ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 211687
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

待望の赤線繋ぎ 針ノ木岳〜蓮華岳〜船窪岳〜不動岳〜烏帽子岳

2012年07月27日(金) ~ 2012年07月31日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
22:19
距離
49.3km
登り
5,825m
下り
6,017m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

詳細はGPSデータと写真のタイムスタンプ等をご参照下さい。

28日 針ノ木雪渓〜針ノ木小屋テン場〜針ノ木岳ピストン
29日 船窪小屋
30日 〜烏帽子小屋テン場  Masuzushi氏は七倉へ下山
31日 ブナ立尾根下山・入浴。 帰京
天候 概ね晴れ → 午後はガス
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
コース状況/
危険箇所等
蓮華岳以降はアップダウンが大きく、体力的にきついルートです。
特に、船窪小屋〜南沢岳までは崩壊地脇の通過で危険な箇所も多くあり、体力に余裕がない状況だと事故のリスクが高まります。
天候と体力を良く考慮して計画を立案すべきと思いました。
扇沢の登山相談所で入山届を出してスタート
2012年07月28日 05:19撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/28 5:19
扇沢の登山相談所で入山届を出してスタート
天気は上々、気分も最高
2012年07月28日 05:29撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 5:29
天気は上々、気分も最高
仮設橋ですが、水量も少なく去年とは大違い
2012年07月28日 06:24撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 6:24
仮設橋ですが、水量も少なく去年とは大違い
大沢小屋を過ぎて、高巻き道から雪渓の末端を覗きます
2012年07月28日 07:07撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/28 7:07
大沢小屋を過ぎて、高巻き道から雪渓の末端を覗きます
もう少し
2012年07月28日 07:08撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/28 7:08
もう少し
ここから雪渓歩きになります
2012年07月28日 07:18撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 7:18
ここから雪渓歩きになります
やっぱり結構長いですね
2012年07月28日 07:26撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/28 7:26
やっぱり結構長いですね
陽射しが陰り、涼しくて歩きやすい
2012年07月28日 07:53撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/28 7:53
陽射しが陰り、涼しくて歩きやすい
2012年07月28日 08:11撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 8:11
雪渓が終わって、右岸にある最後の水場で補給です。明日の分も含め、4.5Lくらい担ぎます。
2012年07月28日 08:35撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/28 8:35
雪渓が終わって、右岸にある最後の水場で補給です。明日の分も含め、4.5Lくらい担ぎます。
稜線が見えて来ました。暑い。
2012年07月28日 09:48撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 9:48
稜線が見えて来ました。暑い。
テントを張ったら、早速、針ノ木岳ピストンです
2012年07月28日 11:04撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/28 11:04
テントを張ったら、早速、針ノ木岳ピストンです
黒部湖越しに立山連峰! 晴れていて良かった!
2012年07月28日 11:37撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 11:37
黒部湖越しに立山連峰! 晴れていて良かった!
こちらは蓮華岳。ガスが上がってきています
2012年07月28日 12:17撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 12:17
こちらは蓮華岳。ガスが上がってきています
スバリ岳とチシマギキョウ
2012年07月28日 12:19撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 12:19
スバリ岳とチシマギキョウ
テン場に戻ります。今日は凄く混んでいて、10時の時点で(正規のテン場は)あと数張り程度。
我々は一番下の区画です。
2012年07月28日 14:50撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/28 14:50
テン場に戻ります。今日は凄く混んでいて、10時の時点で(正規のテン場は)あと数張り程度。
我々は一番下の区画です。
2日目。
蓮華岳はコマクサの大群落。
いっぱいあるのが分かるのはライティングの具合が良かったこの1枚。
全体的にこんなところばっかりです。
2012年07月29日 06:17撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 6:17
2日目。
蓮華岳はコマクサの大群落。
いっぱいあるのが分かるのはライティングの具合が良かったこの1枚。
全体的にこんなところばっかりです。
頂上に到着しました。
2012年07月29日 06:58撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 6:58
頂上に到着しました。
シロバナコマクサは、蓮華の大下りの途中に数株だけあります。
貴重な花なので、傷めないよう慎重に歩いて下さい。
2012年07月29日 07:04撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/29 7:04
シロバナコマクサは、蓮華の大下りの途中に数株だけあります。
貴重な花なので、傷めないよう慎重に歩いて下さい。
こちらもコマクサだらけ・・・
2012年07月29日 07:09撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 7:09
こちらもコマクサだらけ・・・
2012年07月29日 07:21撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 7:21
2012年07月29日 07:26撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 7:26
蓮華の大下りの鎖場
2012年07月29日 08:24撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 8:24
蓮華の大下りの鎖場
あちらは七倉岳。よく見ると左側のザレのところに・・・
2012年07月29日 10:05撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 10:05
あちらは七倉岳。よく見ると左側のザレのところに・・・
船窪小屋が見えます! 今日はあそこまでですが、結構アップダウンがありますね
2012年07月29日 10:05撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/29 10:05
船窪小屋が見えます! 今日はあそこまでですが、結構アップダウンがありますね
まあ、こんなところもあります
2012年07月29日 11:36撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 11:36
まあ、こんなところもあります
無事に船窪小屋へ
2012年07月29日 12:18撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 12:18
無事に船窪小屋へ
早速、水汲みに行きましょう
2012年07月29日 12:41撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 12:41
早速、水汲みに行きましょう
テン場を抜けて行くと (夜間水汲み禁止の警告有り)
2012年07月29日 12:46撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 12:46
テン場を抜けて行くと (夜間水汲み禁止の警告有り)
ザラ場を斜めに降りて水場です。
一人しか立つ場所がありません。
2012年07月29日 12:51撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 12:51
ザラ場を斜めに降りて水場です。
一人しか立つ場所がありません。
水量は豊富で、汲む時間はあまり掛かりません
2012年07月29日 12:56撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 12:56
水量は豊富で、汲む時間はあまり掛かりません
今日の夕食は、一部が小屋内で、我々は外のテーブルで青空ディナー (終わる頃、遅れていた3人が烏帽子から到着。まもなく雨がぱらつきました)
2012年07月29日 16:43撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 16:43
今日の夕食は、一部が小屋内で、我々は外のテーブルで青空ディナー (終わる頃、遅れていた3人が烏帽子から到着。まもなく雨がぱらつきました)
デザートはサルナシとクロマメのゼリー(?)
2012年07月29日 17:08撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/29 17:08
デザートはサルナシとクロマメのゼリー(?)
ランプの小屋でネパールの恋歌を聴きます
2012年07月29日 19:30撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/29 19:30
ランプの小屋でネパールの恋歌を聴きます
朝食です。縦走予定者は1巡目の食事、下山予定者は2巡目。
2012年07月30日 04:55撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 4:55
朝食です。縦走予定者は1巡目の食事、下山予定者は2巡目。
烏帽子岳と右に不動岳
2012年07月30日 05:07撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 5:07
烏帽子岳と右に不動岳
ぐるっと回り込むルート。全体的に崩壊が進んでいます。
2012年07月30日 05:36撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 5:36
ぐるっと回り込むルート。全体的に崩壊が進んでいます。
まずはテン場へ向かって
2012年07月30日 05:37撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 5:37
まずはテン場へ向かって
向こうには立山
2012年07月30日 05:37撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
4
7/30 5:37
向こうには立山
針ノ木も立派です
2012年07月30日 05:40撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 5:40
針ノ木も立派です
テン場への梯子を下りる70代のご夫婦。
私よりよっぽどタフ。
2012年07月30日 05:48撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 5:48
テン場への梯子を下りる70代のご夫婦。
私よりよっぽどタフ。
崩壊が進むと道がずれていくようです。
付け替えられたところが随所に。
2012年07月30日 05:55撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 5:55
崩壊が進むと道がずれていくようです。
付け替えられたところが随所に。
船窪岳山頂となっています。
でも「山と高原地図」の第2ピークではありません。そんなに早く着くわけ無いものね。
2012年07月30日 06:30撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 6:30
船窪岳山頂となっています。
でも「山と高原地図」の第2ピークではありません。そんなに早く着くわけ無いものね。
船窪小屋に荷揚げのヘリが来ました
2012年07月30日 06:30撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/30 6:30
船窪小屋に荷揚げのヘリが来ました
高瀬ダム越に槍穂
2012年07月30日 06:34撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 6:34
高瀬ダム越に槍穂
ここの梯子は変則的でちょっと嫌らしい
2012年07月30日 06:39撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 6:39
ここの梯子は変則的でちょっと嫌らしい
ここって、去年のレコでは木の橋があったところかなぁ?
2012年07月30日 06:42撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 6:42
ここって、去年のレコでは木の橋があったところかなぁ?
この橋は木に乗っかっています。割と新しく付け替えられた様子。
2012年07月30日 06:45撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 6:45
この橋は木に乗っかっています。割と新しく付け替えられた様子。
2012年07月30日 06:46撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/30 6:46
ここは見た目よりも嫌らしかった
2012年07月30日 06:50撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/30 6:50
ここは見た目よりも嫌らしかった
反対側もロープが付いています
2012年07月30日 06:50撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 6:50
反対側もロープが付いています
ワイヤーとロープでザラ場を斜めに登ります
2012年07月30日 07:04撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 7:04
ワイヤーとロープでザラ場を斜めに登ります
2012年07月30日 08:14撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 8:14
不動岳はまだ遠い
2012年07月30日 08:34撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 8:34
不動岳はまだ遠い
2012年07月30日 08:45撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 8:45
この橋は浮いています。左側の地面を踏んでいきました。
2012年07月30日 08:49撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 8:49
この橋は浮いています。左側の地面を踏んでいきました。
2012年07月30日 09:27撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 9:27
2012年07月30日 10:06撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 10:06
鎖があって良かった
2012年07月30日 10:21撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
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7/30 10:21
鎖があって良かった
コマクサは今日も至る所にあります
2012年07月30日 10:45撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 10:45
コマクサは今日も至る所にあります
ザラ場の急降下。気を抜くと上のハイマツの枝に頭をぶつけます
2012年07月30日 10:50撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 10:50
ザラ場の急降下。気を抜くと上のハイマツの枝に頭をぶつけます
南沢乗越にはガラ場を下ります。殆ど浮き石で安定していません。
2012年07月30日 10:54撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/30 10:54
南沢乗越にはガラ場を下ります。殆ど浮き石で安定していません。
南沢岳は巻かずに直登です。ハイマツを切り開いた新しいルートを通りました。(岩の赤い文字が読めますか?)
この頃から雨がパラパラと・・・
2012年07月30日 12:25撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/30 12:25
南沢岳は巻かずに直登です。ハイマツを切り開いた新しいルートを通りました。(岩の赤い文字が読めますか?)
この頃から雨がパラパラと・・・
烏帽子岳はどうしようか迷いましたが
2012年07月30日 13:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:17
烏帽子岳はどうしようか迷いましたが
分岐では回復したので空身でピストン。
鎖場に出ます。
2012年07月30日 13:32撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:32
分岐では回復したので空身でピストン。
鎖場に出ます。
ここは左へトラバース。
鎖が無くても大丈夫ですけどね。
2012年07月30日 13:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:34
ここは左へトラバース。
鎖が無くても大丈夫ですけどね。
ピークの岩にはタッチで止めておきました。(もうかなり疲れているので、バランス崩しそう)
2012年07月30日 13:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:39
ピークの岩にはタッチで止めておきました。(もうかなり疲れているので、バランス崩しそう)
3泊目はテントでした。
2012年07月31日 04:42撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
2
7/31 4:42
3泊目はテントでした。
雲海!
2012年07月31日 04:45撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
3
7/31 4:45
雲海!
2012年07月31日 04:51撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/31 4:51
ご来光!
2012年07月31日 04:56撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
2
7/31 4:56
ご来光!
野口五郎岳はでかいです。
2012年07月31日 04:58撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
2
7/31 4:58
野口五郎岳はでかいです。
ブナ立尾根を下ります。
ここは狸岩。
2012年07月31日 07:04撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/31 7:04
ブナ立尾根を下ります。
ここは狸岩。
鉄の階段を下りると、濁沢に出ます
2012年07月31日 08:24撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/31 8:24
鉄の階段を下りると、濁沢に出ます
登りの最後の水場。
美味しかったけど、要煮沸と書いてありました。
2012年07月31日 08:32撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/31 8:32
登りの最後の水場。
美味しかったけど、要煮沸と書いてありました。
濁沢の橋を渡り
2012年07月31日 09:22撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
1
7/31 9:22
濁沢の橋を渡り
不動沢の吊り橋を渡ると
2012年07月31日 09:29撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/31 9:29
不動沢の吊り橋を渡ると
不動沢トンネル。
歩道があり、照明も点いていました(一部暗いところもあります)
2012年07月31日 09:31撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/31 9:31
不動沢トンネル。
歩道があり、照明も点いていました(一部暗いところもあります)
ダムに出ると、ジャンボタクシーが既に着いていました。
急いで合流します。
2012年07月31日 09:35撮影 by  DMC-FZ28, Panasonic
7/31 9:35
ダムに出ると、ジャンボタクシーが既に着いていました。
急いで合流します。

感想

学生時代からの山行記録(ヤマレコにアップしていないものも含む)を赤線として落として行くと、後立山から裏銀座の間に長いこと空白区間があった。此処が繋がると、上高地から槍・西鎌尾根・裏銀座を経由して、その先の後立山・白馬・栂海新道へと赤線が繋がる。どうしても行かなければならないエリアだった。
昨年も計画し、天気予報も良くない中で扇沢まで行ってみたが早々に撤退・・・。
今年こそはリベンジと、Masuzushi氏を誘って再チャレンジした。

週間天気予報は概ね晴れマークが並んでいた。気温が上がって午後から雷雨の可能性も有りそうだったが、早立ち早着きを心掛ければ大丈夫そう。
ハイシーズンということで、二か月近く前から夜行バスを予約した。今回こそはの思いがあった。

【7/28】
扇沢に予定通り着いて朝食を取り準備をしていると、自家用車で富山から来たMasuzushi氏が合流し、約1年ぶりのパーティーが出来た。今回は休暇の都合で1泊2日の船窪小屋までの同行となる。

登山案内所で届けを出し、樹林帯を抜けてアスファルト道路を3度ほど横切る。
昨年と違って良い天気で暑さが気になるが、ほぼ最高のコンディション。
大沢小屋まで順調に進んだ。寝不足の影響でやや体調が優れない感じがあったが、飛ばさずに行くと云うことでとにかくテン場までは頑張る。
ここからは夏道の高巻きを経て、雪渓の末端に出る。ここで軽アイゼンを装着する。
水場を意識しながら登っていく。夏道なら雪渓の上で右岸にあるはず。ただ、それが使えるのかハッキリした情報が無かったので、途中、左岸に流れる斜面の水をMasuzushi氏に汲んで貰い、自分は(テント・ビールも担いでいるので)最後の地点まで免除して貰った。
雪渓が途切れる辺りで右岸に良い水があった。水汲みと昼食中だけビールも冷やし、左岸の夏道に移った。

小屋着は10時前となったが、既に正規のテン場はあと数張。それが尽きると通常は幕営禁止のエリアに張るように指示される。環境は良いがトイレが遠いので、何とか正規の場所に張れて良かった。
設営後、針木岳ピストン。背中も軽くなり快調に進む。山頂からは剣・立山をはじめ大展望があった。

テン場に戻れば早々に宴会開始。持ち上げたビールと焼き肉で乾杯。日本酒とワイン少々も戴きました。

【7/29】
すっかり熟睡し、3:30を過ぎてMasuzushi氏が起き出したのに直ぐに気づかなかった。
ゆっくり朝食と撤収を行い、蓮華岳に向かって出発。今日は距離の割にアップダウンが多い。登りの途中から足下がコマクサだらけになってくる。普通のものの他、色の濃い物や、下りではシロバナコマクサも見られた。
蓮華の大下りはザレのジグザグルートをコマクサの間を縫うように下り、最後は鎖のある岩場を降りて鞍部に出ます。登り返しもきつく、七倉岳迄は結構ありました。

不動岳の下りで草刈りをされている船窪小屋のスタッフにお会いしましたが、翌日、アルバイトの女性にヤマレコバッジを見られ、「ウチの会の人もヤマレコ入っていますよ、昨日、草刈りをしていた人です」とのこと。話を聞くとやはりosanpoさんでした! そうと分かっていたら、もっとちゃんとご挨拶をするんだった。大変失礼を致しました。

