甲武信岳/埼玉側を周回


- GPS
- 55:19
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 3,398m
- 下り
- 3,384m
コースタイム
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 7:55
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 10:20
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:05
08:05 川又
13:00 樺避難小屋 13:25
14:20 地蔵の頭
16:00 雁坂小屋
<18日> 11.7km +1242m -1202m
07:15 雁坂小屋
07:35 雁坂峠 07:45
08:35 雁坂嶺 08:45
09:35 西破風山 09:50
10:20 破風山 10:35
11:15 笹平避難小屋 11:50
13:08 甲武信小屋
13:30 甲武信岳 13:53
14:24 三宝山
15:15 雷雨退避 15:40
15:46 武信白岩
16:40 大山 16:50
17:30 十文字小屋
<19日> 16.3km +476m -1794m
06:20 十文字小屋
07:35 四里観音避難小屋 07:55
11:20 白泰山避難小屋(覗き岩) 11:50
13:20 一里観音
14:18 東屋 14:35
15:23 川又
天候 | 17日 晴れ→11時頃から雨→19時雷雨 18日 曇り→12時頃雨→13時晴れ→15時雷雨→16時曇り 19日 晴れ→10時頃曇り→15時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・川又~雁坂峠はこれといった危険箇所なし。登山口にポストあり。 ・地蔵の頭へは若干不明瞭。分岐点から登って右手方向へ行く。 ・武信白岩~大山は鎖場が数箇所あり。難しくは無い。 ・大山~十文字峠は木の根で滑らないよう注意。 ・十文字峠~白泰山はやや荒れている。倒木多数あり。若干不明瞭な箇所はテープを見逃さないよう注意。獣道に入らないよう。 ・白泰山~栃本は歩きやすい道。登山口にポストあり。 ・温泉は大滝道の駅の温泉が近いです。 |
写真
感想
[要約]
お盆休み頃の甲武信岳がこんなに静かな所とは思わなかった。3日間で会った人数が8人だけでした。甲武信岳山頂では30分くらい居ましたが貸切、3日目はついに誰とも会わず、でした。
十文字峠から四里観音避難小屋までの道の雰囲気がとても良かったです。
静かに奥秩父の雰囲気に浸るにはもってこいのルートと思います。
あと、私は体力が足りないのでもっと鍛えた方が良いと思います!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
先日谷川岳へ行った時は大勢の登山者で渋滞していたので、少し静かな所…と考え、またお盆休みが一週間ぶち抜きで貰えたので、後半四日間で南アルプスの光岳へ行こうと思っていました。しかし天候が不安定そうなので多少予報の良かった甲武信ヶ岳へ行く事にした。甲武信岳だって一部では東アルプスと呼ばれているので立派なアルプスだ(それを言ったら長瀞、沼津等いたるところにアルプスはあるけど)。いずれにしても2泊3日以上でテント泊で行けるかどうかやってみる事が目標。
甲武信ヶ岳は一年前にも毛木平から登っているので、今回は埼玉側から二泊三日で周回するルートにした。日本三大峠の雁坂峠、百名山の甲武信ヶ岳、埼玉県で一番高い山の三宝山、これらをALL埼玉で行くという埼玉県民ならば一度は行ってみなくてはならないルートです(注:勝手な思い込みです)。
●17日
140号から登山道入り口を見つけ、そこに設置されている登山ノートに入山の記入をして登ります、登ります、まだまだずーっと登ります…。
途中眺望らしきものはありません。テントを背負っているので登りは堪えます。また無風のためとても暑く汗も大量にかき、何度も休憩を入れます。
突出峠を過ぎた辺りから登山道の脇に苔が増えてきて奥秩父らしい雰囲気となってきます。
11時頃から早くも雷鳴が聞こえてきて、雨になりました。カッパを着込んだため、さらに暑くなり歩みがのろくなります。
