ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 211185
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

火打山&妙高山(笹ヶ峰より日帰り)

2012年07月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:30
距離
24.5km
登り
2,114m
下り
2,113m

コースタイム

04:06 笹ヶ峰登山口出発
04:21 笹ヶ峰遊歩道分岐
04:50 黒沢橋
05:58 富士見平(黒沢池分岐)
06:38 高谷池ヒュッテ
06:55 天狗の庭
07:23 雷鳥平
07:53 火打山山頂 08:05
09:02 天狗の庭
09:23 黒沢池・妙高山分岐
09:47 茶臼山
10:10 黒沢池ヒュッテ
10:35 大倉乗越
11:10 長助池分岐
12:25 妙高山山頂 12:55
12:38 妙高大神(妙高山最高地点)
13:49 黒沢・大倉分岐
14:36 大倉乗越
14:54 黒沢池ヒュッテ
15:39 富士見平(笹ヶ峰分岐)
16:23 十二曲り(12/12)
16:36 十二曲り(1/12)
16:47 黒沢橋
17:16 笹ヶ峰遊歩道分岐
17:34 笹ヶ峰土暫口
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
往路:都内−外環道−関越道−上信越道−妙高高原IC−笹ヶ峰登山口
復路:笹ヶ峰登山口−妙高高原IC−上信越道−関越道−外環道−都内
コース状況/
危険箇所等
※笹ヶ峰登山口−富士見平分岐
危険箇所はありません。よく整備された登山道です。
随所に木道や階段がありますが、新しいものはステップに滑り止めのゴムが着けられています。
十二曲りはそれほど急な登りではなく、距離も短いです。

※富士見平分岐−火打山
富士見平から高谷池ヒュッテまでは黒沢岳を捲くアップダウンの少ない木道の水平道です。
高谷池、天狗の庭は木道が続きます。
火打山への登りもよく整備されています。
雪渓の上を2ヶ所通過しますが、距離も短く、アイゼン等は不要です。

※黒沢分岐−妙高山
高谷池ヒュッテ近くの黒沢分岐から黒沢池ヒュッテまではハイキング道で危険箇所はありません。
黒沢池ヒュッテから大倉乗越まで登りが続き、大倉乗越から一気に下ります。
急な下りで、ロープが数ヶ所にありますが、ホールドも十分にありますので、ロープには頼らずに通過できます。
雪渓の通過と登りがあります。アイゼン等は必要ないと思います。
妙高山への登りは長い急登です。
特に危険箇所はありませんが、このコースでは最もシンドイ登りです。

※黒沢池ヒュッテ−富士見平分岐
黒沢池を眺めながら長い木道が続きます。
黒沢を渡ると緩やかな登りで富士見平に向かいます。
危険箇所はありません。

今期初出陣の革製登山靴。
冬靴よりもだいぶ重いが、
足には一番馴染みます。
7
今期初出陣の革製登山靴。
冬靴よりもだいぶ重いが、
足には一番馴染みます。
虫除け対策もバッチリ。
チョット濃いめの
ハッカ水。
11
虫除け対策もバッチリ。
チョット濃いめの
ハッカ水。
ブヨ対策。
月、火と大事な会議が
あるので、腫れた顔では
チトまずい。
(本人ではありません)
3
ブヨ対策。
月、火と大事な会議が
あるので、腫れた顔では
チトまずい。
(本人ではありません)
登山口をヘッデンで
スタートして、黒沢橋の
手前で明るくなって
きました。
登山口をヘッデンで
スタートして、黒沢橋の
手前で明るくなって
きました。
黒沢橋の上から見た黒沢。
黒沢の池から流れてくる
水量は豊富なようです。
黒沢橋の上から見た黒沢。
黒沢の池から流れてくる
水量は豊富なようです。
十二曲りを登って行くと
もう秋の気配?
2
十二曲りを登って行くと
もう秋の気配?
十二曲りを過ぎると
オオシラビソの
針葉樹林帯の登り
となります。
十二曲りを過ぎると
オオシラビソの
針葉樹林帯の登り
となります。
富士見平の分岐が近づくと
登山道は大きな石(岩?)が
ゴロゴロ、チョット歩き
にくい。
富士見平の分岐が近づくと
登山道は大きな石(岩?)が
ゴロゴロ、チョット歩き
にくい。
富士見平の分岐です。
残念ながら富士山は
見えません。
右は妙高山、まずは
左手の火打山へ...
富士見平の分岐です。
残念ながら富士山は
見えません。
右は妙高山、まずは
左手の火打山へ...
富士見平からは黒沢岳を
捲く、木道の快適な
水平道が続きます。
富士見平からは黒沢岳を
捲く、木道の快適な
水平道が続きます。
高谷池が近くなると
見えてきました。
左から焼山、影火打山、
そして本命の火打山。
1
高谷池が近くなると
見えてきました。
左から焼山、影火打山、
そして本命の火打山。
影火打山と火打山。
2
影火打山と火打山。
焼山は活火山です。
噴煙が上がっている
のが見えます。
1
焼山は活火山です。
噴煙が上がっている
のが見えます。
噴煙のアップ。
右手に高谷池ヒュッテが
見えてきました。
1
右手に高谷池ヒュッテが
見えてきました。
高谷池ヒュッテへは
木道が続きます。

高谷池ヒュッテへは
木道が続きます。

今回、会いたかった♪の
ひとつはキヌガサソウ。
群生も見られました。
思ったよりデカイ!
 
3
今回、会いたかった♪の
ひとつはキヌガサソウ。
群生も見られました。
思ったよりデカイ!
 
過去にも白馬や針ノ木で
見た記憶はありますが、
あまり印象はなかった。
2
過去にも白馬や針ノ木で
見た記憶はありますが、
あまり印象はなかった。
見ると花弁もどき?の
枚数が異なりますネ。
前の写真は6枚。
この写真は8枚。
次の写真は9枚。
6
見ると花弁もどき?の
枚数が異なりますネ。
前の写真は6枚。
この写真は8枚。
次の写真は9枚。
同じ場所に咲いている
ツマトリソウと比べると
バカでかいです。
スポーツ飲料と比較して
みてください。
10
同じ場所に咲いている
ツマトリソウと比べると
バカでかいです。
スポーツ飲料と比較して
みてください。
オオバミゾホオズキの
群生も見られます。
2
オオバミゾホオズキの
群生も見られます。
オオバミゾホオズキも
初めて見る花のような
気がします。
オオバミゾホオズキも
初めて見る花のような
気がします。
この花は登山道の
至る所で見られます。
この花は登山道の
至る所で見られます。
アルプス展望台へ行って
みましたが、ガスの中に
白馬とおぼしき山肌が
見えただけでした。
アルプス展望台へ行って
みましたが、ガスの中に
白馬とおぼしき山肌が
見えただけでした。
高谷池ヒュッテでは
たくさんの宿泊者が
出発の準備をして
います。
3
高谷池ヒュッテでは
たくさんの宿泊者が
出発の準備をして
います。
高谷池と奥に火打山。
3
高谷池と奥に火打山。
高谷池と高谷池ヒュッテ.
8
高谷池と高谷池ヒュッテ.
正面に火打山を見ながら
天狗の庭へ向かいます。
残雪はありますが、
木道は全て露出して
います。
4
正面に火打山を見ながら
天狗の庭へ向かいます。
残雪はありますが、
木道は全て露出して
います。
天狗の庭の手前に本日の
会いたかった♪大本命
ハクサンコザクラの
群生がありました。
2
天狗の庭の手前に本日の
会いたかった♪大本命
ハクサンコザクラの
群生がありました。
時期的に遅いと思って
いたので感激です。
時期的に遅いと思って
いたので感激です。
予想していたよりも
小さな花です。
予想していたよりも
小さな花です。
小さな花は数で
勝負しています。
2
小さな花は数で
勝負しています。
群生していると
きれいです。
10
群生していると
きれいです。
鮮やかなムラサキは
目を引きます
7
鮮やかなムラサキは
目を引きます
単独でもカワイイです!
1
単独でもカワイイです!
ドアップで!
さて天狗の庭へ向かい
ます。木道の両側には
イワイチョウやモミジ
カラマツなどが群生して
います。
さて天狗の庭へ向かい
ます。木道の両側には
イワイチョウやモミジ
カラマツなどが群生して
います。
高層湿原天狗の庭。
奥には火打山。
5
高層湿原天狗の庭。
奥には火打山。
池塘の周りには
逆さ火打も...
頭が欠けたので
9
池塘の周りには
逆さ火打も...
頭が欠けたので
逆さ火打の撮り直し。
14
逆さ火打の撮り直し。
池塘の周りにも沢山の
植物が群生しています。
池塘の周りにも沢山の
植物が群生しています。
モミジカラマツや
ワタスゲが多いです。
2
モミジカラマツや
ワタスゲが多いです。
こちらはワタスゲの
群生。
3
こちらはワタスゲの
群生。
天狗の庭もここまで、
正面の稜線から火打山へ
登ります。
天狗の庭もここまで、
正面の稜線から火打山へ
登ります。
雪渓があると涼しい風が
吹いてきます。
ちょっとガスが出てきま
した。
2
雪渓があると涼しい風が
吹いてきます。
ちょっとガスが出てきま
した。
マルバダケブキ
奥は雷菱でしょか。
マルバダケブキ
奥は雷菱でしょか。
クルマユリは登山道の
アチコチにあります。
5
クルマユリは登山道の
アチコチにあります。
火打山の山頂が近く
なってきました。
火打山の山頂が近く
なってきました。
天狗の庭を見下ろします。
奥には妙高山。
2
天狗の庭を見下ろします。
奥には妙高山。
火打山の山頂です。
時間の関係か登山者は
少ないです。
1
火打山の山頂です。
時間の関係か登山者は
少ないです。
山頂からの焼山です。
ここから見ても焼山の
ピストンはキツそうです。
左奥は雨飾山です。
1
山頂からの焼山です。
ここから見ても焼山の
ピストンはキツそうです。
左奥は雨飾山です。
正面は高妻山ですが
靄ってしまって残念。
正面は高妻山ですが
靄ってしまって残念。
新建尾根からもガスが
上がって来ました。
新建尾根からもガスが
上がって来ました。
これから向かう妙高山。
少し靄ってきたので
早々に下山します。
3
これから向かう妙高山。
少し靄ってきたので
早々に下山します。
是非とも行きたい焼山。
靄ってきた焼山に乾杯。
9
是非とも行きたい焼山。
靄ってきた焼山に乾杯。
さて山頂を後にします。
ヒュッテに宿泊した
団体さんが登ってきて
山頂は賑やかになって
います。
さて山頂を後にします。
ヒュッテに宿泊した
団体さんが登ってきて
山頂は賑やかになって
います。
登ってきた道を戻りま
すが、周りはお花畑が
広がっています。
1
登ってきた道を戻りま
すが、周りはお花畑が
広がっています。
ミヤマキンポウゲの
群生はすごいです。
10
ミヤマキンポウゲの
群生はすごいです。
オタカラコウ
ライチョウ平ですが
雷鳥は見あたりません。
ライチョウ平ですが
雷鳥は見あたりません。
マルバダケブキは
これからのようです。
1
マルバダケブキは
これからのようです。
天狗の庭に戻って
きました。
1
天狗の庭に戻って
きました。
池塘の奥にも
ハクサンコザクラの
群生が見られます。
7
池塘の奥にも
ハクサンコザクラの
群生が見られます。
高谷池ヒュッテの
登山者は、皆さん
出発したようです。
1
高谷池ヒュッテの
登山者は、皆さん
出発したようです。
高谷池から黒沢池
経由で妙高山へ
向かいます。
高谷池から黒沢池
経由で妙高山へ
向かいます。
途中の茶臼山は
山頂標がなければ
通過してしまいます。
1
途中の茶臼山は
山頂標がなければ
通過してしまいます。
茶臼山から黒沢池は
見えますが妙高山は
完全にガスの中。
左下に黒沢池ヒュッテ。
1
茶臼山から黒沢池は
見えますが妙高山は
完全にガスの中。
左下に黒沢池ヒュッテ。
黒沢池へ下る登山道には
タカネニガナの群生です。
黒沢池へ下る登山道には
タカネニガナの群生です。
黒沢池ヒュッテに
ザックをデポして
妙高山のピストンが
楽そうです。
黒沢池ヒュッテに
ザックをデポして
妙高山のピストンが
楽そうです。
妙高山へ向かいます。
妙高山へ向かいます。
大倉乗越まで登って
きましたが、ここから
思い切り下ります。
大倉乗越まで登って
きましたが、ここから
思い切り下ります。
下りの急斜面には数カ所
ロープが下がっています
が、頼らずに下れます。
下りの急斜面には数カ所
ロープが下がっています
が、頼らずに下れます。
雪渓が残っています。
トラバースしますが
滑るようなことは
ありません。
雪渓が残っています。
トラバースしますが
滑るようなことは
ありません。
長助池への分岐です。
ここから本格的に
妙高山への登りが
始まります。
長助池への分岐です。
ここから本格的に
妙高山への登りが
始まります。
雪渓の登りから
始まります。
雪渓の登りから
始まります。
急登を登ってくると
山頂直下に神社の
ようなものがあります。
急登を登ってくると
山頂直下に神社の
ようなものがあります。
妙高山の山頂です。
シャリバテで
ヘロヘロです。
3
妙高山の山頂です。
シャリバテで
ヘロヘロです。
妙高山の最高地点は、
山頂標のある場所でなく
ここ妙高大神です。
3
妙高山の最高地点は、
山頂標のある場所でなく
ここ妙高大神です。
この先、クサリ場を
通って燕温泉へ行く
登山道があります。
この先、クサリ場を
通って燕温泉へ行く
登山道があります。
妙高大神から見た
妙高山山頂。
20人ほどの登山者が
休んでいます。
2
妙高大神から見た
妙高山山頂。
20人ほどの登山者が
休んでいます。
妙高山山頂から妙高大神
にかけて奇岩がたくさん
あります。
妙高山山頂から妙高大神
にかけて奇岩がたくさん
あります。
奇岩の間を通り山頂へ
戻ります。
1
奇岩の間を通り山頂へ
戻ります。
大倉乗越を経由して
黒沢池ヒュッテに
戻ってきました。
富士見平へ向かいます。
大倉乗越を経由して
黒沢池ヒュッテに
戻ってきました。
富士見平へ向かいます。
黒沢池の周辺は
ワタスゲで
いっぱいです。
黒沢池の周辺は
ワタスゲで
いっぱいです。
ワタスゲ
富士見平の分岐を
笹ヶ峰の登山口へ
下ります。
富士見平の分岐を
笹ヶ峰の登山口へ
下ります。
朝暗かったけど、
このような快適な
木道が続きます。
朝暗かったけど、
このような快適な
木道が続きます。
りっぱな登山口に戻って
来ました。
ここで入山、下山届けが
提出できます。
りっぱな登山口に戻って
来ました。
ここで入山、下山届けが
提出できます。

