことに、ヤマレコや知人を通じて技量ある人と遡行できているおかげです。
yoshiさんのようなパワフルな沢ヤに、近づけるといいな…
2019/11/14 6:47
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら