待望の赤線繋ぎ 針ノ木岳〜蓮華岳〜船窪岳〜不動岳〜烏帽子岳


- GPS
- 22:19
- 距離
- 49.3km
- 登り
- 5,825m
- 下り
- 6,017m
コースタイム
28日 針ノ木雪渓〜針ノ木小屋テン場〜針ノ木岳ピストン
29日 船窪小屋
30日 〜烏帽子小屋テン場 Masuzushi氏は七倉へ下山
31日 ブナ立尾根下山・入浴。 帰京
天候 | 概ね晴れ → 午後はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蓮華岳以降はアップダウンが大きく、体力的にきついルートです。 特に、船窪小屋〜南沢岳までは崩壊地脇の通過で危険な箇所も多くあり、体力に余裕がない状況だと事故のリスクが高まります。 天候と体力を良く考慮して計画を立案すべきと思いました。 |
写真
感想
学生時代からの山行記録(ヤマレコにアップしていないものも含む)を赤線として落として行くと、後立山から裏銀座の間に長いこと空白区間があった。此処が繋がると、上高地から槍・西鎌尾根・裏銀座を経由して、その先の後立山・白馬・栂海新道へと赤線が繋がる。どうしても行かなければならないエリアだった。
昨年も計画し、天気予報も良くない中で扇沢まで行ってみたが早々に撤退・・・。
今年こそはリベンジと、Masuzushi氏を誘って再チャレンジした。
週間天気予報は概ね晴れマークが並んでいた。気温が上がって午後から雷雨の可能性も有りそうだったが、早立ち早着きを心掛ければ大丈夫そう。
ハイシーズンということで、二か月近く前から夜行バスを予約した。今回こそはの思いがあった。
【7/28】
扇沢に予定通り着いて朝食を取り準備をしていると、自家用車で富山から来たMasuzushi氏が合流し、約1年ぶりのパーティーが出来た。今回は休暇の都合で1泊2日の船窪小屋までの同行となる。
登山案内所で届けを出し、樹林帯を抜けてアスファルト道路を3度ほど横切る。
昨年と違って良い天気で暑さが気になるが、ほぼ最高のコンディション。
大沢小屋まで順調に進んだ。寝不足の影響でやや体調が優れない感じがあったが、飛ばさずに行くと云うことでとにかくテン場までは頑張る。
ここからは夏道の高巻きを経て、雪渓の末端に出る。ここで軽アイゼンを装着する。
水場を意識しながら登っていく。夏道なら雪渓の上で右岸にあるはず。ただ、それが使えるのかハッキリした情報が無かったので、途中、左岸に流れる斜面の水をMasuzushi氏に汲んで貰い、自分は(テント・ビールも担いでいるので)最後の地点まで免除して貰った。
雪渓が途切れる辺りで右岸に良い水があった。水汲みと昼食中だけビールも冷やし、左岸の夏道に移った。
小屋着は10時前となったが、既に正規のテン場はあと数張。それが尽きると通常は幕営禁止のエリアに張るように指示される。環境は良いがトイレが遠いので、何とか正規の場所に張れて良かった。
設営後、針木岳ピストン。背中も軽くなり快調に進む。山頂からは剣・立山をはじめ大展望があった。
テン場に戻れば早々に宴会開始。持ち上げたビールと焼き肉で乾杯。日本酒とワイン少々も戴きました。
【7/29】
すっかり熟睡し、3:30を過ぎてMasuzushi氏が起き出したのに直ぐに気づかなかった。
ゆっくり朝食と撤収を行い、蓮華岳に向かって出発。今日は距離の割にアップダウンが多い。登りの途中から足下がコマクサだらけになってくる。普通のものの他、色の濃い物や、下りではシロバナコマクサも見られた。
蓮華の大下りはザレのジグザグルートをコマクサの間を縫うように下り、最後は鎖のある岩場を降りて鞍部に出ます。登り返しもきつく、七倉岳迄は結構ありました。
不動岳の下りで草刈りをされている船窪小屋のスタッフにお会いしましたが、翌日、アルバイトの女性にヤマレコバッジを見られ、「ウチの会の人もヤマレコ入っていますよ、昨日、草刈りをしていた人です」とのこと。話を聞くとやはりosanpoさんでした! そうと分かっていたら、もっとちゃんとご挨拶をするんだった。大変失礼を致しました。