感想

草津白根山のリハビリ山行を終えて、次の山行は火打山と決めていた。
目的はまだ見たことがないハクサンコザクラ。
火打山の湿原に群生するというハクサンコザクラを是非みたいと思っていた。

火打山と言えば整備された登山道と長い木道。
実はこの木道、濡れた木道は大の苦手で、雨の日の木道歩きは絶対にイヤ。
キレットよりも怖い。

案の定、雨の週末が続いた。
レコを見ると、雨・ガス・雨・ガス、、、よく行くなぁ〜っと感心しながら酒を飲んでいた。
この週末は、夕方の雷雨はあっても、行動中には雨は降らないだろうと山行を決行した。
心配はハクサンコザクラの時期が過ぎたのではないかと、、、7月末の記事やレコにはハクサンコザクラは見つからなかった。

当初、火打山から焼山のピストンを予定していたが、影火打と焼山間がシンドそうだったので、リハビリ中でもあるし、火打から妙高の周回に変更した。
それでもコースタイムは14時間を超える。

笹ヶ峰の登山口を出発したのは4時を少し過ぎた頃。
まだ暗かったのでヘッデンを点けて熊鈴を鳴らして進む。
ここの木道はほとんどに滑り止めが付いている。しかも新しい木道にはゴム製の滑り止めが、、、これなら雨でも大丈夫かも、、