そして憧れの船窪小屋に到着。
直ぐにお茶を出して戴き、宿泊手続と一息ついて、噂の水場に補給に出掛けます。
七倉岳への分岐を過ぎ、緩やかに下っていきます。ザラ場に掛かった長い梯子を下ると気持ちの良いテン場に到着。小屋からは結構あるので此処に泊まるとビールを買いに行くのが面倒というのは良く解ります。
テン場を抜けて更に下ると斜面を斜めにロープ掛けされたところに出て、その下に水場があります。ここから先はすれ違いも困難で、水場には一人しか立てないので順番待ちとなります。
しっかり補給して、サブザックに入れ(手に沢山水を持つと危険)小屋に戻ります。水場で顔を洗ったのに、戻る道だけで汗をかいてしまいました。
缶ビールと持参の芋焼酎を飲みつつ夕飯を楽しみに待ちます。今日はほぼ定員ということで食事は交代制かなと思いましたが、天気が良いので小屋内と小屋外に別れての食事でした。
天気が良いとオープンテーブルの小屋食も中々良い物です。
夜はランプの小屋でネパールの歌を聴いたり、お酒を戴いたりして過ごします。

【7/30】
今日から単独行。食事は縦走の人を優先して先に出して戴きました。ザレ場や鎖・梯子もありますが、コースタイムも長いので準備が出来次第の出発。Masuzushiさんや小屋のスタッフに見送られて縦走路へ。
とにかく急登を登り終えたら急降下、予想以上の激しいアップダウンで消耗しました。危険箇所はそれだけなら大丈夫なんだろうけど、バテていたり、天候が悪いと危ないなぁという感じ。
途中でガスが出て来て暑さが和らいだのが救いでしたが、南沢岳に到着した辺りでパラパラと降り出し、ちょっと焦りました。何とか崩れずに済み、烏帽子岳をピストンし、総行動9時間で烏帽子小屋到着。直ぐにテントを張り、小屋でビール。赤線接続を祝います。
厳しかったけれどこのコースを踏破できて非常に満足しています。まあ、少なくとも自分が船窪〜烏帽子間をテン泊装備で行く事はもう無いでしょう。

【7/31】
最終日は下山のみ。下山者でタイミングが合えば一緒にタクシーをシェアしようと思い、スタート直後で2名の方とお話をしたものの、結果的にペースが違いすぎてタイミングが合わず。一方、船窪から前後してきた6人パーティーの方を中程で追い抜いた。12時過ぎにジャンボタクシーを予約しているとのことだったので昨日はタイミング合わないと思っていたが、早く降りて時間を変えて貰うという話を聞いた。濁沢まで下ってグランドシートを干しながら待っていると6人が先に通過していった。
さらに15分程待ってみたが、二人の方は降りてこないので(合計で50分待ち)諦めて先行する6人を追いかけ、何とか同乗させて戴いた。
お二人の方、タイミングが合わず済みませんでした。
ジャンボタクシーに相乗りさせて頂いた、千葉県のみなさま、有り難うございました。

大町駅の近くで風呂に入り、6人に別れを告げ、ビールを買い込んで各駅停車に乗った。途中、運転手が女性の新人(?)に交代し、多数の指導員(?)が見守る中、非常に細かな指差確認をしながら、きびきびと元気の良い運転をしていたのが印象的だった。
松本駅でスーパーあずさをチェックしたら自由席も余裕で座れるようだったので、16時半には自宅に帰りました。

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コメント

fireboltさま
お会いできてたのですね〜。

当日はそのまま下山してしまいましたので小屋でもお話知る機会はあったかもですね、

また、ゆっくり。
2012/8/7 22:48
osanpoさん、コメント有り難うございます
通りがかったときは、道を空けるために作業を中断して、わざわざ梯子の有るところの上まで移動して下さり本当に有り難うございました。
小屋でお会いしたらTシャツやバッジにも気づいて頂けたのかも知れません。
小屋もスタッフ&ボランティアの方々も、本当に気持ちの良いところでした。前後のコースがキツイですが、また行ってみたい小屋でした。
2012/8/7 23:53
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