そんなこんなで樺避難小屋についたのが13時。CT3時間のところを5時間!かかってます。このペースで行くと雁坂小屋到着は18時!ヤバイ…でもこれでも精一杯です。
途中地蔵の頭展望台という標識があったので寄り道してみます。雨が降っておりガスも出ているのでどうせ真っ白だと思いましたが、思いもかけず青空が垣間見え、テンションが上がります。時間が無いのに寄り道した甲斐がありました。
それにしても樺避難小屋あたりからの道は奥秩父らしい苔むした樹林帯で、こんな雨で少しガスの出た日は素敵な雰囲気の道だった。
結局のところ16時に雁坂小屋に到着。前半がCT3時間に対して5時間、後半はCT3時間に対して2.5時間。一時は日没後の行動も覚悟しましたが、何とか無難に辿りつけた。
雁坂小屋は静かな…静かすぎるのでは!?と思っていると、どうも管理人は不在で宿泊者も居ないらしい。テントサイトを見ても1張りも無く…ということは今日は1人ボッチか、ちょっと心細いかな。混雑はしてないと思いましたがこんなに人気が居ないとは思わなかった。雨の止んだすきにテントを張っていると、1人来て結局この日は2人だった。
テントを張り終え食事を食べた所で雷が鳴り出し雨になった。夜まで激しい雷雨となり何もすることが無いので19時頃には寝袋に入り横になった。
結局この日は3人としか遭わなかった。
●18日
少し寝坊したため7時から移動開始。小屋を出発する所でもう一人のテント泊の人と会い、昨日の雷雨について少し話す。彼は川又方面へ降りて行った。
雁坂峠へ出ると展望が開けるが、曇り空でぱっとしない。でも富士山がぼんやりと見えた。
雁坂嶺へ登ると後ろから一人追いついてきた。石尾根から縦走してきたそうで、今日は3日目、雁峠から大弛まで行く予定だが甲武信小屋までになるかもしれないとのこと。
西破風、破風とピークを越えて行く。途中何箇所か見晴らしの良さそうな所があったが、あいにくの天気で眺望は無し。
笹平避難小屋で昼食を取る。12時であるが、この時間には甲武信小屋に着きたかった。今日もCTを大幅に遅れている。CT3時間ちょいのところにええと…4時間半!?このペースで行くと十文字峠へは18時近くに到着となりそうだ。そんな事を考えていると今日も雨が降り出した。さらにペースは落ちるだろう。木賊山と甲武信岳は任せてもらおう!、じゃない、巻かせてもらおうかな…。
13時過ぎに甲武信小屋に到着。ここも静かだ。前回は小屋前でビールを飲んでいる人などが大勢いてテントも沢山張ってあったのだが、一人だけ休んでいる登山者が居るだけでテントも無い。ちょっと休憩を…と思っていると思いがけなく青空が広がった。頑張って山頂へ行ってみる事にした。どうせ三宝山には登る事になるのだから、甲武信だけ巻いても15分と変わらないだろう、と言い訳してみたが、十文字小屋には何時に着く事になるのだろう?
山頂では思いがけなく日差しの中眺望を楽しむ事が出来、パノラマまで撮る事が出来た。良い方に予想外だった。下の方からヤッホーと声がする。何となく返事をしないといけないような気分になったが、どこに居るのかがさっぱりわからなかった。30分ほど居たがずっと山頂を一人占めしてゆっくりしてしまった。ますます十文字小屋に明るいうちに辿りつけるか危なくなってきた。昨日は19時頃から夕立にあったが今日は大丈夫だろうか。
三宝山では十文字側から登ってきた2人組と遭った。少し話をしたかったが、時間も気になったので早々に降りた。
尻岩を通過したあたりでガスが濃くなり、雷鳴が聞こえ始めた。危ないかな…と思う間もなく激しい雷雨となった。
この先は武信白岩~大山とピークを歩いて行くのだ。見晴らしの良い露岩のピークで鎖場がある…、雷が落ちやすそうな気がする。慌てて鎖場で滑落、とかもありそうな気がする。仕方なくその場で待機することにする。現在15:10。16時まで待って雷雨が収まらなければ尻岩あたりへ戻ってビバーク…とかも考える。
15:40になると雷雨が弱くなり空が明るくなってきたので、エイヤっと鎖場を登って武信白岩に上がってみる。すると埼玉側はもう少しで晴れそうなくらい回復していた。長野側はまだゴロゴロ聞こえる。でも大丈夫そうだ。
大山の山頂では少しゆっくりと休憩し、雨で滑り易くなっている鎖場を慎重に降りる。十文字小屋まではあと少しだが、木の根っこが多く滑り易いので注意して降りる。