黒沢橋の手前で明るくなってきた。
黒沢橋を過ぎると十二曲りと呼ばれる難所?
カーブには1/12〜12/12の目印があり、随所に階段がある。
思ったほど急な登りではなく、距離もさほど長くない。

十二曲りを過ぎると、尾根筋に出てオオシラビソの針葉樹林帯を行く。
こちらの方がむしろ急登。
木道も随所にあって明るい登山道を行くと、石がゴロゴロ出だし富士見平の分岐に着く。
残念ながら富士山は見えなかった。

富士見平は妙高山と火打山の分岐で、行きは左手の火打山へ向かう。
ここからも木道が続き、黒沢岳の山腹を捲いて高谷池ヒュッテに向かう。
この辺りから高山植物も増えて、初めて見るオオバミゾホオズキがあちらこちらで
黄色い花を咲かせている。
コイワカガミ、ベニバナイチゴ、ゴゼンタチバナ、イワオトギリなどなど、すでに花が終わっているものもたくさんあった。

しばらく歩くと、前方に火打山が影火打山、焼山とともに見えてくる。
焼山からは噴煙が上がっているのが見える。
アルプス展望台からは白馬岳の山肌のようなものが僅かに見えるが、ガスっていて全容は見られない。

高谷池ヒュッテが近くなると、大きなキヌガサソウやイワイチョウ、モミジカラマツなどが木道の脇に見られる。
高谷池ヒュッテでは沢山の宿泊者が出発の準備をしていた。

高谷池から木道を歩き高層湿原天狗の庭へ向かう。
木道の両脇にポツリポツリとハクサンコザクラのピンク色が見えた。
こんなものか、、時期が過ぎたのか、、と思っていたら、天狗の庭手前の池塘にハクサンコザクラの大群生があった。
想像していたよりかなり小さいが、ピンクというよりムラサキに近い色。
群生していると存在感がある。
今回は、歩く時間が長いため、花の写真は少なめに、っと思っていたが、さっそくつまずいてしまった。

そうそうに切り上げて天狗の庭に向かう。
こちらには大きな池塘があり、逆さの火打山が写っている。
木道の脇にはイワイチョウが群生しており、池塘周りではモミジカラマツやワタスゲの群生が見られる。
ほとんどの登山者はここで足を止められてしまう。

火打山への登山道は、よく整備された道で、危険性は全くない。
クルマユリは道中ところどころに咲いており、マルバダケブキやオタカラコウはまだ早いのかポツリポツリ、オニアザミは蕾だった。
ヨツバシオガマやコイワカガミは終盤か?、それでも至る所に咲いている。
山頂近くになるとミヤマキンポウゲやミヤマセンキュウなどが群生している。
ウサギちゃんもあちこちに、、、

雪渓を2ヶ所ほど渡って火打山の山頂。
時間が早いのか登山者は数人いただけだった。
目の前には今回行きたかった焼山、噴煙を上げている。
日帰りピストンはチョット厳しそうだが、時間ができたら雨飾山まで歩いてみたい。

高妻山は靄ってイマイチすっきりしない。
北アルプスはガスの中でまったく見えない。
妙高山も朝方より靄ってきて、黒菱山の辺りからガスが上がって来た。

冷たいビールを飲んで下山する。
今回は氷らせたペットボトルと一緒にアルミシートで包んで持ってきたので、ギンギンに冷えている。
気がつくとヒュッテにいた何組もの団体さんが登ってきて山頂は大賑わい。
急いで下山する。

っと、ここで大失敗をしてしまった。
このあと、妙高山の登りで、イヤと言うほど思い知らされた。

時間的に下山する登山者も少なく、渋滞など無く快適に天狗の庭まで下りて来た。
木道上のすれ違いも問題なく、高谷池ヒュッテ脇の分岐から、黒沢池ヒュッテへ向かう。
茶臼山は登山道に山頂標がある感じで、ピークといった感じはない。
行き交う登山者も少なく、2人と会っただけ。