そして憧れの船窪小屋に到着。
直ぐにお茶を出して戴き、宿泊手続と一息ついて、噂の水場に補給に出掛けます。
七倉岳への分岐を過ぎ、緩やかに下っていきます。ザラ場に掛かった長い梯子を下ると気持ちの良いテン場に到着。小屋からは結構あるので此処に泊まるとビールを買いに行くのが面倒というのは良く解ります。
テン場を抜けて更に下ると斜面を斜めにロープ掛けされたところに出て、その下に水場があります。ここから先はすれ違いも困難で、水場には一人しか立てないので順番待ちとなります。
しっかり補給して、サブザックに入れ(手に沢山水を持つと危険)小屋に戻ります。水場で顔を洗ったのに、戻る道だけで汗をかいてしまいました。
缶ビールと持参の芋焼酎を飲みつつ夕飯を楽しみに待ちます。今日はほぼ定員ということで食事は交代制かなと思いましたが、天気が良いので小屋内と小屋外に別れての食事でした。
天気が良いとオープンテーブルの小屋食も中々良い物です。
夜はランプの小屋でネパールの歌を聴いたり、お酒を戴いたりして過ごします。
【7/30】
今日から単独行。食事は縦走の人を優先して先に出して戴きました。ザレ場や鎖・梯子もありますが、コースタイムも長いので準備が出来次第の出発。Masuzushiさんや小屋のスタッフに見送られて縦走路へ。
とにかく急登を登り終えたら急降下、予想以上の激しいアップダウンで消耗しました。危険箇所はそれだけなら大丈夫なんだろうけど、バテていたり、天候が悪いと危ないなぁという感じ。
途中でガスが出て来て暑さが和らいだのが救いでしたが、南沢岳に到着した辺りでパラパラと降り出し、ちょっと焦りました。何とか崩れずに済み、烏帽子岳をピストンし、総行動9時間で烏帽子小屋到着。直ぐにテントを張り、小屋でビール。赤線接続を祝います。
厳しかったけれどこのコースを踏破できて非常に満足しています。まあ、少なくとも自分が船窪〜烏帽子間をテン泊装備で行く事はもう無いでしょう。
【7/31】
最終日は下山のみ。下山者でタイミングが合えば一緒にタクシーをシェアしようと思い、スタート直後で2名の方とお話をしたものの、結果的にペースが違いすぎてタイミングが合わず。一方、船窪から前後してきた6人パーティーの方を中程で追い抜いた。12時過ぎにジャンボタクシーを予約しているとのことだったので昨日はタイミング合わないと思っていたが、早く降りて時間を変えて貰うという話を聞いた。濁沢まで下ってグランドシートを干しながら待っていると6人が先に通過していった。
さらに15分程待ってみたが、二人の方は降りてこないので(合計で50分待ち)諦めて先行する6人を追いかけ、何とか同乗させて戴いた。
お二人の方、タイミングが合わず済みませんでした。
ジャンボタクシーに相乗りさせて頂いた、千葉県のみなさま、有り難うございました。
大町駅の近くで風呂に入り、6人に別れを告げ、ビールを買い込んで各駅停車に乗った。途中、運転手が女性の新人(?)に交代し、多数の指導員(?)が見守る中、非常に細かな指差確認をしながら、きびきびと元気の良い運転をしていたのが印象的だった。
松本駅でスーパーあずさをチェックしたら自由席も余裕で座れるようだったので、16時半には自宅に帰りました。
コメント
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お会いできてたのですね〜。
当日はそのまま下山してしまいましたので小屋でもお話知る機会はあったかもですね、
また、ゆっくり。
通りがかったときは、道を空けるために作業を中断して、わざわざ梯子の有るところの上まで移動して下さり本当に有り難うございました。
小屋でお会いしたらTシャツやバッジにも気づいて頂けたのかも知れません。
小屋もスタッフ&ボランティアの方々も、本当に気持ちの良いところでした。前後のコースがキツイですが、また行ってみたい小屋でした。
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