結局十文字小屋には17:30に到着。今日も前半のCT4時間に対して6時間、後半4時間に対して3時間程度。日没を覚悟したが何とか明るいうちに小屋に到着。この日遭ったのは4人のみ。十文字小屋の小屋番さんを入れても5人。雁坂嶺で会った人は無事だっただろうか。
小屋では今日の客は自分一人とのことで、板の間を使って良いとのことだった。服など乾かせるので助かる。
暗くなった後少し小屋番の女将さんと話をした。北海道の山にツアーで登られたそうだ。ツアーの場合歩くペースは速いのだそうだ。それも人の直ぐ後ろをぴったりとついて行くのだそうだ。ガイドと離れてしまうのが怖いのでそうなるのだそうだが、岩場なんかでもすぐ後ろに着くので、足場を探していると既に手が置かれていたりして困るのだとか。あと、ペースを少し遅くしてくれないかとガイドに頼んでも知らんぷりなのだとか。自分ではツアーに着いて行くのは難しそうだ。もうちょっと経験を積んでからツアーに挑まなければ。あと鹿の食害の話。この辺りでも鹿は増えているらしい。そして熊。小屋番さんは熊を見た事は無いらしい。でも塗料の臭いに反応するらしく、道標なんかが攻撃されるらしい。そういえば途中でいくつも壊れかけた道標を見た。
●19日
4時半起床。外を軽く散歩する。今日は晴れている。
ブーンという虫の羽音のようなものが大量に聞こえたので、一体なんだろうと辺りをみたら、そのまんま大量の羽虫がシャクナゲの葉の上に飛んでいた。そのうち頭の周りを飛び出したので小屋に退散。出発時には居なくなっていたので日の出頃特有の行動なのか。
食事を食べて6時過ぎに出発。小屋番さんに挨拶したかったが、起きてないようなのでそっと出発した。
十文字小屋から四里観音避難小屋あたりまでは本当に素晴らしい奥秩父の山道だ。ゆっくり歩こう。本当は脚が動かないので急ぎたくても急げない。今日もCTでは歩けそうにない。体力の無い自覚はあるつもりだったが、ここまで酷いとは思わなかった。右肩が異様に疲れているのでザックの調整にも問題があったかもしれない。
四里観音避難小屋で休憩。ここは綺麗だし、トイレはあるし、水場は2分らしいので、快適そうだ。でも十文字小屋まで1時間位なのでそちらへ行ってしまうだろう。
登山道の雰囲気は素晴らしいのだけども、多くの倒木を乗り越えたり、細かいアップダウンが多かったり、やや荒れていたりと結構疲れる。足跡が沢山ある。だが人のでは無い。全部鹿と思われる。ここで行動不能になったら(人間に)発見されるのに何日かかるだろう?
三里観音に三時間かけてようやく到着。CTでは2時間だから1.5倍かかっている。
白泰山避難小屋のすぐ前には覗き岩という展望台があり、そこで昼飯にした。南側の展望が広がって一昨日登った尾根が見えるはずだが、残念ながら雲が出てきて見えない。ここら辺りで今日の行程の半分くらいだが既に12時近い。これでは下山は18時頃になってしまいそうだ。なんだか3日間とも同じような展開だ。これまでは後半は何故か思ったより早く到着できてしまうのだが、今日はどうだろうか。昨日は15時過ぎには酷い雷雨だったので同じようにならなければ良いが。
白泰山を越えると道が見違えるように歩きやすくなった。ゆるゆるとした下りを延々と歩いて行くとやがて一里観音を通過した。計算したより早い。これなら15時頃には下山できそうだ。
途中東屋を見つけ休憩する。靴を脱いで暫く休む。風が気持ち良い。
さらに下って行くと神社の横を通過し、畑や民家が出てきたりして漸く長い下山も終わりだ。暑いなあ、上にはいなかったセミがうるさい。コスモスが咲き始めていた。今日は全く人に遭わない静かな山歩きだった。
帰りは途中、大滝の湯が近い…が寄らず、満願の湯に立ち寄った。
Mt. Kobushigadake
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ムラサキシメジじゃないんでしょうか。
Bunamaruさんこんにちは。
webでムラサキのキノコを探したところ、おっしゃる通りムラサキシメジ、あるいはムラサキアブラシメジモドキが正解と思います。いずれにしても食べられるようです。特にムラサキアブラシメジモドキの場合は抜群の旨味があるらしいとのこと。驚きです
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