黒沢池ヒュッテが近くなった頃、登山道にタカネニガナの大群落があった。
踏まないように注意しながら黒沢池ヒュッテに着いた。
何組かの登山者が休んでいたが、スルーして妙高山へ向かう。

ヒュッテからは大倉乗越へ620メートルほど登り、長助池分岐へ1050メートルほど下る。
大倉乗越へ登りはさほど急ではないが、大倉乗越からは急坂を下る。数カ所にロープが下がっている。
ここを下ると言うことは、また登り返さなければならない。
ヒュッテにザックをデボしなかったことを下りながら後悔する。
短い雪渓をトラバースすると、長助池分岐で、雪渓の下には流れる水の音も聞かれる。
休憩用のベンチもあるが、予定時間より多少遅れているので、先を急ぐ。

長助池分岐から、雪渓の登りが始まる。
登り始めて、足がイマイチ上がらないことに気づいた。
シャリバテである。
ここで行動食の補給をしなかったことに気づいた。

ここまで小休止したのは火打山の10分ほど。
ソロの場合、日中の行動では2〜3時間毎に行動食を補給して、あらためて昼食などの食事はしない。
そのため、歩きながらでも食事ができるように、小分けした行動食を両サイドのポケットに入れている。
火打山の山頂で、冷たいビールを飲んだ後、食糧補給をする予定だったが、沢山の団体さんを見て、急いで下山をしたので、食糧補給を忘れてしまった。
途中、プラティパスで常時水を補給していたので、特に空腹感はなかった。

さて足が上がらなくなった。
ランニングで20キロを過ぎたときに起こるシャリバテと一緒だった。
あわてて行動食を補給し、ブドウ糖を流し込むが、状態は変わらない。
休んで回復を待つことも考えたが、一度休むと折れそうになりそうなので、ゆっくりと進む。
今回、木道が多いのでストックを置いてきた。
それにしても妙高の登りはキツイ。

幸い、後から登ってくる人はいないようで、時間的には私が最終の登山者のようだ。
下山してくる人とはたくさんすれ違ったが、大半は私が道を譲った。

ヘロヘロになって辿り着いた山頂。
再度、行動食を補給する。
少し休むと前に補給したエネルギーが利いてきたのか、少し楽に歩けるようになった。
ザックをデポして最高点を往復する。
当初、妙高山の下山を12時と予定していた。もうじき13時になる。
登山口まではまだ4時間近くかかる。
急いで下山する。

足は復調して、長助池分岐までは快調に下ってきた。
ところが、大倉乗越への登りで、燕温泉から来た団体さんが大渋滞を起こしている。
かなり年配の団体さんで、ロープにしがみついて動けなくなっている。
ロープが1本ずつしか下がっていないので、1人ずつしか登っていけない。
同じような場所が、この上にまだ3、4ヶ所ある。
このまま行けば、1時間経っても先に行けそうもない。
事情を話して登山道の脇を登らせてもらう。

黒沢池ヒュッテからは、ワタスゲの群生する黒沢池の木道を通り、富士見平から朝登ってきた登山道を戻り、登山口に帰ってきました。

それにしても妙高山の登りはキツイ。
前に火打山に登っているのと、シャリバテがなかったとしても、妙高はキツイ。
もし先に妙高山に登ったら、続けて火打山には登りたいと思わないかも、、、




お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3252人

コメント

お久しぶりです(^.^)
hottenさん、こんにちは〜

火打、妙高の日帰り2山山行お疲れ様でした
しかし、ザックをデポもせず頑張れるhottenさん、毎度毎度その凄さに頭が下がりますよ
しかし、摂るべきものを摂らないとダメですよぉ〜

いつも素晴らしいレコ、これからも楽しませて下さい
2012/8/2 18:07
おはようございます、komorebiさん!
コメントありがとうございます。

最近ミスが多くて困っています
コースミスをしたり、食糧補給を忘れたり

深い山奥でのシャリバテは本当に辛いです。
ビール ではシャリバテ対策にはならないので、
しっかり栄養補給をして歩くようにします

私もkomorebiさんのレコ毎回楽しみに拝見しています。
しかし最近レコが多すぎて、辿り着くまで大変です。
2012/8/3 7:37
こんばんは、hottenさん
ようやく貯めまくった仕事も落ち着いてきて
ひと様のレコをじっくり拝見する余裕が出来ました。

かなり前に上越市に2年ほど住んでたことがあり、
その頃は山登りに全く興味がなかったので
「へーあれが妙高山かあ」と思ってただけでした。
(地理好きなので有名な山の名前はそこそこ知っていました)

>それにしても妙高山の登りはキツイ。

噂には聞いていましたがhottenさんがキツイと仰るからには
本当にきつそうです。

上越に住んでいた頃に誰かに誘われて妙高山に連れて行かれたら
「こんなにキツイの? 登山なんて二度とやるもんか!」って
私の太腿がブチ切れてたかも知れません

周りに登山をする人がいなくて良かったかな?
今なら誘われなくても行ってみたい山の一つですhappy01
2012/8/4 1:27
hottenさん、こんにちは!
もう松本に向かっている頃でしょうか?

コメントを最近までひかえていました。
ご無沙汰しております。

2座巡り、お疲れ様でした
相変わらずの健脚とスーパードライ!
楽しく拝見いたしました

特に火打には何回か訪れています。
ハクサンコザクラ綺麗ですよね
見たかったのにな〜
秋の草紅葉もいいですよ!天狗の庭は本当に好きな場所です。

妙高の登り 疲れますが面白いですよね。
高度がグングン上がり、巻き道タイプより好みです。
次のレコも楽しみにしています
2012/8/4 8:43
おはようございます、muscatさん!
RESが遅くなり申し訳ございません。
松本まで行って来ました。
山ではありませんが、、、

妙高はキツイ、、っと書いてしまいましたが、ドジな私のシャリバテが大きく影響していると思います。
でも、実感としては西黒よりもキツイかも、、、

火打を合わせるとこのようなルートになりますが、もし妙高だけなら温泉付きの燕からが太腿に優しくてよいのではないでしょうか

今回、妙高で密かに楽しみにしていたのが日本海でした。
ガスガスで全くだめでしたが、是非好天を選んでトライしてみて下さい
2012/8/6 7:33
おはようございます、tailwindさん!
イヤァ〜、松本は暑かった
雪渓に寝そべって、ギンギンに冷えたドライを飲みたい気分でした

私は、いままで高山植物にはあまり興味が無く、コマクサやチングルマなど、数種類程度しか名前も知らず、ただお花畑がきれいだな、程度でした

したがって、花の写真もほとんど撮ったことはありませんが、数年前からデジカメで撮るようになってから、少しは花の名前も覚えました

今回、火打の花の多さには驚きました
期待をしていたハクサンコザクラの群生は感動ものでした

またいつか花の季節に、火打−焼山−金山−雨飾と歩いてみたいものです。

わたしもtailwindさんのレコ楽しみにしています。
2012/8/6 7:38
hottenさん、おはようございます。
本格、復活おめでとうございます。

前レコで、そろそろかと思っていましたが、はや!

しかも、火打、妙高を日帰りですか。

昨年、テント泊で行きましたが、黒沢池からの妙高が予想以上にきつかったです。あっ、荷物はデポしても。

ハクサンコザクラの群落、いいですねー。


PS:愛用の重登山靴ですが、ひょっとしたら「安藤靴」でしょうか?私のとそっくりです。
2012/8/9 7:20
ricalojpさん、こんにちは!
復活かなぁ〜
山を登ったり、ランニングは平気ですが、同じ姿勢で長時間運転をしていると、腰が張った感じになります
腹側筋を鍛えて、自前のコルセットを強化することですかネ

確かに妙高の登りきつかったですネ
私はシャリバテ状態だったので特に感じました。

赤石や荒川の日帰りなんて無理ですかネ
畑薙はアプローチが大変そうだし、小渋川の水遊びもチョットねぇ

やっぱり電動MTBかな

靴は「かもしか」か「IBS」、写真はIBSだったと思います。昔は厳冬期用でしたが、いまは夏季限定です
2012/8/9 13:13
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 妙高・戸隠・雨飾 [日帰り]
火打山、妙高山二座周回
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 妙高・戸隠・雨飾 [2日]
火打山(高谷池〜黒沢池回遊)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら